Top雑感2019年12月(11日〜20日)

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12月11日 残念なロボット
 時として、会社などは残念な方向にIT化を進めることがある。今回、あるメーカーがロボットとRPAを活用して契約書などに押印するサービスを
発表した。ページをめくるたびにカメラで書類を撮影し、押印欄を識別、押印すると言うカメラで撮影した書類は契約書や請求書といったカテゴリに
自動的に分類されてPCに保存されると言う。金融機関や自治体では契約時に膨大な書類に角印を押す必要があり、作業が夜中までかかることもある
とかで、その作業の軽減が目的だと言う。だからそっち側じゃないだろう、と言いたくなってしまう。もっと契約書そのものを効率化する方向に
社会が動かないといけないと思うのだ。このロボットも、結局のところ、中身は人が見ないといけないわけで、だったらその人がハンコを押せば
早いと思うのだ。まぁページをめくって画像として保存するところはロボットがやってもいいと思うのだけど。なんとなく、努力の方向が違うな
という感じだ。

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12月12日 今年の漢字
 年末恒例、今年の漢字が発表された。今年選ばれたのは「令」だった。言うまでもなく、新しい元号の令和に因んでのものだろうが、理由を
考える側はその一点突破というわけにはいかず、法令改正や法令遵守、警報発令、避難命令など、苦しい言い訳を並べていたようだ。ついでに
トップ20も発表されていたのだが、新、和、変、災、嵐、水、風、天、税でトップ10になっていた。2位の倍以上の得票を得ての令なので
とやかく言うつもりはないのだが、あまりにもそのままだな、と。で、例によってこれも来年の今頃には忘れているわけで。何だったら、
元号すら年末にしか思い出さなかったりするわけで。色々と意味のないものを続けているなという気がするわけで。止める勇気というのも
大事ではないだろうか。

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12月13日 忘年会スルー
 今、居酒屋で昨年に比べて忘年会などの団体客が減って売り上げが落ちているそうだ。それを反映するかのように、忘年会スルーという言葉が
使われているようだ。忘年会に参加したくないが参加している、参加していないという人の割合が、とある調査では4割近くになるという。
お金の問題だとか、結局は会社の上下関係が続いているだとか、理由は様々なようだ。何となく、私も今年は別に出なくていいかなと思っているので
気持ちはよく分かる。こう言っては何だが、特に楽しくないのだ。思い切りスルーしたくなる気持ちもよく分かる。それでも上の人は「忘年会を
やらないと」と言ってくるし、何か大きなことがあると「節目で飲まないと」みたいな感じになる。発想が古いんじゃないかなぁ・・・。

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12月14日 自動運転
 日本の大手自動車メーカーが、自動運転のレベル3に対応すると発表した。レベル3とは、一定の条件下で運転を全てシステムに委ねるというもので
メーカーが想定しているのは高速道路での渋滞に限定するようだ。渋滞の解消や緊急時にはドライバーの運転に戻るという。まだ高級車のみの予定では
あるのだが、徐々に普及していくのだろう。この高速道路の渋滞というのも、実はそんなに甘くないと思うのだ。どこの車線を選ぶのかにもよるのだが、
隣の車線から車が入ってきたり、第一走行車線の場合は合流してくる車がいたりもする。ただ前の車に追従すればいいというわけでもないと思うのだ。
そこまで含めて自動運転でいいとなると、なかなかの高性能のような気がする。そのうち、車を人が運転しなくていい時代が来ると思うのだが、
それだとつまらないので、原付にでも乗るか・・・。

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12月15日 過度な運動
 子供のスポーツのあり方について考える勉強会が開かれた。昨年から豊橋市で開催しているもので、小中学生が過度な運動で健康を損なってまで
結果を求めるスポーツのあり方に疑問を呈した専門家が開催しているそうだ。勉強会の実行委員は年代にあったトレーニングを行うように訴えて
いるという。このような指摘が一部から出る一方で、国はジュニアからのスポーツのレベルの底上げを狙っていて、小学生くらいからビシビシ
鍛えている。キチンと管理した状態でスポーツをしているからいいんだ、という意見もあるのだろうけど、私は見ていて辛くなる。東京の一部の人
にしかチャンスが与えられておらず、生まれながらの不平等感を思い起こさせるのと、この子供たちは楽しいんだろうかと思ってしまうためだ。
まぁ、あらゆるスポーツでキチンとした指導者に習ったことがないので、全部中途半端な私は、指導を受けられる環境が羨ましくもあるのだけど。

