Top雑感2021年6月(1日〜10日)

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6月1日 パブリックビューイング
 東京都がオリンピック、パラリンピックに向けて代々木公園に建設する予定であったパブリックビューイングだが、中止される方針であると報じられた。
ただでさえ国民に動くな、密集するなと呼びかけている中でパブリックビューイングで多くの人が集まる仕組みを作るのはどういうつもりだということだ。
実際、大型スクリーンの他にも飲食店の出店も予定されていたようで、建設予定地では木の枝の剪定も行われていたそうだ。春には花見を全面的に禁止したり
今でも公園を閉鎖したりしている中で、オリンピックのパブリックビューイングが特別扱いというのは世間からの批判が避けられないと考えた結果だろう。
言われる前に気づけよ、という気がする。なんにせよ、開幕予定までは2か月を切っている。そろそろ態度を決めてくれないだろうか。

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6月2日 開催の意義
 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が日本政府とオリンピックの組織委員会に反旗を翻した。衆議院厚生労働委員会で「今の状況で開催はない」
とか「こういう状況の中で一体何のためにやるのか目的が明らかになっていない」と述べ、「国がはっきりとしたビジョンと理由を述べることが重要だ」と
国に説明を求めたのだ。これまでは政府と一体だと思っていたのだが、ここにきて反旗を翻したというのはなかなか衝撃的だ。おそらく、これまでも裏では
同じようなやりとりがあった上で、政府が動かないので公の場で発言ということにしたのだろう。というか、むしろそうでないと政府から目をつけられる
だけだろうし。さて、今度は政府の番だ。これを受けてどう動くかという話になるだろう。政府としてはこれまでも説明してきたということになるのかも
しれないが。いずれにせよ、開幕は7月半ばすぎだ。あまり時間はない。

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6月3日 マイナー競技は・・・
 世界陸連の会長は、東京オリンピックが中止になると、存続できないスポーツ競技が出てくると警告を発した。オリンピックが中止になると、テレビ放映権
や各種スポンサー料などの収入減となるため、各競技団体への分配金も少なくなり、オリンピック競技の多くが危機的な状況に直面するとしている。
そもそも、そんなことをして屋台骨を支えてもらわないといけないほど、何にお金を使っているのか?という話だ。会長を始めとする職員の給料だとしたら
前提からしておかしいのではないだろうか。世界大会などを開くにしても、その度にスポンサーが付くし、参加費だって徴収しているのだろう。それで
賄う限りは大会自体は継続できるわけで。結局は会長などの職員の給料になりそうな気がする。今回のような発言を世界陸連の会長がしても説得力が
無いなぁ・・・と。

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6月4日 延期という声も
 東京オリンピック開催への逆風が強くなっていく中、ついに国内スポンサー企業からも数ヶ月の延期を求める声が出たと報道されている。企業名こそ報道
されていないが、国内のスポンサー企業幹部がより多くのワクチン接種者がいて、気候も涼しく、世論の反発も少ない時期に大会を開催する方がはるかに
理にかなっていると語ったという。まぁこれに関しては分からないでもない。ただ、ワクチン云々のくだりは別として、気候については今になって明らかに
なった話ではない。2年前には既に明らかになっており、朝顔で対応するとか、そういう素っ頓狂な対策が出ていたのも事実だ。それを今になって言うのは
ちょっと遅いのでは?そして、大会の開催時期については契約で決まっているものだ。なので、日本の一了見では動かせないし、世界的なスポーツイベント
とも重なるのでこの時期しかないという設定になっている。論点はどうであれ、遂に国内スポンサーも口を開き始めたようだ。

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6月5日 選手団が来た
 東京オリンピック開幕の予定まで2か月を切っているわけで、選手団としてはそろそろ移動して時差や気候の違いに慣れたいところだろう。そんな中、
最初に来たのはソフトボールのオーストラリア代表だ。群馬県で事前合宿をしているという。時差こそほとんどないものの、気候としては季節が逆転している
わけで、それを気にしたのだろうか。日本に来て合宿として非公開で練習はしていたようだが、今日予定されていた練習試合は中止になった。理由は
感染対策が間に合わなかったから。14日以降で再調整だという。これと同じことはこれからますます起こるのではないだろうか。これから他の選手団も
日本に来て練習をするにあたり、やはり試合形式は大事だろう。まぁ、受け入れる自治体側がどこまで準備を進めるべきかで迷っているというのも
容易に想像できるので責められない部分はあるが。本当にこれから先どうなるんだろうか。色々と準備は間に合うのか?

