Top雑感2018年10月(11日〜20日)

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10月11日 ボイジャー2号も
 無人宇宙探査機ボイジャー1号が太陽系の外に出たのが観測された数値を見直した結果2012年8月25日とされている。それに続いてボイジャー2号も
太陽圏のギリギリに到達しているという発表がされた。太陽圏の外に到達するのは、今の所この2つのみなので、2例目ということになる。1号は観測装置の
電源を徐々に落としながら、電池の節約をして飛んでいるようだ。打ち上げが1977年なので、実に40年かかって到達したことになる。そもそもの
名前が惑星探査機ではなく、宇宙探査機であるあたりに、どこまでも飛んでいくという意気込みを感じてしまう。色々と凄いのだが、当然のように
40年間メンテナンスフリーで動き続けていることだろう。2号は打ち上げ直後のオペレーションミスで交信不能になりかけたようだが、それ以降は
順調に飛んでいる。なんだったら交信で装置の再起動とかもできるようだ。どれだけのトラフルを想定しているのかと思うと、本当に凄いなと思う。

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10月12日 レジ袋有料化で
 環境省が方針を固めたのだが、早速コンビニ界隈からは悲鳴が上がっているようだ。接客用語が増えるとか、袋が幾らとか言ったらトラブルの種になりそう
だとか。袋代をレジで打つ手間が増えるとか大きさで値段が違うと、なぜその袋の大きさなんだと文句を言われそう、だとか。確かにコンビニで買うと
なぜその袋?というくらい大きな袋に入れられることもあるのだが、袋の大きさで価格に差をつけるとそこで文句が出そうになる、というわけだ。
決める側は何も考えなくてよく、ただそうやってくれと言うだけで、割りを食うのはいつも現場なのだ。本当に実行されたらどれだけの波紋を呼ぶのか、
想像すらしたくない。コンビニでマイバックを出して「これに入れてください」と言っている姿が自分でも想像できないのだ。せめてサッカー台を
用意してもらえればいいのだけど・・・。苦しいだろうな。

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10月13日 睡眠負債
 平日の睡眠時間が短く、土日に昼寝も含めてたっぷり寝ているのだが、寝溜めができると言われるたびに「借金を返しているんだ」と反論していた。
これが数年前のテレビ番組で登場したのだと思うが「睡眠負債」という言葉として市民権を得つつある。この睡眠負債について論文が発表され、
1日7〜9時間がベストだという説が提唱された。これを外れると体内の炎症マーカーが激増するという。1日30分でも、それが積み重なると良くない
という話もある。自分が無茶苦茶な睡眠生活を送っているからだと思うが、この手のことはあまり信用していない。きっと人によってベストな睡眠時間が
あるだろうし、そんなに簡単に一律に言い切れるものでもないと思うのだ。今日も思い切り昼寝してしまった私だが、夜にはキッチリ眠くなる。
そういうものなのだ。

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10月14日 消費増税
 これまで2度の延期が繰り返されてきた消費税率10%への引き上げを、2019年10月には行うと明日発表される予定だ。増税による景気の腰折れを防ぐ
ための準備の加速も各省庁に指示するという。キャッシュレス決済を対象に国が補助したり、エコカー減税や住宅ローン減税の拡充なども検討している
という。前回は法律で禁止した消費税還元セールの解禁も視野に入れるとしている。全世代型社会保障を実現するため財源確保という名目だが、
前回の増税でも同じようなことを言っていたと思うので、どこまで信用していいのか・・・。いまいちハッキリと見えてこない軽減税率の中身なんかも
実施される頃には見えてくるのだろうか。増税開始まであと1年あると考えるか、1年しかないと考えるか、そこが難しい。確実に消費は冷え込むだろうな。

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10月15日 スマホで口臭を
 スマートフォンで口臭のリスクを判定できるアプリが登場した。直接匂いを検知することはできないので、舌の画像から判定するという。メーカーが
持っている舌の画像と口臭の実測値のデータを使って機械学習を行い、舌の状態から口臭のリスクを予測できるアルゴリズムを作成、AIが3段階で
判定してくれるという。今のところは開発段階で、某百貨店の接客スタッフで実証実験を行っており、2019年中の提供を目指しているという。
画像診断は機械学習が最も得意とする分野なので、こんなこともできるのだろうけど、何よりも舌と口臭に関連があると見抜いたメーカーの研究者が
すごいと思う。このメーカーは以前からこのことを提唱していたのだが、AIを使ってこんなところにまで来てしまったのだ。なんでも突き詰めてみるものだな
と思ってしまう。実際にどれだけ利用されるのかは分からないが。

