■疲労困憊
2008/10/9
疲れた身体に鞭打って早起きし、9時半発の電車に乗りました。行きと違って帰りはしっかり川側の景色のいい席。しっかり景色を見るぞ、と気合を入れて席につきました。
が、結局は疲れと連日の寝不足とで睡魔に負け、半分くらいは夢の中。根性なしです。

終点のオリャンタイタンボで泊まるか、今日中にクスコに帰るか、とても悩んだのですが、一気にクスコに帰ってきました。理由は天気。今日はかろうじて晴れたものの、明日からしばらく天気予報では雨続き。観光も雨だとがっかりしちゃうし、雨の中移動となるとバックパックが濡れて汚れてしまうので。オリャンタイタンボやピサックという行きたかった町を走るバスは、大きな荷物を車の上にのせて走るのです。

ウルバンバを経由して、クスコまではあっという間。途中約3700mの高地を抜けていきます。このあたりは聖なる谷と呼ばれ、ツアーもでているそうです。山の上から見るウルバンバの町はとても美しいです。聖なる谷ツアーもちょっと興味あったけど、それはまた次の機会に。

久々に帰ってきたクスコはやたらと寒くって、薄着してた私達には堪えました。夜なんか0度くらいじゃないかと思う。実際はわからないけど。疲れてる上に寒くって、なんだかちょっとぐったりです。
■ついにマチュピチュへ
2008/10/8
3時半に起きると、雨音が。またか。。。
でもチケットの有効期限が今日までなので、何があっても行くと決めていました。雨具を準備して、寒さ対策にお洋服をいっぱい着込んで出発です。朝4時40分頃ホテルを出て、小雨の中バス乗り場へ。

5時半の1番のバスに乗り、マチュピチュの入口まで運んでもらいました。マチュピチュは6時から。オープンと同時に眺めが良いと言われるロングコースを歩き始めるも、霧だらけで何も見えませんでした。

ワイナピチュは7時から登り始め。みんながみんなワイナピチュに登ると思っていたからあせって整理券をもらいにきたのに、7時希望者はあんまりいませんでした。ワイナピチュに登り始めると雨がやみはじめました。ラッキー。

霧でまわりがよく見えない中、1時間ほどで山頂に到着。到着と同時に霧が出たり晴れたりを繰り返し、マチュピチュの一部をちら見せ状態。自然の粋な演出に感動しちゃいました。何度かそれを繰り返し、雰囲気を味わったところでついに霧が晴れ、全景が目の前に。最初から全景が見えてしまうより、霧でじらされたほうが楽しいです。ついにここまできたんだな、と感慨に浸れること、間違いなし。

ワイナピチュでは3時間ほどマチュピチュの景色を楽しみ、次はウチュイピチュへ。ウチュイピチュはマチュピチュ山とワイナピチュ山の間にある小さな山ですが、マチュピチュの全景が近くで楽しめる場所です。小さな山なので10分もあれば登れます。みんなワイナピチュで満足してウチュイピチュには登らないので、空いていてのんびりできます。

午後になってすいてきたのでマチュピチュを見学しようと戻った時、心配していた雨がまた降り出しました。かなり強く降っていたので小屋にはいってしばらく休憩。1時間ほどして小雨になったので観光を再開しましたが、この1時間が本当にもったいなかったです。

結局マチュピチュ全部を見てまわるには時間が足りなくなってしまい、部分部分をちらっと見て終了となってしまいました。11時間もマチュピチュ周辺にいたのに、なんてこと。。。

今日は、ペルーレイルのストライキと雨とが重なって人が少なく、ゆっくり観光することができました。ワイナピチュの頂上だって、3時間もずっとねばってられたのはそのお陰です。混んでる日なら交代で場所を譲らなきゃいけないらしい。雨が降ったのは残念でしたが、観光に被害があったのは1時間だけ。そのくらいですんだのも幸運でした。

出発前から楽しみにしていた観光が、また一つ、終わってしまいました。
■またも雨
2008/10/7
マチュピチュへ向かう予定で朝3時半起床。だけど、外からはざあざあとものすごい雨の音。これはだめか、と思いつつ、やむことを祈って準備開始。

4時半になっても5時になっても雨はやむどころか強くなり、風もでてきてしまいました。今日無理に行くよりも明日に賭けるほうが良い、と判断。今日はマチュピチュ行きを断念しました。