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6月6日 異臭騒ぎ
 東京都江東区の臨海部で警察や消防に異臭がするという通報が相次いだという。午前9じはん頃から東雲、有明、豊洲、辰巳などの住人から寄せられ、
消防車約20台が出動、ガス検知器などによる測定が行われたが異常は検知される、正午前には異臭は消えたという。東雲運河で午前中に油の流出があり、
それとの関連を調べているという。さて、東京オリンピックのトライアスロンの会場では水質の問題が挙がっていた。場所は今回の異臭騒ぎがあった
有明のすぐ近くだ。お台場にも住んでいる人がいるが、今回の異臭騒ぎで通報があったという報道にはなっていない。と言うことは平気だったのだろうか。
ただ、水質問題が完全に解決したという話も聞かないので、なかなか怪しいものがあると思うのだが、こういう事態が起こる場所で競技をするというのは
やはりどうなんだ?という感じだ。水質問題は解決したのだろうか・・・。

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6月7日 京都市の財政
 このままでは10年以内に市の財政は破綻しかねない。そういう衝撃的な発言をしたのが京都市長だ。既に将来の借金返済のための基金を取り崩しながら
運営している状態が続いており、数年後には基金も底をつくという。あれだけ観光客が多くいるのに財政破綻は何故?と思ったのだが、学生と神社仏閣が多く
税収が少ない、手厚い行政サービスを維持している、地下鉄東西線に巨費を投入したが利用客が伸び悩んでいることなどが理由にあるようだ。確かに
京都市内であればバスで大体は回れるし、そのバスも1日券が格安で手に入る。地下鉄は要らないよなぁというのも納得できる話だ。対策はというと、
職員の削減や市民サービスの見直しなどが含まれているようだ。あれだけ観光客が来て潤っていそうだっただけに意外だった。というか、何故もっと早く
手をつけなかった?

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6月8日 慣れ
 政府が群馬、石川、熊本の3県に適用しているまん延防止等重点措置について13日の期限で解除する方針を固めた。10日にも政府対策本部を開いて正式に
決定するとしている。3県ともに5月16日から適用されているが、人口10万人あたりの新規感染者数が少なくなってきていることから解除する見込みだとか。
まん延防止等重点措置はその他にも5県に出されているが、20日に当初設定した期限を迎えることになる。13日に解除という話になっても、当初の予定からは
1週間前倒しでしかない。そこにどれだけの意味があるのかという疑問は残るわけだが。ただ、このニュースを見て、そういえばまん延防止等重点措置って
出ていたなと思い出した。もう長いこと指定されっぱなしだったのでこの状況に慣れてしまっていた。何だったら緊急事態宣言でさえも、そう言えばまだ
出たままだったなというくらいだ。慣れとは恐ろしいが、それと同時に長い期間を指定した副作用とも言えるだろう。ヒトは良くも悪くも慣れる生き物なので
いつまでも最初と同じだけの効果があるわけではない、ということだ。

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6月9日 暗号資産
 エルサルバドルで暗号資産であるビットコインを法定通貨とする法律が可決、成立した。暗号資産が法定通貨となるのは世界初だという。調べてみると
これまでの通貨はアメリカドル。他にもサルバドール・コロンという通貨もあるようだが、流通が停止しているため、事実上廃止されているという。ビット
コインというとどこの政府も管理できていない状態なので、貨幣価値が急騰したり暴落したりを度々起こしている。まぁ同一国内で使用し、特に他の通貨と
取引を行わないのであれば、貨幣価値を一定に保てるので問題はないと思うが、通貨の出入りを管理できないというのは大丈夫なんだろうか。これまでも
アメリカドルなので管理できていないとも言えるが。悲しいかな、蚊帳の外から見ている分にはかなり興味深い社会実験とも捉えることができるが、実際に
当事者となったらどうしていいのか分からなくなるし、多分アメリカドルを使い続ける気がする。ところでFBIが秘密鍵を使ってビットコインを押収した
という話がニュースになっていたが、秘密鍵のセキュリティの高さが分からないが、その気になれば電子的に盗めるというのはなかなか恐ろしいのでは?

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6月10日 所詮は・・・
 千葉県知事が東京オリンピック、パラリンピックを有観客で行う場合には都県を跨ぐ移動の自粛はできなくなると指摘。観客ありき、無観客ありきではなく
これからの感染状況や感染の見通しに基づいて適切に判断されるべきだと表明した。併せて、自身のSNSに「所詮はスポーツイベント」とし、「オリンピックは
崇高だと全ての人には言えない」とした。マスコミに変な風に切り取られてスポーツイベントを軽く見ていると受け止められかねないとして、「もう少し違う
表現をすべきだったと反省している」と話している。いや、まさにその通りなのだ。オリンピックは「所詮はスポーツイベント」であり、他にも競技ごとに
世界選手権があるのがほとんどではないだろうか。そうなると、オリンピックという場で行わなければならない理由が無いのだ。オリンピックを特別視する
意味というのは私にはいまだに分からない。

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