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┃■仏前(ホットケマエ)やのう〜?■■■■■■■2001.11.26発行┃
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■最終号(本当に):どうもありがとうございました。 ■
○ご無沙汰しておりました、仏前やのう〜?でございます。今時分、全国各地
で紅葉がいい感じらしいですよ!?どうですか今週末あたり仏に会いがてらも
みじ狩りに出かけては。京都もいいし鎌倉もいいぞ!?(最近のテレビの特集
で感化されたらしい)
○はーいっ、最終回です。今回はまじで、もう本当に終わります!最後までお
つき合い頂いた皆様、どうもありがとうございました&お疲れさまでした。最
終回は前回の予告通り、10月20日の「聖徳太子展」と10月28日の「弘
法大師空海と高野山の秘宝展」と弘明<ぐみょう>寺のレポをお送りします。
では、ホントの最終号、行ってみましょう!(ちょっと長いよ)
○このメルマガは仏像を「かっこいい」「色っぽい」「キレイ」といった、い
い加減なヨコシマな気持ちで見ている人=私もいるので、皆ももっと気軽に仏
像を見てー!という意気込みでやってきました。やっぱお寺で見るのが一番よ。
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┃聖徳太子展@10月20日/東京都美術館 ┃
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今回試しに初日を狙ってみた聖徳太子展、予想通り空いてるぞ(歓)!と言
っても二重三重の人垣ができない程度で順路にほとんど空きはないのであるが。
んでもかつてない程空いてる。見やすいぞ!にやにやしながら順路を行くと、
途中おばさまが「あら、これ見て、重文よー、素敵ー。」と言い合っててムッ
とする。「なんだよ、重文だから良いのかよ?」・・・いるんだよな、こーゆ
う人世の中にゃいっぱい。ま、ま、せっかく仏を見に来たんですからそーゆう
ぷりぷりは置いておいて楽しいことだけおっかけよう。ね。
この日は仏友7人(大人数!)と一緒に行ったんだけどチーム仏前!の集団
見仏の仕方は「各自勝手に見よ」なので勝手に見てるんだけどやっぱイイ仏の
前ではかなりの割合で友に会う。それを横から「この仏の服が好き」だの「こ
れやばいよ、離れなきゃ。小さくて木造だから持ち帰れちゃう、盗んじゃいそ
うだもん。」などと口出しして、逃げたり語りあったりするのが楽しい。
さて今回の目玉、中宮寺の弥勒菩薩(第43:我☆好☆仏の第33回)さん
に会います。おお、近い!360度好きなところから見れる!いつもは遠目で
暗い照明のもとにいる弥勒さんにこんなに近寄れるなんて!!!展覧会はこれ
だから嬉し。でもこの弥勒さんはあまり後ろ姿にはグっと来るものがなく、私
のベスト・ビュー・ポイントは絵葉書などで良く見る右斜下でした(左斜下も
いい!)。近くで見て、意外と頬に添える右手が逞しいことに気付いた。ちょ
っとゴツイのね。対して左膝にあてる左手はつつましやかで優しいのだ。写真
でしか確認できなかった目元もじっくり観察。やっぱうまい。あの微妙な彫り
加減はちょっとやそっとでできるモンじゃない。はー、いいなぁ、満喫。
以上が1階の展示。その後2階、3階と続くのだがそこの展示は宗教色が強
くて私は恐くてあまり楽しめなかった。仏教徒にはありがたいものなんだろう
けど、そうでない私は別に孝養像見ても「顔、丸い」くらいしか感じないし、
それをずらーっと並べられても普通の人には「恐い」としか思われないんじゃ
!?と思うのだが・・・。改めて私は太子だろうがなんだろが「人」の像には
惹かれないんだな、と認識したのだった。それにしても「太子万歳!」的なグ
ッズ満載で(だって「聖徳太子展」だもん)、いやはや、太子信仰って凄いん
だなあと感じさせられた展覧会でした。
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「聖徳太子展」
【東京都美術館】 平成13年10月20日(土)〜12月16日(日)
【大阪市立美術館】平成14年1月8日(火)〜2月11日(月)
【名古屋市博物館】平成14年3月2日(土)〜4月7日(日)
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┃大倉集古館@10月20日 ┃
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中華風というか、妙な建物。2階建てで展示スペースはそれほどない。見ど
ころは1階の常設だというでかい石仏と国宝の普賢菩薩。石仏は3mくらい。
光背と一体型で緑や朱色の彩色が残ってます。化仏はレリーフになっており、
光背の横の厚み15cmくらいのとこにもついてて可愛い。背面にも化仏やら
人物のレリーフがあって面白かった。
普賢菩薩は整った綺麗な姿。特に後姿が気に入って(ガラス張りで4面から
見れる)うなじのあたりをじーっと見つめてました。この象は小さいね、大人
の猪サイズ。足元は牛がモデルとみた。
■集団見仏のすすめ■仏を見ている友の幸せそうな顔を見るのが好き。これは
独り見仏じゃあ出来んね。あとどの仏が好きかドコが良かったかを聞きあう。
これも楽しい!以上、集団(10人以下が好ましい)見仏のすすめ、でした。
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大倉集古館 東京都港区虎ノ門2−10−3
□アクセス□ 営団地下鉄日比谷線神谷町駅から徒歩5分
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┃弘法大師空海と高野山の秘宝展@10月28日/そごう美術館(横浜) ┃
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目玉は深沙大将ね。うん、かっこいいです。首飾りの髑髏がすごく良く出来
