ブルキナファソの日記 (2008年4月24日〜2008年4月28日)

■ワガドゥグ最終日
2008/04/28
ワガドゥグ。何もすることがない町。でも緑にあふれる町。人々も穏やかで歩きやすい町。スーパーがあるから買い物もできるし、レストランもそんなに高くない。他の国と違って物乞いもいない。お外でフローズンヨーグルトが食べられる、居心地のいい町です。
そんなワガドゥグも今日が最後。明日はガーナに向けて移動です。

ガーナと言えば、ちょっとだけ嫌なイメージ。色んな旅人サイトを見ているけれど、みんながみんな、アジア人蔑視を受けて悲しくなっている国。今はどうなんだろう。
西洋人のみなさんは、とてもいい国だと口をそろえて言うけれど。

ここワガドゥグは、私たちを見て的確に「ヘイ、ジャパニーズ!」と声を掛けてきます。きっと私たちより前にココへ来た人が「ジャパン」という国があることを主張してきてくれたのでしょう。私たちも「コリア?チャイニーズ?」と言われたときには「ジャパニーズ!」と訂正するようにしています。

最近のふたりは、体調は悪くないものの、だらだらしているあげく食べすぎ飲みすぎで体が重くて仕方ない。西アフリカに来て体重が減らないなんて、なんて丈夫な旅行者なんでしょう。。。
■グレゴリー
2008/04/27
お昼を食べた後、ホテルに帰る途中でグレゴリーにばったり。
グレゴリーは24日の大移動の際に一緒だったギリシャ人。昨日の「トニックウォーター」のことを教えてくれた人でもあります。

ギリシャ人なのでギリシャ語はもちろんのこと、英語、イタリア語、スペイン語、そしてフランス語とたくさんの言葉を話せます。
matu同様ツーリストプライスが大嫌いで、言葉巧みに現地の人と戦っています。嫌なものは嫌、いくらまでならOKかを明確に伝えています。大移動のとき、私たちもその恩恵に預かっちゃった。

職業は教師。音楽の先生だと言っていました。ギリシャではなくイギリスで教えていたとのこと。イギリスの学生の退廃も深刻だと話していました。今は休業中。

食事が一番大事で、寝泊りするところは外でもなんでも気にしない、という私たちと正反対な旅行をしています。2006年から西アフリカ旅行を開始。今年2008年に西アフリカを終え、来年は中央アフリカに行くのだそうです。西アフリカだけで2年超。

メールアドレスの交換をして、またいつか会おう、と別れたのが24日大移動の日。まさかこんなにすぐに会おうとは。グレゴリーの次の目的地はニジェールのニアメ。もうとっくに移動したと思ってたのに。

大移動のときと違って、今日のグレゴリーはちょっと若々しく見え、片手にポテトチップス、片手に英仏辞典といういでたち。私は私で大移動の時は赤土で顔を汚していたのに、今日は化粧をしてると笑われました。

私たちがだらだらしているこの数日間で、グレゴリーは映画館に行ってインド映画を見たり、レストラン巡りをしていたり、結構活動的に動き回っていたようです。今日もこの後夕方からデートだと言って浮かれていました。スーパーでナンパしたとか。相手がフランス語しか話せないから英仏辞典で勉強するんだって。かわいいなぁ。

私たちがギリシャに到達するころ、彼はギリシャに一度帰国しているそうなので、その時また再会できるのを楽しみにしています。
■トニックウォーター
2008/04/26
一昨日から「トニックウォーター」を飲むようにしています。昨日の移動時にずっと一緒だったギリシャ人のお兄さんに、「トニックウォーターはマラリア対策にいい」と聞いたからです。マラリアに有効な「キニーネ」が入っているそうなのです。
本当なのか、今日ネットで調べてみました。
日本以外の国で作られる「トニックウォーター」には「キニーネ」入っているみたいです。イギリス人は植民地時代にマラリア対策で飲んでいたとのこと。ただ、日本では「キニーネ」は劇薬指定となっており、日本国内で売られている「トニックウォーター」には一切入っていません。「キニーネ」、別名を「プロトプラズマ毒」と言い、大量摂取は危険なのだそうです。
それと、もう一つ気をつけたほうがいいのは、「メファキン」と「キニーネ」は相性が悪い、ということ。マラリア予防薬として「メファキン」を使用している場合は「トニックウォーター」はやめたほうが良さそうです。

