Top雑感2023年8月(21日〜31日)

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8月21日 経口補水液
 経口補水液を巡って消費者庁が注意を呼びかけている。日常の水分補給としてがぶ飲みする人がいたりするようだ。スポーツドリンクよりも塩分が多いために
そのような飲み方をすると塩分の過剰摂取となるのだ。本当は脱水症状で倒れそうなくらいの時に飲むものである。さらには審査に合格したものだけが経口補水液を
名乗ることができるようで、この違反も横行しているようだ。一度だけ飲んだことがあるが、ちょっと喉が乾いたなくらいで飲んでも全く美味しくないわけで、
なかなかあれをがぶ飲みしようという気にはなれなかった。脱水症状が進むと美味しく感じるのだそうだ。何となくスポーツドリンクよりも経口補水液の方が
効果がありそうという字面は理解できるのだが、正しく理解する必要はあるだろう。売る側もそのあたりをキッチリ指導できるようにならないといけないのでは
ないだろうか。暑い日はもうしばらく続く。

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8月22日 完了まで30〜40年
 福島第一原発で日々増え続ける処理水。原子炉を冷却するために投入した水を放射性物質を取り除く装置を通した水だが、これの海洋放出が24日から始まる。
決定の過程にもそこそこグレーなところがあるのだが、それはそれとして、完了までは30〜40年かかるとされている。確かに量が多いのは事実だが、水は
日々増え続けているのと、核種を除去しきれていない水を混ぜ合わせて基準値以下にしてから放出するという工程も加わるためになかなか作業が進まない
というのが実際のようだ。原発の敷地にはタンクを設置する場所も無くなってきているので、海洋放出はもう待てる状態ではない、というのが実際のところ
なのだろう。だとしてもまさか30年かかるとは漁業関係者も思っていなかったことだろう。風評被害がそれだけ長く続く可能性があることを示唆しているわけで。
風評とはそれだけ恐ろしいということなのだけど・・・。

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8月23日 107年振り
 夏の高校野球が終わった。神奈川県の慶應高校が1916年の第2回大会以来、107年振り、2度目の優勝で幕を閉じた。さすが慶應という感じで、応援団の数が
すごかったようだ。それにしても第2回大会ということは旧制中学の頃だろう。一応調べてみると当時は慶應普通部。これだけだと表現が微妙だが、準優勝が
市岡中とのことで、やはり旧制中学の頃のようだ。とんでもなく古い話だなぁという感じではあるが、そこから優勝がなかったということで、盛り上がりも
ひとしおだったことだろう。私の出身権はいまだに優勝がないので、決勝まで行くと大盛り上がりになるのだけど、基本的に初戦で負けるのがパターン。
今大会もボロ負けしていた。これで高校野球の夏も終わり、9月の声が聞こえてくる頃合いとなったわけで。気づいたら終わっていたな、という感じだ。
来年はどこが出て、どんな点差で負けるんだろう・・・。

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8月24日 風評被害
 福島第一原発の処理水の海洋放出を受けて、中国が日本の水産物輸入の全面禁止措置に踏み切った。日本の総理大臣は外交ルートを通じて輸入禁止措置の即時
撤廃を求めたとのことだ。つまり、これが風評被害というやつだ。いくら日本や国際機関が安全だとか、環境に影響はないとか科学的な証拠を並べてみても
結局最後は感情で動くのがヒトというものだ。科学的に証明されているからとか、安全ではないという証拠を出せとか言ってみても無駄でしかない。感情で
判断しているのだから。やっぱり怒るべくして起こったなという感じではある。これをどうにか打開することが政府に求められているわけで。さて、日本人は
中国のことを批判できるだろうか。海洋放出が始まった後で、スーパーで同じ種類の魚が福島県産と他県産のラベルが付いていた時に、積極的に福島県産を
選ぶ人がどれだけいるだろうか。福島を応援したいから購入するという人が一定数いるのはその通りだろうけど、果たしてどれだけの割合か・・・。

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8月25日 水産業の救済
 昨日ネタにした中国の日本さん水産物の全面輸入禁止に対して、政府が日本の水産関係者へ救済措置を講じる検討を始めたという。中国への水産物輸出額は
2022年で1600億円であり、停止が長期化すれば水産関係者が深刻な影響を受けると考えられている。数日前には東京電力が会社を挙げて補償をするという
発表をしていた。これでまた電気料金が上がるなと思っていたのだが、一早く政府が補償を発表してきた。今度は税金なのか国債なのか分からないが、
結局どこが主体となって補償するんだ?という疑問が残った。まぁいくら東京電力とは言っても、一企業で賄えるような金額ではなくなるだろうから、
国が出てくるのも分からないではないけど・・・。結局、どうなるんだ?水産業は。

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8月26日 周回コース
 今、世界陸上が行われており、今日、女子マラソンが行われていた。見るとはなしにテレビを付けたらやっていたのでちょっと見ていたのだが、コースは
10 kmの周回コース、残った2.195 kmをどうしたのか、メインの競技場に入れたのか、周回コースのままスタートとゴールをずらしたのかは分からないのだが
そんな感じになっていた。しかも周回と言っても大きな円を描くのではなく、同じ道を折り返して往復する感じ。開催している都市がブダペストで美しい街並み
であることは否定しないが、同じ風景だと飽きるだろうな、と。どうも最近はあちこちでこの手の周回コースが多くなっている。おそらく、警備や通行止めによる
影響範囲が小さくなるので いいことだらけなのだろう。給水所も周回コースであれば設置箇所が減るだろうし。そう考えると世知辛い世の中になったな、と。
運営する側の気持ちも分からないではないけど。

