悩殺(された)後の、ガラっと違う優しい表情にホッ。
西野薬師観音堂<にしのやくしかんのん・どう> 目玉:薬師如来と十一面観音立像
さて西野薬師観音堂は黒田観音堂とは違って、
街中の路地を入り込んで行った公園の中にありました。
(黒田観音堂は山のふもとというか…、
そんな感じのとこ。)
というよりお寺の境内の残った一画に
遊具を置いてるんでしょうかね。
敷地内にある受付らしき建物の前で待っていると
担当の方が自転車で見えた。
これいいな、町内会の当番が回ってきたって感じ。
13:50。鍵を開けてもらい、お厨子のすぐ前まで寄せていただいた。
薬師如来と十一面観音が並んで立ってらっしゃる。
お二方ともふっくらしたお顔で優しく微笑んでおられる。
黒田観音堂のひとが見慣れない感じだったので大変ホッとした。
体も角のない丸いフォルム。ところどころ金箔が残ってて
大部分は箔が剥げ下地の赤漆が見えている。赤と金というのも優しい色合わせだ。
お互いにお顔が似ててそれもなんだか微笑ましい。きょうだいかな。
こちらでも係りの方に何処から来たか聞かれたので、
逆に皆さんどこからいらっしゃるんですか?と質問してみた。
答えは京都より東。西のひとは全く(!)訪れてないそうです。
でも、東京から来たと言っても九州出身のひとが去年来てるから、
きっと西(出身)のひとも来てますよ!と話してきました。
あとここで井上靖の「星と祭」を読んで来るひとが多いと聞いたので 帰ってきてから読みました。
思ったより琵琶湖畔の十一面観音さんの話があって良かったです。
(前半の暗さを我慢して読んだ甲斐あり。)
■西野薬師観音堂(充満寺)■
住所:滋賀県伊香郡高月町西野
電話:0749−85−6405
※高月町観光協会に問合せ( 無住寺/要予約)
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