タンザニアの日記 (2008年6月4日〜2008年6月17日)

■ンゴロンゴロ
2008/06/17
ガイドさんが風邪をひいて、かなり調子が悪そうな中ゲームドライブ開始。ガイドさんはテントを持ってきていません。車の中で寝ているか、お友達ガイドのテントに居候しているようです。上着もちゃんとしたものを持ってきていません。ツアー会社ももう少しガイドさんのことを考えてあげればいいのにね。せめて上着くらいは。
ンゴロンゴロは、クレーターです。360度をくるりと崖に囲まれています。ふちの部分は全てに雲がかかり、車で走ると霧だらけなのですが、一旦中に入れば晴天が広がっています。このンゴロンゴロ、名前の由来はマサイの装身具です。マサイが歩くときに装身具が「ゴロゴロ」と鳴るのだそうで、そこからきているそうです。ここにいる動物達はここで生まれ、一生をこの中で終えるものが多いとのこと。広いクレーターとはいえ、世界のほんの一部。ここで全てが完結しているというのはなんだか悲しいような、すごいことのような、複雑な思いです。食物連鎖もうまくいってるってことだよね。
今日最初に出会ったのはライオン。しかも夫婦で。クレーターのふちから中へ下ってくる途中に上から見て、「あ、ライオンだ」とわかるくらいに何にもないところにどーんと座っていました。今日はこれを含めて3回ライオンに遭遇。ものすごい大きいオスライオンが歩く姿も見れました。どうしてオスライオンが珍しいかというと、オス同士戦って死んでいくものがいるので個体数がメスより少ないらしい。
あとは、バッファローの大群・ワイルドビーストの大群・シマウマの大群。ちょっと遠めにクロサイ。他にも色々。ンゴロンゴロは動物の宝庫でした。
今日、サイを見れたことで、なんとこの3泊4日でビッグ5が完成しました。「ビッグ5」とは、サイ・ヒョウ・ゾウ・ライオン・バッファローの5種類の動物のことで、昔ハンティングをする際に危険だった動物の総称なのだそうです。なかなか見ることができない動物というわけではありません。みんなが見たい動物かどうか、っていうのも関係ないのね。この中で一番見るのが難しいのはヒョウなのだそうです。
見たかったヒョウ・チーター・ライオンのねこ科トリオが見れたし、他の動物もこれでもかってほど姿を見せてくれたし、かなり満足度の高い3泊4日でした。
■再びセレンゲティ
2008/06/16
少しだけ早起きして8時前にキャンプサイトを出発。お昼までのゲームドライブ開始です。最初はいつものインパラ達を眺めながらの大物探し。今日はなかなか大物が現れず、まぁそんな日もあるかなと思っていた矢先にライオン情報。メスのライオンがなんと5匹、草も生えてない土の上にどーんと寝ていました。ライオンが見れるときは今までいつも藪の中か草の中にいて、なかなか全身を見ることができません。でも今日は5匹とも悠々と大地を歩いていました。やっぱり今日もついてる。そのついでにチーターにも遭遇。とは言え、日陰に寝ていたのでちらっと影が見えたくらい。もうちょっと待ってたら動いたかもしれないけどあきらめちゃいました。広い広い大草原、セレンゲティは遠目から動物を見つけることはできるけど、広すぎてどのへんをあたればいいかが難しそうでした。
ガイドさん達は無線を使って動物の位置を知るほかに、ガイド同士で情報交換をしています。すれ違う車ほとんど全部と挨拶をかわしていました。キャンプサイトでもガイド同士仲良く話している姿を見ます。お客さんの奪い合いで互いの悪口を言い合うのは営業サイドだけみたい。アルーシャには100を超えるツアー会社があり、お客さんの獲得に必死です。
