コスタリカの日記 (2008年9月13日〜2008年9月22日)

■海亀のたまごの食べ方
2008/09/22
さて、ここコスタリカでは海亀のたまごを食用として売っています。
その話をENOKEYにしたところ、絶対食べてみたい、と。
そこで、今日は一緒に市場へ買出しに行って、海亀のたまごを購入。

海亀のたまごは25個、2500コロンで売っていました。どこに売っているか、というとお魚屋さんです。とてもポピュラーなものであるらしく、多くのお魚屋さんでは売り切れ入荷待ち状態。何軒かあたって、やっと手にすることができました。

海亀のたまごは白くてピンポン玉大の大きさで、殻は固くないです。ピンポン玉のプラスチックをものすごく薄くして柔らかくなった感じ。手で押すとペコッと凹んだりします。

地元コスタリカの人は生たまごのままジュースに入れて飲んでいるそうです。白身を除いて黄身だけで飲むそうです。人によって、タバスコをいれたり、ビールに混ぜたり、色々らしい。

宿に帰って、宿泊者みんなで試食会。まず1個割ってみました。殻は本当に薄いプラスチックのような感触。割ると白身に包まれた黄身があらわれます。鳥のたまごと違うのは、白身がものっすごくゼラチン質だということ。コラーゲン超たっぷりな感じです。

ENOKEYが生たまごでまず一つ味見。地元のひとでさえとってしまう白身ごと。彼曰く、白身がぷるっぷるで食感がイマイチらしい。黄身はそれに反して粉っぽい。とても生臭い、とのこと。ちょっとそれでひるんだけど、もう出会うこともないかもしれない海亀のたまご。ここはやっぱり食べとかなくちゃね。食べてみたけど、ん〜、ENOKEYの感想そのもの。。。

生たまごのままでは生臭いのがかなりきびしいです。なので、残りはゆでたまごにしてみました。
ところが、ここで大誤算。いくらゆでても白身が固まらないのです。20分ゆでても全くダメ。あきらめて取り出して食べてみると、白身は生と同じ状態なのに黄身はしっかり過ぎるほど固まっていて、パサパサどころかジャリジャリに。これは全くおいしくない。生臭いのもとれてないし。でも、白身を取って黄身だけにして、お塩をたっぷりかけると食べれる、という発見もありました。

スクランブルエッグにしようと器で生たまごを溶いてみるも、白身がプルプルすぎて混ざりません。これではスクランブルエッグはおろか、卵焼きも無理。その状態で一応フライパンに落としてみたら、白身が油に反応してバチバチはじけて大変でした。かなりの水分を含んでいます。最後まで白身は焼けることなく、ただ縮んでフライパンに張り付いていくだけでした。

これは煮ても焼いても食べれない、という結論に達し、どうにか生臭さと特有のとろみを消して生のまま食すべく、砂糖を入れてみたり、牛乳を入れてみたり、コーラを入れてみたりしたのですが、全くだめでした。
結局、海亀のたまごの正しい食べ方は、「生のまま白身を取って、黄身だけ何かに混ぜて食べる」ということのようです。まさに地元の人々がやっている通りでした。
ちょっと悲しい結論でした。
■カポエラ
2008/09/21
朝6時半のバスでサンホセへ。4泊の小旅行もおしまいです。
サンホセの宿にはENOKEYがきていました。パナハッチェル、サンタ・エレーナ、サンホセ。再々会です。

夕方、ENOKEYがスターフルーツを買ってきて、みんなにおすそ分けしてくれました。木になってるのをみて、気になってはいたのですが、なかなか買うまで至らずにいました。輪切りにすると、本当にキレイな星型。お味は、というと、かなりの酸味にびっくり。お砂糖かけて食べてちょうど良いくらい。それでも結局3人で4つもたいらげてしまいました。

