Top雑感2020年10月(11日〜20日)

<<Prev. | Next>>

10月11日 デジタル人民元
 日本銀行がやっとデジタル通貨の検討を始めたところだというのに、中国ではデジタル人民元を市民に配布するという発表がなされた。まだ試験運用で
配布総額は1000万元、抽選で一人当たり200元を配布するという。専用のアプリをダウンロードして使えるようになるとか。何と言うか、さすが中国は
その辺が進んでいるなという感じだ。これによるセキュリティの問題をどれくらい想定しているのか、発生しても強い中国共産党の力でねじ伏せてしまう
のかなど、気になる点はいくつかあるのだけど、一応、試験運用ができるところまで仕組みを作ったということを意味しているわけで。やっぱり凄いなと
思うばかりである。日本銀行が検討を始めているし、今回の人民元も中央銀行が主導して行っているのだが、世界的にそういう流れに行くのだろうか。
海外旅行の時の通過の両替とかが無くなると色々と便利なのだけど、そこまで踏み込んだシステムになるかは微妙だな。いっそのこと、世界共通の通過を
というのは昔から思っているのだが、ここまで物価に差があるとどうしていいのか分からないもんなぁ・・・。

▲Page Top

10月12日 大阪都構想
 ちょっと誤解されているのが、仮にこれが実現したとしても、大阪都になるわけではなく、大阪府のままだということだ。5年前には僅差で否決された
通称大阪都構想だが、今日、再び住民投票に向けての公示が行われた。投票日は11月1日だ。大阪府知事が絶大な人気を博しているので、何となく賛成が
優位で進みそうな気がしているのだが、その辺りは当日を待たないと分からないだろうけど。キモになるのは大阪市を4つの特別区に再編するという話
なのだけど、それによるメリット、デメリットがキッチリと説明されているのかが分からないのだ。実は気になって幾つかのサイトを見てみたのだが、
それぞれで書いていることがバラバラなのだ。どこかの政党が作っているサイトばかりなので、その政党の論調に合わせた内容が記載されているという
ことなのだけど、フラットな立場から書いている人っていないのかな・・・。これではどちらに投票していいのか分からんぞ。

▲Page Top

10月13日 郵便投票
 アメリカ大統領選挙は11月3日なのだが、そこに向けて行われている郵便投票でミスが相次いでいるそうだ。一緒に行われる下院議員の候補者名が違う
というのはまだ可愛い方で、投票用紙がゴミ箱に捨てられていたとか、複数の投票用紙が届いたなんていうことも。COVID-19の関係で7500万票近くが
郵送で行われているということで、それに占める割合では小さい物だというのが言い訳のようだ。実は日本でも条件は限られているが、郵送での投票が
できる。数が極めて限られているので問題になっていないのだが、日本でも同じくらいの規模で行ったら問題が発生するのだろうか。日本の場合は
自著式だから印刷ミスは問題にならないだろうが、複数枚届くくらいは起こりそうな気がする。アメリカは雑だからとか、日本の選挙制度はしっかり
しているとか、そんなことは言っていらないんだろうなと思う。まぁ、日本で郵送での投票が門戸を広げるとは思えないのだけど。

▲Page Top

10月14日 都道府県魅力度ランキング
 今年も発表された。7年連続の最下位となっている茨城県の順位が注目されていたのだが、今年は42位だったという。代わりに最下位となったのは栃木県。
ついに再開を脱出した茨城県知事は、もっと上位にあってもおかしくないし、今後認知が改善していくように引き続き努力していくと語っている。この
ランキングにどれだけの意味があるのか、という問題があるのだけど・・・。今、献血に託けて、全国の都道府県庁所在地を巡っているのだけど、まぁ
酷いところもあるというのが実際。しっかりと都会のところもあれば、ここで大丈夫という所もある。水戸市には別の用事で行ったことがあるが、
茨城県はそこまで魅力がない所とは思わないのだけど・・・。こういう順位付けにそもそもどれだけの意味があるのかという疑問も。こんなことを集計する
のであれば、全国の名物を集めた地図を作ったほうが生産的だし、誰も傷つかないと思うのだ。47都道府県を巡った人というのは極めて少ないだろうから、
イメージで順位付けだろうし。あまりこのランキングに一喜一憂するのもどうかとは思う。

▲Page Top

10月15日 成層圏へ
 イギリスで行われた物だ。チキンナゲットを気象観測用の気球に吊るして上空30 km以上の成層圏にまで飛ばしたというものだ。なぜそんなことをしたんだ
という疑問は晴れないのだが、イギリスのスーパーマーケットチェーンで創業50周年を記念したチェレンジだという。元々人気のある冷凍のチキンナゲットが
コロナウイルス感染症の拡大で売り上げを伸ばしているということで、成層圏まで飛ばしたそうだ。その後、気球から切り離されてパラシュートで地上に
帰還したというので、やっぱり全体的に何をしたかったのか分からない。ニュース映像を見ると小型のカメラも一緒に飛ばしたようなので、発信器もつけて
回収したのだろう。やることのスケールが大きいというか、こういうことを大真面目にやるのが面白いというか。これくらいのことをしないと注目されない
のだろうか。ただ、まぁやっぱり、こんなことしなくても・・・という思いは消えない。

