Top雑感2019年1月(11日〜20日)

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1月11日 自動ブレーキ
 何となく最近のCMではその言葉を使っていないなという感覚はあった。自動車の運転支援システムで、自動ブレーキとか、自動運転という言葉が
運転支援とか、運転者を補助とか、そういった言葉が使われている印象があった。「運転支援機能の表示に関する規約運用の考え方」の見直しに
ついて、自動車公正取引協議会が言及したのだ。自動運転のシステムは5段階に分かれており、現在のシステムはレベル2に相当している。
ステアリングと加速、減速をサポートしてくれるもので、基本的には運転者の関与が必要だ。それだけに「運転支援」という段階でしかない。
誤解がある、ということなのだ。誤解を与える表現を避けようということらしい。ただ、これらのものの多くは消費者側の誤解でしかないと
思うのだ。もっと消費者が冷静になって受け止める必要があると思うのだ。期待しすぎなのだ。

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1月12日 呉服業界が危機感
 成人年齢を18歳に引き下げる改正民法は2018年6月に成立している。あとは2022年4月の施行を待つだけなのだが、そこに向けてヒヤヒヤ
しているのが呉服業界。これまでは成人式で振袖を着る人がいたのだが、18歳となと高校生なので、制服での成人式出席が予想されること、
大学受験と重なることから、成人式の開催が少なくなるのでは?という懸念が出ているのだ。成人式をいつ行うのか、どこで行うのかなどは
法的な決まりは何もないので、自治体ごとに決めてやっているというのが実情。地方ではお盆に合わせて行うところもあるほどだ。というか、
もはや和装の業界は、成人式もターゲットにしないといけないような状況なのか、と。確かに、成人式と卒業式以外では、お正月も含めて
ほとんど見かけないという現実がその辺りを物語っている気はする。2022年か、まだまだ先だと思うんだけどな。

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1月13日 4時間の壁
 JR東日本が盛岡−新青森間について、騒音対策を施し、現在の260 km/hから320 km/hに最高速度を上げることで、函館までの4時間2分を10分
短縮し、飛行機を選択すると言われている4時間の壁を越える計画を発表した。2030年度の札幌延伸時までに新型車両の整備と共に計画しているという。
盛岡−新青森間の速度向上は5年以内の完成を目指すという。何しろ、北海道新幹線は赤字続きで、2017年度では98億円の赤字を計上している
というので、抜本的な改革が必要になりそうなのだ。果たして4時間を切ったからと言って、飛行機からの乗り換えをする人がどれだけ出てくるのか
については疑問が残るわけだけど。特に、札幌ではなく、函館である以上、やっぱり難しいのではないだろうか。ビジネス目的の人を捕まえられないと
苦しい気がするのだ。その場で切符を買って乗れるとか、飛行機に比べて手軽でメリットはあるのだけど、時間のデメリットが大きいというか・・・。

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1月14日 薬局を分類
 厚労省が薬局を「地域密着型」と「高度専門型」の2つに区分し、法制化することを考えているようだ。医師が処方箋を出し、患者は薬局で薬を
もらうのだが、複数の診療科にかかっても、1つの薬局で薬を受け取れば、飲み合わせや重複投与を避けられるというのが狙いだったのだが、結局は
門前薬局で薬を受け取るのが主で、患者へのメリットが感じられないという指摘があるのがその理由のようだ。地域密着型は薬物療法を一元管理、
高度専門方は抗がん剤の副作用への対応などを行うとしている。まぁ、こういうことをやってもダメなんだろうなというのは容易に想像できるわけで。
患者にとってのメリットは、すぐに薬を受け取れること。処方箋をもらって、家の近くの薬局に行ってみても在庫がないので取り寄せになるというのは
十分に考えられること。門前薬局は処方される薬がある程度分かっているので在庫を持っているはずなのだ。取り寄せになった場合は後日の受け取り
となり、二度手間になる。この二度手間がかなりのデメリットになっていることが認識されていないのでは?という気になってしまう。

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1月15日 残り2700万台
 日本マイクロソフトは、2020年1月に保守サービスを終了するWindows7について、2018年12月時点で法人・個人の合計で2700万台で使われている
と発表した。国内のマイクロソフトのOSが動いているマシンの約半分だ。現状ではサービス終了時点でも1750万5000台が残ると予想されており、
オリンピックでセキュリティーリスクが高まることもあり、Windows10への切り替えを促している。残念ながら、世間の関心はそんなもんだろうな
というのはよく分かる。そして、切り替えたくても接続している機械や周辺機器が対応していないのでWindows7を使い続けないといけない
人たちもいるというのもまた事実。世の中、そんなに単純ではないのだ。現在、Mac OSを始め、無償のOSも数多く出ている。そんな中で
高いお金を出してでもWindowsを使い続ける意義がどれだけあるのか、という問題がある。バグも多く残っているし、アップデートすると
動かなくなるなどの問題もはらんでいたりする。そろそろ世の中の人はWindowsから離れるという決断をしてもいいのではないだろうか。