ENOKEYはカポエラという格闘技をやっているのですが、同じくカポエラを習っているサンホセ在住の大介さんがやってきて、2人の対決を見ることができました。カポエラっておもしろい。舞踊の要素もあるし、音楽もできなきゃだめだし、和を乱しちゃいけない、で、それでもやっぱり戦いなわけだ。ゆっくりしているようだけど流れるような動きを続けなくちゃいけないので、相当筋力がいるように見えます。そして音楽に合わせて舞うので、リズム感も重要。

カポエラで使うタンバリンを少し叩かせてもらったけど、それも結構難しい。ENOKEYや大介さんがすごく簡単そうに叩くから、できるかなぁと思ったけど全くうまくできませんでした。すごく奥の深いスポーツです。

せっかく痩せに痩せたmatuが日本に帰ってリバウンドしないように、カポエラやってくれたらいいんだけどな、と思いました。
■ケツァールとジーパン刑事
2008/09/20
どうしてもケツァールが見たくて、昨日プライベートツアーを申込みました。9月後半のこの時期で90%見ることができる場所がある、というのです。それがモンテベルデ自然保護区のすぐ裏にある、センデロトランキーロ。

ここはモンテベルデ自然保護区より標高が低く、1300m程の高さで、ケツァールの好物であるミニアボカドがまだ残っているらしい。ここもあと2週間もすれば食べつくされて実がなくなり、ケツァールは更に低い場所へと移っていくとのこと。

10%の見れない人々に該当したら嫌だな、と思いながらのハイキングでしたが、始まって30分ほどでめでたく90%の仲間入り。しかも最初の発見者はガイドさんではなく、matu。指をパチンと鳴らして、「ヘイ!」とガイドさんを呼び確認。メタリックな緑色の大きな鳥はまぎれもなくケツァールでした。

その後、5,6羽のケツァールと遭遇。いろんな角度から見ることができて、大感動。もちろん大きな木の上方の枝に止まっているので間近で見れるわけではありません。肉眼でも存在の確認はできるけど、双眼鏡を使ってみないとディテールまではわからない距離です。それでもこんなにたくさんのケツァールが見れたなんて、ラッキーらしい。ガイドさんが言ってました。

トランキーロでは他に、ハナグマ・タランチュラ・リスなどを見ることができました。ケツァールのためだけに行ったツアーだけど、なかなか充実。ガイドブック等に載っていないので知られていないため、観光客は皆無。とてもいい場所なのにもったいないなぁ、と思います。

午後はカエル博物館へ。コスタリカはカラフルなカエルでも有名です。アカメアマガエルや、イチゴヤドクガエルなどなど、カエル天国。モンテベルデやトランキーロのナイトツアーでなら運がよければ見ることができるらしいです。
お目当てはアカメアマガエル。博物館でもラストを飾るこのカエルは本当に美しいカエルで、あの日本にいるガマガエルとかと同じ種族とは思えません。おもちゃのようでした。
そしてもう一つのお目当て、イチゴヤドクガエル。こちらはびっくりするほど小さいカエル。1センチないんじゃないでしょうか。自然保護区で見つけるなんて、きっと至難の業だろうなと思います。派手だけど、目立たないから。このカエルは足の部分が濃い青になっているため、「ジーパン」とも呼ばれます。ちょっとジーパン刑事を想像する私なのでした。
■モンテベルデ自然保護区
2008/09/19
朝早く起きてバスに乗り、モンテベルデ自然保護区へ。
モンテベルデ自然保護区は熱帯雲霧林という特殊な環境です。湿度が高いため、木にはコケやツル植物が生え、あたり一体が真緑。カラフルなカエルや、ハチドリ・トゥカン・ケツァールなどの鳥が有名です。

そうは言っても、それらを間近に見ることはなかなか難しく、ガイドさんをつけても簡単に見れるものではありません。森林浴をするだけのつもりで楽しめ、と歩き方に書いてあったので、そのつもりでガイドをつけず自分達で歩くことにしました。

