エジプトやヨルダンは一歩街を離れると、本当に緑が少ない。緑が少ないイメージがあったアフリカには意外と緑が多くてびっくりしたけど、ここでは反対に緑が少ないことに驚かされる。 でも、今日行ったジェラシュまでの道には、緑を増やそうと、植林をしている場所がありました。いつかまたここにくることがあったとき、あの小さい木々が大木になっているといいなぁ。
ジェラシュはアンマンから車で1時間ほどにある、古代ローマの遺跡です。昨日の夜出会ってお茶に誘っていただいた日本人ご夫婦(?)と一緒に行ってきました。 タクシー、バス、と乗り継いで、ジェラシュだと降ろされた場所は、遺跡入口からそう遠くはないまぁ便利な場所。ジェラシュなんてあまり聞かない名前だからどんな田舎かと想像していたらこれがまた結構な都会。その都会の中にフェンスに囲まれた遺跡が入り込んでいる、という感じ。
紀元前数十年前の建物なので、後世の争いや天災などで崩れている場所も多いです。でも列柱通りはなかなか見事。円柱がずらっと並ぶ様は壮観です。雑学として一緒に行った方に教えていただいたのですが、円柱はまっすぐ見えるように真ん中あたりに向けて少し太く作ってあるのだそうです。上から下まで同じ太さで作ってしまうと、目の錯覚で真ん中が細く見えてしまうとのこと。確かに遠めに見ると、真ん中が太いことにはあまり気がつきません。
円形劇場である、南劇場はとてもきれいに残っているように見えましたが、なにかのイベントで使われていたようで、中に入ることはしませんでした。それより、その近くにあった売店で売っていたよく冷えた飲み物に目がいってしまって。。。それほど今日も快晴、猛暑だったわけ。
ヨルダン、という国は、立地上、とっても難しい国です。イスラム教であっても歴史上キリスト教が南下してきてこういう遺跡を残していたり、今現在はイスラエルともイラクともうまくやっていかなくてはいけなかったり。それに比べると日本はなんとなく今も昔も平和だな、という気がする。
帰りは、政府関係(?)のお仕事をしている、というヨルダン人にひろってもらって、ダウンタウンまでご好意で送っていただきました。うー、こういう時のために何かお礼で渡せるさりげない日本のものを持っているといいですね。私達ふたりは何もなくって、ただただ甘えてしまいました。
実は、今日は本当はシリアに向けて出発しようと思っていました。が、昨日一緒にお茶した時にお二人が、明日ジェラシュに行く、というのを聞いて、それなら便乗しちゃおうか、ということでご一緒させていただきました。ありがとうございました。
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