夕方ンゴロンゴロへ移動。3泊4日のアルーシャからのツアーはどこの会社のツアーでもだいたい同じコースをたどっています。だから、他の人達も移動してきていて、「あの人昨日も見た!」ということになります。食事内容とかにもあんまり差がなかったように思うので、ツアー会社選びは価格勝負かもしれません。ガイドなんて、結局一緒に行ってみないとわからないし。あと、もう一つ重要なのは、万が一車が故障した場合、替えの車があるかどうか。もし車がない会社だと、そこでサファリは終わり、払い戻しなし、ということもあるそうですよ。
■セレンゲティの大草原
2008/06/15
マニヤラ湖近くのキャンプサイトから今日はセレンゲティを目指します。途中ンゴロンゴロを通りますが、ンゴロンゴロは最終日に立ち寄ります。ンゴロンゴロは標高が高いところにあるため、今日はものっすごい霧。5メートル先は見えません。いつもなら見えるはずのクレーターの底も霧に隠れて全く見えず。最終日の楽しみにとっておくと思うことにしましょう。
セレンゲティはンゴロンゴロよりは低いところにあります。徐々に標高が低くなり、霧が晴れて青空もちらほら見えるようになってきました。たくさんあった木も徐々に減り、見渡す限りの大草原。ふと気がつくと360度くるりと地平線が。山もない、岩もない、木さえもない、本当の地平線です。セレンゲティ、というのは、マサイの言葉で「何もない」という意味なのだそうですが、本当に草原以外何もない空間が続きます。
そこに、ひょこっと現れる動物達。ここではド素人の私にだって簡単に動物を見つけることができます。特にキリン。草原の中であの高さはものすごく目立ちます。草原なんだから、背が高くなくても大丈夫だし、かえって低い方が目立たなくていいのにね。
草原だけあって、草食動物がたくさんいました。トピ、ガゼル、インパラ、キリン、しまうまなど。あぁ、平和だなぁ、なんてほのぼのしてたら、ガイドさんが急に「ライオンのにおいがする」って。
草むらに隠れてメスライオンがお昼寝をしているところでした。さすがに昨日と違って、全身を見ることはできず、草むらからちらちら見える耳が精一杯でしたが、これぞ本物のライオン。藪の中より草むらの中の方が雰囲気ありますよね。草食動物の平和な空間の本当にすぐそばでライオンがごろごろしてたりするなんて、やっぱりここは大自然の中なんだなぁ。
今日のキャンプサイトは水がないところです。シャワーなんて浴びれないし、お手洗いだって水洗じゃありません。セレンゲティの中なので、夜中に出歩くことは絶対禁止です。さっきからなんだかわからないけど動物が遠吠えする声が聞こえています。靴をテントの外に置いて寝ると、ジャッカルやハイエナが靴を持っていってしまうそうなので、ちゃんと中に閉まっておくように注意されました。
明日も午前中はセレンゲティを見て、午後ンゴロンゴロへ戻ります。
■マニヤラ湖でヒョウに出会った
2008/06/14
朝8時半、アルーシャを出発。私達ふたりに対して、ガイドさん一人、補佐さん一人、の全4人。一番小さいランドクルーザーでまずはマニヤラ湖へ向かいます。
マニヤラ湖は、地球の歩き方によると、あまり広くなく3時間もあれば見てまわれる公園だとのこと。昔は珍しい木登りライオンが見れたりたくさんのフラミンゴが見れたりしたそうですが、今はそうでもないとのこと。だから特に行きたい場所ではありませんでした。ンゴロンゴロとセレンゲティの途中にあって、必ずルートに入っているのでおまけ的な感覚です。
まず最初に見たのはキリン。何回見ても飽きないキリンです。マニヤラ湖国立公園に入る前に出会ってしまいました。なんだか今日はついてる予感。。。
