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寺社仏閣
めぐり
「'03年末・お賽銭だけで行く 京都ど真ん中寺めぐり」 by そーいさん
 六角堂頂法寺・京都文化博物館・矢田地蔵・誓願寺・誠心院・蛸薬師・安養寺・錦天満宮・仲源寺
 *「そーい」さんのサイト「数奇屋象玉洞」は→こちら 
2003年12月末日 
【この日の目標】

土産、菓子、本、雑貨、建築、カフェに夕ご飯まで何でも揃うエリアを2キロほど、雨が降っても安心な新京極のアーケードを中心とした、境内参拝自由(拝観料のいらない)お寺を巡ってみましょう。
2003年末に帰省の途中のぱらいそ堂さんが京都に立ち寄られた際のコースです。
この日は三十三間堂に二時間以上いて、南禅寺水路閣〜発電所、インクライン軌道、煉瓦トンネルを散策した後、本題の六角堂、三条通の近代建築と新京極の寺院を巡り、錦市場を通るというコースに移りました。
参加者・そーい


1.角堂頂法寺 六角通り烏丸東入る

地下鉄烏丸御池駅出てすぐのレトロなビルを改築したモール、「新風館」からスタート。ここから京都タワーの見えるほうへ烏丸通りを南下、二つめの信号が六角通りで、文字通り六角堂があるのです。
(この時、道路の対面に見える「大垣書店」は京都の本が大変豊富です。)
池坊会館を過ぎるとビルの隙間から新築の「ミニ六角堂」がちらっと見える。続いてガラス張りのビルを覗くとビルの反対側もガラス張りで、むこうに五色の幕がたなびく六角堂が見える。ここからも境内に入れるのですが、角を曲がって正門から入りましょう。

ビルとの境界面はなんとも今ふうの和空間が構築されており、「都会のオアシス」である。目黒五百羅漢寺でもこんなセリフを口にしたが、ここは池もあって美しいです。
じつは10年ほど前、六角堂はもっと狭い空間に建っていたのだが西隣のビルの新築時に、裏側と東隣の家を買収したのか寺域が広くなり、すっきりカッコよくなっているのだ。

手元に住宅地図が無いのだが、確か別の寺院があったと思う。住職は華道池坊の家元なので角の花屋さんといい、この付近は一大池坊ゾーンが形成されている。
寺の歴史は古く、聖徳太子建立。本尊如意輪観音は秘仏で、なんでも5センチくらいと聞いたことがある。
イガエコさんによると隣のビルには自由に入れてガラスばりのエレベーターに乗って上から六角堂が六角形だと確かめられんですって。
(閉門時間午後5時)

お堂を出たら左に初めての交差点を左に、三条通りを東に進む。
この通りはイノダコーヒー三条店 (本店は堺町通りとの交差店を南へ)試験管など売ってる店や雑貨やカフェや興味深い近代建築が並び、ブラつくのにちょうどいい感じ。


2.京都文化博物館

重厚なレンガ建築の京都文化博物館は昔の日銀京都支店で、設計者は東京駅と同じ人。内部は昔の銀行そのままでちょっとすごい。石仏の並ぶパティオを挟んで新館につながっている。
新館一階は京都のいろんなタイプの町屋を模したショップ&レストランが並んでいる。
一般に町屋というと格子戸の一般住宅や商家を思いうかべるが、炭屋のような特殊な搬入口のある独特な商店を再現していて面白い。常設展は平安京建設当時の京都の様子や各時代の町並みの歴史がよくわかります。


3.矢田地蔵 寺町三条上る

やがてアーケードがある寺町通りに着く、ちょっと左に向いて交番の隣、ここに矢田地蔵。
本堂を覗くと黒い地蔵菩薩立像の前には火炎が立てられていて火の海に飛び込んで地蔵さんが救済に来られた雰囲気だ。
この寺町通りは秀吉の時代に城下町のように南北に寺を一直線に並べて防壁として街を再建築した際にできた通り。角のカニ料理屋は昔は映画館でビートルズの映画やってたなぁ。(いつの話だ)

実際、確かに南北延々と寺が並んでいる。ここから少し北に行くと本能寺があるが、ここは「本能寺の変」の舞台ではなく、焼けてからここに移転してきたのです。
寺町を後にして、三条通りアーケードに入ると南に向いて少し狭いアーケードの通りがT字に交差する、これが有名な「新京極」。修学旅行生が必ず行くところだが、ここはたいへん寺が多いのです。


4.誓願寺 新京極六角交差点

なんでもこの寺は「落語発祥の地」だとか。寄席も開かれてます。
お堂に上がると丈六阿弥陀如来坐像が。
後ろを振り返ると京都って「広場」が無いんですよね、猫の額ほどの広場で若者がしゃがみこんでて、クレープ屋、スニーカー屋やティピカル土産物屋が軒を連ねる光景がなんとも不思議。もちろんそこからも逆にこの阿弥陀さんが見えるわけだけど。


