Top雑感2019年9月(1日〜10日)

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9月1日 教員競争率
 公立小中学校教員の志願者が減っている。一方で採用数は増えているとのことで、一般企業で言うところの倍率である競争率が下がっていると言う。
2019年度は小学校が2.8倍、中学校が5.5倍だったとか。2000年頃の最も高かった時期で小学校で10倍、中学校では15倍を超えていたのだから、
共に3分の1ほどになったことになる。まぁ学校の先生のブラックな労働環境が明かされるようになり、志願者が減ると言うのは自然な流れのような
気がする。モンスターペアレントの問題も噴出していたし。教育委員会側が心配しているのは教員の質の低下のようだが、教員の質なんてずっと前から
下がってばかりだった気がする。少なくとも、私が小学校の頃の先生にはロクな人がいなかった。当時はなんとも思わなかったが、大人になって
その辺りは思うようになったわけで。教員の質は今に始まった問題ではないと思うのだけど・・・。

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9月2日 年賀はがき
 来年の年賀はがきが発表された。中には東京オリンピック、パラリンピックの開催に因んだデザインも作られたとか。切手の下に大会のエンブレムが
印刷されているものや、絵入りのもの2種類だとか。大会デザインのものは寄付金が5円足された68円とのこと。さて、イマイチ忘れられがちなのだが、
10月1日からの消費税増税に合わせて、郵便料金も値上げになる。今はハガキが62円なのだが63円になる。封書は82円だが84円になる。当然
これに合わせて年賀はがきの料金も上がるわけで。前回郵便料金が上がったタイミングで年賀はがきの取扱量が大きく減ったはずなのだが、
今回はどうなるだろうか。今年は何かと忙しくて全く手がついていないので、料金が上がるのを口実に出すのをやめようかとも思っている
わけだが・・・。いや、まぁ日本全国どこでもこの料金で届けてくれるのだから、凄いサービスだとは思うのだけど、ちょっと必要性が・・・。

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9月3日 マイナポイント
 何事かと思ったら、マイナンバーカードを対象に付与されるポイントだと言う。現在でも13.9%という普及率にとどまっているマイナンバーカードだが
その普及率を上げようという政府の施策だ。QRコードなどを使った民間の前払い式決済でチャージした額に国がポイントを上乗せするというもの。
2万円のチャージに対し25%の5000円分のポイントを付与する案などが検討されているという。消費税増税後にはキャッシュレスのポイント還元が
始まるが、来年6月には終了するため、その後の活性化策というわけだ。国は何をしたいんだ?という感じなのだけど。当初の目的から
外れていないか?とか、25%の原資は税金でしょ?とか、個人消費をどこまで把握するつもりなの?とか。結局、怖いのは情報漏洩なわけで、
その辺りがハッキリしていない。そこまでして普及させたいか?と思うわけで。持っていることでメリットがあることが強調されれば普及すると
思うのだけど・・・。やり方を間違えていないか?

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9月4日 ネットいじめ
 ユニセフの調査によると、世界の若者の36%がインターネットを通じたいじめを経験し、19%がネットいじめにより学校を休んだ経験があるそうだ。
事務局長は若者の教育環境を改善するには、オンラインの環境も見る必要があると指摘している。気になるのは、実数として増えているのかどうかだ。
学校での通常のいじめが形が残らず、本人の訴えによるものでしか把握できないのに対し、ネットいじめの場合は証拠を残すことができる。また、
そういう情報も豊富になったので、自分がされていることがいじめと気づくキッカケも増えていると思うのだ。そのあたりを加味するのが難しいのは
理解できるのだが。それにしても結構な数だ。単純に、子供にスマートフォンは要らない、ってだけの話のような気もするけど。

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9月5日 列車の衝突
 午前11時40分頃、神奈川県内を走る私鉄とトラックが踏切内で衝突した。トラックが踏切内で立ち往生し、そこに列車が衝突した形だ。運転士は
非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。踏切には障害物を検知し、手前の信号を赤にするシステムが備わっており、当時も作動していた
というのだが、非常ブレーキでも止まりきれないような場所だったらしい。色々と原因はあるのだろうけど、非常ブレーキでも泊まれない距離で
警告を出しても意味がないのではないか、と思うのと同時に、あまり前から出しても踏切の遮断機が下りている時間が長くなるだけ、というのも
あるわけで、そのバランスが難しいのだと思う。勿論、本来は止まれることが前提なのだろうが。なお、トラックの運転手は死亡。早く逃げて
非常ボタンを押せばいいのに、とか思うのは当事者ではないからだろう。当事者になると意外と冷静な判断ができなくなるのではないだろうか。
いずれにせよ、色々と考えさせられる事故だ。