公園内では動物が次々と。インパラの群れ、しまうま、バブーンなどがとても近くで見れました。
ここでの初の大物は、ライオン。しかも珍しくオスのライオンを見ることができました。藪の中でくつろいでいるところで、葉っぱの間から顔が見えました。車の窓を開けて見れたので、その距離なんと5メートル!ライオンと目が合うと、ものすごい迫力。ちょっとした恐怖。そのライオンの少し上には、木の幹に乗って寝ているメスのライオンが。向こうを向いていて顔は見えなかったのですが、足やしっぽが見れました。本当にライオンが木に登るんですね。びっくり。
もうライオンだけでも大満足だったのですが、このあと、一番難しい動物、ヒョウにも遭遇します。距離としてはそんなに近くはありませんでしたが、枯れ木の上で全身がしっかり見える状態で熟睡。ヒョウの体って、ものっすごいつややか!30分くらい見てたでしょうか。しばらくすると起き上がって、さっと風のように去っていきました。かっこいい。ガイドさんがお上手で、場所の取り合いに勝利し、ベストポイントで見れたので、これまた大満足!マニヤラ湖では、こんなに長時間、こんなにいい場所でヒョウが見れるのは相当ラッキーなのだそうです。オスライオンと、木登りライオンも、それぞれ単独でみれただけでもラッキーなんだって。今日の私達は相当ラッキー♪
そんなわけで、おまけ感覚だったマニヤラ湖ですが、一気に主役に躍り出たのでした。
■客引きの嵐
2008/06/13
朝からツアー会社選びに四苦八苦。TTBに行けば紹介してもらえると思って朝一番で行ったのに、「100を超える登録会社があって、1つを紹介すると贔屓になるから」だって。全くその通りだよね。
TTBを出たが最後、客引きの嵐。本当に嵐。何人もの客引きがあっちへこっちへ引っ張りたがる。5社くらいは金額を聞いてみるつもりだったので片っ端からオフィスへ訪問。客引きの兄ちゃん達はその間ずーっと付きまとってくる。うざったい。
4社聞いたところで、もうめんどくさくなってきて、そのうちの一つに決定することに。支払うための現金を用意するだけ、という段階になって、また問題発生。頼みもしないのに勝手についてきてあーだこーだ言ってた客引きのにいちゃん3人がチップをよこせ、と言ってきた。ふざけんな、イライラさせただけでついてくるだけ無駄だったくせに。断っても無視しても宿泊先のホテルまでついてくる始末。
そんな客引きと共謀している気がして、一旦決めた会社もやめにしました。こっそりホテルを出て、もう1社話を聞きに。大きな会社でよさそうだったので、そこで明日から3泊4日のツアーを組むことに決めました。しかも、プライベートツアー。私達ふたりだけのツアーです。念願だったバルーンサファリを金額面であきらめたので、そのかわりに少し贅沢に。
そんなわけで、今日は客引きとツアー会社に振り回された、ぐったりな一日でした。アルーシャは本当にムカつく客引きばかりです。一旦決めたふりして他をあたる、というのは意外と良い手かもしれません。ツアーが終わったらアルーシャに戻ってくるのですが、こんな町、いたくもないので、翌日さっさとナイロビに向かいます。
■スカンジナビアンエクスプレス
2008/06/12
朝6時、船酔いもせず無事にダルの港に到着。そこからタクシーで直接バス乗り場へ。スカンジナビアンエクスプレス、というバスは、ダルの街中から乗ることができる便利なバスです。そこのチケット売り場で、当日のバスチケットを購入。8時半初のアルーシャ行きに乗ることができました。だけど、なんでタンザニアでスカンジナビアンなんだろう?
