Top雑感2020年2月(1日〜10日)

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2月1日 EU離脱
 国民投票で決まって以来、色々とすったもんだがあったイギリスのEU離脱がとうとう実現した。1月31日を最後に離脱となった。EUの前身のECに1973年に
加盟してから半世紀を経ての離脱となった。国民投票そのものも2016年6月だといから、そこから3年半ほどバタバタした挙句の結果だ。元々、イギリスは
ユーロも使っていないし、シェンゲン協定にも加盟していないなど、EU加盟国のなかでは一線を画する活動をしていたので、ずっと不満はあったのだろう。
実際の問題はこれからだろう。おそらくEUそのものの屋台骨が揺らぐことはないと思うのだ。他の国のバックボーンがかなりあるので。問題はイギリスの
方だろう。スコットランドは独立の動きを見せ始めているし、北部アイルランドも再びアイルランドとの合併を求める動きも出てきている。イギリスが
EUを離脱したんだから、自分たちはイギリスを離脱する・・・なんて動きが激しさを増す可能性がある。さて、どう収める?

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2月2日 今度は鳥インフルエンザ
 新型コロナウイルスによる肺炎で大騒動になっている中国で、今度は養鶏場で鳥インフルエンザのH5N1型の感染が確認されたという。コロナウイルスは
湖北省、今回の鳥インフルエンザは湖南省ということで、極めて近い2箇所だ。H5N1型はヒトへの感染が確認されている型であることから、中国の保険当局は
警戒を強めているという。養鶏場で4500羽が1日までに死亡、1万7000羽を殺処分したという。コロナウイルスの肺炎の封鎖に失敗したという事実が
どうしても重くのしかかる。中国国内ではほとんど報道されていなかったらしく、情報の封鎖とも揶揄され、それが世界中に感染を広げた原因とも言われて
いる。そこで今度は鳥インフルエンザだ。これは上手く封鎖して欲しいと思う。今この状態でヒトに感染して広まったら、世界中から白い目で見られる
だけでなく、世界の公衆衛生の危機という言葉では済ませられないほどの大きな問題になるだろう。果たして、中国では報道されているのだろうか。

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2月3日 としまえん
 東京都練馬区にある遊園地「としまえん」の段階的な閉園が発表された。今日になって急に報道に出てきたのだが、実際は1957年に都市計画公園の1つ
として話が出ていたようだ。その後2011年の東日本大震災をに本格的に動き始めて10年で整備計画をまとめるという話になっていたようだ。ただ、現時点では
何も決まっていないに等しいようで、なかなか情勢は複雑なようだ。よく分からないのが、今日になってなぜ急に報道されたのかという話。閉園して
公園の整備を行うのと同時に、残りの土地はワーナーブラザーズが買い取って人気小説のテーマパークにするという話も一緒に出ている。ただし、これも
未定だとか。なぜこんなにも未定だらけの状態で、しかも50年前からある計画が報道されたのかが分からないのだ。もう何がどうなっているのやら。
私にはあまり思い入れもないのでどうでもいいのだが、急な報道の裏側が気になる。

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2月4日 明確な基準は?
 世界保健機関は中国から始まった新型コロナウイルスによる感染症について、現時点ではパンデミック、世界的な大流行には至っていないとの見解を
示した。発生地が複数に及ぶエピデミック、流行の局面にあるというのがWHOの見解のようだ。まぁパンデミックと言われるようなスペイン風邪なんかと
比べると感染者も少ないのでパンデミックとは言えないだろうけど、今発表するには状況が悪すぎる。WHOの緊急事態宣言が遅すぎると揶揄されたわけだが
それを今になってパンデミックと称するのだとすると分が悪すぎるのだ。もう少し早く動いていれば・・・とは思う。まぁWHOが早く宣言してみたところで
世間的に何かが変わったかは分からないのだけど。終息にはあと1か月くらいかかるだろうか・・・。

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2月5日 休業の影響は?
 コンビニ大手のローソンが昨年大晦日から元日にかけて実施した、正月休業実験の結果を発表した。実験に参加したオーナーからは、家族と一緒に過ごす
時間が取れたとか、クルー確保が難しい時期なので助かったなどポジティブな意見が聞かれた一方で、発注の難しさや常連さんに迷惑をかけたこと、休業前
から客足が遠のいた、休業明けも客が戻りにくかったなどの声が出ているという。ATMの現金の抜き差しなど、24時間営業を前提に考えられているので
予定外のことが起こっていたようだ。次の問題は、今度の年末年始はどうするのか?ということ。今回の実験の結果、どれだけの売り上げの減少があり
それに対してオーナーなどにどれだけの恩恵があり・・・と考えると、簡単に数字で表せるものではなく、次回の実施については高度なマネジメント
判断ということになりそうな気がする。今回の結果をどう受け止めたか、それは年末まで分からない。

