スペインの日記 (2008年8月1日〜2008年8月10日)

■メキシコ・カンクンへ
2008/08/10
早くもヨーロッパを後にして中米へ行く日がやってきました。ギリシャにいるグレゴリーに会えなくなったというメールもまだできていないのに。

乗る飛行機はエアヨーロッパというスペインを拠点としている航空会社のもの。この航空会社、格安航空券で有名です。せっかくの世界一周航空券、指定された航空会社であればどこのを選んでもいいのに、わざわざ格安な会社を選んじゃうなんて、もったいないことしちゃいました。この区間を飛んでたのがここだけだったから仕方ないんだけどね。

格安だけあって、機内サービスはイマイチ。飲み物は食事時以外だと全て有料。水さえも有料でした。10時間を越えるフライトの割に機内食もがっかりな味気のないパスタ。ヨーロッパの飛行機会社があんなものを出してはいけないと思う。そのほかに2回パンが配られたけど、パンのほうがおいしかった。

カンクンの空港からはセントロまでのバスがあり、それでホテル近くまで向かいました。暗くなってからの移動となってしまいましたが、バックパック担いでうろうろしても全然平気でした。カンクンはそんなに危険ではない?

バス代もそうですが、ここはUSドルで払えることが多いです。でもレートがまちまちなので、しっかり確認しましょう。空港にATMがあるのでペソもすぐ手に入ります。

今回はこの旅初の大きな時差が生じるフライトでした。時差で身体の調整が難しいかな、と思ったのですが、意外と平気。宿について、夜が更けたらしっかり眠くなってきました。
■ハブゴ産生ハム
2008/08/09
三大美術館の最後、プラド美術館へ行ってきました。ここは展示されている作品数が多いことで知られ、しっかり見てまわると1日は余裕でかかるという場所です。さすがにしっかり見てまわることはできず、3時間程度の鑑賞でしたが、それでもものすごく満喫できました。

ゴヤの初期の絵から後期の絵への変遷はすごいものがありました。あんなに華やかな絵を描いていた人が、恐ろしい絵を描くようになるのには一体何があったのか考えさせられます。もちろん、戦争を体験していることが大きいのだとは思います。戦争は他の人の絵画でもテーマとして取り上げられていました。恐ろしい絵ばかりでした。

他にはエルグレコの絵画や、ティツィアーノ、ラファエルなどそうそうたる画家の作品がありました。中でも気になったのはベラスケスの「ラス・メニーナス」。これはバルセロナのピカソ美術館で一度見ていたから特に気になったのだと思います。ピカソがこの絵を模していくつかの作品を描いていました。似ても似つかない、というか、ピカソ独特の手法で描かれているので全く違います。オリジナルがここで見れるなんて、知らなかっただけに嬉しかった。

お昼は最近恒例になっているミュゼオデルハモンの生ハムサンド。今日で最後かも、と思うと名残惜しさも手伝って、味わいもいっそう深いものに。こういうお店が日本にもあったらいいのに。
その勢いで、スーパーへ。今日の夕飯は豪華食にしようと前から決めていました。豪華食、と言っても、高級レストランでお食事、というわけではなく、スーパーでいい生ハムを買って、サングリアと一緒にホテルの部屋で食べよう、ということ。奮発して買ったのは、最高級の生ハムと言われる、「ハブゴ産」のイベリコ。そしてハブゴではないけれどイベリコベジョータのサラミ。それにパンとサラダ。これが私達のご馳走です。
スペインはサングリアが異常に安いです。1リットルでなんと1ユーロ。水レベルだもんね。もう少しお酒に強かったら、毎日サングリアにおぼれていたかもしれない。

ハブゴ産の生ハム、口の中でとろけるような食感。熟成させただけあって、塩分が抜けてまろやかな味。いい生ハムの脂身は成分が変わってオリーブオイルのような体にいいものになるのだそうで、霜降り気味の生ハムでもいいらしい。サラミのほうはしょっぱいけど脂が良くのっていておいしかったです。最高の贅沢でした。幸せ。
例によって食べ過ぎて、その後予定していた近辺のお散歩は中止に。そのままばたんと寝てしまうのでした。
■コシードとフラメンコ
2008/08/08
8が並ぶぞろ目の日。入籍する人、多かったでしょうね。
私たちは、今日、宿を引越しました。スペインではなぜか金曜から値上がりする宿が多いです。泊まっていたところも倍近くになってしまうので、近所の宿にお引越。ここがものすごくキレイで、お手頃価格で、とてもオススメ。最初からこっちでも良かったな。

