Top雑感2019年4月(1日〜10日)

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4月1日 原則西暦へ
 5月1日からの新元号「令和」が発表された今日だが、外務省が和暦の使用を原則的に止めると発表した。外交交渉で西暦を使用する一方で、省内の
文書は和暦と西暦が混在していたため、読み替えが煩雑だったためだという。会計年度や閣議の資料などには例外的に和暦を使わざるを得ないが
わかりやすさを重視していくという。外務省が分かりにくいって認めてしまったな、とか思ってしまったのだが、確かに文書に和暦と西暦が
混在すると分かりにくい。せめて省内の文書は統一すべきだろう。そして、海外とやりとりする可能性がある以上、西暦という選択肢しか
残らないわけで。よりによって、新しい元号が発表された日に方針を示さなくても・・・とも思うのだが。まぁ、外務省としては、年度始めに
発表したかっただけなのだろうけど。

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4月2日 いきなりトーンダウン
 昨日の外務省の発表、原則的に西暦のみで年を示すというものが一気にトーンダウンした。元号を重視する与党から反発が出たという。外交文書に
和暦を添えたり、縦書きの場合に和暦にする必要はないと説明、国内用の行政文書の全てを西暦にするのではない、と説明するにとどめたようだ。
内閣官房長官からそんな方針は聞いていないと批判されたり、与党か国内の行政文書は元号も大切にする部署であっていただきたいと苦言を呈された
こともあるようだ。いずれにせよ、発表のタイミングが悪すぎた。いくらなんでも新しい元号が発表されたその日にやることではないだろう。
ただ、提案の内容はもっともなものだと思う。外交文書を西暦で書くのは当然であって、国内向けに直すときにわざわざ和暦を載せるというのは
手間が勿体無い。元号は元号で大事なものなのかもしれないが、実務の効率を考えると、西暦の方が理にかなっている。伝統と実務を同列に比べては
いけないと思うのだ。

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4月3日 免許返納
 自動車運転免許の自主返納の精度が始まってしばらく経つが、2018年に自主返納した75才以上の人は29万2089人であり、過去最多だったそうだ。
2017年比で3万8000人余り増加したという。警視庁は高齢者ドライバーの事故対策として、自動ブレーキ搭載車などに限る、条件付き免許証の導入も
検討しているという。そんな条件をつけてみたところで、自動ブレーキ搭載車を購入できるだけ、生活に余裕のある高齢者がどれだけいるのか、
という話だ。そして、田舎に行けば、車がないと生活できない所も多い。免許を返納すると運転経歴証明書という身分証明書の発行を申請できるのだが
これでバスやタクシーが大きく割引になるとかでもないとなかなか返納は進んでいかないと思う。過去最多になったのだって、分母が大きくなったから
ではないのか?という疑問が。返納は進まないよな・・・。

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4月4日 24時間営業の岐路
 直営店で営業時間の短縮の実験を行なっていた大手コンビニチェーンで、加盟店に一律に求めてきた24時間営業を、店の事情に合わせて柔軟に見直す
意向が示された。新たに就任する社長が示したもので、店ごとに経営環境が大きく異なっているためとのことだ。この影響がコンビニ業界にどれだけ
大きな波紋を起こすのかは分からないのだが、1つの分岐点になることは間違いないだろう。かつて正月の初売りも元日からというのが大流行した
ことがあったが、従業員も休ませるべきという流れから、2日や3日に初売りを行うという方向にシフトしてきた。これと同じことがコンビニ業界でも
起こるのだろう。24時間営業だからこそ、夜中に商品の入れ替えができたり、閉店の作業が要らないといったメリットがあるということも言われて
きたのだが、果たしてどうなるだろうか。

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4月5日 PAに予約駐車マス
 NEXCO中日本が東名高速に新設する豊橋PAで駐車場予約システムの社会実験を行うと発表した。予約エリアと一般エリアに駐車場を分け、予約エリア
には特大車6台と大型車15台分を用意するという。この内容からも分かる通り、物流事業者の利用を想定したもので、Webから予約し、現場ではETC2.0
に対応したゲートで予約車両であることが照合されて入れるようになるという。さて、これでどれだけの利用者が見込めるのか、だ。当面は無料だが
準備が整い次第有料に移行するというし、そこまで時間をキッチリと走れる車というのがどれだけいるのかも分からない。夜の東名を何度か走ると
分かるのだが、トラックに人気のあるPAというのがいくつかあるが、多くは大都市圏に近くなってから。要は時間調整を兼ねて仮眠のために
止まっているのだと予想できる。そんな状態なのに、予約制にしてしまって大丈夫なのかが分からない。予約制にしたのであれば、その利用率も
しっかりモニターすべきだろう。意外と少ないのでは?と思っている。