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2月6日 電車の自動運転へ
 JR西日本が大阪環状線で自動運転の走行試験を始めている。試験期間や実用化の時期は未定だが、最終的には運転士が乗り込まずに電車を走らせる
ことも視野に入れているという。今のところ、営業終了後の深夜に1編成で実験しているという。大阪環状線は大半が高架で踏切もなく、事故発生の
危険性が低いことが理由だ。車両と線路脇に装置を設置し、車両の位置を検知して速度を調節するという。ついにそういう時代が来るのか?という
感じだ。新交通と呼ばれる首都圏のいくつかの路線では既に無人運転が実用化されているわけだが、踏切がないとか、限られた条件になっている。
これで踏切にも対応するようになったら、いよいよ電車も・・・となりそうだ。もっとも、線路からの転落などに備えて、ホームドアの設置が必須に
なってくるだろうけど。全路線が自動運転化されると、ますますダイヤが正確になりそうな気が・・・。

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2月7日 結局何人?
 新型コロナウイルスの肺炎で、政府が中国の武漢に飛ばしたチャーター便はついに4便になった。今回は198人が乗っていたという。うち12人が入院した
というのでなかなかの数だと思う。それにしても、毎回200人近くがチャーター便で帰国しているのだけど、そんなに向こうに人がいたということなの
だろうか。今回は初めて中国籍の配偶者も含まれていたというので必ずしも全員ではないのだけど、それでも合計で700人近くはチャーター便で帰国した
ということになるだろう。色々な騒動に驚かされるのだけど、そんなに日本人がいたという事実が一番驚いてる。それにしても終息しない騒動だな。
気温が上がってくるまではダメかもしれない。

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2月8日 分社化もいい加減にして
 47都道府県の献血めぐりだが、来月分はJRで移動を考えていた。不可能ではない場所で、新幹線を乗り継ぐことになるのだが、まぁネットで切符を
取ってなんとかなるだろうと思っていたのだ。しかし、いざやろうとしてみると、それぞれの会社ごとにIDを登録して別々に切符を買う必要があるのだ。
既にIDを持っているのは片方だけだし、バラバラに切符を買った場合は一度改札を出ないといけなくなる。駅のみどりの窓口や指定席用の券売機であれば
買えるのだろうけど、それが面倒だからIDを登録して家から予約しようとしているのに、それでは意味がないわけで。JRが細かく分社化していて、共通した
予約サイトを作っていないからこんなことが起こるわけで。頼むから利用者の利便性を考えて欲しい。

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2月9日 何故?
 JR渋谷駅前の観光案内所、元東急5000系電車で通称「青ガエル」なのだが、渋谷駅周辺の大規模再開発に伴って移設されることになった。移設先は秋田県
大舘市の「秋田犬の里」の芝生公園だという。この電車と秋田県には何のつながりもない。走っていたこともないだろうし。ただ単に忠犬ハチ公が秋田犬で
なんとなく繋がりがあるからという理由で大館に送り出されるのだろうけど。実際のところ、廃棄処分と移設でどちらにお金がかかるかを天秤にかけた
結果の体の良い廃棄方法といったところではないだろうか。渋谷区としてはこれで大館市とのつながりを強化し、「忠犬ハチ公のふるさと」としての知名度を
高めるとともに、さらなる観光客の誘致につながることを期待しているという。言っていることは間違えていないのだが、ハチ公と車両の繋がりが分からない
わけだし、この車両を求めて観光客が集まるのか?という疑問も残る。大館市も要らないとは言えなかったんだろうな。

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2月10日 送料無料で公正取引委員会
 日本の大手通販サイトを運営する会社が、1店舗で3980円以上を購入した場合、一部地域を除いて送料を一律無料にすると発表した。それに対して公正取引
委員会が立入検査をすると発表した。この送料無料は出店者側への相談があったわけではなく、また、送料は出店者側が負担することになっているので、
そこに反発の声が出ていたのだ。公正取引委員会は優越的地位の濫用として立入検査をするようだ。立場上、プラットフォーマーは出店側からすれば
明らかに立場が上だ。それを利用して店側の利益を削る、もしくは値上げを強要するということになるので理屈は分かる。分からないのが送料無料がそんなに
大事なことなのか、ということ。本来は自分で店舗に購入するというプロセスを経るわけで、そのための移動費用はもちろんだが、移動時間という
コストも支払っている。それをインターネットで済ませられるのだから、送料を払ったとしてもお釣りはくると思うのだ。いまいち、その辺りの認識が
違うんだよな、と思う。

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