Top雑感2021年7月(1日〜10日)

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7月1日 チケット再抽選
 東京オリンピックの観戦チケットについて、観客数の制限が設けられることになって再抽選が行われることになった。その結果について今月6日に発表
される予定だったが発表が延長される見込みだ。現在、東京に出されているまん延防止等重点措置について、11日の期限で解除できそうにないことから
延長されてオリンピックの期間に重なった場合は、現在の予定よりもさらに観客数に厳しい制限がかけられることになる。その場合には再抽選となること
から、まん延防止等重点措置の見通しがつくまで発表できずにいるというのだ。そんなことを言っても、開幕は7月23日の予定だ。一体いつ発表する
というのか。発表があまりにも直前になるというのもいかがなものかと思うが、そのあたりは気にしないのだろうか。もうちょっと観客のことを
考えて欲しいなぁ、と。

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7月2日 客が評価
 飲食店の新型コロナウイルス感染症対策を客が報告する仕組みを導入すると政府が発表した。観戦対策の第三者認証制度の基準を守られているかを利用者が
グルメサイトのアンケートに回答することで情報提供させ、都道府県が違反店を指導するという。今、認証店や同等の措置を講じたお店には東京都などでも
酒類の提供を行っているという。飲食店の努力を評価して報いるためにも認証制度の質を担保していくという。これ、要は口コミに相当すると思うのだが、
その客観性はどうやって担保するのだろうか。変なことを言えば、店側から利益供与することで、不都合な情報を送らないように頼むことだってできるし、
自分の贔屓の店であれば自然と評価が甘くなるはずだ。常連しか集まらないようなお店であれば、それこそ贔屓にしている人しか集まらないだろうから、
いよいよ正しい情報が集まるとは思えない。何だろう、この突貫工事のような施策は。もう少し考えて欲しい。

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7月3日 間違い電話
 携帯電話が普及して間違い電話というのは本当に減ったのだが、それでもかかってくる時はある。しかもタチが悪いのは、ダイヤルやプッシュホンのような
かける側の操作の間違いではなく、そもそも番号を伝える時に間違えている可能性があり、何度もかかってくることだ。今日、かかってきた間違い電話が
そんな感じだった。たまたま電話を取れる状態ではなかったので留守番電話になったのだが、「西区役所の〇〇ですが、クマの件でお電話さしあげました。
また連絡します」というメッセージが入っていた。色々あって取れなかったのだが、通算3回目で電話に出ることができ、間違えていることを伝えられた。
留守電のメッセージはそう聞こえたというだけだが、西区、クマという単語から札幌市かな?という気がする。市外局番という概念がないので、またしても
間違いに気づきにくいというのも携帯電話の悪い所だな、と。

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7月4日 4割が無観客?
 東京オリンピックの観客数の上限が5000人となったと仮定し、5000人以上の大規模会場と午後9時以降の競技を無観客とした場合の試算が発表された。
それによると全体の4割程度が無観客になるという。まぁ5000人以上の会場だとしても、再抽選して観客を5000人にすればもう少し割合は減ると思うが
それにしてもなかなかの数字だ。内訳などが知りたいところだが、どうしてもアメリカの時間に合わせているために、日本で都合の良い時間帯ばかりに
競技が行われるわけではないことも効いているだろう。まぁIOCとしては開催されてテレビ放映権料が入れば問題ないだろうけど、開催国としては
チケットの払い戻しで大損することになる。それらにどうやって折り合いをつけるのか。日本にはそれが求められているのでは?大赤字だとすると今後
開催国に立候補する国が出て来なくなるような・・・。

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7月5日 水鉄砲
 日に日に東京オリンピック開催への反対意見が増えている気がするのだが、そんな中で聖火リレーに対する妨害行為も起こってきた。茨城県内で行われて
いた聖火リレーで、「五輪反対」などと言いながらランナーに水鉄砲で液体をかける行為が起こったという。威力業務妨害で現行犯逮捕されたようだが、
使われた液体がガソリンのような引火性の大きい液体だった場合には大事故に発展していたと考えられる。どうも、この日はランナーと観客の間の距離が
近かったようで、水鉄砲で届くような距離だったそうだ。沿道を完璧に警備するのは難しいのかもしれないが、それにしたって杜撰ではないだろうか?
警備員は何をしていた?というか、沿道の観客との距離を考えるべきだったのでは?同じことが、場所は札幌と違うが、マラソンの競技中に起こったら
どうするのだろうか?笑い事では済まされない話であって・・・。ますます本番が心配だ。

