Top雑感2018年9月(11日〜20日)

<<Prev. | Next>>

9月11日 ふるさと納税
 制度が始まった時からこうなることは分かっていたのだ。返礼品が過剰になることが明らかなふるさと納税だ。総務省は自粛を求め、通知や自治体名の
公表などをしてきたが、一向に改善しない一方で、通知に応じて返礼品を変えた自治体からは「正直者がバカを見る」と苦言を呈されていたようだ。結果、
ついに法改正をするという強硬策に出るようだ。法的措置に出ざるをえないくらいに加熱してしまっている制度なので、どこかで歯止めをかける必要が
あるのだろう。通知やお願いベースでは動いてくれない自治体があるのも事実であって。元々は地方を応援しようという趣旨だったのが、返礼品で
税金を集めようという自治体の思惑が重なってしまったのが悪いのだろう。返礼品の出費で、どれだけ実際に税金が集まったのかに疑問が残るわけで。
総務省が大ナタを振るうのも時間の問題だったはずで・・・。さて、これからふるさと納税はどうなる?

▲Page Top

9月12日 10年で3件
 自転車の酒酔い運転による容疑者の逮捕件数だという。今日の未明に福岡県で女性が酒酔い運転の疑いで逮捕されたという。現場付近には街灯もなく、
かなり危険だったという。警察官が発見して職務質問したというが、前後左右に体がふらつき、ろれつが回らない状態、呼気からは基準値の6倍の
アルコールが検出されたという。それでも地面を蹴って進んだだけという趣旨の供述をして、容疑を否認しているという。自転車の酒酔い運転は
なかなか見つけるのが難しいこともあって、よほど悪質でない限りはスルーされると聞いたことがある。ただ、見つかった時には、いきなり赤切符
だとか。今回はそれをさらに超えて逮捕までいった様だ。さらに、今回は否認の仕方もなかなか残念な感じがしてしまう。道路交通法によると、
歩行者として認識されるためには自転車を降りて押していないといけない。サドルに座っている時点でアウトなのだ。実に苦しい言い訳だな、と。
諦めきれない思いが、その言い訳に現れているな、と。

▲Page Top

9月13日 電子タバコ
 厚生労働省のアメリカ版、FDAが、電子タバコを未成年に販売している実店舗、オンラインショップに対し、警告状1100通、罰金131件を科した
という。特に風味付きの電子タバコについては市場から一掃することも考えていると発表しており、かなり大きな方針転換を考えているようだ。もともと、
電子タバコにしたからと言って健康なものになるというわけではない筈なのだ。まぁこれまでの火を着けていたものに比べたら、ひょっとしたら、という
感じだが、長期間に渡っての追跡調査があるわけではないし、吸わないに越したことはない。それなのに体にそれほどの害はないという話だけが
広まって現在に至っているのではないだろうか。日本では果たしてどうなっているのか。一時期の品薄状態ではなくなっていると思うのだが・・・。
禁煙の運動が広がりすぎて、あまり広まっていない気がしているわけで。ま、それはそれでいいことなのだけど。

▲Page Top

9月14日 電子投票終了
 全国で唯一、電子投票を行なっていた六戸町が電子投票を休止する条例改正案を可決した。これまで町長選で2回、町議選で補選を含めて4回の投票を
行なったという。これからは他と同じく、投票用紙を投票箱に入れる方式に戻るという。電子投票はタッチパネル式で投票を行うもので、電子投票普及
協業組合からリースをしていたのだが、組合が機器の更新を行えず、調達が困難になったためとしている。開票作業が数分で終わる他、無効票や按分票が
発生しないなど、メリットがあった一方、機器の故障で選挙が無効になるというデメリットも抱えているようだ。結局、このてのものは、メリットよりも
デメリットが強調される傾向があるので、こうなってしまうのだろう。もっとなんとかならないかなぁ・・・。オンラインでリアルタイムでどこかに
バックアップを作るとか・・・。便利だと思うんだけどな。

▲Page Top

9月15日 地震の被害
 北海道で大きな地震があったのは6日。約10日ほど経ったわけだが、道内の旅館、ホテルなどの宿泊キャンセルが94万2000人、影響額は117億2500万円
になるという。飲食代や土産物代などを含めた影響額は292億円と推計されており、観光業への影響が大きくでた形だ。北海道というと農業のイメージが
強いのだろうが、実は観光での収入というのが多い。実際、北海道で学会を開くと参加者数が他の地域よりも増えるという傾向があるらしい。
今回は夏や冬、紅葉の時期などの観光ハイシーズンではないので、これでも被害は小さい方だと思う。これが札幌雪まつりのタイミングだったらと思うと
恐ろしい。雪像が崩れることだって考えないといけないし、停電したら暖房がつかないので凍死の可能性だって考えないといけない。こう書くと不謹慎
かもしれないが、地震が起きたタイミングとしてはかなりいいところだったと思う。被害が比較的少ないタイミングという意味で。