3時間あれば保護区内の外周を1周できるコースがあります。そんなに起伏も激しくなく、ハイキング感覚で楽しむことができます。雨さえ降らなきゃね。。。

私達はその外周1周コースを選び、途中までは道端のお花や木の上の鳥を観察しながらゆっくりと進んでいました。ハチドリと遭遇したり、トゥカンを一瞬見れたり、結構楽しんでいました。雨が降り出したのはコースを半分くらい進んだ後のことです。

生涯で経験したことのない、超大量に降る静かな雨。どんなスコールよりも激しい量の雨なのに、土が吸収するからなのか物音があまりしません。そんな雨が1時間以上続きました。最初はすぐ止むだろうと思って木陰で休んでいたのですが、全く止む気配がなく、このまま立ち止まっているのにも限界を感じて引き返すことにしました。標高があるからか、雨が降り出すととたんに気温が下がり、肌寒くなります。

そのままフロントまで引き返したので、モンテベルデはあっけなくこれにておしまい。ちょっと悲しいハイキングでしたが、前半は楽しめました。雨が降ってからも、これが熱帯雲霧林の醍醐味だよな、と恐ろしい程の雨の中を歩く経験も悪くはないかなと思いました。そのかわり靴はぐちゃぐちゃのどろどろ、服は肌に気持ち悪く張り付きました。

フロント近くにあるハミングバードビレッジは無料で入れるのに、ものすごくたくさんのハチドリが見れてオススメです。目の前をブンブン横切って飛んだり、ハチドリ用ジュースを飲む姿を見たりすることができます。緑や青、紫のハチドリが入り乱れる様子はとてもにぎやかで楽しかったです。
ただ、野生の鳥なんだけど、餌をやってるわけだから、半分飼われている様な感じです。
■上流階級
2008/09/18
グアテマラのとあるホテルでダニに喰われまくって、かゆみが止まらない私達です。
今日はモンテベルデの玄関となる町、サンタ・エレーナへ。
泊まっていたホテルの前が、昨日の夜お願いしたシャトルバスの始発。私達2人だけを乗せて、どんどんモンテベルデ方面へ進んでいきます。

もしかしたら私達だけなのかな、なんて期待していたのですが、アレナル火山に近い超高級ホテルに何軒か寄り、結局は満席になったのでした。超高級ホテルの宿泊者だけあって、みんな荷物はスーツケース。最近バックパックしか見ていなかったのでとても新鮮でした。

中にはこの危険と言われる中米・コスタリカなのに、婚約指輪をしたままで来ている人も。超高級ホテルに泊まっていただけあって、ダイヤも芸能人クラスの大きさでした。やっぱりそういう階級の人は飛行機だってビジネスクラスで、空港からホテルまではタクシーで、ホテルは必ず☆が4つ以上で、ホテルからホテルまで行ってくれるシャトルバスに乗って、っていう上流階級な旅をしてるんだろうと思う。じゃなきゃ、こわくてしてられないはず。あぁ、私達とはほど遠い。。。

サンタ・エレーナへは昼過ぎに到着。途中悪路でしたが雨が降ってなかったので楽勝だったみたいです。
夕方からはグアテマラで会ったENOKEYと再会。一緒に夕飯を食べに行きました。コスタリカ料理が食べたかったけど、ここみたいな観光地は欧米食レストランしかなくて、結局それに甘んじることに。色々な話ができて楽しかったです。
■期待はずれのアレナル火山
2008/09/17
題名でおわかりいただけると思いますが、アレナル火山にはちょっとがっかりしてしまいました。というのも、思っていたより溶岩が少なく、5分に1回くらいのペースで細く1筋たらっと流れてくるくらいのものだったから。そして今日の天気がものすごく悪く、どしゃ降りの中の観光となったから。雨雲が立ち込めて空は暗いし、その雲が火山にかかって見難かったし。