次にソフィア王妃芸術センターへ。こちらも三大美術館の一つです。改装されたらしく、やたらと近代的なエレベーターのついた美術館です。ここは2階が主な見所。ピカソのゲルニカが展示されています。ただゲルニカを1枚どーんと見せられるだけではなく、ゲルニカ作成に至るまでのスケッチが何枚も展示してあり、徐々に完成に向かう様子がわかるのがとてもいいところ。最初にまず完成されたゲルニカを見て、次に途中のスケッチを見て、それで最後にもう一度完成版を見る。ゲルニカだけでものすごく楽しめます。

他にもダリや、ミロ、マグリットなどの絵画が展示されていて、見ごたえ充分な美術館でした。4階には近現代の作家さん達の作品が並んでいます。ピカソに影響を受けているのか、よくわからない絵を描く人が多いです。でも、ピカソみたくしっかり描ける人があおあいうのを描くから評価されるんじゃないかなとも思う。

今日の夕飯は少し奮発してスペイン料理を食べに行ってきました。「コシード」という料理です。壷の中にお肉、ソーセージ、お野菜、豆などを入れ、煮込んでだしをとり、スープを作ります。それをまず最初に頂いて、その後中の具を食べる、というお料理。
最初のスープには短いパスタを加えていただくのですが、これが超うまい!お肉やらお豆やら、もう色々なもののエキスがしっかり入っていて、ほどよくお肉の脂がしみでていて、なかなか形容しがたい絶妙な味。
中の具にも各素材の味がしみていて、おいしかったです。スペインのチョリソって本当においしい。煮込んでも味がしっかりでてた。日本で作ろうったって、あのチョリソやスパイスの類が揃わないと絶対無理!
ただ、急いで食べないと、冷めるにつれて油が固まってきてしまうのが難点。だんだんお皿やフォークに油がべっとりしてきます。あぁ、こんなに油をとってしまった。。。と自己嫌悪に陥ること間違いなしです。。。

食後には、フラメンコを見にタブラオへ。23時開演と、少し遅い時間でしたが、人通りのある道沿いのお店を選んでいたので徒歩で大丈夫でした。そんなに広くない店内。ステージの目の前の席に案内されました。まるでライブハウスのような感じ。フラメンコが始まると、もうすぐそこで繰り広げられる音や踊りに圧倒されっぱなし。ここは、クアドロという昔ながらのスタイルをとっているタブラオで、ステージの上には何人かの踊り子さん、歌い手さん、ギターさんが並び、踊り子さんは自分の番じゃないときも座りながら手拍子や掛け声で常に参加しています。
ここのフィグラ(一番の踊り手)は男性だったらしく、最後に出てきたのはものすごく細くて中世的な感じのする人。どこからそんなパワーがでてくるのかと思うくらいの大迫力で、刻むリズムも最高!ただ、踊ってるときの顔はものすごい形相で見ると笑いそうになってしまうので、できるだけ足を見るようにしていました。

今日はスペイン満喫な一日でした。
■すけすけ
2008/08/07
午前中はティッセンボルネミッサ美術館へ。マドリッドの三大美術館の一つです。ピカソやダリなどの有名画家の作品が展示されています。ここの美術館は年代ごとに作品を展示し、徐々に現代に近づいていくという方法をとっているので、とてもわかりやすいです。宗教画が続き、繊細な描写の絵が続く中に突如として現れるダリの絵。今までと全く異なる色、筆遣い。私のような素人でもすごい作家が出てきたんだな、と感じることができます。

その後は街歩き。スペインではワンピースブームがおこっている、のかどうかは知りませんが、老いも若きも細きも太きも、みんながみんなワンピース!しかも結構露出度が高いです。女性の私が凝視してしまうくらいだから男性はきっと楽しいですよ。中には白のワンピースで下着すけすけな人もいます。下着が透けていてもあまり気にならないのがスペイン人、なのかな?