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9月6日 ローマ字表記
 日本人の名前をローマ字で書く際に、国の公文書では姓→名の順にすることが決定した。今年5月頃に一度発表されたが、その後の調整が
なかなか進まず、正式決定はここまでずれ込んだようだ。中学校の英語の教科書はすでに姓→名の順になっていたというが、それ以外の
場面では名→姓の順番が多いのが実情だ。なぜその実情を無視して教科書が作られていたのかは分からないわけだが・・・。問題は過渡期の
扱いだ。日本人は何となくどちらが姓なのかは想像できるのだが、外国人には分からない。それで表記が混在していたのでは混乱を招くだけ
のはずだ。姓を大文字で書くなどの明確な規則を作っておけばいいと思うのだが、そこまで決められているかは不明だ。急に表記を
変えられても困るんだけどな・・・。

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9月7日 月探査衛星
 インドの宇宙研究機構が打ち上げた無人の月探査機は月面着陸に臨んだのだが、失敗したと発表された。着陸装置が降下中に通信が途切れた
とのことで、データの分析中だという。着陸そのものの成否は発表されていないのだが、最後は思い通りになっていないので失敗との見方を
示したものだ。着陸後に月の南極付近で水の存在の確認を目指すことになっていたのだが、残念ながら叶わなかったようだ。着陸に成功した国は
ソ連、アメリカ、中国の3か国のみなので、意外と難しいことがわかる。月の極地方の水の存在確認は結構注目されていたので、今回の失敗は
世界的に見ても痛いものかもしれない。仮に無事に着陸していたとしても、通信が回復しない限りはどうしようもないわけで。これからは
AIでも搭載して、着陸〜探査〜地球へのデータ送信まで自動でやるシステムが必要かもしれない。問題は自分で自分を再起動できないであろう
ことくらいだろうか。そこをどうにかできれば大きな可能性が広がる気がする。独立したシステムを2つ積むとか?電力が厳しいか・・・。

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9月8日 新幹線運休
 夜に関東地方に関東に直撃するものでは過去最強レベルの台風が来るといことで、新幹線は時間を区切って間引き運転をしたり、終電を
早めるといった対策を講じた。問題はその対策を知ったのが駅についた時という人がいたということだ。今日、偶然にも新幹線で移動する
必要のあった私は新幹線の駅や車内で盛んに伝えていることは知っていたのだが、世間への周知というのがどれだけされていたのかが
不明だ。もっとも、Webサイトに出していたとか、SNSで発信したと当事者側は主張するだろうが、おそらくそれでは不十分。誰もが
そういったところを見ているとは限らないからだ。もっと大きなメディアで伝えないといけないだろう。というか、こういう時の
公共放送じゃないのか?と思うのだが・・・。

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9月9日 計画運休
 関東地方に台風が上陸するとあって、首都圏の鉄道各線は計画運休を行った。始発から午前8時ころまでは全面的に運休。その後、
線路の安全が確保できたところから順次運転を再開するというのがJRの発表だったようだ。実際にはなかなか運転再開には至らず、
大混乱が起こっていたらしい。こんな時こそテレワークを活用という意見も見るのだが、業種によってはテレワークはできないし、
セキュリティの関係で外で仕事をすることを禁止している企業もある。テレワークを行えるようにしていたとしても、事前に申請が
必要だったり、PCの持ち帰りなどの準備が必要だったりと、急にできない事情もあるのだ。「社畜の参勤交代」というタグが
SNS上で流れたようだが、別に好きでそうなっているわけではないのだ。会社に行かないと仕事にならないし、よその地域と
仕事をしているのであれば、関東の都合で勝手に仕事を放りだすわけにもいかないのだ。理解はしてもらえると思うが。ただ、
今回の計画運休の規模が適切だったのかは検証する必要があるだろうなとは思う。

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9月10日 課題の検証
 昨日、検証が必要ということを書いたのだが、国土交通省が課題を検証すると発表した。首都圏の交通網が遮断され、JR東日本だけで
278万人に影響が出たとされている。JR東日本は12時間前に周知したうえで全線で始発からの計画運休を実施した。しかし、山手線が
予定より2時間遅れて運転を再開したり、一部の路線混乱が続いて入場規制が行われた駅もあるという。これらを受けて、計画運休の
周知方法や、予定が変更された場合の対応などについて検証するとしている。まぁそのあたりも問題なのだが、どの規模で行うのが
適切なのか、どうやったら混乱を少なくできるのか、ということを是非とも考えて欲しい。計画運休自体がそれほど経験の豊富な
制度ではないし、まだまだ改善の余地はあると思うのだ。そのあたり、考えてくれないものだろうか。

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