Top雑感2021年5月(1日〜10日)

<<Prev. | Next>>

5月1日 三十三銀行
 明治政府が各都道府県に置いた国立銀行、通称ナンバー銀行の話ではない。三重県を拠点とする三重銀行と第三銀行が合併して誕生した新しい銀行だ。
それぞれの三と「両行の強みをプラスして成長する」との思いが込められているそうだ。これから1年ほどかけて支店の統合を進めていき、近接する
29拠点を店舗内店舗で統合、集約してくという。となると気になってくるのが元々あったはずのナンバー銀行、三十三銀行だ。調べてみると、現在の
東京都中央区にあったようだが、生糸会社にほぼすべての資産を投入した結果、資本が焦げ付いて経営破綻に陥ったそうだ。明治11年に開業し、
明治25年に営業停止しているので、わずか14年で幕を閉じたことになる。今でも生き残っているナンバー銀行があったり、合併を繰り返して生き残って
いる銀行があるのに比べて、なかなか壮絶な最期を迎えている。合併後の名前を考えるにあたってこの辺りを調べていないとは思えないのだが、なかなか
思い切ったことをしたな、と。まぁ合併後にどちらの名前が先になるかでもめるよりはいいか・・・。

▲Page Top

5月2日 テスト大会
 札幌市でオリンピックのマラソンのテスト大会を開くとして市民から疑問の声が寄せられているそうだ。北海道でも1日では過去最高の感染者数を記録する
などの状況が起こっており、市民大会は4月19日に中止を決定しているが、同じ日に行う予定であったオリンピックのマラソンテスト大会については開催する
方向でいるそうだ。開催は5月5日の予定だ。まぁ市民が不満の声を上げるのも分からないではないが、ぶっつけ本番でやるにはオリンピックはあまりにも
大きな大会であるために、オリンピックの中止が明言されていない以上はテスト大会で問題点の洗い出しをするのは重要なことかなと思う。世間で言われて
いるほどには私は批判的ではない。こういうのは残念ながら一回やってみないと分からないことというのがあるのだ。それ故にテスト大会は仕方ないとは
思うのだが、今の時点でオリンピックの開催の可否判断ができないということの方が問題のような気がしている。競技を開催する都市としては仕方ないよな
と同情すらしてしまう。降って沸いたようなマラソンの開催だが。結局どうなるのだろうか。

▲Page Top

5月3日 キャッシュレス決済の推進?
 政府の担当大臣がCOVID-19に関してテレビで発言したようなのだ。曰く、お札に付着したウイルスは1週間生きているので、お札を触った後は手洗い、消毒
をする他、できるだけキャッシュレス決済をして欲しい、のだそうだ。もうここまでくるとどうしていいのか分からないな、と。これを機にキャッシュレス
決済を進めようとしているのではないか、という気になってしまう。ウイルスが「生きている」かどうかという疑問はさておいて、実際に紙幣を使っている
ところで感染者が大量に出たという話は出ていないと思う。もし紙幣に気を付けるのであれば、銀行は軒並み集団感染に襲われているだろう。何となくだが
接触感染はそこまで多くないのではないか、という気がしている。手についただけでは感染しないだろうし。手に付いた後で粘膜を触るなどで、感染部位に
ウイルスが運ばれない限りは感染しないはずだし。もう何をさせたいんだか・・・。

▲Page Top

5月4日 子供の数
 例年、この手の統計は5月5日の子供の日に合わせて発表されるのだが、今年は既に出ていたので珍しいなと思いつつ取り上げてみようと思う。日本の子供の
数は40年連続で減少しているそうだ。しかも、総人口に占める子供の割合は11.9%であり47年連続で低下、アフリカ諸国よりも低く、欧米諸国や中国、韓国
などと比べても低いという。まぁアフリカは40%台であり、そこと比べるのはどうかと思う。特にアフリカの場合はその後の生存率の問題もあるわけだし。
ただし、日本の子供の数の減少が著しいと言う事実は受け止めなくてはならないだろう。47年間放置してきたという事実が物語っているのだろうけれど、
日本の政治は高齢者を重視する政策を行ってきた。実際、有権者の年齢の中央値は40歳台ということもあって、若者支援の政策というのはあまりされて
来なかった。その結果が今の状態を起こしているわけで。この数字を受けて軌道修正できるかが大事になってくるはずだ。が、今はCOVID-19の対策で手一杯
だろうか。来年も同じような数字が並びそうな気がする。