この乾季に2日も続けて雨、となるとさすがに心配。ネットカフェに行ってマチュピチュの天気予報を確認。すると、明日・明後日は比較的雨が弱いものの、それ以降はずっと雨、という予報が!もう雨期に入ったんだろうか。。。

マチュピチュへのバスチケットの日付を変えてもらって、明日の準備を整えて、あとは昨日に続き、お土産屋さんめぐりをしました。さすがにもう見飽きてきた。。。

明日はチケットの有効期限最後の日だし、雨が降ろうが嵐になろうが、マチュピチュに行ってきます。
■サンポーニャ
2008/10/06
今日は朝からあいにくの雨、雨、雨。
もともとマチュピチュへ登る予定ではない日だったのでよかったですが、旅行者の中には日程の都合で今日だけしか時間がつかず、登らずに帰る人も。せっかくここまできて、かわいそう。

私達は明日か明後日、どちらか天気のよさそうな日に登ることにしています。どちらも雨だったら、当然延泊します。晴れるまでずーっと待つ予定。

今日はアグアスカリエンテスのお土産屋さんをふらふらしました。たくさんのお店が並ぶ市場があって、見ていて飽きません。これから寒くなるからポンチョを買おうかなとか、誰かに絵葉書出そうかなとか。

そんな中、一番心を奪われたのが、サンポーニャ。アンデス地域の楽器です。竹の筒がいくつか糸で組んである楽器で、笛を吹くような感じで演奏します。これが意外に難しい。お店の人に教わりながらフーフーがんばるけどなかなかうまくいかない。それではまってしまって、まず一つ買っちゃいました。

その後さらに市場を進んでいったら楽器専門のお店を発見。そこには本当のプロフェッショナル用からイミテーションまで色んなものが揃っていました。心配になってさっき買ったのをみてもらうと、それはイミテーションです、とのこと。ががーん。しかもね、倍近くの値段で買っちゃってたみたい。さらにががーん。

で、そのお店でプロ用ではないけれどしっかり演奏できる用のサンポーニャを買っちゃいました。ちょっと値段もはったけど、せっかくだからね。本物をmatu用に、偽物をまゆ用に。

アグアスカリエンテスの町には中央に川が流れています。その川沿いにあるベンチなら多少音を出しても迷惑にならなそうだったので、そこでひたすらサンポーニャ特訓開始。音を出せるようになるのが最初の課題です。

フーフーがんばるんだけど、がんばりすぎたみたいで息切れが激しくなって、手足がしびれてきました。高地なので空気が薄いから。練習もほどほどにしなくちゃね。。。
■ペルーレイル
2008/10/05
インターネットで予約した鉄道のチケットをキャンセルして、今日の鉄道に乗ることにしました。朝7時にワンチャック駅が開くと聞いたので6時半に行ってみたらすでに長蛇の列。

まずは今持ってるチケットを10%の手数料を払ってキャンセル。今日のチケットは残りわずかだったようでしたが、なんとか並びの席で取ることができました。オリャンタイタンボを12時過ぎに出発する電車です。

電車の始発、オリャンタイタンボという駅まではクスコからバスを乗り継いでいきます。クスコからウルバンバ、そしてオリャンタイタンボ、と1回乗換える行き方だと早くつくことができます。乗り合いタクシーもありますが、少し高いのでやめました。

9時前にクスコを出て、オリャンタイタンボに11時頃着。オリャンタイタンボのバスターミナルから駅までゆっくり歩いて30分程。電車の出る3時間前にクスコを出れば間に合うみたいです。

ビスタドームといういいクラスの席に乗りたかったのですが、キャンセル料とかいろいろかかったことを考えると贅沢してられず、結局バックパッカークラスの席になりました。とは言え、席間は広々だし、バックパックを頭上の荷台に置けるし、かなり快適です。

乗ってしばらくは景色を楽しんでいたのですが、良い風景の続く進行方向左側の席がとれず、右側の席になってしまったこともあって、だんだん眠気がおそってきました。早起きしたのもあったんだろうけど、眠気に負けて二人とも寝てしまいました。せっかくの電車だったのに、車窓の景色より睡眠をとってしまった私達です。