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8月27日 W杯の空席問題
 まさに今、日本で行われているバスケットボールのワールドカップ。その観客席に空席が目立っているという。曰く、チケットは完売しているのだが、
選手ベンチと反対側のスタンド席に空席が目立つのだそうだ。それを受けて、急遽一般向けに販売されているという。元々、それらの席は法人が購入した
席であったようで、現地に来なかった理由は不明とされている。そりゃまぁ、日本でのバスケットボールの人気を考えると、全席が埋まるとは考えにくいので
法人に販売するのも分からないではないが、売られた法人の側でも見にいくかどうかは同じ理屈が成り立つわけで。結果として今回のように空席が目立つ結果に
なったようだ。元々、それくらいの集客力しかないのだから、仕方ない・・・というのは乱暴な切り方だろうか。とりあえず、空席が目立つと選手のモチベーション
にも関わってきそうなので、埋まっていた方がいいのは間違いない。

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8月28日 大阪・関西万博
 マスコットが決まった時こそ、その異様な姿から話題になったものの、その後にニュースになる時は建設が進んでいないとか、建設許可の申し込みがないとか
悪いニュースばかりの大阪・関西万博。開幕まで600日を切ったそうだが、新聞社の世論調査によると関心があると回答したのは22%だという。地元の近畿で
こそ4割だったというが、東京、九州では2割弱、東海では1割強に止まるという。もうこんな状況でもやっぱりやらないとダメなのか?先の東京オリンピックも
そうだったし、ラグビーのワールドカップ、もっと古くは愛知の愛・地球博みたいなもので、開催さえしてしまえば何だかんだで人が集まると思っているの
だろうか。いくら日本人だって、限界はあるぞ、という気がするのだが。今更中止を言い出せないのかもしれないし、国際的にまずいのかもしれないが、
スカスカの万博をやるのとどちらがいいのか・・・。まぁ万博自体がそろそろ限界なんだろうけど。

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8月29日 防災の日
 9月1日の防災の日が関東大震災に由来することを知らない人が全体の半数に近い49%であることが日本赤十字社の調査で明らかになった。20代だと56%、30代
では69%となっているという。1923年9月1日の関東大震災に由来し、伊勢湾台風を受けた1960年に防災意識を高めようと制定されたのだそうだ。閣議了解
だったそうだが、全国的に関東大震災を思い出すかと言われたら大間違いだ。実際、私は東北地方の出身だが、避難訓練などは9月1日ではなく、東北地方で
起こった大地震の日に合わせて行われていた。日赤の担当者が過去の大規模災害に対する認識が薄れているとしているようだが、そういうわけではなく、
地域に応じて色々と行われているだけだ。なんでも関東が基準だと思われると困るわけで。そろそろ東日本大震災の3月11日を防災の日にしてもいいのでは
ないだろうか。

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8月30日 定員割れ
 今年度の入学者数が定員割れした4年制などの私立大学は600校のうち320校だったそうだ。前年度比6ポイント増の53.3%。5割を超えたのは1989年の調査開始
以来初めてとのことだ。18歳人口が2万3869人減った一方で入学定員は4696人増加しているという。こういうアンバランスさが定員割れの増加を引き起こしている
のだろう。そもそも、子どもの数が減っているというのに、雨後の筍のように大学が乱立したのが問題なのだ。事実、大学全入の時代になって久しいし、
不景気が続いていることで国公立大学へ人が流れていき、少子化が進んでいることを併せて考えると私立大学で定員割れが起こるのは当然だろう。大学卒業
というのがレアではなくなってしまったというのが最大の問題だろう。もっと大学の数を絞って、大卒がレアな状態に戻さないといけないのではないだろうか。
多すぎだって・・・。

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8月31日 全額返金へ
 今年の阿波踊りで設けられたプレミアム桟敷席が、建築基準法に違反していた疑いで調査が入り、結果として違反が確定した。その後、このプレミアム桟敷席の
企画や販売を行った会社が、購入した全員に全額を返金することを発表した。1人20万円で50人以上になるようだ。階段の幅と手すりの高さがそれぞれ10センチ
不足していたこと、階段の段差が4センチ高い、桟敷席背面の入口幅が10センチ狭い、図面にあるテーブルが配置されていない、というのが違反の内容のようだ。
法律で決まっている以上は仕方がないのだが、大きな問題なく終わっている以上はそれほど重要ではなかったのでは?という気もする。入り口などは事故の時の
避難の関係があるかもしれないが、階段の段差とかは・・・。まぁとにかく、結果としてはプレミアム桟敷席を購入した人は、実質タダでいい席で阿波踊りを
堪能したことになるわけで。ラッキーと言えばラッキー。勿論、事故が起こっていたら大問題になっていた筈ではあるが。

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