そして次に多いのがキャミソールにホットパンツ。これもすごいのは、パンツの上に下っ腹がはみ出してどどーんと乗っていても気にしない、ということ。どんなに足が太くても全く気にしていない、ということ。うーん、羨ましい。

そして、それでいてみんな堂々としているから、どんな人でもしっかりお洋服を着こなしているように見える。服に着られちゃっているような人はいない。オシャレっていうのは、高いものを見に纏うことじゃなくって、どんな服であってもしっかり自分流に着こなすことを言うんだなって、あらためて思ったりします。個性って、とっても重要。

そんなスペインのお洋服が欲しくて、色々なお店を回ってみたものの、ワンピースは派手すぎちゃったり、薄すぎてすけすけが気になったり、となかなかコレ!というものに出会えず、購入ならず。やっぱり私は下着すけすけで着ることはできないし、体型がばっちりでちゃうピタピタなお洋服にも抵抗ある。スペイン人みたく堂々としてればいいんだろうけど、絶対猫背気味に目立たないように隠れて歩こうとするだろうから、やめといて正解かもね。

写真はサングリアと、スーパーでいつも買っているBIMBOというメーカーのパンです。
スペインはサングリアが安くってたくさん売ってるのでお酒好きな人にはとってもいい国。
BIMBOは、なんかその名前が好きで。BIMBOな私達の自炊を支えてくれている、BIMBOパンなのでした。
■生ハムサンド
2008/08/06
さすがに万博ではりきりすぎて疲れてしまい、午前中はホテルでのんびりしてしまいました。たまには休養も必要ですよね。
午後からはホテル探し。今泊まってるところ、金曜から週末だけ急激な値上げをするので連泊するわけにはいかず、お手頃なホテルを探しました。ソルというマドリッドの中心部近くにとってもいい宿を見つけることができて、一安心。
ついでにマヨール広場にもよってみました。四角く切り取られた広場には、オープンカフェがたくさん、そして大道芸人も!とてもにぎやかでした。

お昼ごはんはミュゼオデルハモンの生ハムサンド。ここはものすごいお店で、店中に生ハムがぶら下がっています。その香り、かなり独特。バルになっていて、中で食べることもできるし、もちろん持ち帰りもできます。ここの生ハムサンド、フランスパンに生ハムを1切れ挟んだだけでなんの味付けもされていないのですが、ものっすごい美味。生ハムって、味付けなんかしちゃいけないんだなって思います。生ハムで味を付けるべきなんだなぁ。

ソルの近辺を歩いていて思ったのは、人が多いのにあまりごちゃごちゃした印象を受けないな、ということ。歩きにくいってことがあまりない。同じ首都のさらに中心に、新宿があるけれど、人も物もごちゃごちゃしてぐちゃぐちゃで歩きにくいしむかついてくる。やっぱり日本はアジアの一つなんだとつくづく思うのでした。新宿と比べるのは無理があるかも、だけどねー。
■万博ばんざい
2008/08/05
さて、ふたりにとっての万博最終日。今日は朝一番に行くことに成功。開園前に入口で並ぶことができました。なのに!大人気のパビリオンのファストパスがものすごい勢いで売れていき、なんと取ることができませんでした。がっかり。

そんなわけで、目的を変更。人気の高いドイツ館を目指しました。何が人気の理由なのかわからないけど、いつもものすごい長蛇の列を作っているのです。入ってから列の理由がわかりました。他のパビリオンと違って、2人ずつの乗り物に乗って移動しながらモニターを見るのです。ディズニーランドにもそういうのあるじゃない?

次にアクアリウム。人気の方はファストパスが取れなかったので、普通のアクアリウム。名前の通り、水族館でした。サラゴサ周辺に生息する生き物がたくさん。サラゴサにはエブロ川、という川があり、そこの生態系の展示だと思います。サラゴサ万博はスペイン人の、いや、サラゴサ市民のための万博だ、とでも言うか、本当にスペイン語しか書いてないところが多いので、予想するしかありません。

