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'00.11.26〜12.01 奈良→京都レポ by 靖子さん
COMMENT 今回は
  奈良2泊3日(2000年11月26日〜28日)
  京都3泊4日(11月28日〜12月1日)
で行ってきました。 ということで、順を追って感想を・・・。

INDEX

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吉城園

依水園
奈良国立博物館
法隆寺
中宮寺
法輪寺
法起寺
平等院
興聖寺

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東大寺戒壇院
興福寺
秋篠寺
大徳寺
清涼寺
宝筐院
二尊院
常寂光寺
野々宮神社
天龍寺
大河内山荘

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東福寺
清水寺
高台寺
円山公園
青蓮院
真如堂
金戒光明寺
永観堂
聴松院
南禅寺
無隣庵
平安神宮
感想

11月26日(午前中移動、午後から観光開始)
1吉城園(見仏なし)
http://www.pref.nara.jp/nara/koen/kenritsu/data7.html
  ●ここは東大寺戒壇院を背にしてままっすぐ行った突き当たりにある庭園です。
庭は池の庭、杉苔の庭、茶花の庭があります。
池の庭は、建物(内部には入れない)の前に池があり、そのまわりに数多くの木が植えられており、四阿(あずまや)なんかもあります。きれいな庭ではあるんですが、かなり木が多くごちゃごちゃした印象を受けるかもしれません。(もちろん紅葉もきれいでしたが)
杉苔の庭は、広めの茶室の前に砂利で道が作られていてその周りに杉苔が敷き詰められているような感じです。(うまく表現できないのが残念)
敷き詰められた杉苔のそばには真っ赤に染まったもみじがあり、茶室側から見た時の道と杉苔と紅葉のバランスや、反対側(道側)から見た時の茶室と杉苔と紅葉のバランスが絶妙です。
茶花の庭は茶席に添える季節感のある草花が植えられているそうなので、この時期に行くよりは春先等に行った方が良いかもしれません。
 
2依水園(見仏なし)、寧楽美術館
http://www.kcn.ne.jp/~koi/isui.htm
  ●ここは吉城園隣にある庭園と美術館(かなり小さい)です。
依水園は2つの回遊式庭園があります。
特に奥にある後園は若草山・春日山・御蓋(みかさ)山・東大寺南大門の瓦・参道の松並木を借景としていてとても広々とした印象を受けます(庭自体、確かに広いんですが)
吉城園ほど大振りな紅葉はありませんでしたが、とてもきれいな庭でした。
 
3奈良国立博物館(常設展のみ実施)
http://www.narahaku.go.jp/
  ●常設展だけとは言え、ほとんど仏だったので時間をかけてじっくり見ました。
特に印象に残ってるのは増長天と如意輪観音ですね。
四天王は持国天だけいなくて、東寺の持国天好きの私としてはちょいと残念だったんですが、増長天の「こわもて」加減と全体のバランスが私のツボにはまりました。
如意輪観音はガイドブックにも写真が載ってて、それを見た時点ですでに「こりゃいーぞ」って感じだったので実物を見れて大満足でした。
●見終わってから地下のショップに行って仏関係チェックしました。
仏本もいろいろあった割には「これだ!」と思えるものがあまりなかったんですが、奥の方に6月初めまでやってた明王展のパンフ(¥1800)があったので即購入。明王展見た時はパンフがあるの知らなかったので、購入できて大満足。中を見てたっくさんのこわもて系と再会できてさらに満足感倍増。
他で気になったのは、仏とか天女とかの小さいスタンプ(¥315)ですね。走る大黒天とか蔵王権現とか7〜8種類くらいあったと思います。当然遊び感覚のスタンプなので実際の仏とは全然似てないんですが、結構笑えると思います。(会社の後輩にお土産として4種類くらい買いました)
 