サンホセを朝早く出て、フォルトゥーナ行きのバスに乗りました。フォルトゥーナはアレナル火山近くの町です。長距離バスだから途中からあまり乗ってこないものと思い込んでいたら、普通の各駅停車。チキンバス並みにぎゅうぎゅうでした。

昼過ぎにフォルトゥーナに到着し、決めてあったホテルに到着。火山ツアーについて聞いてみると、今日のツアーが3時出発でまだ間に合うよ、とのこと。それなら今日行っちゃおう、というわけで申し込み。

出発した時点で雨が降り始め、ジャングル散策時にはかなりのどしゃ降り。傘をさしながら山道を歩くけど、足元はぐちゃぐちゃだわ、こんな雨じゃ動物もでてこないわ、まぁ踏んだりけったりでした。

その後お待ちかねの火山見学。溶岩が流れ出す方角が決まっているらしく、よく見えるというスポットへ。ちょうど雨が止んで雲も切れ、山頂がよく見えるようになってきました。で、カメラを構えて溶岩ドロリを待ちます。

なのに見えたのは、赤いけど頼りない、糸くずみたいな悲しい溶岩。それがたまに繰り返されます。写真撮りたいけど、あんなんじゃ写してもなんだかわからない。。。

2泊予定のフォルトゥーナでしたが、あまりにがっかりしたので1泊に変更。晴れてれば溶岩が増えるってこともないでしょうし。
なので、明日はモンテベルデに向かうことにしました。
■サンホセ
2008/09/16
コスタリカで見たいものは、アレナル火山とモンテベルデ自然保護区。

アレナル火山は、活火山です。小規模ながら毎日溶岩が流れる様子が見れるとのことで、赤く流れる溶岩を見るのが目的です。

モンテベルデ自然保護区にはケツァールがいると言われています。ケツァールというのは、緑色をした鳥です。捕まえて飼おうとすると死んでしまうことから、自由の象徴となっているそうです。グアテマラの国鳥でもあり、国旗の中央に描かれています。
ケツァールを見たいのでモンテベルデに行くのですが、今は雨期。ケツァールを雨期に見るのは難しいらしいのです。それでも可能性を求めて行くだけ行ってみることにしました。

アレナル火山とモンテベルデはとても近いところにあります。サンホセの荻野さん宅にバックパックを置かせていただき、軽装で行けることになりました。

今日はバスチケットを買いにサンホセの中心部へ。
コカ・コーラ地区からバスが出ているので、まずそこへ向かいました。途中びっくりしたのは人がダンボールかぶって寝てること。それも一人じゃなくて複数人。麻薬中毒の人々なのだそうです。起きてる人もいたけど目が真っ赤で足取りがあやしい。

チケット購入後はコカ・コーラ地区を出て国立劇場付近へ。こちらは普通の都会です。ファストフード店が並び、中米にしては珍しく靴屋さんが並んでいました。他の中米国ではみんなサンダルを履いていたのですが、サンホセを歩く人はほとんどがしっかりした靴。スニーカーだったり、革靴だったり。

サンホセ自体にはそんなに見る場所が多いわけではありません。1日あれば充分観光できます。
■安眠宿で休養中
2008/09/15
2日間のバス疲れのせいか、体がくったりしていてなかなか動けません。本当は今日バスチケットを買いに行って、明日移動する予定でしたが、そんなのやめやめ。今日は休養日です。中米諸国はちょうど今日が独立記念日。みんながお休みしてるときは私達も右へ倣えです。

荻野さんの宿「安眠宿」は、近くにコンビニがあり、レストランもファストフード店もあり、ATMもあり、バス停も近いのでとても便利。休養するにはうってつけなのです。ネットが無料なのも嬉しいところ。