お昼は、この旅行始まって以来の超豪華食!
ウルグアイパビリオンのレストランで、お肉のコースを。二人で78ユーロ、とありえない金額でしたが、1年に1度くらいならいいかな、と。
日本で食べるフランス料理のようなお上品な量を想像していたのに、びっくりして開いた口がふさがらないほどの量。サラダなんて、絶対4人分くらいある。お肉だって1切れでいいのに、3切れも!うーん、だから高いのか!どっちかと言うと、少なくして安くしてほしかったなぁ(笑)一生分と思えるくらいのステーキを頂いてきました。どんなに量が多くても貧乏性なので、全部食べようとがんばっちゃうけど、周りの外国人たちはやっぱり残してた。がんばっちゃうから太るんだよね。。。

万博の締めくくりは、もう一度日本館へ。この3日間でいろいろなパビリオンを見たけど、中でも日本館はとてもよくできていました。いつも行列が絶えないだけある。最後にもう一回見たいなと思ったので、また並びました。
初日に色々お話して人気パビリオン等教えてくれたスタッフさんとも、もう一度会うことができました。お名前も知らないけど、とてもいい人でした。お世話になりました。

楽しかった万博も、おしまい。旅のハイライトと捕らえていただけに、なんだか悲しいです。でも充実感もいっぱい。さよならサラゴサ、そしてフルービ!

17時過ぎの電車でマドリッドへ。スペイン人がマドリッドと発音すると、「マルドリ」って聞こえるのは私だけ?
マルドリには21時着。恐ろしい恐ろしいと聞いていたマルドリ。地下鉄でもスリが横行しているって聞いてたけど、今日に限ってはそんなこともなく、ホテルにも無事
到着できました。3日間の万博疲れで、今日はばったり、泥のように寝ることでしょう。明日はそんなわけで休養日。久々にゆっくりする予定です。
■4D?
2008/08/04
朝一番で行くはずが、昨日の疲れでなかなか起きれず万博会場入りしたのは10時過ぎになってしまいました。そんなわけで今日のメインを1つに絞り、スペイン館に並ぶことに。

地元スペイン館はものすごい大人気。ファストパスが入場券代わりになっていて、取らないと入場できないので、みんなファストパスのために並ぶことになります。だから行列も半端ない。10時過ぎから並び始めて、パスを手にしたときにはもう12時過ぎ。猛暑の中、2時間並ばされるわけです。
あまりのつらさに、マラソンに例えて、「もうちょっとで競技場」「ついに最終コーナー、そして最終ストレート!」とか、そんなおばかな話をしていました。本当に暑くてつらかった。

そんな思いをしてまでみんなが見たがるスペイン館。さて、中身はいかがなものか。期待に応えてくれるのか。
最初は少し見上げる形のシアター。座席が映像に合わせて動くので、酔いやすい人にはつらいけど、まぁまぁ。後は展示物がずらっと並びます。なかでも目を引くのが、宝石のコレクション。無駄に大きい宝石がたくさん並んでいました。何千カラットもあるルビーやサファイヤやシトリン。あれだけ大きいと、カラフルな石鹸にしか見えない。宝石って大きさに価値があるのかもしれないけど、全く実用性のないコレクションだなぁ、と思いました。
そんなわけで、スペイン館、個人的にはイマイチ?

他にもいくつか人気のパビリオンがありました。その中で、今日はもう一つ、クウェート館に行ってきました。4Dシアターで人気のパビリオンです。4Dって何だ?
1時間ちょっとならんで、やっとパビリオン内に入場。パビリオン内でもしばし待たされて4Dシアターへ。20人程度しか入れないそのシアターには革張り(合皮?)の立派なシートがありました。内容は、クウェートの見所案内。すごくよくできていました。治安の問題さえなければクウェート、行ってみたくなるほどに。

で、4Dの謎。3D用のメガネをかけて、映像を立体視すると共に、映像に合わせて風が吹いたり水しぶきが飛んできたり、目の前にあるがごとく体感すること、それが4Dらしい。ディズニーランドにも、あるよね?
クウェート館は色々本当に良くできていて、期待通り。待った甲斐あり。

