仏前な日 仏像に関する情報を仕入れた日に更新します。

第07日(2000.11.03〜05)
情報:「仏前!ツアー in 京都」
   第一日目(11月3日)Part 1.
   広隆寺:
弥勒菩薩半跏思惟、十二神将、不空羂索観音立像など

a-k-i-r-aの見仏記を見る前のご注意と予備情報
●私、由来や説明を読まないので見た目の感想だけを言ってますから、詳細はご自分でお調べになって下さい。すみませぬ 。
●見仏時は集中していて他の事が考えられず、終わったら忘れる(あれは良い、これはどーでもいい、しか覚えてない)のでその時の感想はしおりに書きなぐっております。で、この見仏記はそれを引用した
「〜と書いてある。」という箇所がよく出てきます。それではよろしく。


【今日の見仏メンバー】

東京駅06時07分発の「ひかり181号」に乗り無事08時45分に着きました!約2年ぶりの京都。曇り空の京都は東京より寒かった。で、9時半に無事よっしーさんと法貴さんにお会い出来、私は京都観光二日乗車券(2,000円)を、おふたりは市バス専用一日乗車券カード(500円)を購入し、いざ広隆寺へ!



【広隆寺<こうりゅう・じ> 目玉 :弥勒菩薩半跏思惟など】
結構かかるかと思いきや20分くらい(だったと思う)で京都駅から広隆寺に着く。意外や大坂在住の見仏大臣、『仏ラ−』ことよっしーは初めてらしいが、なんと明後日も別 見仏で来るそうだ。縁だ。そーゆーもんだ。この日は桂宮院本堂も公開されていたのでせっかくだから見ておく。夢殿形式の思った以上に綺麗なお堂だ。青々とよく育った竹がお堂を包み込む様に生えていて守ってる感じを受けた。普段、建物には見向きもしない私がこれはなんだか気に入っている、ということが興味深かったな。

左:法隆寺拝観受付  右:桂宮院本堂
 
さて、要の霊宝殿へ。入り口左から入ると左端から四天王のひとり増長天、十二神将6人、日光菩薩、薬師如来、月光菩薩、十二神将6人、広目天立像がずらーーっと並ぶ。四天王と十二神将は作風が似ている。(作者が同じかどうかとかはご自分でお調べ下さい)十二神将は片目つぶってるのとか大口開けているのとかがいて、驚くほど表情が豊か。気に入ったのは弓矢を持った昭頭羅<しょーとら>(図1)と、摩虎羅<まこら>です。左手の「そり具合ちゃんがイイ」(具合ちゃんというのは最近私の中で流行っている言い回し)。薬師如来はノーチェックで脇時の日光、月光のうち、ここでは日光に軍配が上がる。絵(図2)には足の「指先が浮いている」と書いてあります。ほんのちょっと床から浮いててそのスキマにグッとクる。先っちょまで気を配ってる像が大好きなのでツボなのだー。
 

(図1) (図2)

 

でもって90度右に曲がると聖徳太子孝養像だの大日如来が並んで二つだのありますが、あまり興味がなかった。あ、聖徳太子像は「仏じゃないので鼻の下が長いな」という感想が書いてありました。

そして正面中央にはスポットライトをあびた弥勒菩薩半跏思惟像<みろくぼさつはんかしゆいぞう>(→仏前やのう〜。3号を読む)。真ん前に陣取った女子中学生が「きれいー」などとハートマークを飛ばしている。あー、久しぶりだー。こんちわー。ん?今日のミロクくんは子供っぽい、きゃしゃい(きゃしゃな)感じを受けるな。それにしても献花として両側に飾ってある百合の大輪が似合うわ、アンタ。切れ長のつり目がかしこそう。口元がキレイな像ですね。いつもは向かって右側のお顔が好きなのですが今日は正面 の顔が気に入りました。それと膝に上げた右足のぷっくりめの甲が良かった。仏像っていつも同じはずなのに、見るその時その時で違った感じを受けるのが不思議だよなー。
そしてその隣にいる、私の好きな泣きミロクこともう一体の弥勒菩薩半跏思惟像は、今回はなんだかグッとこない。宝冠ミロクに比べすごく小さい感じを受けた。二人をあんま並べないほうがよくないか? と思った。


