キューバの日記 (2008年8月16日〜2008年8月22日)

■さよならキューバ
2008/08/22
キューバから戻ってきました。ハバナ市内から5ペソ(CUP)で空港の近くまで行くバスがありまずはそれに乗ったのですが、降りる場所を間違えてしまい、結局アメ車タクシー(二人で5CUC)で空港まで。ハバナは特に大都会でもないのに、空港が3つもあります。注意しましょう。

ウワサのゲバラスウォッチ、空港3階の売店とイミグレ通過後の時計屋さんで発見しました。かっこいいデザインなら買おうかなと思っていたけど、私達的にはイマイチ?だったので購入せず。

キューバの空港は、イミグレ通過後と通過前の売店で売っているものの価格があまり変わりません。だいたいの空港はイミグレを通過してしまうとお水やジュース、なんでも価格が跳ね上がります。キューバはとっても親切。

クバナ航空は遅れると有名なのですが、オンタイムで離陸。煙は相変わらずでしたが行きよりは気になりませんでした。これも慣れかな。

キューバは、今まで行った国の中でもかなり上位に入るお気に入り国になりました。キューバなら住めそう。ただし問題は、食。野菜不足。

しばらくペソピザやペソサンド、ペソチャーハンしか食べてなくて、野菜不足でした。普通のレストランに行ってもなぜか野菜だけ不足。カンクンに帰ったら野菜たっぷりのものが食べたいね、なんて話していたら、同じ宿に元シェフの旅人がいて、今日のメニューはそーめんチャンプルーなんだけど、どう?って。初のシェアご飯!日本人宿ではよくあるって聞いてたけど、あんまり日本人宿泊まらないから旅も8ヶ月目にして初なのでした。すっごい野菜たっぷりで、とり大根にお味噌汁がついて、なんと一人15ペソ。200円以内だよー。久々に食事したーって感じがしました。おいしかった。
■応援グッズ?
2008/08/21
阪神タイガースファンとして、見逃せないものを購入しました。
それは、タイガーマラカス!
ハバナの目抜き通り(?)にあるお土産物屋さんで発見。
応援グッズとしてこれは便利かも、と思ってmatuにねだって買ったもらった。

遠くキューバより、阪神にエールを送ります。
シャカシャカシャカ〜★
■バラデロ
2008/08/20
ビアスル社のバスはさすが、定刻どおり出発。アジア・アフリカ・中東、とハエや蚊、時には蛾に蜂さえもが一緒に乗っていたバスばかりが続いてきましたが、ビアスル社のバスには人間しか乗っていませんでした。快適。

ハバナからバラデロまでは3時間のドライブ。海沿いを走るので景色はいいはずなのですが、ついつい転寝。気がついたらバラデロでした。

バス停から海までは徒歩5分。すぐに青い海が広がります。砂浜がずっと続くので海岸沿いを歩いて移動。水着を持っていったのですが、なんだか着替えるのがめんどうで、結局ズボンのすそをめくって足を浸しただけに終わりました。

地元の人々は、おうちで水着を着てタオルだけ持って、なんとアメ車(自家用車)で海まで乗り付けます。泳いだ後は、タオルで水分だけ取って、水着のままアメ車で帰っていきました。かっこいー。

バラデロにもペソで買える食べ物がたくさんありました。私の大好物のペソピザに、matuの大好物ペソアイス。他にもフライドライスとか揚げ物とか、種類は豊富。海岸沿いから1本入った道に露店が並んでいました。

スコールが何度かあって、一度ペソアイスのお店で雨宿りさせてもらったんだけど、中に入ってびっくり。ハエだらけ。。。せっかくバスの中にいなくて喜んでいたところだったのに、こんなところで遭遇するとは。ちょっと動くとハエがわさわさと飛び回ります。さっき食べたアイス、大丈夫だったかな。。。ちょっとだけ、心配。

日帰りだから忙しいかな、と思ったバラデロでしたが、泳がなかったこともあってか時間には余裕たっぷりでした。
■アメ車
2008/08/19
台風の影響で曇ったり雨がちだった空も、今日はやっと晴れました。青い空がうれしくて、またキャピトリオに行って写真撮影。キャピトリオの周辺にはアメ車がたくさん止まっているので、そちらも一緒にパチリ。キューバのアメ車は、1台も同じものがないんじゃないかと思うほど、カラフル。思い思いの色に塗られていて、内装もすごい。ものすごい手入れされてるものもあれば、全くのオンボロもある。メーターとか、ハンドルとか、細部を観察してると楽しいです。

