Top雑感2021年8月(1日〜10日)

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8月1日 集団免疫
 政府の感染症対策分科会の会長が、参議院内閣委員会の閉会中審査で、国民の7割が摂取しても残りの3割が防護されることにはならないと発表した。つまり
接種が一定程度進んでも社会全体での集団免疫の獲得は難しいということだろう。しかも、免疫は数ヶ月くらいで減少し、また感染するとのことだ。今、
海外で発表されている内容を総合して考えるとそうなるのだろう。そして発言は続く。「実際には70%では(集団免疫は)無理だ。では何%かというのは
難しいが、摂取率を上げる努力はやっていく必要がある」。この会長も科学者なので曖昧な数字を発表したくないというのはあるだろうが、70%では無理
というのは分かったが、次の目標が示されないのであれば政府としても困るだろう。この内容だけを見ると、とにかくワクチンを打ち続けるしかないし、
そのワクチンも数ヶ月で効果が無くなるという、絶望的な状況を示しているように受け取れる。コメンテーターならこれでもいいのかもしれないが、政府の
分科会という立場である以上、今後の方針に繋がることを発言すべきでは?と思うわけで・・・。

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8月2日 ラムダ株
 新柄コロナウイルスの変異株について、最初に発見された場所ではなくギリシア文字で呼ぼうという流れになり、それなりに定着してきた気がする。だが、
ギリシア文字には文字数の限界があるわけで、その後にどうするのかは話し合われているのだろうか。今東京で話題になっているのはデルタ株だ。4番目かと
思っていたら、現在、南米ではラムダ株が猛威を奮っているそうだ。24文字あるギリシア文字のうち11番目だ。ギリシア文字を使うようにしようという
提言があって1年も経っていないと思うが既に半分を使ってしまっている。このままではすぐに残りの文字も使い果たすことだろう。こういう読みの甘さが
WHOなんだろうなという気がする。わずか24種類でおさまると思っていたのだろうか・・・。これからも続々と変異株は報告されていくだろうから、簡単に
ギリシア文字を食い尽くすことだろう。その時にどうするのか今から楽しみだ。

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8月3日 大会ボランティア
 東京オリンピックでボランティアスタッフが余っているらしい。先日、早朝に東京方面行きの列車に乗るボランティアと思われる人を2人ほど見かけたが、
無観客となった割にはそこそこの人数を注ぎ込んでいるようなのだ。柔道の試合が行われた日本武道館では記者やカメラマン、各国スタッフよりもボランティア
スタッフの方が多いかもしれないと揶揄されるほど。無観客で仕事がないので、ボランティア用の席で寝転がって観戦している人もいたとか。元々、30000人
規模であった道案内などを担当する年ボランティアについて、延べ8000人程度に縮小すると発表している。しかし、無観客になった今、案内すべき客は
ゼロであり、大会関係者や選手は宿泊施設からバス移動。そうなるとボランティアの必要性が無くなってくるわけで。なんでこういう無駄なことをするかなぁ
という感じだ。ま、人件費はタダだし・・・。

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8月4日 半年前
 今朝のニュースで報道されていて知ったのだが、次の冬季オリンピック、北京オリンピックまでわずか半年なのだそうだ。まさに今日がその半年前の日で
あったそうだ。最近になって中国では再びCOVID-19の感染者が増えており、どうするんだろうなと思いながら遠くから見ている感じだ。この感覚がまさに
東京オリンピックを他国から見た時の感覚だったのだろう。自分は現地に行くわけではないので、選手だけ頑張って感染に気をつけてくれればいいや・・・
という、ある意味では他人事のような感覚だ。どうしたって当事者意識は育ちにくいだろう。それにしても、東京オリンピックが1年延期されただけあって、
オリンピックの間隔が狭い。夏と冬に出る人というのはレアだから問題はないのかもしれないが、有り難みがないな、と。冬のオリンピックも見たいものは
・・・バイアスロンくらいかな。

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8月5日 見たい競技は?
 昨日の文章を書いていて、冬季オリンピックはバイアスロンを見たいと思っていたのだが、夏の競技でテレビで見たいなと思っていたのは近代5種だったり
陸上だったりする。全体的に日本人が活躍しないであろう競技を見たがる傾向があることに気づいた。近代5種は物凄くハードな競技の割にマイナーという
割に合わなさ加減から気の毒になっているだけかもしれないが、陸上については体格からして日本人の活躍は無理だろう。そうなると、テレビの実況なども
変な応援の調子ではなくなるので落ち着いて見ていられるのだ。正確には見ていなくて、他のことをやりながら脇でテレビで流れている状態で何の問題も
ないわけで。そういう状態を望んでいるようだ。まぁ基本的に興味がないので、それでいいんだよな、と。夏のオリンピックももうすぐ終わりだ。