てた。私、人も仏もあまりマッチョなルックスって苦手なんですが、この人は
筋肉ついてるけど細身だし、肌がテカってそうじゃないから良いと思った。「
魅せる」筋肉じゃなくボクシング系の「絞り込んだ」無駄のない筋肉だ。背中
も綺麗な筋肉の付き方だった。対して執金剛神はボディビル系。背中が厚く、
必要以上にモリモリしてたので(=好みじゃない)早々にその場を去った。
!そうだ!凄くショックだったのが狩野探幽の釈迦三尊像(絵)。こ、れ、
は、侘びし〜〜い。釈迦も普賢も文殊も象も獅子もみぃいんな「ショボい」の。
三尊は髪が薄く貧弱な体(釈迦はかっぱ禿げ)なのに胸毛が生えててね、間違
っても近寄りたくないオーラが漂っちょるのです。「こんな釈迦に説法された
くないよ(泣)。」「でも実物はこんな感じだったかもよ。<仏友>」「(驚
愕)!・・・・・・そうかも〜(諦)。」まあ探幽だし仕方ないんだけど、こ
れ本当に衝撃的でした。ぜひ皆さんも機会があったらご覧あれ、夢に見るほど
恐いから。少なくとも私は一生忘れられないと思うのよ。
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そごう美術館(そごう横浜店6階) 神奈川県横浜市西区高島2−18−1
□アクセス□ JR横浜駅から徒歩3分
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┃弘明<ぐみょう>寺@10月28日 ┃
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次に鉈彫り<なたぼり>の十一面観音立像で有名な弘明寺へ。仁王門に仁王
さんがいるんだけど工事中で見られなかったので本堂へ。ちなみにこの仁王門
からの階段を登って左脇にある身代地蔵は京浜急行が奉納したもので、京急の
駅構内あらゆるところに駅張りポスターが貼ってあった。この身代地蔵は東京、
巣鴨の「とげぬき地蔵」的な効能があるそう。そ、自身の体の中で治したい部
分をぬぐうと取り除いてくれるというシステム。なかなか綺麗なお顔の仏で(
特に横顔が綺麗)頭の触り心地が良かったので何度もさすって来た。
さて本堂、入ると正面離れたところにすぐ観音様が拝めます。観世さまの厨
子の内部はライトアップされており、観音さんが見易い。手前には右から「観
世音」と書いてある幕がかかっており演出は十分と思った。受付で300円を
渡し内陣へ。なんと観音様まで20cmもないような直前まで近寄ることがで
きる。思ったより大きい等身大の方、黒い。鉈彫りならではの横向きの丸ノミ
の跡が全身に見られます。見つめるだけでほんわかと和んでしまう下ぶくれの
顔で身体も無骨なつくりなんだけど、その粗っぽいところがかえって味になっ
てて良い。ぽこんと出たお腹や小さくてぷっくりした唇や左肩が上がってて歪
んでることろが可愛らしいなあと思った。横浜駅から近い(10分程)のでぜ
ひそちらにご用のある時はちょいと行ってみてください。
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弘明寺 神奈川県横浜市南区弘明寺町267
□アクセス□ 京浜急行 弘明寺駅下車 歩3分
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★サイトを移転しました。
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新URLは以下の通り。まだ作業中ですが良かったらいらして下さいね。
http://www2.big.or.jp/~mar/hotokemae/
★メルマガ、終了します。
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終わると言ってながらまだ続けるよ、とちょこっと出した「やのう〜?」です
が、冷静になってみて本当に「メルマガではもうやることやったな。」と思え
たので終了します。最後までおつき合い頂いた566人の皆さんには心から感
謝いたします。これからは仏像ファンサイト「仏前(ホトケマエ)!」で色々
やっていきますので、時々でいいのでお寄り頂けたら嬉しいです。これまでど
うもありがとうございました。ではさようならー!
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*「仏前!」新ホームページ(菩薩の着付けとかあります)
http://www2.big.or.jp/~mar/hotokemae/
* 登録・解除(ありがとうございましたー)は
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* 仏友(ぶつとも)になってくれる方は編集者=a-k-i-r-a(アキラ)にメール
hotokemae@desu.ne.jp
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■週刊いい仏(ブツ)情報 「仏前(ホットケマエ)やのう〜。」 《真完》
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「仏前(ホットケマエ)やのう〜。」は2000年5月8日より週刊で全46号発行しまし
た。お付合い有難うございました。メルマガ終わっても引き続き仏友は募集中です。
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※掲載情報には実在する神社仏閣、仏像名が現れますが、それらには何の関係も責
任もございません。飽くまで編集者の独断と偏見でお届けしており、掲載情報に編
集者はいかなる責任も持ちません。但しデータの訂正はいつでもお受け致します!
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