朝ご飯もついています。なんと今日は和食。ご飯にお味噌汁、そしてサラダと目玉焼きに焼き魚!朝ごはんが和食だと、やっぱりいいですね。「和」の力を感じる。自分が日本人だって思い知ると言うか。日本では朝はパンばかりで和食なんて食べてなかったけど、それでもやっぱり和食はいいです。
コスタリカ料理をまだ食べてないなっていう話をしたら、なんと明日の朝ごはんはコスタリカ料理にしてくださるとのこと。リクエストを聞いてもらえるのも嬉しいです。

場所はセントロから結構あるみたいなので、立地がいいとは言えないみたいですが、来てしまえば後は便利じゃないかな、と思います。

そして何より癒されるのが荻野さんのお人柄。スペインの巡礼のお話とか、食べ物のお話とか、聞いててすごく楽しいです。全く興味なかったけど、荻野さんにお話を伺っていたら巡礼に出かけたくなりました。でもお目当てはメヌデルディア(スペインの食堂で出される日替わり定食のようなもの)です。。。

旅行するにあたってちょっと警戒していた中米でこういう宿があるのはとても嬉しいです。とてもいい息抜きになりそうです。
■救世主
2008/09/14
早朝2時30分にやっとバスステーションの明かりがつき、中に入ることができました。たっぷり6時間外にだされてたことになります。

3時30分時間通りにバスは出発。私達をバスステーションから追い出した警備員さんとも最後は手を振ってお別れしました。日本とエルサルバドルの和解です。

エルサルバドルまでのバスと違ってあんまりきれいじゃなかったけど、まぁそれなりに快適なバスでした。満席には程遠かったので、1人で2席陣取ってゆったり。
DVDをかけてくれてたけど見ると酔うので、車内ではひたすら眠り続けました。途中の国境で少し起きたくらい。酔いやすい体質は損です。
バスはグアテマラシティから、サンサルバドル・マナグア・サンホセと各首都を巡ってきましたが、マナグアが一番ひっそりしてました。ファストフードのお店が全くない。看板はみかけたのでどこかにはあるんだろうけど、数が少ないのかな。

中米諸国では9月15日の独立記念日を含む3連休とあって、遅れが心配でしたが全く予定通りにコスタリカ・サンホセ着。とは言え、到着は夜の10時過ぎ。

今日の宿は遅く着くことがわかっていたので、日本人宿「安眠宿」の荻野さんとメールで連絡をとり、サンホセについたら電話をかけてお迎えにきていただくことになっていました。
でも、荻野さんに電話をしようにもバスターミナルに電話はありません。
仕方がなく怪しいタクシーの運転手に携帯を借りることに。番号を伝えてかけてもらったのですが、電話にでてみると相手はなんと外人?!しかも「今日は満室で泊まれないよ」と言っている。。。メールでちゃんと予約入れてあったし泊まれないってことはないはず。そして日本人宿なのに何故外人が?

怪しいな、と思ったのですが、バスターミナルを閉めると言うし、目の前にあるのはこのタクシーだけ。(しかも本物のタクシーではなく、闇タク。)
荻野さんとの連絡もとれそうにないし、これに乗るしかないか、とあきらめたその時、1台の車が目の前に止まりました。
「荻野です、良かった間に合いましたねー」

ものすごい素敵なタイミングであらわれた荻野さん。一瞬王子様が現れたような、救世主があらわれたような、そんな気持ちになりました。闇タクの運転手や荷物運びの兄ちゃんがちょっと文句を言っていたようですが、サラッとかわしてくれ、私達は荻野さんのお友達の車で無事安眠宿へたどり着くことができました。

