Top雑感2023年10月(1日〜10日)

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10月1日 エスカレーター条例
 過去には埼玉県で同じような条例が施行されているのだが、今回は名古屋市。エスカレーターに立ち止まって乗ることを義務付ける条例が今日から施行となる。
右側、左側を問わずに立ち止まった状態で利用し、エスカレーターが設置されている駅や商業施設などの管理事業者にも周知を義務付けるものだ。罰則規定はない
とのこと。埼玉県もそうだったと思うが、罰則規定が無いと定着しないんだよな、こういうのは。ポスターや自動音声で立ち止まっての利用を呼びかけてみた
ところで、BGMと化していて守らない人がほとんどだし。それでも自治体の決意表明としての条例制定なのだろうけど。それにしても、誰かが決めたわけでもない
のに、左側に立って、右側を空けるというルールが定着したことには驚くばかりだ。誰が決めたというわけでもなく、完全に暗黙の了解だというのに。暗黙の了解が
条例に勝つという構図が凄まじいな、と。

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10月2日 ノーベルウィーク
 今年もノーベル賞の発表の時期が来た。早速ノーベル生理学・医学賞が発表されたわけだが、mRNAを使ったワクチンの新時代を築いた研究者が受賞した。そう、
COVID-19でワクチンとして使われたあの技術だ。何というか、一気に有名になってそのままノーベル賞まで漕ぎ着けた感じだろうか。それともそれまでも有名だった
人なのだろうか。この分野には疎いので分からないのだが、時の人となったのは間違いないだろう。この先、続々と発表されるわけだが、日本人が受賞できるのか
という点が日本ではニュースになるわけで。前評判は色々と出てくるものの、難しいだろうなというのが正直なところ。そろそろ日本の研究のレベルが下がってきた
時代の研究が受賞対象になってくる頃なので、いつぞのように、連続して受賞というのも難しいだろう。とりあえず、静かに発表を見守ろうと思う。

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10月3日 JA系スーパー
 鳥取県東部のJA系スーパーが9月30日に7店舗を一気に閉店し、これで鳥取県内のJA系スーパーが姿を消したことになったそうだ。鳥取県というと農業の県という
イメージだがどうしても生き残れなかったようだ。農業従事者が減ってきていることでJAとしても生き残りが難しく、残った農家を守ることを考えると金融系は残す
ことになるだろうから小売業から畳んでいったという感じだろう。何とも世知辛い世の中になったものだ。一部は全国チェーンの小売店が引き継ぐようだが、
本当に一部だけのようだ。一人暮らしをしてからは近くになかったこともあり、行くことはなかったが、実家の方では普通に買い物に行っていたイメージ。
安かったのかどうかは分からないのだが、普通に地元に根付いていると思っていたのだが。JAも苦しい時代に突入しているのかもしれない。スーパーが潰れると
買い物をしていた人と同時に品物を卸していた人たちも困るわけで。こうやって地方都市は衰退していくのかもしれない。

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10月4日 路上飲酒
 これからハロウィンに向けて多くの人が訪れる東京都渋谷区が迷惑路上飲酒ゼロ宣言を発出した。それに呼応する形で飲料メーカー大手4社が賛同するコメントを
発表している。4社は見事にビールを販売している大手4社だ。迷惑路上飲酒で飲まれる飲料を販売している側、ということになる。路上飲酒するような人が大勢
出るようなタイミングでは渋谷に近づかないので分からないのだが、少なくとも他の地域でも路上飲酒をしている姿を目にするのは極めて稀だ。たまに通勤の
電車の中で飲んでいる人がいたりするが、それでも月に1人か2人を目にするくらい。どうして渋谷が、という感じではあるが、お祭り騒ぎの空気に当てられてと、
集団心理というものだろう。これに対して「宣言」ではなんの効力も無いのでは?と思ってしまう。もう条例でも成立させてしまった方がいいのではないか、
とさえ思う。本当に迷惑しているのであれば、だが。

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10月5日 オリンピック断念
 札幌市が狙っていた2030年の冬季オリンピック、パラリンピックの招致を断念することが発表された。完全に諦めるかというとそうでもなく、2034年大会以降の象徴に
転換するという。30年大会を諦める理由は東京大会を巡る汚職談合事件による不信を払拭するのが、開催都市内定までには無理だと予想したためだ。不信を払拭
しなければ地元の支持率が上がらない、ということだ。おそらくだが、2030年を過ぎても東京オリンピック、パラリンピックの総括は終わっていないのではないだろうか。
今でも続いているのかどうか分からないが、汚職、談合はいくらでも出てくるし、結局どれだけの金額が何にかかったのかすら明らかになっていないのでは
ないだろうか。そして汚職の再発防止策は?という話になると何も無いのが実情だろう。その状態では流石に・・・。