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4月6日 GPSのリセット
 明日の午前9時、GPS衛星から送られてくる時間情報がリセットされる。時間情報は週単位で制御されているが、それが2の10乗、1024週分しか
無いそうで、20年に1度の割合でリセットしているのだそうだ。前回は位置情報が正しく表示されないなどのトラブルが起こったそうだが、今回は
各社が対応済みということで、大きな問題は起こらないと考えられているが、何が起こるか分からないというのが実情。まぁ大丈夫だとは思うが。
この手のシステムは、当初の想定を超えて長く使われるというのがよくある。代表的なのが2000年問題。設計された当時は想定されていなかった
ものだ。他にもUnix時間の2038年問題など、色々と出てくるのだが、GPSにもそれが関係していたようだ。何しろシステムが始まったのは1980年
1月6日。その当時のシステムがまだ残っているというのだから、衛星側で対策するのは難しいのだろう。何も起こらないとは思うが、一応。

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4月7日 統一地方選
 今日が統一地方選挙の投票日。私の住んでいるところでも、県知事選挙と県議会議員選挙が行われた。出かける予定があったので、その前に
投票したわけだが、どうやら世の中的には投票率が低かったようだ。勿論、今日の時点では推計しか出ないのだが、11道府県知事選挙の平均は
50%を下回り、過去最低を更新しそうであり、41道府県議会議員選挙も過去最低だった前回の45.05%を下回りそうとのことだ。世の中の
投票率はそんなもんなんだな、と思ってしまった。そして、相変わらずだが、午後8時の投票終了と同時に、知事選挙も議会議員選挙も
かなりの数の当選確実が出ていた。相変わらずの集計の凄さだ。開票作業をしている人のモチベーションに関わりそうな気がするのだが、
ある意味では恒例行事ともなっているわけで。電子投票にしてしまえば、テレビの選挙速報に勝てるのに・・・。

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4月8日 生放送で
 アメリカのケーブルテレビ、ディスカバリーチャンネルで、エジプトで見つかった石棺を開封する様子を生放送したという。ある程度の発掘
調査が進んでいた所らしいのだが、石棺を開封する所はこの時が初めてだったらしい。中にはキッチリと布に包まれ、装飾品に囲まれた
ミイラ1体が納められていたという。2時間の番組だというから、放送できるのは石棺を開けて中を確認するまでくらいだろうか。
こういうのを本当に生放送でやってしまうのが、さすがディスカバリーチャンネルといった感じだ。何しろ、開けてみたら空っぽでしたという
結果すらあり得るわけで、その可能性を負ってでも放送しようという意志が凄いなと。結果として大成功だったわけだけど、もっと
エゲツないものが映る可能性もあったわけで、考えれば考えるほどよくやったなという感じ。日本でこういう番組は・・・できないだろうな。

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4月9日 新紙幣
 夜にあまりニュースを見ない私は、朝のニュースで知った。現在の日本の紙幣が2024年度上半期をめどに新しくなるという話だ。約20年ごとに
デザインを一新しているという話だが、20年前にどれだけ変わったのかは記憶にない。今回の変更は肖像画は勿論だが、そのほかのデザインも
ガラッと変わるようだ。ただし、1万円、5000円、1000円の紙幣のみ。こんなところでも2000円札は不遇な扱いを受けるようだ。
これでまた紙幣の認識をしないといけないATMや自販機の中身の入れ替えが起こるのかと思うと頭が痛い。2000円札が出た時は妙な特需に
湧いたものだが、それと同じことが起こるのだろうか。ただ、今現在、イメージとして出ている紙幣の画像が、どうにも野暮ったくて
気に入らない。子供銀行券みたいな感じなのだ。切り替わるものは仕方ないのだが、せめてもっとデザインに凝って欲しかった。

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4月10日 ブラックホール
 国際的なチームがブラックホールを電波望遠鏡で観測したとする記者会見が行われた。今年中に観測できて発表されるのではないか、という
ニュースをつい最近見たばかりだったので、こんなに早いとは思っていなかった。世界中の電波望遠鏡を使って、擬似的な巨大な電波望遠鏡を
形成してやっと画像として捉えたという。これまで雑誌などで出ていたものは全て想像図だったのだが、初めて実際に捉えたということだ。
残念ながら解像度はそこまで高くないのだが、それでも実際に撮影できたというのは大きい。会見は動画サイトで世界同時配信されていたようで
新しい試みだな、と思って見ていた。勿論、会場には記者もいるようなのだが、開かれた場として動画配信を使うというのは凄いな、と。
これからは同じように重大な発表は配信されるのだろうか。

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