チリの日記 (2008年10月23日〜2008年10月24日)

■カジノでルーレット
2008/10/24
アリカには予定通り7時頃到着。連日の移動でしたがバスでは昨日の疲れもあってよく寝れたので、ホテルにチェックインしたあとは洗濯したりシャワーを浴びたりして、観光に出かけました。

アリカはガイドブックで見てもあまり大きな見所のない町ですが、ボリビアから、特にウユニから来た私達にとっては大都会。お洋服屋さんもおしゃれだし、コーヒー屋さんのケーキもおいしそう。

大きな見所である、アリカ要塞は町から本当にすぐのところにありますが、ものすごい急坂の上!要塞になるくらいだから当然なのですが、見晴らしの良いところです。

ここで驚くべき発見がありました。それは、自分の体力のこと。約3週間、高地を旅していた結果肺が鍛えられたのかなんなのか、要塞への急坂を登っても全く疲れないのです。息もきれない。いつもの私なら2,3回休憩しながらじゃないと登れないような場所なのに。高地トレーニングってこういうこと?

そして、アリカの一番の見所、それは「カジノ」!しかも市営のカジノです。夜9時からオープンなので遅いのですが行ってみることにしました。ドレスコードは特にないようで、入場料を払って中に入りました。ワンドリンク付きだったのでピスコサワーを注文。

スロットマシンがずらっと並ぶ中、matuの目をひいたのはルーレットでした。カジノで使うように持ってきたドル札は全てルーレット用のコインに大変身。

午後10時くらいから始めて、12時くらいに大当たりが続きました。そこで楽しくなってついつい長居。もともと楽しければいいや、と思っていたので、大当たりのあとも換金せずルーレットを楽しみました。
その結果、ものすごいたくさんあったコインも最後にはすっからかん。手元にはほぼ残っていないところまで持ってかれてしまいました。でも、カジノが閉まる午前6時までずーっとルーレットを続けられた、というのがすごいと思う。

常連さんらしき連中はちょっと当たっては換金、ちょっとあたっては換金。もしかしたらあれが損をしないコツなのかもしれません。いつかラスベガスでどどーんと勝負するときの参考に覚えておこーっと。

午前6時にカジノから出て、宿まで歩いて帰りました。タクシーで帰る予定だったけど、人気がないし、車もあまり走ってないし、大丈夫だろうと判断しました。ちょっと怖かったけど、無事についたので良かったです。
■ホコリとファイブスター
2008/10/23
まだまだ暗い、午前3時。日本では丑三つ時、とも言いますね。ごそごそと準備して、ホテルをあとにしました。バス乗り場までは歩いて5分。こんな時間だと言うのにウユニの町は意外とにぎやか。

私達は、同じ道を通るなら、と安い100ボリで買えるほうのチケットを購入。もう一つのバスと乗り場が近いので見てみると、客層が違うだけ、のよう。こちらは商人が多く、向こうは地元の旅行者が多いみたい。

商人に囲まれて、旅行者は私達だけかと思ったら韓国人の男性も一緒でした。彼の名はコウさん。日本に3回来たことがあって、片言の日本語を話します。私も負けじと片言の韓国語を披露。

3時半の予定が、4時頃出発となりました。やっぱり小刻みな上下揺れが続きます。しかも真夜中とあって寒さも厳しい。ババシャツ・セーター・フリース・パーカー・ジャケット・マフラー・手袋・帽子・マスク。でその上にフリース地の毛布。ここまでしてなんとか眠れるかな、というくらいの厳しさです。

さらにひどいのがホコリ。このあたりは乾燥しているので砂埃が窓のすきまから入ってきます。空気が悪いことこの上なし。早死にしそうです。乾燥しているから、静電気もすごい。髪の毛がみんなフワっていました。

午前8時半。国境の町アバロアへ到着。ポリスで出国スタンプをもらって、チリ側へ向かいます。ちょうど「ボリビア・チリ」と国境を分ける標識のあるところでバスはストップ。ここでバスを乗り換えることになります。がっ!待てど暮らせど、チリ側のバスが来る気配がない!私達を降ろしたバスは帰っていってしまったし、待たされている場所は完全な岩砂漠。建物も木もないのでもちろん日陰もない。

このあたりは一日の気温差が激しい場所で、夜はとても寒いのに、日中はとても暑くなります。高地のため日差しがきつい、と言ったほうがいいかもしれません。ものすごい直射日光に照らされながら、待つこと3時間半。チリ側のバスが来たのは12時頃でした。だったらウユニを朝3時半なんかに出発することないじゃんよー。

チリの国境では荷物検査が厳しいです。きっとこれはどこのチリ国境でも同じ。理由は、他国からなま物を持ってこられるのを防ぐため。なま物についている菌類や生物がチリの生態系に害を及ぼすのを心配している様子。だから食べ物を持っていなければそんなにしつこくはされません。バックパックは形式上だけど開けて中をちらっと見られます。

さて、今日一番の苦痛はここから始まりました。一番後ろの席を取った私達も悪かったけど、空調のついてないバスも悪い。チリ側から乗ったバスは一番後ろの窓のみ開くようになっています。日差しが強いことに加え満員なので、窓を閉めるととても暑い。そこで後ろの窓を常に開けておくように車掌さんに命令されます。が、チリの道は舗装されていません。乾燥しきった砂が舞い上げられてバスの中に容赦なく入ってきます。おかげで私達は全身砂まみれに。これがカラマにつくまでずっと続くのです。

カラマには夕方5時の到着。ついた頃には真っ黒だったはずの私の服が真っ白になるほど砂をかぶっていました。

もうこんな砂だらけの町、やだ。そんなに興味を引かれる場所でもなかったし、この勢いで次の町まで移動してしまおう、というわけで、ついて早速バスチケット探し。幸い隣のバス会社に次の目的地アリカ行きのバスがありました。夜22時15分発、10,000チリペソ。アリカには翌朝7時着。2日連続のバス車中泊となりますが迷うことなく購入です。

今度のバスは砂などはいってくる余地もないほどいいバスで、さすがバス大国チリのファイブスター。乗り心地もとても良いです。今朝のボリビアンファイブスターなんか、全く比較にもなりませんでした。。。