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10月6日 紅白の司会
 10月ともなるとこんな話が出てくるかと思ったのが、年末の紅白歌合戦の出場者と司会だ。今日発表されたのは司会の方。もう年々も見ていないので特に興味はない
というのが実際のところではあるが、NHKが何を考えているのかは何となく考えてしまう。大河ドラマの主役を連れてきたり、人気のアナウンサーを連れてきたり。
そういう意味では今年はちょっと異色かもしれない。民法も含めてかなりの数の番組を持っている芸人さんなのだが、NHKもそれだけ必死ということだろう。
何とかして視聴者を繋ぎとめないといけなくなっているのだろう。放っておいてもテレビを見てくれる時代は終わってしまっているのだ。それでも見る人というのは
昔に比べて少ないのだろう。そもそもCDがそんなに売れていないのでどうやって選ぶのかも難しくなっているだろうし。出演者はもう少し先になるだろうけど、
やっぱり今年も見ないんだろうな。

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10月7日 カフェイン中毒
 今、子供がエナジードリンクなどを飲んでカフェイン中毒になることが報告されているそうだ。大量にカフェインを摂取する機会というと、過去にはコーヒーや紅茶、
緑茶などだったと思うが、苦味があることで一定以上の大人でないと大量に飲むというのは難しかった筈だ。今はエナジードリンクが甘い味付けになっている
ことから一気に飲む子供がいるのだそうだ。勿論、カフェイン中毒そのものも問題ではあるのだが、子供がそんなものに頼らないといけない状況という方が余程
問題がある気がする。そりゃまぁ学校に通っていたとしても、気合を入れないといけないときもあるだろうけど、もうちょっと何かないものだろうか。それだけ現代の
小学生は辛いというだけかもしれないのだが。ただ、嘆かわしいな、とは思う。

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10月8日 新車の納期
 一時期の半導体不足の時に納期がやたらと伸びたことが話題になった。数ヶ月であれば短い方で、人気車種になると1年という話も。それが今でもどんどん伸びている
らしいのだ。モデルチェンジを見越して受注を停止した車種もあるそうだ。半導体不足こそ解消しつつあるものの、ワイヤーハーネスや塗料、樹脂パーツなどの
供給が滞っているそうで、部品が揃わない状態になっているようだ。実態として、ミンバンだと1年〜1年半といったところらしい。元々人気車種なので、ディーラー
としても数を揃えて売りたいだろうし、メーカーとしても売れるのだから優先的に生産しそうなものなのに。中には海外向けを優先的に販売した結果、国内向けが
滞っているものもあるようだが、それはそれで寂しい話だ。車は贅沢品という位置付けに戻ってしまうのだろうか。田舎はそれではやっていけないんだけどな。

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10月9日 試薬の硫酸
 東北新幹線のトイレの中で試薬の硫酸を爆発させた男性がいるようだ。触って子供が怪我をしたとか色々と報道されている。報道によると、足元のあちこちに穴が
あいたスーツ姿の男性が駅員さんを呼んでくださいと他の人に話したようで、「試薬の酸が爆発してしまった」「危ないものではないです。試薬の硫酸なので大丈夫です」
と話していたようだ。一応、薬品を扱う仕事をしているので硫酸もよく分かる。まぁ何というか、「危ないものではない」という主張も分からないではない。硫酸は
揮発するようなものではないので、液体として流れていくのを抑えることができて、触りさえしなければ吸い込んでしまって・・・ということは起こらないからだ。
毒ガスのようなものではない、と。でも、だからって安全というような代物ではない。やっぱり酸だし、酸化力もあるし・・・。気になるのはこの男性が何を
やっていたのか、ということ。ガラス瓶に入れていれば何も起こらないと思うのだが、ペットボトルに入れたとか、水に入れたとかでもないと爆発は考えにくいし。
本当に分からん。

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10月10日 システム障害
 全国の金融機関を繋ぐ全銀システムがシステム障害を起こした。他行への振込ができない銀行が出たのだ。11行と数だけ見れば少ないものの、所謂メガバンクも
含まれていたことから混乱は相当なものであったようだ。しかも10日というと普段よりも銀行取引が増える日、さらに3連休明けというのが拍車をかけたようだ。
サブのシステムでとりあえず動いているようだが、完全復旧のメドは立っていないという。おそらく原因の特定から始める必要があり、そこが終わっていない段階での
報道だったのでこういう表現になっているのだろう。この全銀システム、一体何年前から動いているのだろうか、という素朴な疑問が沸く。入れ替えが大変という理由で
大昔のシステムをそのまま使っている・・・なんてことはないと信じたいところだ。システムが大きくなればなるほど、入れ替えが大変になるのは想像に難くない。
ましてや、全銀行の取引を停止して入れ替えるというのも大変な話だ。メンテナンスを繰り返してどうにか動かしている・・・とかだと、この先も同じことが
起こりそうで怖い。果たしていつ復旧するだろうか。

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