本日もアメ車タクシーに乗ってコッペリア周辺へ。アイスは食べなかったんだけど、なぜかコッペリアに地元民の大行列が。なんだったんだろう。
コッペリアから、歩いて向かった先は独立広場、の近くのバスターミナル。チケット購入が目的です。6泊7日のキューバ滞在を全てハバナで過ごすことに決めたのですが、せっかくだから海は見てこ、ということになり、明日バラデロに日帰りで行くことにしたのです。

バラデロはキューバのリゾート地。高級ホテルに宿泊してリッチに過ごす人が多いみたいだけど、まぁ、海が見れればそれでいい私達は宿泊することもないかなと思って。外国人用の長距離バス会社、ビアスル社の往復チケットを購入しました。

明日は久々にとても早起きです。6時起き。6時で早い、なんて言ってると、旅行から帰った後しっかり社会復帰できるのか心配になってきました。
■コッペリアとカバーニャ要塞
2008/08/18
カンクンのロサスシエテにあった情報ノートを頼りにあちこちに行っています。オビスポ通りで両替後、今日はまずコッペリアへ。コッペリア、というのは「苺とチョコレート」という映画に出てくるらしいアイスクリーム屋さんです。映画は全く知らないので、よくわからないけど行ってみました。

キューバではアメ車がタクシーだったりします。コッペリアまではアメ車タクシーで5分くらい。公園があって、その公園の真ん中にコッペリアの本店がどどんと構えています。が、本店は本日クローズ!しかも警備員さんに見つかると「外国人はこっち!」と追いやられてしまいます。

追いやられる先にあるのは、公園内のちょっとした屋台のような場所。座れるテーブル席が10卓くらいの簡素なところです。ここで食べると2スクープのアイスがなんと、2,8CUC!た、高い。情報ノートでは1か1,5CUCって書いてあったのに!コッペリアまでハイシーズン料金設定??

でも、そんな高い屋台で食べなくたって、すぐ近くに持ち帰り専用のカウンターがありました。ここでは1スクープ0,6CUC。みんなここで買ってます。肝心のお味ですが、そんな言うほどでもないなぁ、と。ふわっとしたアイスクリームです。どっちかと言うと濃厚でベターっとしてるほうが好み。だからオビスポ通りからちょっと入ったところにあるチョコレート博物館のショコラテの方が安くておいしいと思う。オススメ。

午後は、対岸にあるカバーニャ要塞へ。夜9時に大砲を鳴らすセレモニーを毎日欠かさず行っているところです。情報ノートによると、6時前に入場した方が安い、とのこと。実際、1人3CUCも安かった。これは大きい。6時から9時までの時間つぶしはまぁなんとかなります。が、手頃な価格で食事できるとこがないので、安くあげたかったらCUPピザやサンドイッチを買って行きましょう。

セレモニーは、期待以上。あれは一見に値するので、ハバナに行ったら絶対見てください。対岸に向けて打つので、キャピトリオ側の海沿いからも見えるかもしれないけど、要塞ですぐ側で見るのとは迫力が違う。音が違う。私たちは行きも帰りもバスを利用しましたが、めんどうならアメ車タクシーもあるみたい。
■キューバの通貨
2008/08/17
キューバには通貨が2種類あります。国民が使うCUP(ペソクバーノ)と他国民が使うCUC(セウセ)。24CUP=1CUC。なんでも物価が24倍、というわけではないんだけど、他国民に多く負担させることで成り立っている国なのです。でもそれで成り立つんだから、それはそれで素晴らしい。

ですが、本来なら他国民が手にしてはいけないはずのCUP、空港の両替所で普通に両替できるんです。出発ロビーの両替所(2階)で。1階の到着ロビーの両替所ではできない。あと、外人用のリゾートホテル内なんかにある両替所でもCUPは替えてもらえません。道端の両替所を探しましょう。

そして、他国民がCUPを利用できるレストランがあります。だいたいがお持ち帰り専用のキオスクですが、たまにちゃんとしたレストランでも使えます。そういったCUP払いのできるレストランの方が、CUC払いのとこより安いです。庶民的。

