Top雑感2020年6月(11日〜20日)

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6月11日 アラート解除へ
 明らかに世間のコロナウイルスへの興味が薄れている。それだけ深刻ではなくなったということなのでいい事なのだろうけど。最後まで抵抗を見せていた
東京都の東京アラートも今日で解除されることとなった。また感染確認者数がドッと増えれば再度の発出となるのだろうけど、今現在ではそれがいつなのか
分からない。まもなく都知事選も始まるので、色々と不思議な選挙戦が行われそうな気がする。で、結局、この東京アラートとは何だったのか、という話だ。
レインボーブリッジと東京都庁を赤くライトアップして注意喚起すると言われても、それが見える場所なんて都内でも限られているだろう。具体的に何かが
変わったのかと聞かれると、そんなわけでもなくて。あまり意味がないから、サッサと解除したかったんじゃないか、という邪推さえしてしまうわけで。
明日からも今日と何も変わらない日が続く。

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6月12日 完全な形
 1年延期になった東京オリンピック、パラリンピックだが、政府は完全な形で開催すると宣言していた。ところが世界でのCOVID-19の勢いが収まらない
ことで完全な形の定義をちょっと違う形にしてきているようだ。曰く「世界のアスリートが万全のコンディションでプレーを行い、観客の皆さんにとっても
安全・安心な大会、すなわち『完全な形』で実施」できるようにしていくという発言がなされたのだ。まぁ、何をもって完全とするかというのは定義の問題
なので、自由に設定していいのだけど、やはり世間一般のイメージという物があるだろう。そこから外れているのに「完全」と言い張るのはちょっと無理が
あるんじゃないか?今の世の中的に人と人との距離を取るように言われている。そうなると観客席に満員にするわけにはいかないので、一部のチケットは
払い戻し対象になるだろうし、それだけ普通に考える完全とは離れた意味になっていく。払い戻した分だけ収入も減るだろうし。この辺、どういう落とし所
に持っていくのだろうか。気になるところだ。

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6月13日 上陸できない船員
 新型コロナウイルス感染症に伴う渡航制限があちこちで発生した結果、世界で200万人いると言われている船舶乗務員のうち、数十万人がどこにも上陸
できずに数ヶ月取り残されていると発表された。ずっと海上にいるとのことで、長い人では15か月に及ぶとか。国連事務総長が人道危機だとして国連加盟国に
対して呼びかけを行なっているという。日本では最初に横浜でクルーズ船を受け入れ、その後は長崎でも受け入れたわけだが、結構な苦労があったのは
世界中に報道されているだろうから、どこも受け入れたくないんだろうなというのは何となく理解できる。それでもどうにかしないといけないわけで。
恐らく、最も分かりやすいのは船籍のある国へ帰港してそこで隔離措置なり経過観察をしてから船員が母国に帰るというものではないだろうか。まぁ
便宜置籍船制度で有名なパナマやリベリアに大量に帰港されても困るかもしれないが、仕方あるまい。それにしても本当にあちこちに影響を及ぼす感染症
だな。ここまでの影響があるとは最初は思わなかったのに。

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6月14日 涼感マスク
 全国的に梅雨入りし、そろそろ真夏のマスク対策も考えないといけなくなってきたこの頃、色々なメーカーが涼感マスクを発表している。そのほとんどが
水で濡らしてそのまま装着するという物だ。中には繊維の工夫で達成しているところもあるが、少数という印象だ。この水で濡らすマスクだが、本当に快適
なのだろうか。確かに水が蒸発して気化熱でガンガン熱を奪ってくれるつけ始めは快適そうだが、少しするとマスクの中が蒸れるのではないかという恐れが
ある。そして水を含んだ状態でも通気性を保てるということは、どこかに大きな隙間があるが、生地としてスカスカなのか。それで飛沫の防止にどれだけ
効果があるのか、色々と疑問が残るわけだが、あまりそういうことは議論されていないのが実態だ。それでいいのか?という気がしてしまうが、どうも
そういう風潮になっているようだ。そういう布マスクが多く出てきた結果、不織布マスクが余り始めているのではないか、と思っているのだが、積極的に
調べに行っていないので分からない。今年の夏は本当にどうなるんだろう。

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6月15日 積極的調査
 東京都のコロナウイルス感染確認者数が増えている。昨日が47人、今日が48人だ。曰く、感染者が多く出ている新宿のホストクラブの従業員について、
積極的な調査としてPCR検査を行なったので増えたのだと。だから数字としては大きく出ているから問題ないという見解が示されている。いや、全く良くない
だろう。つまり、症状の出ていない人も含めて、積極的に調べればもっと感染している人が明らかになるということを意味しているのだろう。ちなみに今回の
対象となったホストクラブは3店舗らしい。東京都内のホストクラブは300店舗あるとも言われており、まぁ感染者の多寡はあるだろうけれども、今回の数字が
氷山の一角であろうことは容易に想像できるわけで。何故この数字を問題視しないのか、私にはよく理解できなかった。