万博会場内は、想像通りだと思いますが、物価が異常です。ユーロ圏内、ただでさえ異常な物価が、さらに異常です。食事も気軽にはできません。飲み物だって、コップ1杯のジュースがなんと3ユーロ。約500円。でもそのかわり(?)持込は自由です。なので、外のスーパーで飲み物を買って持ってきています。あと、スーパーで買った食材でサンドイッチを作って持ってきています。
そのサンドイッチがまぁ、豪華。だって、せっかくのスペインですよ?生ハム食べなきゃ来た甲斐ないもんね。イベリコ産の生ハムやサラミを買って野菜とチーズとパンに挟むだけ。それでもめちゃくちゃおいしいです。
■サラゴサへ来た理由
2008/08/03
それは万博。ずーっとずーっと楽しみにしていて、ついにここへやってくる日がきました。
朝1番の新幹線(AVE)に乗って、サラゴサへ!300キロちょっとの距離を1時間半でびゅんびゅん飛ばし、転寝してる間につきました。高いだけあって、ものすごいキレイな車両、荷物置き場も完備。2等の席だったけど充分快適でした。もう少し乗っていたかったな。

ホテルに荷物だけ置かせてもらって、急いで万博会場へ。9時半開園に間に合って、開園と同時に入場。スペイン人ばっかりで、しかもリピーターが多いらしく、切符売り場はそんなに混んでませんでした。3日券をカードで購入。ヨーロッパはなんでもカードで買えて便利。

何が人気のパビリオンかがわからず、とにかく日本館へ。意外にも(?)他の国のパビリオンに比べたら長蛇の列になっていて、ほっとしました。こういう時、自分が日本人なんだなぁって思う。
並んでいる間、外にあるモニターで日本のPRビデオが流れるんだけど、その日本の風景を見て、やっぱり日本はいい国だ、と自慢に思ったり。海外に来て、自分の国を再確認するっていうのは、大事なことかもしれない。

日本館のスタッフさんはみんなお揃いのカバンを持っていて、それにモリゾとフルービのコラボピンバッジをつけていました。売ってるのか、もらえるのか、聞いてみたんだけど、非売品でもらえないんだって。。。悲しい。

2005年、愛知万博のキャラクター、モリゾは、そのPRビデオの合間合間にちょこちょこ登場してました。モリゾファンとしては見逃せません。早速動画で撮影。
各国パビリオンのスタッフはどうやら毎回同じ人がやっているようで、いろんな国のパビリオンで、「愛知でもスタッフをしていた」という人に会いました。

実は、日本からモリゾのぬいぐるみを連れてきていました。。。そんなわけでぬいぐるみモリゾ、サラゴサを一緒に満喫しています。フルービと記念撮影。これぞ万博コラボレーション!

今日は日曜日だというのに、愛知万博よりも人が少なく歩きやすい。人気のパビリオンは2時間、3時間待ちもあるけど、だいたいはすぐに入れます。今日だけで何カ国のパビリオンを巡ったことか。明日行けば、ほとんどの国を制覇できる勢いです。

サラゴサ万博のキャラクターは、水をイメージした青い物体、フルービ。せっかくのキャラクターなのに、グッズの種類は少ないし、お土産屋さんはあんまりやる気がないし、なんかもったいないなぁ。モリゾのときとは大違い。

スペインは今、ものすごい暑いです。夕方(と言っても20時以降)は横殴りの日差しが、がんがん入ってきて、帽子をかぶっていても全くの無意味。日中は日陰にいないと頭が痛くなってきます。夜は21時まで明るいので、調子が狂います。3時間差っぴいて考えるとちょうどいいかも。
そんなわけで、万博もパビリオンは22時までやっています。会場自体は翌3時まで開いています。そのかわり、朝は10時から、と遅めです。

日本館のスタッフさんに教えてもらったサラゴサ万博人気のパビリオンを制覇すべく、明日は早起きしようと思います。
■ガウディ三昧
2008/08/02
昨日に続いてバルセロナ観光続行。洗濯をしたかったのでホテルのルール上あまり朝早く出ることができず、午後から観光。

まずはカサバトリョへ。地下鉄の駅からでたらこれまたすぐ目の前にそびえていました。ガウディの作品は角がなくってほんとうにキレイ。カラフルなタイルが朝日に輝く様子、見たかったんだけどな。

