仏前な日 仏像に関する情報を仕入れた日に更新します。

第07日(2000.11.03〜05)
情報:「仏前!ツアー in 京都」
   第三日目(11月5日)Part 7.
   法音院→戒光寺:
丈六釈迦如来→雲龍院→悲田院→雲龍院→即成院:二十五菩薩坐像

【法音院→戒光寺→雲龍院→悲田院→雲龍院】

思ったより早く、小野の随心院より泉涌寺総門に着く。泉涌寺には紫さんと合流したら行こう、ということで塔頭を見てまわる。 順番としては法音院→戒光寺→雲龍院→悲田院→雲龍院→即成院 地理的には泉涌寺道を法音院から上へ、雲龍院からは下に向かって見てまわった。 戒光寺の感想は24号に鼻息も荒く書いたのでそちらをご覧下さい。 (→仏前やのう〜。24号を読む)


★法音院<ほうおんいん> ほとんど覚えてません。靴を脱いで上がらなきゃいけなかったのに間違えて靴のまま上がったことしか・・・。

★戒光寺<かいこう・じ>今回は本当に「かっこいいー、かーっこいいー、」ばっか言ってました。でもれってお寺さんにとっては「失礼な!」って思われるかもしれませんね。しっかしかっこいい仏だったなあ。


★悲田院<ひでんいん>毘沙門見たかったー。せめてのぞき窓を作っていただければ・・・。宿坊も泊まりたかった。いつのことやらですが。ここは坂の上(丘の上?)にあり、見下ろした京の町並みがなかなか綺麗でした。

★雲龍院<うんりゅういん>本当は来迎院に行きたかったのですが(笑)道なりに上に歩いて行ったら自然と雲龍院に着いてしまったのですね。うーん、抹茶はおいしかったですけども私的にはグッとくる仏ってのはいなかったです。天皇のご位 牌なんて興味ないし、仏はみんな小さいかったからです。パンフに書いてた走り書き「毘沙門にも花」→毘沙門天にも花があげられたが似合ってないかったと言いたいのだろうか?「円と葉付きの蓮持った日光月光」→何を言いたかったのかわからない。円と葉付きの蓮持った、ってそう珍しい格好ではないと思うのだが・・・。薬師さん、十二神将が後ろに一体化されてるとコンパクトだけどやはり十二神将は地に足着けてて欲しいと思った。



◆◆戒光寺◆◆
(泉涌寺の塔頭 ※塔頭のうち来迎院、雲龍院は拝観可。)
京都市東山区泉涌寺山内町29
◆アクセス◆
京阪東福寺駅から徒歩20分, 市バス泉涌寺道下車すぐの泉涌寺総門より徒歩5分
◆拝観時間◆
午前9時〜午後4時30分

◆◆雲龍院◆◆
京都市東山区泉涌寺山内町36
◆アクセス◆
泉涌寺総門より徒歩15分
◆拝観時間◆
午前9時〜午後4時30分
◆拝観料◆
200円(中学生以上)  抹茶セット付き:500円分




【即成院<そくじょういん>  目玉 :二十五菩薩坐像】
雲龍院を出た時に「どうやらカメラを失くしたらしい」と気付いた私はお昼をしたとこや随心院に電話をかけまくっていたら16時になってしまった。(即成院の方に「16時30分までにおいでくださいね。」と言われていたのに・・・。)カメラは結局見つからない。おまけに紫さんから連絡もない。でももう時間がないから!と駆け足で即成院に着くと住職さんらしき方が「お連れさんはもう説明受けてるよ。」とおっしゃる。紫さん、どうやら先にいらしてたらしい。とにかく会えたし時間に間に合ってよかった。 紫さんに続き、私達3人も内陣に入らせて頂く。