マチュピチュの玄関口、アグアスカリエンテス駅周辺はびっくりするほどの虫、虫、虫。小さくて黒い飛ぶ虫が大量発生。ちょっと立ち止まって地図でも見ようもんなら虫の大群が襲ってきます。この小さくて黒い飛ぶ虫は、人を刺します。刺されると赤く腫れあがってかゆみも強い。何週間もそれが続くらしいのです。だから外に出るときは長袖長ズボンはもちろん、虫除けスプレーをしっかりして、上着のパーカーのフードを頭にかけて、お出かけ。露出部分は顔だけにしています。顔だったら近づいてきたのがわかるから追い払えるでしょ。

明日から3日間ペルーレイルがストライキを起こすとのことで、鉄道の本数がかなり減ります。その3日間のチケットはすでに完売していて買えなかったので、私達はこのアグアスカリエンテスで4泊します。マチュピチュしかない、このアグアスカリエンテスで何をすればいいのか、とても悩みどころです。
■コカ製品
2008/10/04
クスコは約3400mの高さにある町です。さすがに空気が薄い。泊まっている宿がそのクスコの町の中でも少し高いところにあります。宿の手前がものすごい急坂で、宿に帰る度に頭がクラクラしています。酸素が足りない。。。

リマであれだけ心配していた高山病ですが、ふたりとも全く平気。予防の目的で薬まで買っていたのですが、ここへきてその薬の成分がただの痛み止めであることが発覚。頭痛などの症状が出る前に飲んでいても何の意味もないみたいなので服用をやめました。違う種類の薬で確かに予防の効果が期待できるものもあるらしいのですが、今症状がでてないということは、大丈夫だろうということでその薬は買っていません。
ただ高山病は、何日かしてから症状が出る人もいるそうなのでまだまだ油断は禁物。

高山病にはコカ茶が効くといわれていますが、これは利尿効果が高いため、らしいです。だったら緑茶でもほうじ茶でも何でもいいような?プーアル茶とかよさそうですよね。

スーパーに行くと、そのコカ製品がとてもたくさん売られています。コカ飴、コカ茶、コカ粉、コカクッキー、コカ葉。お土産にはよさそうだけど、さて効き目のほどは?

クスコのあとも、プーノ・ラパス・ウユニと高度の高い場所が続くので、しばらく安静に過ごす日々が続きます。
■バス酔い
2008/10/03
夜中、寒さで目が覚めました。そこからしばらく寝れなくて、ぼーっとしていたのですが、バスはやっぱり山道を走っている様子。ものすごいカーブの連続、そして登りの連続。なんとなく揺られているうちに具合が悪くなってきました。

バス酔いなのか高度が上がってきて高山病になってきたのか、吐き気とともにお腹も痛くなってきて、自分の席にいられなくなってしまいました。ノロウイルス以来のひどい症状。ノロウイルスの方がましだったかもしれません。

こんなときにも当然車掌さんは2階に。吐く用のビニール袋、もらいたかったのに、自分で2階にあがるなんて絶対無理。立つのも大変なくらいぐったりだったんです。大きな声なんて出せないし、それに夜中だったしうるさくして人に迷惑かけたくないと思ったので。

結局自分の席に戻ってもまた吐きに下しに来なきゃいけないし、しょうがないから寒い中お手洗いの前に座り込んで何十分か過ごすことになりました。

吐いたり下したりという行為でも体力を使うんですね。ちょっと具合が落ち着いたかなと席に戻って布をぐるぐる身体に巻きつけていたらしばらくして眠ることができました。

目が覚めたら食欲はなかったものの、具合はよくなっていました。眠るって、一番効く治療なんですよね。しばらくしたら、全くの役立たずの車掌さんが全く有り難味のないまずーい朝食を笑顔持ってきたので、昨日よりも余計にがっかりしちゃいました。

具合が悪くなったのは個人差だから私が悪いのだけど、そういうお客さんがいることくらいはバスを毎日走らせているのだから、せめて車掌さんが見てまわるとか、そういう気配りもしてくれたら良かったのになと思いました。

朝8時半に到着する予定が、到着してみれば11時。定刻が売りの会社なのに。ハードは一生懸命だけど、ソフトがダメダメなのは致命的でした。やっぱりやっぱり期待はずれ。
でも、高いなりに、席は良かったし、毛布や枕も良いものだったので、こういう移動のバスにそれ以上のものを求める私が間違ってるのかもしれない、と思ったりもします。
今後の移動が思いやられます。。。

前ページTOPページ次ページHOMEページ

- Topics Board --- Designed by ma-me.net -

COOLSKIN-2 Ver.1.1