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8月6日 前日に変更
 明日、札幌で行われる東京オリンピックの女子マラソンのスタート時刻が1時間前倒しされた。元々は午前7時だったのだが、気温の上昇による選手の健康
への配慮から1時間早くすることにしたという。選手の健康を考えての変更というのはありがたい話ではあるが、前日まで決められなかったの?という
気がしてならない。今日になって急に暑くなったわけでもないだろうに、なぜ前日に?という気が。明日を見据えて今日から色々管理している人もいると
思われる中で急に変更というのはどうなんだろうか。こういう事態を見ると、やっぱり今回の大会運営は杜撰だなぁという気がしてならない。もっと事前に
考えておけよ、と。ところで、最近は札幌も暑いのだけど、大丈夫だろうか?むしろ天気が悪い予報が出ている東京の方が涼しかったりして。

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8月7日 気温差
 猛暑の東京での競技実施を避けるために札幌に競技会場が変わった競歩とマラソン。その女子マラソンが今日行われたわけだが、気になるのは東京との
気温の差だろう。特に東京は天気が悪かったのでどうなることやらと思っていた。スタート時、午前6時は札幌25 ℃、東京28 ℃とやや札幌の方が気温が低い
わけだが、ゴールした頃、8時半の札幌は29 ℃、東京は9時で30 ℃とそれほどの差はなかった。実際にはこれに湿度の数字が絡んできて、流石に北海道の
方が湿度は低いと思うので快適な方だったとは思うが、気温という点ではあまり差がなかった。そもそも、この時期の東京は天気予報で屋外での運動は控える
ように言われるくらい、運動に向いていない。いくらアスリートが鍛えているからといって、わざわざ過酷な環境で競技をさせる必要はないと思うのだ。
さて、明日は男子マラソン。スタート時刻は女子のように繰り上げは行わないことが発表されており、気温的には高い状態でのレースとなる。厳しそうだな。

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8月8日 距離制限撤廃
 日本最大の自動車メーカーが在宅勤務に関する職場からの距離制限を今月1日から撤廃したそうだ。全国どこでも在宅勤務を可能にし、出社が必要な場合は
距離不問で交通費を全額支給するという。育児や介護との両立支援の一環だという。COVID-19との関係で出社率を下げたい考えもあるようだ。他にも
同じような取り組みを発表している会社は複数あるのだが、このメーカーが始めたという事実が日本の経済界に与える影響は大きいだろう。ところで、
遠くても良いからって飛行機で移動しないと出社できないような距離だった場合、前日に移動などになるだろうから、宿泊費とかもかかりそうだし、
朝イチで移動して昼から出社とかになるんだろうか。さらに、そもそもこんなことができるのは本社機能などデスクワークの人ばかりであり、現場で生産を
支えている人には無理な話。その辺りの差をどう考えるのか、会社側の考えを聞いてみたい。

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8月9日 今度は甲子園
 東京オリンピックが終わったなぁと思ってしみじみしていたのだが、今日からの日程で夏の高校野球が始まっていた。もっとも、今日は台風から変わった
温帯低気圧で天気が大荒れになったので全試合が中止になったようだが。去年は春、夏と中止になったのだが、今年は例年通り開催されるようだ。観客
については制限がかかるようだが。COVID-19の患者数はますます増えており、政府はお盆の帰省や旅行は控えるように必死に訴えている最中の夏の
甲子園。なんとも矛盾しているような気がするが、かつては移動では感染しないと言っていたこともあるわけだし、オリンピックも開催したし・・・
ということなんだろう。特に地元に思い入れがあるわけでもないので好きにやってくれればいいと思うのだが、ここまでオリンピックの陰で全く話題に
ならないままで来たな、と。

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8月10日 悪魔の証明
 閉幕したオリンピックだが、同時に東京都の1日あたりのCOVID-19罹患者数は過去最大を記録した。これに対して、政府はオリンピックとの因果関係はない
と主張するし、それに反対する人は関係があると主張する。関係が無いなら、それを示す証拠を出せという論調すら出ているのだが、残念ながらそれは逆も
然りである。関係があるとする証拠を出すことも難しい。結局、双方が悪魔の証明のような状態になっているのだ。オリンピックを開催するんだからと
行動制限を勝手に緩めて行動した人もいるようなので、そういった影響はあるかもしれない。つまり、本当に考えるべきは、オリンピックが無かったとして
出歩いた人の数とオリンピックが開催されて出歩いた人の数、そこに実際の罹患率を加味して考えて、その差が意味のあるものかどうかなのだ。難しい
数学なのは理解しているが、そこまでやらないと何も言えないということだ。世の中そんなに単純にはできていない。

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