荻野さんに後から聞いたところによると、今回乗ってきたキングクオリティのバスターミナルはサンホセでも一番治安の悪い場所にあるのだそうです。どうりで車窓から見て人っ子一人歩いてないわけだ。(もう一つ有名な国際バスTICAバスのターミナルは違う場所にあって、まだ安全らしいです。)
コカ・コーラ地区、という場所が危ないのは歩き方にも書いてるくらい有名ですが、そこよりやばいらしい。目つきの危ない人がごろごろしてるんだって。危なすぎてタクシーの運転手も夜は近寄らないので、闇タクがいるのだそうです。そしてその闇タクが強盗になったりもするそうです。荻野さんのホテルに泊まった人でも結構やられた人が大勢いる様子で、聞いてて恐ろしくなりました。
電話をかけたら外人がでた、というと、これも闇タクのよくある手口で、違う場所に電話をかけて「満室」と言わせ、自分がコミッションをもらえるホテルに連れて行くのだとか。
サンホセは今、麻薬の中継地にもなっているらしく、何気に危険度の高い場所だったんですね。知らなかった。。。

荻野さんの到着があと30秒でも遅れていたら、私達はあの闇タクに間違いなく乗っていたはずです。問題なく「安眠宿」にたどり着けたのかもしれないけど、それと同じ確立で強盗に変わっていたかもしれないし、他のコミッション宿に連れて行かれていたかもしれないし。

初めての場所へ行くときは夜中につくのは危険、という当たり前のことを身をもって体験したサンホセでした。
■野宿?
2008/09/13
グアテマラからコスタリカまでの長いバス旅の始まり。
昼過ぎにアンティグアを出てシャトルバスでグアテマラシティへ。私達の選んだバス、キングクオリティのターミナルまで送ってくれました。

コスタリカまで行く国際バスは有名なもので2社あります。TICAバスとキングクオリティ。キングクオリティを選んだ理由は、私が天邪鬼だから、ということもあるけど、TICAバスよりサービスがよくて、バスが良くて、1泊2日と早くつくからです。乗換も1回だけ。TICAバスだと2泊3日になるらしいし、乗換が2回になる。

実際15時30分、時間通りに現れたエルサルバドル・サンサルバドル行きのバスは横4列だけど、シートがものすごい広くって革張りで席間も広い超快適バスでした。車掌さんはキレイなお姉さんが2人。お昼ご飯(サンドウィッチ)にドリンク、おやつ付き。キレイな枕にひざ掛けもあって、DVDで映画も上映、音声は聞きたい人だけが聞けるイヤホン式。

サンサルバドルのプエルトバスターミナルへは時間通りの到着でした。
プエルトバスターミナルは予想していたより小さな小さなバスターミナルで、売店もなく、併設のレストランは夜21時に閉店になります。

このバスチケットを買ったアンティグアの旅行会社にいる日本人スタッフが、「プエルトバスターミナルに夜20時について、次のバスが翌朝3時30分発なので、そのままバスターミナルで待つ人が多いですよ。1泊するのももったいないですからね。バスターミナル?はい、開いてますよ、待てます。」なんて言っていた。この間の日記に書いた、態度のイマイチだったやつ。

その言葉を信じて私達は宿をとってなかったし、泊まるお金を用意していませんでした。バスターミナル、というより地方の駅と言った感じの待合室でしたが、そこで本を読んで次のバスまでの7時間を明かそうと座っていたのです。
すると、警備員が近づいてきて、「閉めるから出ろ」と。言うが早いか電気を消して、見回りようの拳銃を構えだす始末。
しょうがないから指定された場所、待合室のドアの外へ移動しました。ここは本当の屋外。サンサルバドルは思っていたよりも夜は冷え込み、寒さがとても厳しかったのと、明かりが全くないので本も読めないし、かと言って怖くて眠れないのが大変でした。この状態で7時間。。。半野宿、ですね。

私達しか待ってる人なんかいないし、警備員さんもちょっと特別に入れてくれたってよさそうなもんだけどなぁ。こんな時ばっかりちゃんと仕事するんだから嫌になるよ。きっ!と睨み付けてみたけど、まったく効果なし。

結局このまま寒さに凍えつつ、待ち続けることになったのでした。