5.誠心院 新京極六角下る

そこから南へ新京極の雑踏の中、すぐに和泉式部の顔出し看板がある。
お墓のある寺院ですが二十五菩薩の石仏が並んでます。
立て札によると「豊臣秀吉の頃・・(仮面の忍者 赤影のオープニングだな)」二十五菩薩があって水害で流され、再建しました云々・・と書いてある。いくつかは確かに古いもののようで、あといくつかは最近復刻された感じかな。古いほうでもかなり古いのかどうか・・・でも、本堂の重厚感を見てるとなかなか歴史的説得力がある。周囲は墓場と雑居ビルの裏側の対比がなんとも不思議な空間。


6.蛸薬師 新京極蛸薬師上る

その昔、病気のお母さんに動物性タンパク質を与えたいとタコを購入したお坊さん、街の人に見つかったら言い訳しにくいし・・と思ってたら薬師如来がタコを経典に変身させてくれて難無きを得たという伝説のお寺。タコの木彫りもあり、ミニ・十二神将もいます。
なぜかヒーリングのような音楽がかかってるんですけど・・・。
御利益は目黒の蛸薬師と同じく「いぼに効く」そうです。まぁ、腫瘍もイボなのでかなり守備範囲は広いかも。


7.安養寺 (さかれんげ寺)新京極蛸薬師東入南側

急に新京極通りの東側がどっと開けて蛸薬師通りがすごい広くなってる。これは戦争中に道を広げた名残だそうで、屋台のような奥行きの無い店が並んでいるのも戦後の名残りとか。ココを少し行くと公衆便所のあたりに「さかれんげ」と書いた石柱のあるコンクリートの寺院があります。

阿弥陀如来像の蓮華座が上下さかさまのデザインなので「さかれんげ」と呼ばれるそうですが、二階の本堂のガラスを覗いても暗くて台座は見えません・・・


がんこのビルの寺 蛸薬師裏寺町角南側。

そこかから見える、赤い柱を配したビル、別に拝観できるわけではありません。
バブル期、このあたりの寺を京都市北部に移転させて繁華街の再開発が盛んだった。
しかし、寺を守らねばという住職がお金を借りてビルを建て、もうこれ以上は買収ささんぞ、と食い止めた。
居酒屋がんこや雑貨店の入った商業ビルの屋上にちゃんと屋根の付いた寺が建っているのが見えます。


8.錦天満宮 新京極錦

湧き水もある社殿が左に見えると、右手には有名な錦市場が始まる。
さて、錦市場のにぎわいに気をとられずに上を向くと石の鳥居の両端が何故か左右の建物に飲み込まれている。さらに壁を貫通した鳥居の先端が建物の室内に数十センチ食い込んでいるのが窓越しに見えている。何故だ・・・

本日のツアーはここから錦市場を縦断して解散。反対側までアーケードを通り抜けると、地下鉄の駅も近く京都駅も見えている。
その時、午後4時でしたけど熊本まで帰られるのね、約6時間の京都滞在お疲れ様でした、気をつけて よいお年を〜。


9.仲源寺 川端四条東入る南側

ここから、四条通に出ていちばん仏像に近い所は・・東山のほうへ500mほど繁華街を歩きます、河原町、木屋町、先斗町・・鴨川の橋を渡って南座の前を通りすぎると仲源寺があります。

たいへん小さな境内ですが平安時代の重文・千手観音坐像と大きく立派な地蔵菩薩坐像がいらっしゃいます。地蔵菩薩の持つ錫杖がとてもデカい。
ここは目疾み(めやみ)地蔵といって、目の病気にご利益があるそうです。
夜7時代でも境内が開いていてお参りしたことがあります。昼間はガラス越しの千手観音像が反射でよく拝めなかったので夜のほうがいいかも。

ここまで来ると、八坂神社も見えてるし、南に行けばエビス神社摩利支天を祀る神社建仁寺、そして六波羅蜜寺と東山の散策コースがメジロ押し。この記事は錦市場までのコースに仲源寺を加えて東山方面とつないでます。
記載のほとんどの寺は新京極に一直線で並んでるから観光のついでに立ち寄れますね。



【おまけ】

●京都の地名表示
○○通り×× という地名は先ず、その建物がある通りの名前。次が交差する通りの名前。それで交差点を見つけたら、
上る=北へ 下る=南 西入る=西へ 東入る=東へ という意味。
交差点にあるときは「角」、交差点が広い場合などは親切で南側とか付け加える。また細い路地などは〜上る三筋め東とかいう表示もあります。
また、「下る」は縁起が悪いので南入ると書いたり、一つ南の交差点から見て「上る」と表示している場合もあります。

●通りの名前を覚えるわらべ歌
御所の南端、丸太町通りから、五条通りまで地下鉄駅4駅に渡る18本の京都中心部の東西の通りの名前を覚えましょう。
♪まるたけ えびすに おしおいけ あねさん ろっかく たこにしき しあやぶったか まつまんごじょう。
丸太町・竹屋町・夷川・二条・押小路・御池・姉小路・三条・六角・蛸薬師・錦・四条・綾小路・仏小路・高辻・松原・万寿寺・五条

とくに今回通ったのは「あねさんろっかく たこにしき」は御池〜四条間の1ブロック、駅一つぶんで最も覚えやすいかも。



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