Top雑感2021年2月(1日〜10日)

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2月1日 宇宙寺院
 京都市にある醍醐寺が、京都市内の人工衛星開発企業と協力して、宇宙に寺院を開くための実行委員を発足したそうだ。2023年に打ち上げ予定の人工衛星に
寺院の機能を持たせるという。具体的には本尊や曼荼羅など、仏教の教えを象徴するものを搭載し、地球から祈る人たちの心の拠り所にするとか。今月8日には
宇宙法要を初めて行い、今後は定期的に実施するらしい。人工衛星打ち上げ後は宇宙からの画像を見ながら法要を執り行うなどと発表している。宗教も
宇宙に飛び出す時代か、と。果たして宇宙に本尊を打ち上げてどうしようというのかはなかなかの疑問だ。神道の場合は鏡や山など、本尊は象徴的な物
だったりするのだが、仏教の場合は仏像などでしっかりと形のあるものを本尊として祀っていると思っていたのだが、それを人工衛星に乗せてしまうという
のだから、新しい展開だと思う。おそらく世界中の宗教で初ではないだろうか。モスクがあるとか教会があるとかは聞いたことがないので。仏教は柔軟だと
言われているが、ちょっと柔軟すぎないか?

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2月2日 節分
 節分は立春の前日となる。立春は太陽の動きで規定されるので、地球の公転の関係でズレることがある。そして今年は今日が節分だ。2月2日が節分になる
のは実に124年ぶりとのこと。ずっと2月3日が節分だったのだ。もうこの話題は1月頃から繰り返して聞いているので、当日ともなると食傷気味だったりする
のだが、事実なのでここに残しておこうと思う。とは言っても、今年以降はしばらくの間、閏年の翌年は2月2日になるわけだが。そういえば、大昔から
節分らしいことを最後にしたのはいつだったかなとふと思った。大学の研究室で後輩が豆まきのようなことをしていたのは記憶があるが、私は黙々と
実験をしていたので特に何もしなかった。子供の頃も、どちらかというと親が率先して豆を撒いていたような家庭だったので、特に何かをしたことがない。
まぁ、だからって何かがあるわけではないが、何か重要なイベントを逃しているような気がしてしまう。

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2月3日 ディズニー成人式
 千葉県浦安市は3月7日に東京ディズニーシーで成人式を予定通り行うと発表した。元々は1月11日の開催予定だったが、緊急事態宣言の発出を受けて3月
7日に延期、今も緊急事態宣言は続いているが3月7日が1つの区切りとされていることで、実施することが発表された。今年の成人式は各地で中止が相次いだ
中で、19年連続で続いているディズニーでの成人式をどうにか実施して、思い出を作ってもらおうという浦安市の心意気を感じる。今から1か月後なので
その時の感染者数がどうなっているのかは全く予想がつかないが、再び増加に転じていた場合にはひょっとしたら、ということもあり得るのでは?と
思っている。まぁ大きな問題は、式典の終了後にハメを外す若者が多く出てこないかということだと思うのだが、果たしてどうなるだろうか。というか、
暖かくなっているだろうし、それくらいの時期に成人式をやるのが、全国的にもいいんじゃないか?という気すらする。就職活動の追い込みとかが
あるのかもしれないが・・・。

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2月4日 多目的トイレ
 国土交通省が建築物のバリアフリー設計指針を改定するという。4年ぶりになるという。これまで障害者向けのトイレは「多目的トイレ」や「誰でもトイレ」
といった名称が使われてきたが、利用対象を明確化するように求めるという。一般の人が使うことで本来必要とする人が利用できない事態を防ぐことが目的
なのだとか。今のところ「バリアフリートイレ」という総称が考えられているようだが、誰でも使えるような名称から見直すように求めているという。
高齢者や車椅子、乳幼児連れの人に配慮した設計となっているが、空いているからという理由で一般の人が利用したり、完全に個室になるという理由で、
犯罪の温床になっているという話も聞く。ただ、元々が障害者用トイレだったと思うのだが、そこから対照を広めるために多目的トイレになったと思って
いたのだが・・・。再び前のように限定的な名前になるということで、そこに違和感がある。実際のところ、守らない人はどんな名称にしても守らない
だろうし、どれだけの効果があるのかは分からないな。

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2月5日 抗体保有率
 新型コロナウイルス感染症について、交代保有率を調べた結果が出てきた。いくつかの都府県で実施されているのだが、東京都で0.91%という数字が出て
いる。東京都の人口は今年の1月1日時点で1396万人。今日時点で検査で陽性が確認された人の累計は10万2777人となっている。さて、1396万人の0.91%
というと、12万7000人ほどになる。この2万5000人ほどの差をどう見るのかという問題がある。1396万という数字から考えると、意外と陽性者を漏れなく
見つけているんじゃないか?という気にもなるが、10万人をベースに考えると感染者のうち83%しか補足できていないとも考えられる。今回の検査は
希望者を募って行ったとのことなので、感染が明らかになって回復した人がどれだけいるのかは分からないが、心情的にはそんなに多くないのではないか
という気がする。さて、こんな調子で本当に感染は抑え込めるのだろうか。なかなかに疑問だ・・・。

