Top雑感2019年5月(21日〜31日)

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5月21日 ローマ字表記
 日本人の名前をローマ字で書くときは姓、名の順で書くようにと文化庁が近々呼びかけを行うようだ。2000年に当時の文部省の諮問機関が答申を
まとめたが、20年経った今でも趣旨が共有されていないとして、改めて通知するようだ。強制力は無いとのこと。姓、名の順で書くのは中国や韓国、
ベトナムなどアジアの数カ国とハンガリーで実例があるそうだ。まぁどの順番で書いてもいいのだけど、海外の人に正しく認識してもらう必要が
あるわけで、それをどうするかという問題が残る。姓を全て大文字で表記するというのも1つの手段だろう。ただ、残念ながら英語圏では
姓に相当するものを後に書くのが普通なわけで・・・。そこを上手く調整していかないと、混乱するだけだろう。結局は普及しないんだろうな
という空気を何となく感じる。

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5月22日 外国人作業者
 福島第一原発の廃炉作業で、特定技能の外国人労働者の受け入れを東京電力が考えていたのだが、安全を確保できる管理体制の検討が終わるまで
全面凍結するt発表した。厚労省が慎重な検討を要請する通達を出していたそうで、それを受けてのことのようだ。放射線の知識が必要な特殊な
状況下での作業があることから、日本人と同等の安全衛生基準を保てるかを慎重に検討するという。まぁこの問題は難しいよな、という気がする。
言葉の問題があるだろうから、そんなに簡単に外国人を入れるというのも難しいだろう。単なる作業員として受け入れるのではなく、特定技能
の労働者なので、専門家の受け入れを考えていたはずなのだ。作業員だとしても、日本人を被ばくの被害から守るために外国人を入れたと
批判が出るだろうし。結局、廃炉作業は特定技能にせよ、作業員にせよ、日本人が全て面倒を見ないといけないのだ。どんどん人手不足に
なっていくんだろうな・・・。

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5月23日 スパコン 富岳
 理化学研究所が発表したスーパーコンピューター「京」の後継機の名前が発表された。京の最大100倍の実効性能を目指すもので、名前は公式
Webサイトで一般公募していた。決まった名前は「富岳」。富士山の別名であり、富士山のように性能が高く、裾野、つまり対象分野が広く、
海外での知名度も高くなって欲しいという願いだったようだ。ちなみに、応募数1位は「垓」だったそうだ。この新しいスーパーコンピューターの
登場を受けて、京は今年の8月に引退するという。京のインパクトが強くて、後継機と言われた時に1000倍の「垓」が思い浮かんだというのは
想像に難くないし、それだけ京という名前が日本人の印象に強く残ったのだろう。新しいスパコンを構築するのはいいが、果たしてどれだけ
有効活用されるのかが疑問だ。京は研究者が使いにくい感じだったようだ。富岳は是非とも広く使われて欲しいものだ。で、実際に作ってみて
それだけの性能が出るのかが問題だ。

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5月24日 アルテミス
 アメリカが月面に人を送り込んでから何年が経っただろうか。今、また新たに宇宙飛行士を月面に着陸させる計画が発表された。その名前が
アルテミス。ギリシャ神話に登場する狩猟、荒野、月の女神で、アポロの双子とされている。その計画によると、2024年までに8回の打ち上げを
行い、月周回軌道に小型宇宙ステーションを設置する計画も含まれているという。詳しい計画も出ているが、まずは小型宇宙ステーションを
作り、それを月面着陸の拠点にするという。月は夢に満ちた未開拓地だったのだが、実際に行ってみたら意外と開発するのは大変ということで
アポロ計画が終わってからはほとんど見向きもされなかったのだが、ここに来てなぜ突然?という気がしてならない。何か価値を見出したのだろうか。
だとしても、今更感が凄いのだけど。もっと大事なのは、月で何をするのか、だと思うのだが・・・あまり価値が分からないわけで。

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5月25日 時速360 km
 東海道新幹線の新型車両で、既存の線路を使っての走行試験で時速360 kmを達成したと発表があった。米原―京都間の下り線で達成したとの
こと。この車両は2022年度末までに合計40編成を投入する予定のもので、N700Sという名前が与えられている。この速度を出せたのだが、
営業運転の最高速度は285 kmを維持するとしている。試験の目的はアメリカや台湾などの海外輸出にむけた性能アピールだという。
今更線路を大幅改修するというのも難しいだろうから、営業速度を上げるというのが難しいのはよくわかるのだが、新型車両を開発しても
これ以上速度を上げないということは、運行本数として大幅な増加は無いということを暗に示しているわけで。つまり、JRとして、東海道新幹線は
今の本数で十分とという認識なのだろう。結構混んでるんだけど・・・。新型車両になって加速がよくなれば、停車駅の多いこだまを素早く
待避線に移すことでのぞみの本数が増えると言われているし、おそらくその通りなんだろうけど。まぁ経営判断というものなのだろう。

