Top雑感2021年2月(21日〜28日)

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2月21日 荒茶生産量
 茶葉を製品として仕上げ加工する前の状態の生産量だ。日本一のお茶の産地というとどうしても静岡県が思い浮かぶのだが、今はそのシェアに鹿児島県が
迫っている。2020年の数字では静岡県が36%、鹿児島県が34%とわずか2%の差になっている。静岡の生産量が減少傾向にあるのに対し、鹿児島は増加を
続けており、いつ逆転してもおかしくない状態だ。ペットボトル向けに力を入れる鹿児島と急須でいれるお茶を主流とする静岡など、色々と違いがある
ようだ。静岡としては質にこだわっていく方向も出てきているようだ。さて、地理好きとしてはこういう順位の逆転というのはなかなかに興味深い。
首位を続けていたところが、環境の変化や新しい市場が開拓されたことで順位が逆転するというのは問題として出すこともできるし、出題された時に
考えるのも楽しいものだ。今回、ペットボトルのお茶が絡んでいるというのがまた面白い話だ。問題として出てくるのは難しいかもしれないが、お茶業界も
変わってきているというのがよく分かる事例かと。意外と九州ってお茶を作ってるんだよな・・・。

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2月22日 宣言解除へ?
 現在、10都府県に発令されている緊急事態宣言について、大阪、京都、兵庫の関西圏、愛知、岐阜の中京圏で先行して解除かという話が出てきている。
新規感染者が少なくなってきていたり、医療の逼迫度合いが小さくなってきているという話だ。元々が3月7日までという話だったのだが、1週間早く解除
という話が出始めている。ほとんどは地元の知事が政府に対して働きかけている状態なのだが。一方で、首都圏はまだ解除できる状態ではないというのが
東京都知事の見解なのだが、個人的にはもう解除しちゃえば?という気になっている。緊急事態宣言下だから何か変わるか?と聞かれると何も変わらない
というのがその理由だ。もうその宣言のこと自体忘れていたくらいだ。そんな状況だから、宣言を延長しても解除しても何も変わらないと思うのだ。今回、
感染者数は減っているのだが、それが本当に緊急事態宣言の効果なのかを検証して欲しいのだが、きっとしないだろうな・・・。

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2月23日 時短の命令へ?
 緊急事態宣言の話だ。東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏に対して、営業時間短縮の命令を出す可能性もあると報道された。首都圏については新規陽性者の
数が下げ止まっているとして、より厳しい措置として、先日改正された新型コロナウイルス特別措置法に基づく営業時間短縮の命令も視野に入れているという。
これまでは要請だったのだが、一段厳しい措置を考えているようだ。まぁやるならやってもいいと思うのだけど、その前に、命令をすることで感染者の
減少につながるということを示して欲しいな、と。昨年から色々な措置を行ってきているが、何が効果があったのかという検証結果を聞いたことがない。
今回の緊急事態宣言についても、営業時間の短縮が本当に感染の広がりを抑えたのかという疑問が残る。結局全国的に数字が下がってきているので、季節性の
ものではないのか?という疑問がどうしても解消されないのだ。そこを明らかにしないままで厳しい措置を取っても何の役にも立たないだろう。あまり
的外れなことばかりされてもなぁ・・・。

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2月24日 ワクチン接種へ
 日本国内でのワクチン接種の日程がようやく出始めた。今の医療従事者から拡大し、4月12日から65歳以上の高齢者に接種を開始すると政府が発表した。
4月5日の週には全都道府県に向けてワクチンを発送するということだ。今から2か月経たずに全国の高齢者に接種が始まっている状態。実務にあたるのは
地方自治体になる。時期は明示されていなかったものの、事前に話くらいはきていたのだが、果たしてこれで事務作業は間に合うのだろうか。クーポン券
のようなものを高齢者に郵送して、接種の予約システムを立ち上げて、実際に接種を行う・・・。考えただけで頭が痛い。間に合わないだろうなという
気がしてしまう。そういえば、接種の履歴をマイナンバーに紐付けて管理しようという話も出ていたが、それはどうなったのだろうか。その後の話を全く
聞かないので、何となく立ち消えたのかな、という気がしているが、本当にやるのであれば、これも2か月以内に間に合わせないといけないし、本当であれば
医療従事者に接種するタイミングに間に合わせないといけなかったはずで。ま、間に合わなかったのでズルズル行くだろう。

