Top雑感2019年12月(1日〜10日)

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12月1日 木枯らし1号
 気象庁は東京地方と近畿地方で木枯らし1号を発表している。10月半ばから11月末までで、西高東低の気圧配置で最大風速が概ね8 m/s以上の西北西〜
北の風というのが定義だ。近畿地方では11月4日に発表があったものの、東京では昨日までとうとう発表がなかった。結果、2年連続で木枯らし1号の
発表がなかったことになる。1951年に記録を取り始めて以来、2年連続は初なのだそうだ。11月末までに限定するから発表できないだけで、どこかの
タイミングでは吹くと思う。気候が変わってきているので、同じ期間で観測を続けているとズレが出てくることもあるのだろう。人工衛星を初めとする
観測機器とコンピューターの予測で予報ができ、アメダスで記録を自動的に残すとはいえ、こういう昔ながらのものを、季節の変動を調べるために
残している気象庁。ハイテクとローテクの組み合わせみたいで面白い。木枯らしみたいなものも、将来にわたって続けるのだろうか。

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12月2日 予定調和
 今年の新語・流行語大賞が発表された。年間大賞は「ONE TEAM」だった。日本で行われたラグビーワールドカップで、日本代表のチームのスローガンが
そのまま大賞になった形だ。他にパッとしたものがないというのもあるだろうが、予定調和のように感じるのは私だけだろうか。妙に盛り上がったし
他に無いし・・・。トップテンは「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」「#KuToo」「◯◯ペイ」「免許返納」
「闇営業」「令和」ということで、流行ったとは言い難いものが並んでいる。年々、流行語が生まれなくなってきている。流行の移り変わりが
早いというべきかもしれないし、テレビがそれほどの影響力を持たなくなったからかもしれない。きっと来年の今頃は忘れているんだろうな、とか
思うと毎年のようにチェックするのが空しくなる。

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12月3日 ソシャゲ離れ
 車離れやら恋愛離れやら、何かと「離れ」が話題になる昨今の若者文化だが、新しいものが顔を出した。「ソシャゲ離れ」だという。まぁ中身は簡単で
ソーシャルゲーム業界が苦戦を強いられているということのようだ。特定のゲームタイトルから離れるだけならどこかの一人勝ちになりそうだが、
実際は業界が軒並み厳しくなっているので、そもそもソーシャルゲームから離れている人が増えているということのようだ。移動中の暇つぶしから始まり
課金をするようになってどんどんハマっていく・・・というパターンが多いようだが、業界として限界を迎えたようだ。まぁそんなもんだろうなとは
思うのだが、気になるのは、次の暇つぶしはどこに行っているのか、ということ。無料ゲームで満足しているのか、ということだ。電車の中では
スマートフォンをいじっている人がまだまだ多い。ソーシャルゲームから離れて、一体何をしているのか。微妙に気になる。

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12月4日 北関東で地震
 昨日と今日、2日連続で北関東でやや大きい地震があった。昨日は茨城県北部で最大震度4、今日は栃木県北部で最大震度3。もともと茨城県沿岸部は
地震が多いところとはいえ、内陸部で、しかも2日連続となるとちょっと考え込む。ちなみに、どちらもごく浅い地震で、マグニチュードは4.7〜4.8と
よく似ている。折しも公共放送が首都直下型地震の特集番組をシリーズで放送していたりと、なかなかタイムリーな感じだ。東日本大震災の時も
こんな感じだった。何だか地震が多いなと思っていたら大きいのがドカンと来たという感じだった。もちろん、このまま何も無ければそれでいいのだけど、
ポータルサイトで特に大きく扱われていた形跡がないのが気持ち悪いのだ。震度4くらいで騒ぐなということなのかもしれないが、一昔前なら
結構騒がれた震度だと思うのだけど・・・。

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12月5日 水質は改善するか?
 東京オリンピック、パラリンピックのトライアスロンなどの会場となるお台場海浜公園で、水質改善のために神津島から砂を運んでくるという。
テスト大会となった時に、選手から悪臭の指摘が出たり、大腸菌が基準値を超えていたなどの問題が発覚している。元々、神津島の砂を持ち込んでいる
ことや、島の漁港の浚渫工事で発生する砂を再利用することなどから、自然環境に大きな影響はないと考えられている。もちろん、砂は汚物を吸着
したり、濾過したりするし、水生生物の生育に必要だったりする。だが、それが本当に大会までに効果を発揮するのかが疑問だ。閉ざされた水系なら
可能性はあるかもしれないが、ガンガン排水が流れてくるところなので、追いつくのか、ということだ。運河で水質改善が見られたことがあるというが、
ちょっとレベルが違うんじゃないかと。ちなみに費用は6000万円。お金のかかるオリンピックだ・・・。