▲Page Top

10月16日 免許証と統合へ
 政府は運転免許証とマイナンバーカードの一体化を進める方針を発表した。早ければ2026年に実現させたいとしている。運転免許証の管理システムを全国で
一元化することも考えており、こちらは2022年から全国で順次進めていくようだ。運転免許証の発行、更新を全国どこでも行えるようになるのだが、
マイナンバーカードとの一本化がイマイチ納得できないのだ。マイナンバーカードが全く普及していないのは間違いない事実だろう。そこで健康保険証や
運転免許証と一体化することで普及を促そうという魂胆が透けて見えるのが嫌なのだ。そこまでしてマイナンバーカードを普及させたい理由が分からない。
全ての情報が1つのカードから取り出せるのは確かに楽かもしれないが、そこにはしっかりとしたセキュリティと、それに見合うだけのメリットがあることが
条件だと思うのだ。セキュリティも甘そうだし、メリットも無さそうなのが問題なのだ。う〜ん、困った話だ。

▲Page Top

10月17日 梅毒
 この時代に梅毒?と思ったのは事実だ。落語の廓話なんかで出てくる昔の病気だと思っていたのだが、今年になって秋田県で急増していると言う。昨年の
実に2倍以上。今年4〜6月の都道府県別人口100万人あたりの感染者数は東京、香川、大阪に次いで4番目。岡山と愛媛と並んでいるということなので
全国トップというわけではないのだが、昨年からの伸びが4.3倍となっており、3倍以上というのは秋田県だけなのだそうだ。何故なんだ?という疑問の
回答がどうしても思い浮かばない。性別、年齢別では40代と50代男性が最も多いという。それくらいの年齢の人が風俗店に通って病気を貰っていると
考えていいのかどうなのかも分からないわけで。まぁ医療が発達した今は抗生物質を投与することで治癒させられるわけだけど、この急増の理由は一体・・・。

▲Page Top

10月18日 三社祭
 COVID-19の影響で延期されていた浅草神社の三社祭の最終日が今日だった。例年は5月に行われているのだが、5ヶ月ほど延期されての実施となった。
三社祭というと神輿が有名なのだが、今年は神輿の担ぎ手がどうしても密集状態となることから、トラックの荷台に神輿を乗せて移動するという方式を
採用した。保管も芸妓らによる大行列も中止となっている。このトラックで神輿を運ぶというのは、担ぎ手のいない田舎では見られる光景であり、特に
問題視するほどのものでもない気がする。実際にニュースを見たが、インタビューを受けている人も問題があるという発言は、少なくともニュースでは
採用されていなかった。問題はこの神輿を見ようと沿道に集まっていた人たちだ。それはもう、ミッチリと沿道を埋め尽くしていたのだ。あれだけ密集を
避けるように言われていたのに・・・。何となく、日本全国で今更感が出ているのが気になるが、これで一気に感染が広まるとか、ならないといいのだけど。

▲Page Top

10月19日 GoTo商店街
 色々とトラブルを抱えながらも、進むしかないので進んでいる政府のGoToシリーズ。トラベル、イートと来て、今度は商店街だ。一気に日本語になるのが
いかにも日本人という感じなのだが、こういう名前なのだから仕方ない。これが今日から始まっている。商店街を支援するという話なのだが、これが全く
事業内容が見えないのだ。何をどうしてくれるのか、我々にどれだけのメリットがあるのか、さっぱり分からないのだ。調べてみると、消費者や生産者らが
地元や商店街の良さを再認識するきっかけとなる取り組みを支援、イベントだけでなく、新たな商材の開発やプロモーションの制作も対象とのことだが
今のところ活動が全く見えていない。しかも、事業終了後に精算書などを出してからの支給ということらしく、後になって審査が通らないとかいうことは
無いのだろうかと不安になってしまう。そろそろこのGoTo事業も限界が近いのかな、という気になってしまう。もっと上手い策は無かったのだろうか。
そこが気になる。

▲Page Top

10月20日 子供の喧嘩か?
 アメリカ大統領選挙の投票日が近づいているわけだが、それに向けたテレビ討論会が22日に控えている。通例3回行われるのだが、今回は第2回が中止に
なったので2回目で最終回となる。前回は相手の発言を妨害するなどの行為が相次いだため、今度行われる討論会では話し手ではない候補者のマイクを
ミュートにすると発表された。各テーマ15分の討論時間を設けているのだが、そのうち、それぞれの意見を述べる冒頭の2分間限定ではあるが。
今、このテレビ討論会が投票先にどれだけ影響を及ぼすのかは疑問視されているところではあるが、こんなことをしないとマトモに討論もできないのか、
という気がする。いい大人なんだから、相手の意見を聞くべき時は聞けよ、という話なのだ。相手の話を遮って、勝手なことを言うというのは、自分の意見を
通すためには必要なのかもしれないが、そういう場ではないと思うのだ。きっとミュートしても2分しかないということで、あまり意味はないんだろうな
という気がする。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>