さて正面 右には秦河勝夫妻神像。秦河勝夫妻は多分法隆寺を建てた人(違うかも知らんがいいや)。この二人になぜか惹かれる。む?人間像もイケるようになったのか?自分。今日は建物にも惹かれたし、変な日だ。ブランニュ−見仏の始まりか!?はい、その隣の絵(右図)にもあります五髷文殊菩薩坐像、5つつのまげを結い、左手に巻物、右手に剣を持ってるのですが、文殊に見えねー・・・。顔がさー、なんかオバハンみたいなのだよ。横広顔なの。「うそだー、君ダレよー!?」と1人で突っ込み笑っておりました。 部屋の角には多聞天。うおお、かっこい〜!よ!っ北方守護!さすがはボス!も、衣も袖も翻りまくっちゃってて表情も自信満々!四天王はこうじゃなくっちゃな!! ここの四天王の中のピカいちでした。

 

でもってまた90度右へターン。 多分ここらにいたと思う「ここの如意輪、やる気ないにもほどがある!」。如意輪て、他の真面 目観音たちと違い、やる気なさげ〜なところが好きなのですが、ここのはよっぽどダレてたんでしょうね、顔が思い出せないんだけど。(気に入ってたら記憶にあるはず)おっと上の感想の横に「目を細め、なんかほっぺたかいてるみたい」と書いてある。そりゃ相当おつとめ飽きてんね。でもこれからもここで頑張ってよ、また会いに来るからさ。
ここのブロックでお気に入りは2人並んでた蔵王権現<ざおうごんげん>。「どないやねん!」って感じで右手を上げ、人さし指と中指をくっつけて立てているのが1体と左手と右足上げて、右手を下げてるのが1体(手足逆だったかも)。上げた足の指がぐわーんと反りまってるのがいい力入りまくりっ!どっちもかっこええ!髪はもちろん逆立っている。すんごいばったんばったん踊ってそう。私も一緒に踊りたい。よし、右手ピース(※ピースじゃない)は今回の旅で多用しよう!と心に決めた私であった。

ほかにも右方面にはしっこの持国天までまだ何体か像が並んでいたがめぼしいものがなかったので蔵王権現の前で90度ターン。私の大好きな不空羂索観音立像(→仏前やのう〜。19号を読む)へとレッツらGO!相変わらずデカッ!指が色っぽー。8本の腕がしなやかに踊っているようですが決してパラパラみたく硬い動きではない。今回は合掌手に目が奪われる。ボーリングのピン状にふくよかな手がほほえましく感じられた。 その右にはまたもやデカい千手観音。ほとんど腕やら手首やらが取れてしまっているので可哀想なのだが、腕が太く逞しいので悲愴感がない。宝冠ミロクと同じ花だッチゅーのにこの人、ユリが似合わん。この人も別 嬪さんの不空羂索さんと並べたらアカンのとちゃうやろか。そしてお終いにはまたまたでっかい十一面 観音立像。最初に入ってきた入り口に戻ったわけだが、そこから仰ぎ見る後姿がイカス!パースがどーん!とついてるし、逆光を受けた腕の付け根から肘が美しいのですよ。これは今回初めての新しい発見でした。

広隆寺は流石に高名なお寺さんだけあって高齢の方から修学旅行生、果 ては赤ちゃんまで幅広い年齢層の方が訪れてました。でも私達が行った時は結構空いてたので見仏しやすかった。ここでひとつお願い。広隆寺さん、もっと仏グッズ及び仏写 真集増やして下さい。せっかく良いお宝を持ってらっしゃるのだから全メンバー集合写 真集は必需品だと思います。(位にこだわるわけじゃないが分かりやいので書いておくと国宝20点 重文48点)絶対売れます。てか少なくとも私は絶対買います。宜しくお願いします。


◆広隆寺◆
京都府京都市右京区太秦蜂岡町32
◆アクセス◆
バス太秦広隆寺前すぐ,京福嵐山線太秦駅〜徒歩5分
◆拝観時間◆
午前9時〜午後5時(年中無休)
◆拝観料◆   個人    団体
一般大学生  600円、 450円
高 校 生  350円、 300円
中 学 生  300円、 250円
小 学 生  300円、 150円
◆特別公開◆
●桂宮院本堂 4、5、10、11月の日曜・祝日のみ公開
●上宮王院聖徳太子像 毎年11月22日に公開

 

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a-k-i-r-a@2000.11.15