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7月6日 無観客マラソン
 東京オリンピックでマラソン、競歩が行われる札幌市でCOVID-19の感染防止策として沿道での感染自粛を呼びかけることが決められた。実効性を上げるため
スタッフを2000人規模で配置し、スタート・ゴール近辺の大通公園付近を立ち入り禁止にするという。テストイベントでは700人規模だったスタッフを3倍に
増やして対応するという。これ、札幌市民にとっては大迷惑なんだろう。別にその期間は会社が休みになるわけでもないだろうから、大通公園付近で働いて
いる人にとっては大問題になるはずだ。その他にも札幌マラソンやよさこいソーラン祭などでほんの数時間〜1日の交通規制でも一般市民にとっては結構
迷惑だったりする。それくらい人通りが多いわけで。ところで、42.195 km全体で2000人だとするとまばらすぎるから大通公園付近に重点的に配置する
のだろうけど、そうなると他の地域は?何かと矛盾を孕んでいそうだ。

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7月7日 結局・・・
 COVID-19の収束が全く見えないままでオリンピックの開幕を迎えようとしているのだが、政府は東京に対して緊急事態宣言を発出する方針を固めたという。
期限は8月22日までということで、パラリンピックも終わっている頃だろうか。緊急事態宣言については専門家の意見を聞いて出すことになっているので、
政府の分科会に諮ることになるのだが、まぁそのまま承認されることだろう。1月からほぼずっと、緊急事態宣言かまん延防止等重点措置になっているので
すっかり慣れてしまったというのが実際だろうか。困ったのがオリンピック開催の大義だろう。かつては東日本大震災からの復興の証として、その後は
人類がコロナウイルス感染症に打ち勝った証としてとなっていたが、感染者数は絶賛増加中だ。これで勝ったと言えるのか?まぁ、名目なんてあってないような
ものだと言われたらその通りなのだけど。

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7月8日 無観客
 東京都に4回目の緊急事態宣言が出されることが決まった今日、そのままの流れで東京オリンピックでの都内の会場は全て無観客で競技が行われることが
決定した。東京都以外の会場で行われる競技については関係自治体との会議で決まるとのことで、まだ確定していない。ついに切るところまでカードを
切ったなという感じだ。この先には中止というカードが残されているが、流石にそれは切れないだろう。気になるのは海外から見た時、日本がどう見えている
のかという点。感染者数も死亡者数も海外の先進国と比べても圧倒的に少ない。その状態で海外では規制を緩和する方向に進んでいるのに、日本は相変わらず
マスクを着用して外出の自粛を呼びかけ続けている。挙げ句、オリンピックも無観客。対応があまりにも保守的すぎるように見えないだろうか。これで
日本の評価がどうなるのか、COVID-19の収束後に海外からの観光客が再び訪れるのか、気になるところだ。

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7月9日 続・無観客
 昨日の最初の段階では東京オリンピックの東京都内の会場は無観客ということになっていたが、その後、深夜にかけて、神奈川、埼玉、千葉で行われる
競技も無観客とすることが決定された。これで大会のチケットの95%が払い戻しの対象になるという。チケット代は総額900億円とも言われているので
855億円あまりが払い戻しとなるようだ。この払い戻しでオリンピック関連の収入は大きく減るわけで、赤字だろうな・・・という気になってきた。赤字の
場合は開催都市が補填を行い、それで足りない場合は国が補填を行うことになっている。主催者とも言える国際オリンピック委員会、IOCはそこには関与しない
という仕組みになっているのだ。こういう胴元が絶対に損をしない仕組みというのは個人的にはなんとも許せないのだが、世の中はそうやって回っている
のも事実で。なんともやるせないなぁ、と。東京で行う意義というのも分からなくなってきた。

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7月10日 乗車数
 JR東日本が2020年度の駅別の1日平均乗車人員ラインキングを発表した。相変わらず首位と2位は新宿と池袋なのだが、3位と4位が前年から入れ替わって
横浜、東京の順になっていた。1988年の統計開始以来、初めて横浜が3位になったそうだ。東京駅は新幹線の利用者が減ったことが原因と推測されている
ようだが、他にもテレワークが進んだことが理由としてあるだろう。丸の内の人がどれくらい減ったのかは実際に通っているわけではないので寄与度は
分からないのだけど。この流れが2021年度も続くのかどうかがテレワーク定着の指標の1つになるかもしれない。テレワーク導入直後は「これでいいかも」
という意見が多かったが、ある程度時間が経った今は「結局は顔を会わせないとダメ」とか「不便がある」という意見も耳にするようになってきた。
結局のところ、上手い落とし所はまだ誰にも分からないというところだろうか。

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