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12月16日 消費税収
 政府が20日に決定する2020年度予算案で、消費税収が初めて20兆円を超える見込みだという。今年は半年分であった増税の効果が年間を通じて
出てくるためで、21兆円にまで達する見込みだという。1%あたり2兆円と言われており、2019年が19.4兆円だったので、単純な足し算でも21兆円を
超える。軽減税率分があるので、そこまで簡単な話ではないのだけど。この結果、税収は所得税を上回り、消費税が最大の税目となる見通しだという。
結局はどこから税収を得るのかという話だと思うのだが、結局は最も確実なところから集めているのが消費税なのかなという気がするのだ。ただ、
所得税を上回るほどの税収というのはちょっと違和感がある。所得税は累進課税をしているので、名目上は所得の再配分を狙っているはずだ。
そこよりも、逆進とも言われる消費税の方が多いというのは、疑問が残るわけで。う〜ん、私の考えが歪んでいるのだろうか・・・。

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12月17日 聖火ランナー
 来年の東京オリンピックでの聖火ランナーが発表されたようだ。一覧表を見たわけではないので何とも言えないのだけど、かつてのオリンピック出場選手の
他にも芸能人が多数入っているらしい。元々、ランナーの数がすごい数なので多少入っても一般人のランナーの数を圧迫するほどではないと思うのだけど、
それでももっと一般市民に参加させてあげて欲しかった。全体を通じて、どこを目指している大会なのかが分からなくなっているのだ。結局は客寄せを
して、盛り上がっています感を出したいだけのような気もするし。世間は言うほど盛り上がっていないというのに。ちなみに、ゆるキャラで一世を風靡した
くまモンは「人ではない」という理由で落選だったそうだ。一応、安全性が確保できないという理由もあったようではあるが。開会式まではあと200日
ちょっとだったか。このままダラっと始まりそうだ。

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12月18日 オリンピックのチケット
 オリンピックのチケットは抽選販売を終えた。1次販売ではサイトがパンクし、1枚も当たらなかった人を対象に追加抽選を実施。さらに2次販売も
終わったようだ。「ようだ」というのは私が全く興味がなく、販売の日程なんてすっかり忘れているからだ。こうなってもまだ購入のチャンスは
残されているという。来春以降に東京都内に設置される販売所で、売れ残ったチケットを先着順で売るもの。他に観戦できなくなった人が
転売する公式サイトだ。まぁここまでは分かる。問題はこの先。スポンサー企業がチケットを提供するキャンペーンがあるという。公式観戦ツアー
も計画されているとか。こういうところでスポンサー企業が顔を出してくるあたりが、商業オリンピックと揶揄される所以なのだろう。もう少し
一般の人に気を遣えばいいのに・・・。市民はどんどん冷めていくぞ。

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12月19日 皆勤賞
 幼稚園や保育園、学校などに毎日通い、1日も欠席しなかった人を称える皆勤賞。これを廃止する学校や園が出てきているという。曰く、病気や
体調が多少優れなくても皆勤賞を目的に無理して投稿する子供や保護者がいるためだという。同時に休むことが悪いわけではないことを教える
必要性も問われているようだ。日本らしい思想というか、勤勉さを称えるようなものなので、それなりに狙っている親もいたことだろう。
世の働き方改革や有給休暇の強制取得はこれに反するものだが、社会人と学生では大きな違いがある。社会人は休むと仕事が溜まるか、周りが
フォローしてくれてメールが溜まっているだけで終わるかもしれないが、学生の場合は休んでいる間に授業が進み、自分が困るだけになるのが
問題なのだ。皆勤賞を特に褒め称えるわけではないが、それなりに休めない理由だって学生にはあると思う。

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12月20日 視力
 裸眼視力が1.0未満の小中高生の割合が過去最高になったそうだ。小学生の34.57%、中学生の57.47%、高校生の67.64%でいずれも過去最悪だとか。
近い距離でスマートフォンの画面を見たり、読書をしたりすることが一定の影響を与えている可能性がある、と分析しているとか。数千人規模の実態調査を
来年度に行い、対応策を検討するという。スマートフォンが原因かどうかは分からないのだが、遠くを見る必要が無くなっているので、近くだけを見れば
いいように進化しているという風に思ってしまうのだ。地方に行くと話は別だが、昔ほど見通しの良い場所はないし、案内標識も近くで見れれば十分
という状態。これでは遠くが見れないと困るということがないので、遠くを見る能力が退化するのは当然ではないだろうか。一方で車の免許を取るには
視力が必要なわけで。そう考えると、どこか歪んでいるなと思ってしまうわけで。本当に視力は2.0も必要なのだろうか。

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