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12月6日 3G終了
 Softbankは2024年1月で3Gのサービスを終了すると発表した。前身であるボーダフォンから20年を超えるサービスとなっていたが、とうとう停波
という形になった。古い機種を使っている人やVoLTE非対応のLTE端末を利用している人に影響があるようだ。提供終了となる料金プランなどもある
ようだ。気になるのはまだまだ4G回線が対応していない地域があるということだ。山の方に行ったり過疎地に行ったりすると結構な割合で4Gでは
つながらず、3G回線になっている。それでも切り替えて大丈夫なのだろうか。全部置き換えるということなんだろう。4Gにするのか、一気に5Gにまで
してしまうのか。まぁいつまでも古い回線を残しておくわけにはいかないので仕方ないのだろうけど、まだ使われているのだから、その対策を
早めに打ち出して欲しいものだ。

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12月7日 記述式も?
 大学入試について、英語の民間試験の活用を政府が見送ったのはつい最近だった気がする。今度はさらに国語と数学の記述式問題の導入を見送る方向で
最終調整しているという。これもまた、入試制度の大改革として注目されていたものだが、どうやって採点基準の欣一性をとるのかが気になっていた
内容ではあるのだが、最も簡単な方法、導入見送りで決着をつけるようだ.脇から見ている分には迷走しているな、で済む話なのだが、現場の先生や
受験生にとっては大問題だったようで。結局はどのスタイルで実施するのか、という問題になってきている。まぁ記述式を戸運輸したいのは理解できない
わけではない。悪い言い方をすれば、マークシートは適当に塗れば当たる可能性がある。センター試験では数学でいくつかのセオリーがあったのも事実。
元々、記述式でどうやって採点基準を決めるのか?という話はずっと出ていたわけで。現場がいちばんかわいそうだ。

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12月8日 日常的にパワハラ
 大手電気会社の新入社員が自殺し、教育主任が自殺教唆の疑いで書類送検された事件で、パワハラは日常的で自浄作用はなかったと元社員が話している
そうだ。まぁ多かれ少なかれ、どこの会社でもあることだろう。大きな会社なので会社全体の体制という話ではないのかもしれないが、どこでもありそうな
話ではある。この事件、自殺した人のメモに、自殺を促されたということが書かれていたらしいのだが、おそらく死ねとかなんとか、そんなことを
言ったのだろう。発言した側の問題が大きいのは事実であり、色々と思うところはあるのだが、起こり方を知らないのではないか、という気がする。
一昔前の根性論の指導を受けてきた世代ではないだろうか。そうなると罵倒するしか指導方法を知らないのではないか、と。大声を出すのではなく、
何が間違っていて、どう直すべきなのか、それを伝えるのが指導だろうと思うのだ。この会社も大手なのだが、大手ほど深い闇が残っている気がする。
クリーンなイメージを外に発信しようとしているだけに、そのギャップが恐ろしい。

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12月9日 セルフレジ
 会社のすぐ近くにあるコンビニでセルフレジが導入されていた。時々寄るので気にはしていたのだが、今日になって気づいたということは、
ここ1週間くらいで設置されたものだと思う。で、使ってみたのだが、特に迷うこともなくサクサクと使えた。袋も近くにあるし、箸やストローも
用意されてい他ので、特に困ることもなく会計を終わらせることができるだろう。問題はこれがどこまで続くかだ。重さを測定しているわけでもない
ので、その気になれば一部の商品の会計をせずに持ち出すこともできるのだ。店員がどれだけ見ているかは分からないのが実情だし。防犯カメラで
録画されているのは覚悟しなくてはいけないだろうが、それでも持ち出す人は出てくるだろう。それでも広まっていきそうな気がするわけで。
あと5年もしたら、ひょっとしたら・・・。個人的には嬉しいのだけど。

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12月10日 デジタル・ニューディール
 政府がデジタル・ニューディールと称して約1兆円の補正予算を策定する。人工知能や次世代通信規格である5Gの導入を進める、学校のICT化、
中小企業のIT化の支援などだ。ニューディール政策に因んでのデジタル・ニューディールだ。どうにも私には現実味がないように思うのだ。世の中は
AIに対して希望を持ちすぎなのだ。導入したらなんでもできるというものではないぞ、ということに早く気づかないといけないだろう。IT化すれば
物事が効率化するというのも間違っている。もっと根本的なところから変えないとダメなのだ。色々とIT化したのに結局は紙媒体を無くせないとかは
典型的な例だろう。こんな目先の聞こえのいいことに予算をつぎ込むのではなく、10年、20年先を見越したところに力を入れるべきでは?このままでは
ジリ貧だと思うのだけど・・・。

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