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6月16日 再延期
 1年延期された東京オリンピックだが、相変わらず世界ではCOVID-19が猛威を奮っている。そんな中でさらに1年延期という話もちらほらと出ている。21年
夏の開催に向けて一丸となるのが大前提とした上で、中止は絶対に避けなければならない、とか、国際オリンピック委員会にもう一度延期を働きかけれるべき
という発言が関係者から出ているらしいのだ。2年延期となるとあちこちが困るはずだ。冬季オリンピックが同じ年に行われるし、ユースオリンピックもある。
次の夏のオリンピックまでの期間が2年と短いものになるなど、スポーツ関連だけでもバタバタだ。その他にも報道関係の施設として東京にある巨大展示場が
占領されるので、展示会を生業としてる業者が困っているし、スポンサーも延期による追加費用を求められるのをどう考えるかという問題がある。果たして
2年延期はできるのか?決断は今年の秋か来年の春か。

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6月17日 音楽の授業
 日本でのコロナウイルス感染症がとりあえず一段落し、学校も再開されているのだが、授業で苦労しているのが音楽だという。距離を取るように、近くで
離さないようにと言われている中で、どうやって授業をするのか、という話だ。文部科学省は合唱やリコーダーなどの演奏は感染症対策をしていても、特に
感染リスクが高いとしているという。結果、生徒は口パクで授業を受けたり、体を動かしたりしているという。音楽の授業が特に好きだったわけでもないので
別に構わないのだけど、これって音楽の授業と呼んでいいのだろうか。あまり楽しそうではないのだけど・・・。リコーダーの演奏ができないと言われると
打楽器か弦楽器ならいけるのでは?とか思ってしまうが、そこまでの工夫がされているかは記事からは分からなかった。せめて楽器には触らせてあげたいな
とは思う。

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6月18日 接触アプリ提供へ
 COVID-19の対策で海外でも開発が進んでいたアプリが、日本でも提供されるようになる。Bluetoothを使い、距離15 m以内に15分以上いた人の情報を
スマートフォン内に保存、陽性者が出たときにその情報をサーバーに送ることで濃厚接触が疑われる人に対して通知が表示されるとのことだ。個人情報は
サーバー等には保存されないということで、国民の6割への導入が目標とされているようだ。少し前から開発の話は出ていたので、そのうち出るんだろうな
と思っていたが、思ったより早かった。問題はこの通知にどこまでの実効性があるのかということ。今はそれっぽい症状が出てもなかなか検査してもらえない
ようなのだが、それが優先的に検査が受けられるとかになれば意味があるかもしれない。しかし、私のように会社にいる間は、スマートフォンをロッカーに
入れているような人にはあまり意味がないような気もする。果たして6割が達成できるだろうか。結構疑問だったりする。

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6月19日 契約書の押印
 政府が契約書に押印が無くとも有効と言う資料を公開した。テレワークが広がる中で、押印のためだけに出社するのは非効率だとする指摘が増えたことに
対してのものだ。新規取引の場合には運転免許証に記載された氏名や住所などの本人情報の記録や保存、継続取引の場合はメール本文や送受信記録の保存
などを提案していると言う。電子署名の活用も有効だとしている。まぁ政府としては無駄な出社を減らして欲しいという要望に応えた形での発表なのだろう
けれども、この新規契約の話がイマイチ理解できない。免許証に記載された住所や本人情報は簡単には変更できないので、一度入手すればその後はずっと
本人の同意なく使えることになる。それでどうやって本人が同意した文書と見做せるのだろうか。都度メールで送るCCに本人が入っていたとしても、
全部見てチェックしている筈というのは、あまりに現実から離れている。そもそも、トラブル防止のために文書を交わすのだが、本当にこれで回避できるのか
怪しいという問題が。結局、しばらくは今まで通りなんだろう。

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6月20日 ハローページ廃止
 NTT東日本と西日本がハローページの発行を2023年2月までに終えると発表した。サービスが始まったのは1890年で最初は230件ほどが載っており、
かつては固定電話のある個人宅に配られたものだが、昨今の固定電話の契約数の縮小により必要性が小さくなってきている。また、電話を使った特殊詐欺、
旧称オレオレ詐欺に使われることも多くなり、掲載を希望する人も減ったということで、発行を終えることにしたという。まぁこれも1つの時代の終了
というやつだろう。ちなみに、企業の連絡先のタウンページは発行を続けるという。すっかり見かけなくなってきた電話ボックスの中に、分厚い電話帳が
2冊据え付けられていたなんて、随分と昔の光景になってしまったようだ。かく言う私も固定電話の回線を持っていないわけで、無ければ無いで生活できる
ことを証明してしまっているわけだ。まぁ仕方ない、というのが正直な感想だ。氏名、住所、電話番号が網羅されていたわけで、個人情報の塊だったわけ
なので。ちなみに、番号案内の104は続くそうだ。それも使う人っているの?という気がするが・・・。

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