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2月25日 開発費 73億円
 この夏のオリンピック、パラリンピックで来日する選手や関係者向けに政府が健康管理アプリの開発を進めている。その開発費が73億円だという。
ユーザーが有力した健康状態を国が構築するクラウド上の基盤で分析し、コロナウイルス感染者の早期発見に繋げると言う。来日前の14日間、体温を記録、
入国後も日々の体温を記入するという。ビザ申請時のパスポート番号や移動計画、名前、住所などもアプリに紐づけるという。その他、位置情報の記録や
多言語対応で費用が嵩んだというのが開発費の理由のようだ。それにしても高すぎないか?今、国民向けに提供されているアプリの開発費が4億円であり、
しかも受注メーカーはそのまま丸投げ。中間マージンが発生している。で、73億円で開発するにしても、使われるのがオリンピック、パラリンピックの期間
のみと言うのだから勿体ない。せめてその後も使えれば良いのだけど・・・。対策を万全にすると言うのは分かるが、この開発費は妥当なのだろうか。

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2月26日 海外観客
 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会、東京都、政府、国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会による5者会談が3月3日に実施の方向で
調整されているようだ。焦点となる海外からの観客受け入れと観客数の上限について、判断のスケジュールを確認するものと見られている。ワクチンの接種が
始まったものの、まだまだ先進国のみであり、世界各地での感染が収まっていない現状では、海外からの一般観客の受け入れは難しいのではないかという
見方が広がっているようだ。さて、そうなると日本国内からの観客のみとなる。いよいよ想定していた程のボランティアも要らなくなるだろうし、ボランティア
の英語の勉強なども無駄になることに。そして、海外からの観光客増加をアテにしていたであろう宿泊業界などはかなりの痛手ではないだろうか。大会
そのものも盛り上がらないんだろうな・・・という感じだ。まぁ、そもそも開催するのかという問題が残っていると思うのだけど、そこは議論されないの
だろうか。

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2月27日 聖火リレー
 今の予定では約1か月後、3月25日に福島県からスタートする予定になっている。ランナーについては一般公募や企業枠の他にその都道府県にゆかりのある
芸能人が多数選ばれていた。しかし、ここに来て芸能人、有名人のランナーとしての参加の辞退発表が相次いでいる。理由はコロナウイルス感染症で
ドラマや映画の撮影の日程が読めなくなったから、などがあるのだが、実際のところはどうなっているのか分からない。大会組織委員会の前会長の不適切な
発言がキッカケになっているのか、コロナウイルス感染症が落ち着かず、大会中止に国民感情が靡いている今は参加しない方が得策と見ているのか、
有名人が参加して観客が多く集まることを懸念しているのか、本当にスケジュールが合わなくなったのか。しばらく前に辞退を決定していた人もいるようだが
この流れがどこまで広がるのかは予想がつかない。ちなみに、欠けた分の人数について補充をどうするのか、そこはまだ発表されていない。

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2月28日 最大の都市
 ニュージーランド最大の都市で都市封鎖が行われるというニュースが飛び込んできた。新型コロナウイルス感染症で感染者の報告が相次いでいるからという
理由のようだ。とまぁ見出しを見て思ったわけだが、ニュージーランドの最大の都市ってどこだ?と。北島と南島に分かれているので、大きな都市は2つ
ありそうな感じだがそこには格差があるのだろう。そもそもニュージーランドの都市名と言われても、首都のあるウェリントンと、地震で話題になった
クライストチャーチくらいしか思い浮かばないわけで。実際に議論されているのはオークランドだそうだ。言われてみれば、名前は知っているけど北島と
南島のどちらにあるのかすらよく分からない。翻って日本だ。多分九州とか四国とか言ってもさっぱり理解してくれないんだろうなと思ったわけで。
ちなみに、話題になっている最大の都市はオークランドなんだそうだ。そういえば聞いたことなるなと言う感じだ。私としては首都のウェリントンの方が
馴染み深かったりする。

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