▲Page Top

9月16日 97駅が浸水
 今年もそうだが、最近は何かと水害が多い気がする。雨が多くて堤防が決壊したり、土砂崩れが起こったり。今、国土交通省が「荒川氾濫」という動画を
公開している。荒川上流で3日間で500 mmを超える雨が降ったと想定して、東京都北区で堤防が決壊、銀座や東京駅までが浸水するというもの。そこまで
とんでもない想定雨量でもないので、何が起こるかわからないという感じ。中央防災会議のシミュレーションでは17路線、97駅、147 kmの範囲が
水没するとされている。東京は安全そうに見えて、意外と標高が低いのだ。地下には数多くの路線が走っているので、真っ先に水没するのは想像通りだが、
その範囲が想像以上に広いのだ。横浜市あたりも危ないと言われているわけで。そんなところに人口と主要機関を集中させている日本、大丈夫か?

▲Page Top

9月17日 まさかこんなに・・・
 今年の秋の連休は見事に分散した。今日が敬老の日で来週の月曜日が秋分の日の振替休日だ。敬老の日と秋分の日が同じ週に入ることが多い中で、
9月1日の曜日の関係で見事に分散したので、行楽地に行く人もそんなに多くないだろうと思っていたのだ。しかし、世の中はそんなに単純ではなかった
ようで、今日の夜には東名高速上り線で40 km近い渋滞が発生していた。もちろん、関越道や東北道でも同様だったわけだが。意外と言えば意外だ。
3連休ならハッピーマンデーの関係で1年中、しょっちゅうある気がするのだけど、これだけ混むことはなかったと思うのだ。それが秋ともなると
こんな感じになってしまうのか、と。確かに今日は日中は暑いくらいの晴れだったし、これから年末にかけては大きな連休は無いので、行くなら今週か
来週という感じなのかもしれないが、3連休で最終日に帰宅したら疲れているんじゃないだろうか・・・。3連休の3日目でやっと動けるくらいに
体力が回復した者としてはそこが疑問だったりする。

▲Page Top

9月18日 スマホ決済
 ビジネス街にある某ファミレスチェーンで、スマートフォンで注文から決済までを行うシステムを導入した。平日のランチタイムの混雑緩和が目的だという。
テーブルの上のQRコードを読み取ると料理メニューが掲載されたWebページに移行、注文が確定すると決済画面に移り、クレジットカードかキャリア決済か
を選択できるという。食事後はそのまま店を去るだけになるという。今の店舗での利用客層や利用状況などを検証して、他店舗にも順次展開していくという。
これはかなり凄いんじゃないか?システム的には短距離通信ではなく、一回インターネットを経由していそうなので、なんとなく遠回りだが。問題は
これをどれだけの人が使ってくれるか、という問題だ。誰もがスマートフォンで同じような決済をしてくれればホールスタッフを減らせるので、メニューも
安くできると思うが、世の中はそんなに単純にはいかない訳で。結局は同じ人数で回すことになるだろうから、会計のために並ばなくていいというメリット
だけが残ることに。これがどの程度のインセンティブになるのか、それが問題だ。

▲Page Top

9月19日 携帯料金
 総務省が調べた携帯電話等の通信サービス料金に関する国際比較を発表した。調査したのは世界6都市。スマートフォンで国内シェア1位の企業として、
一般的な5ギガバイトのデータ容量を使う料金プランを比較したという。それによると東京は月額7562円と最高、最も安いパリと比べると
4.2倍という結果になった。海外に比べて東京はここ3年間の値下がり率が低く、格安スマホの普及が遅れていることなどが原因と考えられている。
東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ソウルでの携帯電話や固定電話の利用料金で、OECDが公表する購買力平価を使っている
というので、ある程度は物価の補正が入っていると思うのだが、本当にそんなに単純でいいのか、という問題が。東京はどうしても固定電話を
持っている人は少ないだろうから、価格は大きくなる傾向はあるだろうし、国によって携帯電話キャリアのビジネスモデルも違っているだろう。
総務省としてはこういう調査を使って、日本の携帯電話利用料金を下げるように圧力をかけるつもりなのだろうけど・・・あまり効果は無さそうだな。

▲Page Top

9月20日 67億円
 こういうニュースを見ると、なんでもデジタル化するのは良くないなと思ってしまう。大体は名簿の流出なのだが、今回は仮想通貨だ。大手の仮想通貨
交換所で1時間9分の間に67億円が不正に流出していたことが明らかになった。取引履歴を調べると短時間に特定の1口座へ巨額の仮想通貨が送られる
不審な取引が見つかっているという。昔の3億円事件の頃は全て現金だったので、それなりの重さと嵩があったはずで、お金を盗むのも大変だった
筈だ。銀行強盗にしても、持ち帰れる現金の量を考えたら割に合わない可能性だってある筈なのだ。それが仮想通貨になった結果、67億円だ。
今年1月には580億円という想像すらつかない額の流出事件があった訳だが、どちらにしても現金では持ち歩けないほどの重さになる筈なのだ。
起こるたびに考えさせられる。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>