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5月26日 運転手異常時ブレーキ
 路線バスで世界初採用の運転手異常時ブレーキのデモンストレーションが報道向けに行われたようだ。公開されたのは連節バスで、運転席の右側、
運転席直後のポール、後車室の3箇所。いずれもボタンを押すとアナウンスが入り、3.2秒ほどゆるいブレーキ、その後にクラクションが激しくなり、
ハザードランプ、ブレーキランプが激しく点滅して急制動するというものらしい。立っている人もいるので、身構える時間を作るために3.2秒という
タイムラグを設定しているそうだ。バスで運転手に異常が起こった場合、止めるすべが無かったというのがこれまでの形態。別に連節バスに限らず
普通の路線バスにも設置されればいいのに、と思う。実証実験が行われた後は、普通の路線バスにも拡大されるのは時間の問題だとは思うが。
自動運転がもうしばらくかかりそうなので、こちらが先だろうな。

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5月27日 まだ定着しない
 自転車の車道の左側通行と二段階右折が道交法で徹底されたのは2013年の12月。それでもまだ定着しないのが現実であり、今になっても
その辺りを解説する記事がポータルサイトに上がっていたりする。今日も見かけたのだ。自転車のマナーがとにかく悪い。警察も見て見ぬ振りを
するから一向に減らない。歩道を走って、前の歩行者にベルを鳴らすなんてのはザラだ。交差点で右折するときに車のように真ん中の右折車に
入ってくる自転車もいる。お前らは車両じゃなくて軽車両であって、ルールが違うんだ、というのを分かっていないのだろう。スポーツタイプの
自転車が増えたのも理由の1つだろう。道交法で定められた手信号があるのだが、自転車業界で広く使われる別の手信号もあり、むしろそちらが
広く知られていて、自分は合図をしたんだ、と主張することもあるそうだ。もっと厳しく取り締まればいいのに・・・。

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5月28日 チケット締め切り
 2020年のオリンピック、パラリンピックのチケット申し込みは今日いっぱいの予定だった。実際、今朝、会社でどこのチケットを申し込んだかで
談笑している人がいたくらいだ。最後の最後でサーバーが大混雑になったようだ。その結果、締め切り4時間前になって申し込み期限を12時間
延長することを発表した。明日の午前11時59分までになった。結局のところ、サーバーが混んだのは開始直後と終了間際という有様。
どういう心理が働いてこんなことになったのだろうか。忘れるといけないから、と開始直後に申し込む人、今日までというニュースを見て、慌てて
申し込んだ人が多かったということなのか。日本人はもう少し計画的な民族だと思っていたのだけど。ちなみに、私は現地で見る気がないので
スルーです。

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5月29日 レアアース
 アメリカと中国の貿易交渉が激しさを増しているのだが、中国がとうとうカードをチラつかせてきた。これまでは双方の関税で争っていたのだが
中国側がレアアースの輸出を規制する可能性を示唆してきたのだ。レアアースを重要な戦略的資源として、交渉のカードにするのではないかと
考えられている。今、レアアースの産地は中国が多い。実際には世界のあちこちで採掘できるのだが、精製にコストがかかり、中国の安い労働力
を盾にされると、他国が手を出せないというのが実際だったのだ。それが中国が輸出制限をして値段がつり上がった場合、他国にとっても
採算ベースに乗ってくる可能性があるわけで、結果的に中国は自分の首を締めるだけの可能性が・・・。日本としては静観しつつ、海底にある
レアアースの塊の開発を目指すんだろう、きっと。

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5月30日 原則廃止へ
 三菱UFJ銀行が6月10日からの新規口座開設の場合に、原則として紙の通帳を発行せず、インターネット経由で閲覧できる、デジタル通帳を
利用してもらうようにすることが分かった。インターネットバンキングの普及に伴ってニーズが減っているためであり、希望者には従来通り
紙の通帳を無料で渡すという。ちなみに、銀行が紙の通帳を発行した場合、1口座あたり年200円の印紙税を負担することになる。収益環境が
厳しい中で、経費削減を進める狙いもあるようだ。三菱UFJの口座を持っているので数年前からデジタル通帳が出ているのは知っていた。
私も何かをきっかけにデジタル通帳にしてしまったのだが、その後、また何かの用事で窓口に行った時に「通帳はお持ちですか?」と
聞かれたのを覚えている。問題はデジタル通帳にしても何の特典も無いという点だ。金利を上げてくれとは言わないが、やはり何かの
インセンティブは必要だろう。何となく月1回くらいのペースで紙の通帳の記帳を続けていた私としてはそう思う。インターネットでは
遡れる期間に限界があるのが普通なので。

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5月31日 顔認証へ
 成田空港で顔認証を使ってパスポートと搭乗券の情報を紐づける顔パスのシステムが来年春に導入される。チェックインの時にパスポートと
搭乗券を機械に読み込ませることで、パスポートと本人の顔の一致を確認。その後の手荷物の預け入れや保安検査場、搭乗ゲートでの本人確認を
顔認証で行うというものだ。出国手続きにも顔認証を導入していくという。さて、そこまで顔認証で頑張らないといけないのか、というのが
よく分からないのだ。最近は磁気式のチケットなんて珍しく、すっかり2Dコードになっている。それであちこち通れるのだから、顔認証なんて
要らないんじゃないか?とさえ思ってしまう。手荷物もチケットを読み込ませて自分で預け入れるシステムもあるわけだし。顔認証にしないと
いけないほどに煩雑な本人確認なんて無い気がするのだ。成長などでパスポートから顔が変わると全てが成立しなくなるし。さて、需要のほどは?

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