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2月6日 定員以上の入院
 COVID-19で病院のベッドが逼迫している。コロナウイルス感染症からは回復したものの、リハビリやほかの病気の治療で継続的に入院が必要な患者の
転院が進まないのでベッドが空かないのだ。そこで、厚労省は受け入れた病院について診療報酬を増額、会議室などの病室以外の場所に入院させることも
可能にするという。これって、そういう問題なのか?という疑問がどうしても頭をもたげる。会議室などを潰してベッドを置けば確かに患者を入れる
ことはできるだろうが、誰がそれを診るんだ?という問題が残るのだ。看護師も医師もギリギリの状態で回しているわけだし、ベッドだけよういすれば
良いわけではないだろう。何が狙いなのかよく分からない。そう言えば、日本は感染者のピークを後ろにずらすことで、十分な医療体制を構築する
ということを目標にしていなかったか?それはどうなったんだろうか。かれこれ1年経つわけだが。う〜ん・・・どうにもすべてが上手くいってない
ような気がするな。

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2月7日 減らない人出
 携帯電話の基地局の情報を使った人出の調査を目にするようになって久しいが、事あるごとに調査されてその結果が報道されるので仕方ないと言えば
仕方ない。今日、午後3時時点の人出は全国主要駅や繁華街95箇所のうち、7割弱の62地点で前の週末である1月31日より増加したという。緊急事態宣言が
延長された10都府県に限ると35地点中24地点で増えているという。鎌倉の小町通りの人出や歩きながら食べる人が多いことが報道されたり、湘南の海沿いの
大渋滞が報道されたりと、あちこちで人出が多くなっていることが伝えられている。まぁ仕方ないかなという気がする。今の政府の信頼度では大人しく
要請に応じる人は少ないだろう、という気がするからだ。むしろ、よくこれまで続いてきたなという気にすらなる。というか、これまで行ってきた対策が
正しかったのかどうかの検証くらいはして欲しいと理系の人間としては思う。そこがないとやはり次の手を打ちづらいし、説得力もない。文系の人ばかりが
国会議員をやっているわけではないと思うのだけど・・・。

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2月8日 緊急事態宣言解除か?
 緊急事態宣言が今日から栃木県で解除されたのだが、感染状況が改善傾向にあるとして、愛知、岐阜、福岡の各県での解除も候補として挙がっている
ようだ。病床使用率が高止まりしているので慎重論もあるが、可能であれば12日にも政府対策本部を開き正式決定したいという流れのようだ。12日というと
今週の金曜日。栃木県での解除が決まり、その時は他の地域はまだ解除できないという判断がなされてからこの短期間で変わったことになる。まぁ新しい
情報が入ってきたので判断が変わったと言えばその通りなのだろうけど。気になるのが、この緊急事態宣言が何だったのか?ということ。ただ単に国民に
自粛を促すためのものだったのだろうか。医療体制が逼迫したので、対策の1つとして国民に自粛を促したものだと思っていたのだが。実際、判断の基準には
病床使用率なども入っていたわけで。で、気になるのは医療体制の拡充は全く手付かずのままでいいのか?ということ。医療に割ける資源も無限ではないから
どこかで限界があるのだろうけど、同じことを繰り返していいのか?という疑問がある。

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2月9日 マスク仕草
 とうとうこんなアンケートまで取られるようになったかというのが正直な感想だ。20代女性200人を対象に「マスクにまつわる仕草で不快と感じるもの」
という調査が行われた。まぁ結果はどうでもいいし、20代女性という調査対象が極めて限られていることも放っておくとして、マスクについてそんなことを
考える時代になったんだな、ということに驚くわけだ。以前は花粉症の人が仕方なくつけているというものだったのだが、今やつけていないと白い目で
見られるという時代になってしまったわけで。ここまで来るといよいよどうしたものか、という感じになってしまう。衛生観念の向上と言っていいのか、
気にしすぎと見るのかは分からないのだけど。COVID-19が落ち着いた後は何の意味もなさない調査結果だろうし・・・。労力に見合わないな、と。

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2月10日 延べ人数
 政府の観光支援事業であるGoToトラベルについて、全国的に停止となった昨年12月28日までの利用者数が、延べ8781万人であったという速報値が発表
された。割引額は合計で4082億円、地域共通クーポンは1317億円だったと言う。日本の人口を1億2000万人とすると、7割以上の人が利用したという
計算になるわけだが、実際には延べ人数なので、同じ人が複数回利用している可能性がある。事業を運営している観光庁には、是非とも延べ人数ではなく
実人数も発表して頂きたいものだ。もしくは、民間のマスコミで構わないので、無作為に人を選んで利用経験の有無を調査するだけでもそれなりの結果が
得られるのでは無いだろうか。こう言うので無理にでも数字を大きく見せるのはやめて欲しいな、と。まぁこれに騙される人がどれだけいるのかは
分からないのだけど。

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