バスは思っていたより空席が多く、ゆったりと乗ることができました。昨日フェリーであまりちゃんと寝れなかったので、バスでは熟睡。一人二席ずつ使って横になることができました。ここのバスはサービスも良く、チャイが配られたりジュースが配られたり、ビスケットに飴、お水ももらうことができました。お手洗いがついているため途中の休憩は少ないですが、快適。
モシを経由してアルーシャという順番でしたが、モシまでは途中から乗ってくる人もなく、降りる人もありませんでした。が、モシからたくさんの人が乗ってきて、急に満席に。そこの間の需要はやたらと高いみたい。
アルーシャには夜7時過ぎに到着。もう暗くなっていたので、保険と思って電話で予約していたホテルに直行することにしました。いつもなら予約したホテルに向かうまえに、もう少し安そうなホテルを見てまわるんだけど。
アルーシャは治安の悪いことで有名な町です。タンザニア一とも言われています。サファリ目当ての観光客が押し寄せるため、それを狙った犯罪が多いそうです。私達も巻き込まれないように気をつけたいと思います。
■夜行フェリー
2008/06/11
三浦さんのご好意でストーンタウンまで車で送っていただきました。お買い物や他のご用事のついでで行くから良かったら、と言っていただいたので。マーケットやコーヒー屋さんでのお買い物にくっついていって地元の雰囲気を見ることができました。
パジェですっかり海を満喫してしまった私達は、もう満足しきってしまい、ストーンタウンはちらっと観光しただけになってしまいました。今はフォロダニ公園、工事中でした。普段は屋台が並んでいて楽しいらしいのに、残念です。
夜行のフェリーでダルへ向かいます。来たときと同じフライングホース社のフェリー。21時発ですが、チケットを買うと、出発前までチケット売り場で荷物を預かってくれるので、その間観光しやすいです。
VIP席も相変わらずですが、夜行なので、一応寝るスペースを作ってくれます。と言ってもソファーの間をぬって、地べたにマットをひくだけです。地べたに寝たくなかったのでちょっと早めに行って、区切りのないソファーを陣取ってそこで寝ました。
21時に電気が消えて、目の前のテレビも消されてしまいます。必然的にすることもなく、あとは寝るだけ。とは言え、そんな早くに寝ても途中で目が覚めるのは必須。ソファーというのも寝づらいし。ふと目を覚ますと、世界がぐるぐる揺すられてるんじゃないかと思うほどの強い揺れが。よっぽどの波だったのか、半端なく船体が傾いていました。どこか遠くの席の人が具合悪そうにしていました。あぁいうの、見ちゃうとつられちゃうので、がんばって目を閉じて、もう寝るすぐ寝れる眠い眠い、と自己暗示。
■停電
2008/06/10
今日ももちろん海で浮かんで、本を読んでのんびり。2泊の予定だったんだけど、あまりにも快適でついついもう1泊増やすことに。そういえば、ザンジバル全島の停電はまだ続いています。5月の下旬からずっとなのだそうです。本土から電気を海底ケーブルで送っているのですがその海底ケーブルのトラブルだそうで、まだしばらく停電は続きそうだとのこと。そんなわけで夜になれば外は真っ暗。お陰で星がとってもきれい。三浦さんのバンガローでは、自家発電ではありませんが、太陽光で充電できるランプを使っているので、部屋の中をそれで照らすことはできます。思っていたより明るく、停電の不便さをあまり感じさせません。
お夕飯のとき、今日は三浦さんとご一緒してお話を聞くことができました。イスラム教の話、マサイさんの話、レストランで出すお食事の話などものすごくたくさんのお話ができて楽しかったです。私達は予定よりだいぶ遅れてのザンジバル入りだったのですが、三浦さんのバンガローは5月いっぱい閉めていたらしい。予定通りについていたら泊まれなかったかもしれません。たまには遅れるのもいいことですね。
■ハネムーン
2008/06/09
朝も潮が満ちていたので、朝食後早速泳ぎに行きました。泳ぐ、と言っても私は泳げないので浮いてるだけでした。こんなにキレイな海なのにほとんど誰もいなくて貸しきり状態。嬉しいけどもったいないなぁ。ここならきっとリゾート嫌いの人もリゾートが好きになるんじゃないかな、私がそうだから。