さて、ホテルをお引越しました。ワガドゥグのセントラル付近です。ちょっと高くなりましたが、無線LANが無料で使えます。部屋も白いタイルが眩しいです。快適〜。
■イエローカード
2008/04/25

昨日の大移動から一夜明けました。憧れのブルキナファソ、一日目です。
ブルキナファソはアフリカで最も貧しい国の一つと聞いていたのですが、とんでもない。路上には物があふれ、ネットカフェもあちらこちらにあり、赤土むき出しどころか道はほとんど舗装され、大きなスーパーもあります。びっくりしたのが、マンション。セネガルにだってなかった気がする。

そんなブルキナファソで、まずはガーナビザ申請に。申請書が4枚もあって同じ内容を延々書かされる、と聞いていたのですが、現在はそれも複写式に。そしてガーナからは英語。もちろん大使館内も英語。非常に楽な申請でした。写真が4枚必要なのは変わりません。

ところで、西アフリカを旅行する場合、ほとんどの国で「イエローカード」が必要だと言われています。実際、入国時・ビザ取得時に提示を求めるとしている国がほとんどなのですが、まだ1度も使っていません。「イエローカード」というのは、黄熱病の予防接種を受けたことを証明するカードです。日本で予防接種を受け発行してもらって持ってはきました。
まずセネガル。飛行機で入国。モロッコからの便だったのですが、チェックなし。直後についたフランスからの便は、白衣の検査官がチェックしていたのに。セネガルはビザがいりません。
そしてマリ。電車で入国。全くチェックなし。ビザを取得する際にも何も言われず。
ブルキナファソ。バスで入国。何度かパスポートチェックで止められたにも関わらず「イエローカード」のチェックはなし。ビザ取得時も何も
言われず。
ガーナ。ビザ取得時には何も言われず。入国時に何も言われなければ、もしかして、全く使わなくてOKになっちゃうかも。持ってなくて追い返されたってこともあるみたいなのにね。アフリカのお役人は気まぐれみたいね。
■大移動
2008/04/24
昨日、ドゴンの村を訪問した後、バンカスに移動していました。バンカスもドゴン見学の拠点として有名です。このあたりで探した方が質の良いガイドが見つかる、とのこと。

それ以外には何もない町ですが、のんびりしていて私は好きです。人々がみんなフレンドリー。子供たちも手を振ったり、「サヴァ?」と挨拶したりしてくれます。物乞いの子もいるけど、くれないとわかったら笑顔で去っていくし、外食時にご飯を少し残してあげるとちゃんとみんなでわけあって食べていました。セヴァレほどの悲惨さはありません。

今日はバンカスから一気に国境を越えてブルキナファソの首都、ワガドゥグまでやってきました。ミニバスに揺られ続けて6時間、大型バスで2時間半。もうしばらくバスなんかみたくもない。

外国人は、外国人料金なんて地元民より高額に請求されるのに、いつも一番悪い席を与えられます。私は一番後ろの席の右端。5人もかけられるわけない狭いところにぎゅうぎゅうに詰め込まれます。進行方向の関係で右端は日のあたる暑い席。車体が熱せられてやけどしそうでした。それに窓がない。抜けてる。舗装されていない道なので、走るたび砂埃。お洋服は一気に赤茶色。顔も赤茶色。きっと肺も赤茶色。
matuの席はドア真横。席がないから誰かの荷物を積み重ねて作った臨時席。固定されてないので揺れて落ちそうでこわい。しかもドアを閉めてくれないからしがみついてないと車から落とされそう。もちろんmatuも日当たりのきつい右側でした。

ブルキナファソビザについて一つ。
セネガルやマリにもブルキナファソ大使館があります。私たちはセネガルのダカールで取得しました。
だけど、もしマリからブルキナファソに入るのであれば、そんな事前にとってはいけません。なぜなら国境で取ったほうが安い。
ブルキナファソに1ヶ月以上滞在する、もしくは複数回入る、ということでなければ、10,000CFA(1/3の金額)で済みます。
セネガルの日本大使館にある情報ノートにブルキナファソ大使館の詳細を書いてきた(右側に写真のせときます)のですが、こんなことなら「国境でとるべし」と書いてきたかった。。。誰か付け足してきてください。。。