するとそこに現れたのは、阿弥陀さんの来迎の様子を立体的に現している、まさに立体阿弥陀来迎図。思った以上にかっこいい!処狭しと二十五菩薩が整列している。そりゃもー迫力でっせ(→即成院 公式ホームページをチェック)阿弥陀如来を中心に左右に13体づつ二十五菩薩がいらっしゃる。二十五菩薩なのになぜ13体ずつか?それは前列左隅に番外の如意輪観音がいるからです。この菩薩さん達がまた皆良く出来てるんですよ!踊っていたり楽器を弾いていたりと本当に一体ずつポーズも違えば表情も違ってあっちへこっちへ目移りしてしまいます。で、やっぱ一番の子を見つけなきゃ!と目を皿にして見つめたところ、私の一番は脇侍、向かって左の「大勢至<だいせいし>菩薩」でした。右の観世音<かんぜおん>菩薩同様、正座をしており(お、珍しい)、観音はおだやかな優しい表情、対する勢至のスッとした少し厳しい表情と合掌している長い腕に釘付けくらったのでした。

それにしてもこの並び形式ってアレ、雛飾りの黒くてでっかい版のようだ。真ん中にボスがいるから五月飾りですかね。とにかくこれだけセットだと小躍りする程嬉しくなっちゃいますね。このお寺、写 真を見ずに予約したんですが大当たり!今回の京都はついてたわ。

説明に西村公朝さんの名前が出たので(公朝さんによると以前はもっと広いお堂に像同士の間隔をあけて配置されていたそう)帰ってから蔵書チェックしたら公朝さんの著書「仏像通 」に写真が載ってました。それと「目で見る仏像」にも25体名前つきで写 真が載ってました。(あああ。仏像本リストも載せなきゃなんだよね。少ないけど。)

ここ、普段でも祭壇越しに薬師さんと二十五菩薩を垣間見ることができるのですが、ぜひ予約をなさった方がよいです。法事などがなければ拝観させて頂けるそうです。そうするとすごく近くで見れるし思いのほかゴージャスで濃いーい空間が味わえますよ。 それとここは説明で私達の相手をして下る皆さんが優しくて頭ごなしな蘊蓄たれじゃないトコが良かったなあ。こーゆーヒトだと自然と頭が下がっちゃうです。

それから説明もして頂いた有名な「二十五菩薩お練り供養法要」は毎年10月の第3日曜日に行われるそうです。※ 以下オフィシャルホームページより転載
お練りは、本堂から修験修を先頭に稚児が地蔵堂に供物を運んではじまる。やがて一山の僧侶が総出仕の読経のなか、菩薩面 を被り、金襴の衣装をつけた稚児二十五人が本堂を出発、修験衆の法螺、来迎和讃にあわせて橋の上を練って、本堂から地蔵堂まで二十五菩薩が還られるわけで、本堂に戻ると観世音・勢至両菩薩の舞が繰り広げられます。舞は阿弥陀如来に従って極楽浄土に導かれる姿を現しているといわれます。


◆◆即成院◆◆

京都市東山区泉涌寺山内町28
◆アクセス◆
泉涌寺総門のすぐ左側
◆拝観時間◆
午前9時〜午後4時30分
◆拝観◆
境内自由, ※内陣拝観には要予約  電話075ー561ー3443

◆二十五菩薩お練り供養◆
(二十五菩薩来迎会)毎年10月の第3日曜日

◆オフィシャルサイト◆
真言宗泉涌寺派即成院 http://www.mitera.com/
※泉涌寺七福神巡りも即成院のサイトの中に紹介されています。






夜は今日も飲み会。紫さんが予約して下さった京都駅ビル内で4人で食事をしました。夜景も望めて料理の美味しい雰囲気の良いお店でした。またその後も23時過ぎの夜行バスで帰る私に付合っていただき、おまけによっしーも混ざって2次会。今日も完璧酔っぱらいました。そして皆さんに見送られてバスに乗り東京へと戻りました。いやあ、興奮してなかなか寝られなかったですよ。今回の京都、大変、大変楽しかった。ほんと、メルマガとこのサイト立ち上げて良かったなーと思った旅でした。今回お世話になった方々、色々どうもありがとうございました。     嗚呼、仏友って素晴らしいなあ。

・市場小路
京都駅ビル伊勢丹百貨店9F
電話 075−365−3388

 

←back(円通寺/随心院へ)

a-k-i-r-a@2000.12.19