CUPで買える一番のお気に入りは、チーズピザ。焼きたての熱々で渡してくれます。これに塩をかけて食べると超美味。10CUP(約40円)。直径15センチくらいあって、ボリュームもあります。それからソフトクリームはなんと1CUP(約4円)。

CUP払いのできる場所はそんなに多くはないし、種類も極端に少ないですが、上手く利用することで滞在費用を浮かすことができます。そんなに浮かそう浮かそうとしてない私達は、たまに普通のレストランで食事もしています。普通のレストランだって、ふたりで10CUC(約1,200円)もあれば豪華に食べれちゃうんだから、すごく高いとは思わないけれど。

バックパッカーはみんな、いかに安くあげるか、いかに安く渡ってきたか、を話したがる傾向にあるらしく、会う人会う人金額の話から始まります。そして、みんなキューバは食がイマイチ、なんて言います。でもそれはCUP払いばかりを求めるからで、食を求めるなら違うレストラン(CUC払いのとこ)にも行ってみないとね。と、思いました。

さて、それはさておき、今日の夜は、サルサが聞けるクラブへ行ってきました。カサデミュゼオという有名な場所です。だけど今日は日曜日。有名な人が来るでもなく、生演奏はあったけど、ただのディスコ、と言った風でちょっと期待はずれでした。いつまでたっても踊らないわたしたちに痺れをきらしたのか、最後の1曲となったとき、前方の席にいたキューバ人が「なぜ立ち上がらないんだ、さぁ」と誘ってきました。サルサ、わかんないんだもん。。。なんて言い訳する暇もなく連れ出され、お互いわけもわからず踊らされ、たった1曲でくったりして帰ってきたのでした。
■宇宙船(クバナ航空のこと。。)
2008/08/16
初めての海外旅行はロシアでした。アエロフロートが最初の国際便。海外へ行く飛行機ってこんなものか、と思ったものでした。それからもよくアエロフロートを利用していたし、ダリアビア航空、というロシアの国内線にも乗ったし、ちょっとやそっとのことでは驚かない私です。飛行機のシートの背もたれがばたばた前方に倒れるなんて、当たり前のことでしょ。それから飛行機の騒音も、隣の人の声さえ聞こえないくらいなんて、珍しくもないでしょ。

そんな私でも驚かされたのが、今回乗ったクバナ航空。外からの見た目からして、何かが違う、と思わされる飛行機でした。まず、窓が丸い。まん丸。小さい頃に描いていた宇宙船・潜水艦的。キリル文字が余計に雰囲気を出してます。乗ってみて、さらにびっくりしたのが煙。いや、正確には煙ではないんだけど、通路に煙のようなものがあがっている。座ってみて、よく見ると、足元の空調設備から出てきているらしい。手を当てたところ、冷たかったので、きっとあれはドライアイスなんだな。もしくは液体窒素(?)とか、そういうやつ。それでクーラーの代わりにしてるわけ、多分。だけどそんなんじゃ全く冷えないくらい日差しが強くてまいったよ。

飛んでいるときは煙ではなく、普通のクーラーを使ってるのか、外気に合わせて勝手に冷えてるのか、快適でした。1時間程度のフライトでなんとお菓子と飲み物もでます。期待してなかったからちょっと嬉しかった。

飛行機に乗っていて、揺れるのも慣れっこです。でも、飛行機が苦手な人や心配性の人がこのクバナ航空の飛行機に乗ったら、多分トラウマになって飛行機恐怖症になるんじゃないだろうか。私は宇宙船に乗った気分で本当に楽しかった。無事着陸したときの拍手喝采もロシアっぽくて良いです。

初めてロシアに行った、その帰り。モスクワの免税店でキューバの葉巻が売られていました。他にも当時キューバとロシアでしか買えなかったチェゲバラという名の香水(?)などがあり、遠いにも関わらず社会主義国同士仲良くしてるんだな、と思いました。(ロシアはもう違うけど)

今日は土曜日。しかもついたのは夕方。商店さえも閉まっていて、買い物もできず、ちょっと困っています。でも、これが本来の姿じゃないか、とも思ったり。日本にしろ、ヨーロッパにしろ、ちょっと便利すぎるこの頃ですよね。