Top雑感2020年9月(21日〜30日)

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9月21日 自粛の意味は?
 思えば土曜日の高速道路と空港の混みっぷりからしてその傾向があったのだ。今日も今日とて、高速道路の渋滞っぷりを観察していたのだが、首都圏の
高速道路は朝から下り線が混み、夕方から夜の初めのうちは上り線が猛烈に混んでいる。東名高速、中央道、東北道と満遍なく混んでいるので、間違いなく
行楽帰りの人の車だろう。問題はその渋滞の長さだ。コロナウイルス感染症で自粛が発表されてから、発生する渋滞というのも短かったのだが、かつての
連休もかくやというくらいの長い渋滞が発生してしまっているのだ。それだけの人が移動をしているわけであって。今でも自粛の呼びかけは続いている筈
なのに、だ。果たしてこれで大丈夫なのだろうか。正直言って、19日からずっと人出がすごいのだが、今日は特に多いようだ。これで明日もひょっとしたら
とか思うと気が重い。感染者数が増えなければいいのだけど。

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9月22日 大渋滞
 秋分の日。今日で秋の連休も最終日となる。となると、これまで毎日のように見てきた高速道路の渋滞が気になるわけで。結論から書くと、夕方以降の
上り線が異常なまでに渋滞した。夜8時で東名高速では大和トンネルを先頭に50 kmという渋滞。これはCOVID-19が猛威を振るう前の週末よりも混んでいる
感じだ。50 kmというと、大和トンネルから御殿場ICまで繋がっているという感じ。かつてはそれくらいの時刻であれば、渋滞は短くなっている時間帯
であった。それが全部繋がっているというのだから、車の数は推して知るべしという感じ。ちなみに、中央道も同じような感じだ。何故か東北道はそこまで
大きな渋滞は発生しなかったようだ。渋滞ウォッチャーとしては、実に久しぶりに見応えのある渋滞情報が提供された連休だった。個人的には嬉しいのだが、
実際に渋滞に捕まっている人にしてみれば、何故この時間帯にここで?という感じだろうか。

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9月23日 15%削減
 開催が1年延期したことで、追加経費が心配になっている東京オリンピック、パラリンピックだが、様々な経費削減策が検討されている。その中の1つが
大会関係者の人数を10〜15%減らすというものだ。具体的には大会時に来日する国際競技団体の役員などだ。これにより、交通機関の料金や様々なサービスを
削減できるとしている。全体に対する削減効果の割合はわからないのだが、ここで槍玉に上がるということは、それなりの金額が使われていたのだろう。
それでも削減できるのは10〜15%というのが何とも悲しいところだ。もっと減らせそうな気がするのだが、どうなのだろうか。国際競技団体の役員が現地に
きたところで何もできることはないだろう。審判や審査員をやるわけでもなく、単なる視察というところだろう。それであれば100%カットしてもいいくらい
だと思うのだ。なまじ偉い人なのでビジネスホテルに宿泊してもらうわけにもいかないだろうし、お金ばかりかかるわけで。ところで、本当に開催するの?

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9月24日 東京五輪
 今となっては開催国の日本どころか世界的にもそれどころではない空気が漂っている東京オリンピック、パラリンピックだが、組織委員会がIOCの調整委員会
をテレビ会議で開催したとか。そこでIOCの会長は東京大会を歴史的なものになる、必ず成功すると呼びかけたのだとか。既に1年の延期という時点で結構
歴史的なことになっているのだけど・・・。一度は収束したかに見えた感染者数も、イギリスやアメリカでは再度増え始めたというニュースも流れているし、
本当に開催できるのかすら怪しいわけで。来年初頭にはワクチンができるという話もあるが、希望的観測にすぎない。この状態で成功すると言える根拠が
よく分からないのだ。まぁ立場上、そう言わざるを得ないのは事実としてあるかもしれないが、あまりにも楽観的すぎないか?実際どうなるかは神のみぞ知る
というか、神でさえ知らないのかもしれない。

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9月25日 国語に関する世論調査
 毎年この時期に文化庁から出される国語に関する世論調査が面白くて楽しみにしている。今年も出てきた。毎年お馴染みなのが慣用句の意味だ。今回の調査
で出てきた慣用句は「手をこまねく」「敷居が高い」「浮き足立つ」であった。悲しいかな、私も1つだけ本来の意味とは違う意味で覚えていた。やっぱり
日本語って難しいよな、というのは言い訳にすぎないわけだが。実は昔から調査されていたのだが、今回初めて気づいたのが、日本在住の外国人は、どの程度
日本語の読み書きができるといいと思うか、という調査だ。半数以上で最多となっているのが「日常生活に困らない程度」というものだった。どうにも日本に
来る外国人というのは、英語なら通じるだろうという思い込みが多い気がする。旅行で来るにしても少しくらい日本語が話せるようになるか、片言でも
話せる人を同行させて欲しいと思う。ましてや住むのであれば、英語だけで突き通すのが難しいのは明らかだろう。外国人にこそ見て欲しい結果だけど、
見る人はいないんだろうな。。。