ハネムーン、というと日本ではグアムやサイパンが人気みたいだけど、ここザンジバルのパジェもとってもいいです。お買い物が目的だとちょっと物足りないかもしれないけど、プライベート感はたっぷり。二人でゆっくりしたいのならオススメです。問題は日本からちょっと遠いことかな。私達は、ついつい忘れがちですが、一応ハネムーン。いや、まさにハネムーン。とても素敵な場所にこれて、幸先良しです。
午後は海岸線沿いを南に向かって歩いてみたのですが、今はオフシーズンなので閉まっているバンガローもありました。三浦さんのところが開いていて良かった。。。
他の時間はゆっくり読書。漫画もあるし、文庫もあるし、雑誌もあるし、好きなものを読み放題。久々の日本語を堪能しました。
■世界の果て、もしくは始まり
2008/06/08
昨日の停電等でぐったりした気分を晴らすため、島の東海岸にあるパジェに行くことに。ここには日本人の三浦さんがやっているバンガローがあります。日本語の本がたくさんおいてある、というのに惹かれてそこでお世話になることに。
パジェまではダラダラという乗り合いトラックで1時間ちょっと。相変わらずのぎゅうぎゅう詰め。西アフリカを思い出してちょっと懐かしく浸っていたら、ここが三浦さんのバンガローだ、とお兄さんが教えてくれました。
パジェの海は、すごいです。遠浅。水がきれいなパステルグリーン。空は青く、砂浜は真っ白。それが海岸線沿いにずーっと続きます。歩いていても自分がその中に溶け込んでいることが信じられないくらい完全な絵のような海。世界一周も6ヶ月目にして、ついに世界の果てまできたんだなぁ、と何故か思いました。世界の果て、もしくは世界の始まり、そういうイメージです。
私達がついたのはお昼頃。その時には干潮でミドリの海や、岩場、海草類が見えて色とりどりだった海。時間がたち、夕方になるにつれ、だんだんと水が満ちてきました。さっきまで砂に埋もれていた小船もいつの間にか波に踊り、ベンチの置いてあった場所が波打ち際になっていました。色とりどりだった海も一面ミドリ色。波打ち際だけが白い砂を溶かして乳白色になっています。個人的にはこっちの方が好み。
ここでベンチに座りながら、読書をする。なんて贅沢な時間の使い方なんだろう。明日はそんな1日になりそうです。
■ザンジバル
2008/06/07
お昼頃発のフェリーに乗っていざザンジバル島へ。早起きしたからまだまだ余裕〜なんてネットをしていたら重大な発見。ザンビアとタンザニアって時差があったのね。全く知らずにザンビア時間をそのままにしていた私達。10時だと思っていたのに、タンザニアでは11時でした。危ない危ない、フェリーに乗り遅れるところだったし、チェックアウトタイムを過ぎて1泊分取られるところだった。。。セーフ。。。
フェリーはVIP席。外国人はみんなこの席になります。欧米人の他にアフリカの人がいたけど、彼らは何人だったんだろう。VIP席、意外に満席になります。2時間半と聞いていたのに、3時間半くらいかかってようやくザンジバルに到着。ザンジバルの海の色はとてもキレイな緑色です。どうして緑色に見えるんだろう?
後から知ったのですが、この日、ザンジバルは全島で停電にみまわれていて、自家発電のあるホテル以外はみんな大変なことになっていたらしい。私達の泊まったホテルは自家発電が故障していて、その大変な状態の仲間入りだったわけ。オイルランプを貸してはくれたけど、ただでさえ暑い中、ランプが燃える熱がさらに暑苦しくて大変だった。シャワーを浴びようにも暗すぎて不気味だし、お部屋のトイレは流れないから外のトイレを使うんだけど階段登っていくの不気味だし、網戸や蚊帳はついてるのに蚊だらけだし、本当に大変だった。暗いから本も読めないし起きててもしょうがないので、9時に就寝。マリでもそうだったけど電気のありがたみを心から知った1日でした。

■ダル
2008/06/06
ダル、というと私達と入籍日が同じ、野球選手のダルビッシュ選手を思い出してしまいますが、ダルエスサラームのことです。地元の人はダルエスサラームをダルと呼んでいます。ダルはタンザニアの首都でした。今でも首都のようなものですが、法律上の首都はドドマに移っているのだそうです。
今、ダルはとても蒸し暑いです。5月までの大雨季が終わり、6月には雨の量ががくんと減るはずなのに、いまだ湿気を帯びた空気がまとわりつき、少し歩くだけで汗がじとじとしてきます。6月はもう6日もたっているのだからそろそろ乾燥してきてよねー、とちょっと嫌気がさしてきました。ホテルの部屋はファンのみで、夜中はいい勢いで回しっぱなしにしないと眠れません。西アフリカで卒業したはずの汗疹も復活です。