▲Page Top

5月5日 渋滞
 連休と言えば高速道路の渋滞、と言うことで、今年もせっせと観察を続けていた。まぁ去年もそうだったのだが、緊急事態宣言が出ているので、どれだけ
行楽地に行く人が出てくるのかという問題はあった。ただ、昨年は全国が対象だったが今年は範囲が限られているので少しは違うかな、と。で、結果を書くと
下り線は5月3日の午前中がピークで混むべきところが混んだなという感じだったのだが、その後の上り線の渋滞は大したことがなかった。適度にバラけた
のだろう。下り線のピークがあったので上り線もどこかで大渋滞をするのかと思っていたのだが、残念と言えば残念だ。どうしてこうなったのか、気になる
と言えば気になるのだが、明日、明後日を休めるかどうかも効いているのかな、と。明日が木曜日、明後日が金曜日なので、そこを休める人は週末に戻る
だろうし、休めない人は4日や今日に戻るだろうし。それがバラけた原因かもしれない。私は明日から普通に出社だ。

▲Page Top

5月6日 五輪開催に向けて
 世論調査をすると中止の方が多いのだが、誰も中止を言い出せない状態でいる東京オリンピック、パラリンピック。国際オリンピック委員会IOCは参加する
各国・地域の選手団に向けてワクチンを提供すると発表した。日本やアフリカでは接種の遅れが目立っていることから、開催懐疑の論争が起こっていることを
受けてのことだ。これで開催に向けて弾みをつけようということだ。日本では選手が1000名程度、監督、コーチが1500名程度と考えられている。う〜ん、
ある所にはあるんだなぁという感じだ。日本に輸入されてくるものは数が少なく、医療従事者にも満足に接種できていない状態で高齢者への接種が始まった
というのに、オリンピック関係者には打てるだけの在庫を販売元は確保しているというわけで。この確保力の差はどこから出てくるのだろうか。それほど
IOCが強い力を持っているとは思えないのだけど・・・。でも、結局どうなるのかはこれからなわけで・・・。

▲Page Top

5月7日 期間延長へ
 夜にニュースを見たら色々なことが起こっていて整理がつかないのだが・・・。まずは緊急事態宣言の期間延長。元々は11日までの予定だったが5月末まで
延長となった。と、同時に福岡県、愛知県も対象の地域に含まれた。そしてまん延防止等重点措置について北海道と岐阜県、三重県を追加して、宮城県を
解除した。もう全国の状況なんてフォローできないので「そんなもんなのかな?」と思うばかりだ。そして、政府の基本的対策方針分科会で、他の
県も緊急事態宣言に加えるべきと政府に申し出たが却下されたと発表した。ただし、議事録には残すとしている。これは分科会が政府の言いなりという
批判を浴びているのでそれに対する予防措置だろう。我々は違うことを進言していたのだという証拠を残すわけだ。そろそろ政府と分科会の間にも溝が
でき始めているのではないか、そんな空気を感じる。この先どうなってしまうのか、考えるとなかなかに恐ろしいものがある。完全に分断すると政府が何も
できなくなってしまうので、最低限の関係は続くのだろうけど。

▲Page Top

5月8日 開催は確定?
 国際オリンピック委員会IOCの年次総会で、副委員長であり調整委員長である人が、「東京オリンピックを中止したり延期したりする計画があるか」という
質問に対して「ない」と回答したという。曰く「ワクチンがない状況でも新型コロナウイルスの対応策を準備してきた」「今は状況が良くなっている。
五輪は行われるだろう」とのこと。さて、日本の現状はというと、世界的に見れば感染者数も死亡者数も少ないのだが、国内の状況としては過去最高を更新
しそうな勢いで感染者数が増えている状態。ワクチンも入手がままならず、接種も進んでいない。この状態で本当にできるのか?という世論も巻き起こって
いる。う〜ん・・・この発言はどこの数字を見てのことなんだろうか・・・。あと80日くらいで開幕だったと思うのだが、本当にどうなるんだろうか。
今のままでは大きな経済効果も見込めず、進むも地獄、戻るも地獄になっているような気が・・・。

▲Page Top

5月9日 東高西低
 今、COVID-19対策でテレワークが求められているが、その割合が東高西低として話題になっている。実際の実施率を見ても、東京が41.7%に対して大阪・
兵庫は18.4%となっているそうだ。理由は簡単で、関西圏は中小企業が多く、テレワークの導入に必要な費用を賄いきれないということと、製造業が多いので
どうしてもテレワークができないということだ。今、政府は大企業にテレワーク率を公表するよう働きかけるという話も出しているのだが、このような
業種の違いというのが考慮されておらず、なかなか考えさせられることになっている。どう考えても、本社機能のようなものはテレワークができるだろうけど、
研究職や製造業、サービス業はテレワークができない。どういうわけか本社機能を東京に置きたがる傾向があるので、東京の割合が高くなるのは自然と言えば
自然だろう。割合の公表もいいが、できれば業種を考慮して欲しいものだ。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>