次はカサミラ。こちらはカサバトリョに比べるとちょっと質素な感じ。派手な飾りはありません。入口あたりに、浮世絵の展示をしている、と書いてあったので、入れるか聞いてみたら、なんと無料で入れました。カサミラもカサバトリョも入場料が高いので外から見るだけにしてたのですが、浮世絵展の会場までのほんの少し、カサミラの内部を味わうことができました。淡い色彩で階段や壁、天井が彩られていて、幻想的な美しさでした。浮世絵も、日本人ながらほとんど知識がなく、ここで知ることが多く勉強になりました。

カサアジアをチラッとみて、グエル公園へ。こういう公園を無料で公開しているというのは本当に素晴らしいこと。バルセロナで育った子供はきっと想像力豊かで型にはまらない自由な発想をするんだろうな、って思います。素敵なものを生活の一部として育っていけるって、贅沢なことです。

海に近い場所にあるモンジュイックの丘までバスと地下鉄とフニクラを乗り継いで行きました。一番頂上にあるお城付近まで行くと、ものすごく景色がいいです。どうして外国の海はあんなに青いんだろう。日本の海は灰色なのに。外国は大都市の海でも青い。日本の大都会の海は黒い。

ホテルで会った男性2人がランブラス通りでリフティングの芸をやっていると聞いていたので行ってみたのにいなかった。後で聞いたら、この日は調子がイマイチで早くあがっちゃったんだって。見たかったな、残念。

最後にカタルーニャ広場について、宿に戻りました。だいたいバルセロナで見たかった場所はまわれたかな、と思います。

夜は、宿のみんなにご飯を鍋で炊く方法を教えてもらいつつ、明日新幹線で食べようと思って、おにぎりを作りました。お米と卵は食べ放題の宿だったので、ゆでたまごも作りました。久々のおにぎり、おいしくできました。
■サグラダファミリア
2008/08/01
あまりにも急ピッチで移動したせいか、今スペインにいる、という実感がまるで湧かない朝を迎えました。何をしていても、スペインだとは思えない。

それでもやることはたくさんあるわけで、まずは次の目的地、サラゴサまでの電車切符を買いにサンツ駅へ。大都会バルセロナだけあって、切符売り場も大混雑。銀行のように番号札を取って順番を待つ方式だったのですが、なんと100人待ち!ものすごい時間のロス!!それだけで午前中いっぱいを捧げることになってしまいました。

午後からやっと観光。一番見逃しちゃいけないところからまわろう、ということで、最初に行ったのはサグラダファミリア。これは絶対見ないとね。
サグラダファミリア駅で地下鉄を降り、地上にのぼるともう目の前がサグラダファミリア!街中にいきなりこんな巨大な建物があると、さすがに一瞬目を疑いますね。やっとスペインに来たことを実感。

初期に作られた場所と、新しく作られてきた場所とでは、色が違うと思うんだけど、あれはわざとなのかしら?

生誕のファサードは、本当にこれを彫ったのかと疑うほど立体的でリアルで見ごたえがありました。やっぱりガウディはすごいなと思う。聖書の内容がわかるとあの彫刻も意味がわかってもっと違う目で見ることができるんだろうな。一回簡単なものでいいから読んでくればよかった。
受難のファサードは、全くイメージが違って、近代的。抽象的(?)な彫刻でした。受難、という言葉通りつらそうな人ばかりが彫られているので、見ていて悲しくなってきます。

サグラダファミリア、一体いつになったら完成するのでしょうね。きっと生きている間には完成しないんだろうな。

次はサンパウ病院。これが意外とキレイでした。ガウディじゃないから、と見ない人もいるかもしれないけど、一見の価値、ありです。
次にピカソ美術館。ピカソって、本当に若いころは普通の絵を描いていたんですね。年を重ねて、急に個性的な絵に変わっちゃう。見たものを見たとおりに描くことには飽きちゃったのかもしれないなぁ。あれだけ上手く描けちゃうと。作品の中に余白を残したかったのかなぁ、とちょっと思いました。

スペインに入って、ユーロ圏になって、急に物価が跳ね上がりました。だからレストランに行く余裕なんて本当はないんだけど、でも短いスペイン生活、今日の夕飯はレストランに行ってきました。ビュッフェ形式のレストラン。ものすごく種類が豊富で、食べ放題・飲み放題。ここぞとばかりに胃が壊れるまで食べてきました。ここのお店もオススメです。