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9月26日 血漿投与
 COVID-19の治療法として、アメリカでは緊急の仕様が許可されている、回復した人の血漿の投与についての臨床研究が国内医療機関の倫理委員会で初めて
承認された。映像が出ていたのだが、まさに成分献血で採取される血漿と同じようなものを投与するようだ。まぁ血漿の投与なのだからその通りなのだけど。
COVID-19から回復した人の血漿には抗体が含まれているはずなので、別の患者に投与したときに回復を早める可能性があると考えられていることから、
臨床研究に移行するようだ。ただ、これ、回復した患者の抗体が、どれくらいの期間保存されているのか、という問題がどうしても残っているわけで。
今のところ、その期間は明らかになっていないはずだ。効果があれば喜ばしいことだが、血漿を提供してくれる人がタイムリーに見つかるか、そこが
問題のような気がする。

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9月27日 終電繰り上げ
 来年春のダイヤ改正で東京駅から100 km圏内の在来線の終電を30分程度繰り上げることが発表されて少し経つが、色々な所から意見が出てきている。新橋
などの飲食店ではコロナウイルス感染症で客が減った上に、ダイヤ改正でさらに減るから身勝手だとJRを批判し、またある人は東京の夜が早くなることで
国際都市から遠ざかるからやるべきではないと訴える。そうは言ってもJRは民間企業であり利益を追求する権利はある。この点については誰もJRを責める
ことはできないだろう。JRの事情を差し置いて、終電を繰り上げるのは身勝手という批判をする方が身勝手な気がする。今、時差出勤が求められている
状況を考えると、早朝の本数を減らすという選択はし辛いのだろうし、実際に早朝の列車は意外と人が乗っている。結局どれくらい削られるのか、それは
来年春まで分からないわけで。楽しみではある。

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9月28日 入院基準
 今のCOVID-19について、入院の基準を変える方針であることが明らかになった。これまでは基本的に感染が明らかになったら入院だったのだが、10月下旬
からの基準では高齢者と基礎疾患を持つ人に限定するという。軽症者や無症状者は宿泊施設や自宅での療養を徹底するという。この辺りは政令で定めている
らしく、10月上旬に閣議決定、下旬からの施行になるようだ。今でも軽症者や無症状者は宿泊施設というのが推奨されているようなのだが、自治体によっては
必ずしもそうではないということだろうか。とりあえず寝ているしかない人たちについては、保健所や医療機関の負担軽減を図るために、このような措置が
取られるようだ。実際のところ、もっと早くこの対策が取られていてもよかったのではないか、という議論はあった。あったのだがそのまま流れて現在に
至っているのだ。医療現場が崩壊間近であるというのは度々言われていたのだけど・・・。やっと重い腰をあげたという感じだろうか。次の波が来たときに
備えてということなのかもしれないが、来るのか来ないのかは誰にも分からないわけで。

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9月29日 王室の赤字
 最新の収支報告書によると、イギリス王室はCOVID-19の影響で約46億円の赤字であることが明らかになった。イギリス王室は財務省からの資金の他に
国王の不動産や寄付、王室の城への観光客の入場料やお土産の収益の一部などを収入源にしているのだが、観光客が減ったことで、この観光関連の収入が
大きく減ったのが原因のようだ。このニュースを見て驚いたのは、イギリス王室の収支報告が物凄く細かいところまで報告されていること。まぁチャーター
便でローマにラグビーの観戦に行ったとか、やっていることもなかなかのことであれば、金額も数百万円〜数億円単位なので金額も大きいのだけど、
日本でここまで細かい収支報告が国会議員や皇族の活動について報告されたのを見たことがない。いや、ひょっとしたら出ているのかもしれないが、
ニュースにならないし、普通に生活していて目にするような状態ではない。ちなみに、イギリス王室としては追加の資金を求めるのではなく、無駄を
削減する方向で乗り切るという。なかなか堅実だな、と。収入が減ったのだから支出も減らすというのは至極当然のように見えるのだけど・・・。

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9月30日 無料接種へ
 今はまだ臨床試験が行われているCOVID-19のワクチンだが、接種に際して自己負担を求めず、全国民を無料とする方針を政府が固めた。来年前半までに
ワクチンを確保することを目指しており、6700億円の補正予算の予備費を使って全国民に接種しようということのようだ。速やかな全国民への接種を促す
ことを目的としているのだが、果たしてどうなるだろうか。今や日本でもワクチンは絶対に安全という神話が崩れつつある。この状態で全国民が接種に
手を挙げるのかという点に疑問が残るのだ。結局は感染と副作用の懸念を天秤にかけて個々人が判断することになるのだろう。こうなると最初に接種するのは
嫌だなというのが正直な思いだ。ある程度の人数が接種を受けた後に安全性が確認されたら接種しようかな、という感じだ。同じように考える人が多くいると
チキンレースになるわけだけど。まぁ、そもそもワクチンの開発が上手くいかないと全ての計画が狂うわけなのだが。

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