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┃週刊いい仏（ブツ）情報　　３８号┃○┃　　　　２００１．０２．２６発行┃
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┃■■■■■■■■■　仏前（ホットケマエ）やのう〜。　■■■■■■■■■┃
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　仏前！　http://www.（旧URL）
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　■３８号：引っ越しシーズン。引っ越しの度に思うこと。　　　　　　　　■

　○こんなにあったのか！（荷物）普段は気付かないンだけど荷造りを始めると
　なんだかんだで結構な量の物が出て来ますよねー。いらない物はどんどん捨て
　るようにしてても出るわ出るわ！あまり溜め込まないためにも引っ越しはした
　方がいいかなーとか思います。
　○またもや今週末に鎌倉時代の仏を見に行って来ます。今回は浄楽寺（阿弥陀
　三尊ご開帳）→来迎寺（如意輪観音，地蔵菩薩）→覚園寺（薬師三尊，十二神
　将，阿弥陀）です。興味のある方はメールか掲示板で告げて下さいね。
　○通常このメルマガは仏像を「かっこいい」「色っぽい」「キレイ」とかいっ
　た、いい加減なヨコシマな気持ちで見ている人＝私もいるので、皆ももっと気
　軽に仏像を見てー！という意気込みでやってます。


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┃【月イチちょっといい話　０９：仏像の衣装について】　　　　　　　　　　┃
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┃　●菩薩や如来の衣類のヒダは飾りでなく実際に衣を身に付けてできるもの　┃
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┃　です。３１号でもご報告したのですが、昨年末、新潮社　とんぼの本『や　┃
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┃　さしい仏像の見方』西村公朝　飛鳥園　著の写真入りで仏像の着付が載っ　┃
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┃　ているのを参考にして仏像のコスプレをしてみたのです。で、益々興味が　┃
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┃　湧いたので仏像のコスチュームについてちょっと書いておきます。　　　　┃
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┃　●まず如来●基本的に衲衣＜のうえ＞という布一枚＋石帯＜せきたい＞と　┃
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┃　いう腰ヒモのみ。１０ｍ程度の長ーい布を一方から巻き、ヒダを作って帯　┃
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┃　で止め、残ったもう一端を右脇から前に持って来て左肩にかけた形が偏袒　┃
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┃　右肩＜へんたんうけん＞。日本では右脇に落ちているはずの衣を引っ張っ　┃
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┃　て右肩にかけた形で現わされます。やっぱ右にも衣がないと寒々しい、と　┃
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┃　か思ったのでしょうかね。また、腕が少ししか見えておらず両肩がしっか　┃
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┃　り隠れている通肩＜つうけん＞という形は布を二枚使っているので両腕が　┃
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┃　すっぽり隠れているのだそうです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
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┃　●そして菩薩●は、上がほとんど裸で下だけ隠しているという形。如来と　┃
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┃　同様、布を一端から巻き付け、からだの正面中央でヒダを作り、ヒモで結　┃
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┃　ぶと裳＜も＞というスカートを履いてるような形が出来ます。上半身は条　┃
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┃　帛＜じょうはく＞という細長い布を左肩にかけ、右脇を通し、胸前で結び　┃
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┃　ます。さらに細長い天衣＜てんね＞を首からかけ、膝辺りで交差させ、一　┃
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┃　端を右腕、もう一端を左腕にかけます。天衣は、もとは肩かけのようなも　┃
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┃　のだったらしいです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
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┃　●最後に明王●は、ほぼ菩薩と同じですが、よりカジュアルな感じになっ　┃
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┃　ています。動きやすいように冠、肩かけは外し、天衣は腰に縛り付けてい　┃
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┃　ます。髪型も菩薩のように動いたら崩れそうな髷を結うのではなく、ひと　┃
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┃　つに結んだり、逆立てたりしてますね。　　　　　　　　　　　　　　　　┃
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┃　●『やさしい仏像の見方』によるとインドの古舞踏の衣装では今でもまだ　┃
┃　菩薩と同じような格好をしているようです。私が裳のヒダを作る時、いま　┃
┃　いち良く分からなかったので、機会があったらその衣装を見て勉強したい　┃
┃　なあと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┃
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┃今日のブツ豆知識（仏像なんて皆一緒、と思うなよ！知って得する仏の秘密）
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┗３８豆━モデル同じでなんでこんなに見た目が違う？━━━━━━━━━━━┓

　　如来、菩薩、明王のモデルは釈迦です。なのにどーして見た目があんなに
　違うのか？それは、モデルとして取り上げた年代の違いによって生じます。
　長髪の菩薩、明王は王子だった頃のシャカで菩薩は王族らしく首飾りや宝冠
　などを身に付けており、明王は狩などに興じていた勇ましい姿を写していま
　す。如来は王子であることを止め、飾りを捨て髪を短くした姿なのです。

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　今回の仏前度 0|→→|→→|→→|→→|→→|・・|・・|・・|・・|・・|100天
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　　　　　　　　　　50天！仏像コスプレ、楽しいですよ。
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■次回のＭＹ☆ＦＡＶＯＲＩＴＥ☆ＢＵＴＳＵは東大寺の法華堂の日光・月光像。
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「仏前（ホットケマエ）やのう〜。」は2000年5月8日より週刊で全46号発行予定。
感想はアキラ迄。横浜中華街で韓国海苔を買った。近所にも売ってるんだけどさ。
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※掲載情報には実在する神社仏閣、仏像名が現れますが、それらには何の関係も責
任もございません。飽くまで編集者の独断と偏見でお届けしており、掲載情報に編
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