ダルの人々は、日本語で挨拶をしてくれる人が多いです。中にはニーハオと言う人もいますが悪意ある感じではありません。日本語も多種多様で、「こんにちは」とか「どこの出身ですか」とか2,3種類知っている様子。私はスワヒリ語を知らないので、ちょっと申し訳ない。
ザンジバルまでの船チケットを買いました。船乗り場前のチケット売り場で簡単に買えます。あまり客引きもいませんでした。シリング払いもできるけど、レートが相当悪いのでドル払いがオススメです。急ぐ必要もないので、私達はスローボートで。
ちなみに。ダルのツーリストインフォメーションはとってもよいです。ザンジバルまでの船チケットの各社価格や、アルーシャまでのバス各社価格表をコピーして渡してくれます。バス乗り場も丁寧に教えてくれます。最初に行くべきです。
ダルはなぜかインド系の人が多いです。だからか、スーパーマーケットに行くと、インドで見たジュースがありました。レストランもインド料理が多いです。ヒンズー教寺院もあります。とても懐かしい気分です。だけど、インド系の顔をしているからと言って、みんなインドからきたわけではありません。親やその親はインドから来たのかもしれないけど、その子供達は生まれてずっとタンザニアにいるタンザニア人です。人種や宗教のことはちょっと難しいですね。
■鉄道サファリ
2008/06/05
さて、このタンザン鉄道、タンザニア側にはちょっとした特典があります。それは、鉄道サファリが楽しめる、ということ。途中、セルー動物保護区を通って進んでいくので、その間運がよければ動物が見れるのです。
楽しみにしていた、セルー動物保護区。いよいよその時がやってきました。matuは左側、まゆは右側、手分けして動物を探します。最初に見えたのはキリン。遠目にですが、5頭ほど確認できました。ほんとに鉄道から動物が見えるんだぁ、なんて感動してたら、インパラの群れやシマウマ、イノシシにホロホロ鳥。さらにキリンは何度か見ることができました。鉄道から見るので、みんな一瞬で視界から去っていくんだけど、それでも楽しくて時間を忘れてしまいました。気が付いたら2時間くらいそうやってサファリを楽しんでいた模様。
遅れていた鉄道も、いつの間にやら遅れを回復し、3時過ぎにはダルエスサラーム到着。あまりの田舎っぽさにそこがダルエスサラームだとは気が付かず、ずーっとコンパートメントで座っていると、点検にやってきた車掌さんに笑われてしまいました。ニューカピリムポシと同じでやっぱり鉄道駅はさびれているのね。
町の中心へは6キロほど。明日はザンジバルへの交通手段を確保しに町に出たいと思います。
セネガル−マリの列車と、タンザン鉄道と、どっちがいいか、と言われたらタンザン鉄道ですが、ゴキちゃんだけはどうにかしてもらいたいと言うのが本音です。。。うー。。。
■食堂車
2008/06/04
朝、早速食堂車へ。食堂車、とてもきれいです。メニューは多少高いものの、法外な金額ではありませんでした。ザンビアクワッチャがあまってしまいそうなので、今日はちゃんとした朝ごはんを食べました。
最近なまった体をどうにかしようと、寝台で体操をしたり、日記をつけたりしながら日中を過ごし、夕方に。すると、どこからともなくゴキちゃんがぞろぞろと現れました。数十匹は退治したでしょうか。。。退治したのはmatuであって、私はライトを片手に指示するだけでしたが。とんだゴキちゃん鉄道です。恐ろしい。途中から雨模様になってきて、湿気と暑さで環境が整っちゃったみたいで。
あまりのことに自分達のコンパートメントでパンを食べる気にもなれず、夕飯も食堂車で済ますことにしました。ザンビア料理のシマがあったので、それを注文。この間のシマ屋には劣るものの、まぁまぁでした。
タンザン鉄道の1等車は意外なことに現地の人がほとんどです。ザンビアもタンザニアもそれぞれに格差があるようで。食堂車も外国人より現地の人が目立ちます。あまり国境を越える人はいません。みんな自国の駅で降りていきます。国境付近になると鉄道内は意外と閑散としています。そして国を越えるとまたたくさん乗ってくる。
国境越えですが、自分のコンパートメントの中でザンビアの出国スタンプもタンザニアの入国スタンプも押してもらえました。タンザニアのビザは事前にルサカで取っていたのですが、鉄道の中でも問題なく取れそうでした。