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1月16日 人工流れ星
 JAXAが18日に打ち上げるロケットには人工的に流れ星を発生させるサービスを目指すベンチャー企業の人工衛星が搭載されているという。
人工流れ星は発生場所や色を制御して、思い通りの光を夜空に描けるという。2020年春のサービス開始を目指しており、広島県を中心に直径200 km
の範囲で見ることができるという。流れ星の正体は小さなチリみたいなものなので、今回の人工衛星のサイズ、縦横60 cm、高さ80 cmでも
かなりの数を積むことができるのだろうけど、全てを出し尽くしたらどうするんだろうか。1つの色に注文が集中して、その色の流れ星だけ
受注できなくなった時とか。その都度、新しい人工衛星を打ち上げるのだろうけど、どれだけ現実的で元が取れるのか・・・。疑問は残る。

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1月17日 トイレ退室
 日商簿記1級の試験で、トイレに行くために退室したために不合格になった人が訴訟を起こした。完全にコントロールできない生理現象に
配慮する義務がある、というもの。この簿記の試験は15分の事前説明と90分の試験で、試験開始30分以内の退室と、30以降に退室した場合の
再入室を禁止している。訴訟を起こした人は開始15分からトイレを我慢し、30分過ぎに退室、再入室ができなかったので試験に落ちたという。
判決は原告の敗訴。どんなルールを定めるかは実施者の裁量年、過剰な水分摂取を控えればトイレに行かずに済む場合が多いとした。一応、
トイレが原因で実力を発揮できない可能性はあると補足もしているようだ。これって完全に原告側の言いがかりのような気がするのだ。
事前説明で示されだろうし、ひょっとしたら受験票に注意事項として書いてあるかもしれない。体調管理は受験する側がキチンと行うもので、
当日は熱があったから大学入試の試験をやり直させてくれ、と言っているようにも聞こえる。カンニングの可能性を避けられないという
実施者側の言い分もよく分かる。往生際が悪いというか、何というか・・・。

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1月18日 ペースメーカー
 体内に埋め込むタイプのペースメーカーで不具合が見つかった。1158台を自主回収の対象とするとメーカーが発表している。それぞれの患者は
医療機関で危機を取り替えるか、プログラムの修正で対応するか判断するという。ペースメーカーの集積回路に不具合があり、必要な血液が送られず
失神などの重篤な健康被害が起きる可能性があるという。ペースメーカーともなると命に関わるものだけに、この不具合は痛い。それだけに
迅速に発表したのだろう。ところで、ペースメーカーを埋め込んでいる人というのは実際どれくらいいるのだろうか。少なくとも私はまだ出会った
ことがない。今回の1158台というのも多いのか少ないのか微妙に悩む台数だ。医療機器の販売台数って確かに分からないなと思った次第だ。
とにかく、この不具合で死者が出ないことを願うのみだ。

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1月19日 リスニング
 センター試験が今日、明日の日程で行われるわけだが、毎年のようにリスニングの不具合を調査している。リスニングの受験者数を調べるのは
難しいので受験者数が分母なのが残念なのだが。今年の受験者数は57万6830人。ニュースで聞いたICプレイヤーの不具合を訴えた受験生の数が
67人なので0.012%となっている。例年0.02%前後で推移していたので、今年は少なめというところだろう。単純に半分になったと言っていいのか
は数が少なすぎて単純には比較できない気がするのでとりあえず置いておいて。やっと初期不良率として安定してきたかな、という感じだったの
だが、センター試験が行われるのはあと1年。その後は共通試験に戻るわけで。その時の英語の試験がどうなるのかはまだ明かされていない
と思う。そこまで熱心にニュースを追いかけていないというのが実際なのだが・・・。果たして、この初期不良率を維持できるのかどうか。

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1月20日 情報提供
 会員数は日本の人口の半分を超える6700万人となっているポイントカード最大手で、氏名や電話番号などの会員情報の他、購入履歴やレンタル
ビデオのタイトルなどを、裁判所の令状なしで捜査当局へ提供していることが明らかになった。会員規約にも書かれていないし、当局も情報を
得たことを本人に知られないように徹底していたという。どうも刑事訴訟法にある規定で、合法ではあるらしいのだけど、ちょっとなぁ・・・と。
ポイントが付くということは、店側にはそのポイントを超える分のメリットがあるわけで、店として会員になるにはそれなりの対価も必要で、
それを賄った上での利益なので、カードに付随する個人情報にどれだけの価格がついているのかは想像の及ばないところにある。カードを持っている
人はそれを認識しているのだろうか。で、このカードの問題、これからどうなるのかは全く分からない。これがキッカケでカードをやめる人が
出てくるとも思えないし。もうしばらくこの状態が続くんだろう。

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