11月27日
1法隆寺
http://www.horyuji.or.jp
  ●今回の旅行前に法隆寺大工棟梁の故西岡常一氏(宮大工として法隆寺五重塔・金堂を修理したり、新薬師寺の金堂・西塔建立時の棟梁だった人)の本を読んでたので「こりゃ見なきゃ」と思って行きました。
●法隆寺は前にも行ったことがあるので五重塔内部の彫刻(涅槃の時にいろんな人が悲しんでる場面 とか)は見たことあると思うんですが、あんまり記憶になかったので、今回見たのは結構新鮮でした。彫刻の前に金網が張られてて見にくいのが残念でしたが。
●大講堂と金堂の仏は(申し訳ないですが)そんなに強烈な印象はないですねぇ。こう言っちゃなんですが、本や写 真集で見るのと大差ないというか・・・。金堂内は暗いからはっきりとは見えないし、定期観光バスの団体(ほとんどおじいさんやおばあさん)と重なったりして「うるさいなぁ」なんて思いながら見たし。
●百済観音堂を中心とした大宝蔵院というのは初めて入りましたが、いろんな宝物がありました。(玉 虫厨子とか百万塔とか)
その建物は平成10年落成とのことなので、建物自体すごく新しくて法隆寺というイメージ(1300年前からあるすっごい古いお寺とか)からはちょいと遠い感じがしましたね。
仏も結構たくさんあったんですが、正直あんまり覚えてない・・・。百済観音は前に見た時とたぶん印象は変わってなくて、背が高くて細いなぁという感じでしょうか。あ、光背を支えてる棒が竹っていうの初めて知りましたね。(当然本物じゃないだろうけど)竹(という形の棒)で支えてるというのはたぶん初めて見たのでびっくりしました。
 
2中宮寺
http://www.horyuji.or.jp/chuguji.htm
  ●ここは法隆寺夢殿隣(東側)にあるお寺です。
●ここも前に一度行ったことがあるんですが、その時の印象はあんまりないので今回が初めてというような感じでした。でも、アルカイックスマイルと言われる如意輪観世音菩薩半跏像とか両脇の仏はそんなに強烈な印象はありませんでした。
 
3法輪寺
http://www1.kcn.ne.jp/~horinji/
  ●ここは法隆寺夢殿前の道を北に向かって10〜15分くらい歩いた所にあります。三重塔再建の時に、前出の故西岡常一氏やお弟子さんの小川三夫氏が絡んでた場所なので見に行こうと思ってました。
●現在、金堂整備中とか何とかで金堂本尊と講堂本尊が講堂に一緒に並んでるんですが、他にもいろいろな仏がいて(全部で7体だったと思います)かなり間近(まさに触れる距離)で見れたのがよかったですね。また、飛鳥時代仏とか平安時代仏が同じ空間にいたので、顔の作りの違いが一目でわかって結構おもしろかったです。
 
4法起寺
http://www.horyuji.or.jp/hokiji.htm
  ●ここは法輪寺前の道を東に向かって7〜8分くらい歩いたところにあります。
●十一面さんがいる建物の入口にガラスが張られてて、見ようと思ったら顔をガラスに近づけないと良く見えなかったんですが、中にいたのは十一面 さんだけではなく、結構いろんな仏がかなり適当な配置で置かれてました。よく見ると周りに棚があってそこにかなりの数の箱(番号が書かれた紙が張られてた)があったので「もしかしてあれも仏では・・・み、見たい・・・。」なんて思いましたね。 十一面さんの為のお堂という意味もあるんでしょうが、その他の仏等の収蔵庫もどきな場所でもあったのかもしれません。
●箱に入ってない仏(=適当な配置で置かれてた仏)にどんなのがいたかはあんまり覚えていないんですが、私的には十一面 さんよりそっちの仏の方に興味がいきましたね。(十一面さんがちょいと見にくかったからってこともありますが)

このあとバスで最寄り駅に出ようと思ったんですが、バスが1時間に1本程度しかなく、 ちょうど行ってしまったばかりだったので駅まで30分くらい全然知らない道をガイド ブックを見たりその辺の人に聞いたりしながら歩きました。(結構疲れた) 法起寺に行かれる際には帰りのバス時刻を先にチェックしないととんでもないことに なりますね。
 
5平等院
http://www.byodoin.or.jp/
  ●法起寺から歩いて一番近い駅がJRの駅だったので、それならJRで行ける場所が良いだろうと思って平等院に行きました。
●雲中が5体しかいなかったのが非常に残念でした。なんでも東京とか仙台とかへの出張から1ヶ月くらい前には帰ってきたけど、整備が整ってないからとかで5体しか飾ってなかったらしいです。
 
6興聖寺
  ●ここは平等院を出て宇治川を渡って山側に歩いて行った左側にあります。(内部拝観は予約制だったと思います)
●お寺に行くのに琴坂といわれる坂を登るんですが、坂の両側にたくさんのもみじがあり、秋には紅葉のトンネルを歩くような感じになります。今回は多少早めだったのか、よく日が当たる外側のもみじは赤やオレンジや黄色に色づいていましたが、内側(ちょうど自分が見上げるような場所)はまだ緑というのが多かったです。


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