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10月16日 スカイツリー
 東京スカイツリーの来場者数が減っている。開業翌年こそ600万人を超えたが、年々減って昨年は7割程度になり、444万人。足元のスカイツリータウンも
開業直後4476万人から昨年度は3078万人に減ったという。展望デッキ、展望回廊の2箇所から風景を見られるが、「風景に日々変化があるわけではなく、
一度来場すれば満足する」と分析されている。それを言ってしまえば東京タワーも同じなのだが、同じように入場者数は開業直後からは減っているのだろう。
ちなみに、来年4月からの団体予約客が値下げになるという。私も一度行ったのだが、そこそこ綺麗に景色が見えたので、もういいかな、という気に
なっている。これって別に東京タワーでも札幌タワーでも京都タワーでも同じなわけで。ある時点から一定の入場者数になるのではないだろうか。今は
その過渡期と思うのは楽観的すぎるだろうか。

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10月17日 きもの親善大使
 滋賀県長浜市で28日開催予定の「長浜きもの親善大使」選出大会について、応募者がなく今年は中止することが決定した。1998年から在勤、在学を含む
毛ないの女性を対象に募集してきたが、初回の45人がピークで、最近は20人前後、昨年は9人だったという。通常の任期は1年だが、中止になったため、
現在の3人がもう1年務めることになったという。まぁ宣伝不足というのもあるのだろうけど、親善大使になることに対するインセンティブが無いのでは
ないだろうか。土日を含めてイベントに引っ張り出されるので、かなりの時間がある人じゃないとできないだろうし。かつてほどミス○○に特殊性を
見出さなくなっている風潮もあるのかもしれない。履歴書に1行書けるだけで、それがどれくらいの効力を持つのかも分からないわけで。結局、人に
何かをしてもらうには、何らかのインセンティブが必要なのだ。そういうものだ。

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10月18日 ありそうで無かった
 文房具大手が四角いスティックのりを発売する。これまではほとんどが円筒形で、四角いものはほとんど無かった。四角いと紙に沿って塗りやすく、
置いておいても転がっていかないというメリットがある。一方で、これまで敬遠されてきたのは、キャップと本体の間に隙間ができやすいからだという。
そこで、キャップ部分だけを丸くすることでこの問題を解決したのだという。言われてみればという感じで、実に単純な発想なのだ。それでも商品として
存在していなかったのは誰も考えなかったからなのだろう。イノベーションとまでは言えないかもしれないが、こういう発想って好きだな、と。気になるのは
生産の現場。あのケースにのりの材料を流し込んで冷やして固めて作っているのだが、四角にした場合に、角までキッチリ入ってくれるのか、という点だ。
商品として出しているのだから、大丈夫なのだろうけど、そこに開発の苦労がありそうだな、と。ちなみに、買うか?と聞かれたらノーだろうな。円筒形で
間に合っているから。

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10月19日 新JASマーク
 農林水産省は新たなJASマークのデザインを決定した。これまで5つあったJASマークのうち、3つを統合するものとして新しく設定されたものだ。
案を3つに絞り、一般投票を呼びかけて決定したというのだが、投票総数1076、獲得したのは476で最多だったという。まぁ新しいマークを制定するのは
いいんだけど、1076しか投票がないというのはあんまりじゃないか?政府の出すパブリックコメントでも観察し続ければいいのだろうけど、そんなの
ずっと追い続けることができるわけがない。明らかに宣伝不足だろう。それでも政府側としては、きちんと一般向けに情報を出したし、応募もした、
実際に投票する人もいたのだから、問題はないだろう、という理屈になる。分かるんだけどさぁ・・・という話なのだ。デザインも年賀状みたいだし、
何が何だか・・・。

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10月20日 QRコード決済
 経産省が新しいキャッシュレス決済普及策として地方の鉄道やバスの料金支払いを統一規格のQRコードでできるように検討を始めた。スマートフォンに
アプリをダウンロードして店や客のコードを読み取って利用するという。アプリと連動させた決済口座から料金を引き落とすため、年金や給与の
振込先と一緒にしておけばATMで現金を引き落としする必要がなくなるという。これって結局どうなるんだ?という感じだ。まず、スマートフォンを
持っていることが前提になっているのが何とも言えないのだが、キャッシュレスならではの迅速性が失われるのでは?地方で交通系のICカードを
導入できないのは、その導入費用が高すぎるからで、QRコードで金額まで内容に入れるには、それなりの端末を事業者が用意する必要があるわけで。
逆に支払先の事業者が固有のQRコードを提示するだけで、金額を利用者が入力するパターンだと、バスや電車では使いづらい。この辺りにどう折り合いを
つけるのか、そこが疑問だ。

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