Top雑感2018年11月(11日〜20日)

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11月11日 日本の英語力
 国際語学教育機関が英語を母国語としない88か国・地域を対象に調べた英語能力指数を発表した。日本は3年連続で5段階で下から2番目の「低い」と認定された。
評価方法はオンライン上で行われる無料の英語力測定テストで、日本は数千人が参加したという。アジアで見るとシンガポール、フィリピン、マレーシアが非常に高い
に対し、日本は中国やタイと同じ低いという判定。何が起こっているのかは想像に難くない。少なくとも中学、高校、大学の初めの方と間違いなく英語教育を受けている
わけだが、重要視されるのは文法と読解。テストの内容がそこに偏っているのだから仕方ないだろう。日常生活で英語を使う機会がほとんどないのだから、話す能力
聞く能力が身につくわけもない。今や小学校でも英語が始まり、コミュニケーションに重点を置いた授業内容だという話だが、結局は何らかの方法で成績をつける必要が
あるわけで、それを会話の授業だけでやっていくのは大変だろう。毎年のように指数が出るようだが、短期的な対策ではどうしようもないだろうな。

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11月12日 無駄な購買力
 11月11日というと、中国の独身の日イベントで、ネット通販の大手がセールを行う。今年で10周年ということで定着しつつあるようだ。凄いのが11日の24時間での売り上げ。
今年は2135億人民元、日本円にして3兆4800億円にもなる。セール開始2分5秒で100億人民元、1600億円に到達し、1時間47分26秒で1000億人民元、1兆6000億円に
到達したという。この異常なまでの購買力は一体何なのだろうか。この日のためにお金を貯めておいて、一気に放出しているのではないか、というくらいの勢いだ。
2018年の中国の国内総生産の見通しは88兆5630億人民元なので、約415分の1が、たった1日の個人消費の集まりで達成してしまうことになる。実際の国内総生産は
生産額から原材料などを差し引いた付加価値の合計なので計算としては単純ではないのだが、それにしてもたった1日、しかも個人消費でしかないことを考えると
いかに大きな金額が動くかという話だ。もっとバランスをとか思うのだが、もうダメなんだろうな。日本にはそういうイベントがなくて良かった。

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11月13日 危機感
 今年7月の西日本豪雨では気象庁が事前に記者会見まで行うという異例の動きまで見せたのに、危機感が住民に十分に伝わらなかったとして、気象庁が検討を始めた。
検討している内容は警報や危険度分布などの情報の伝え方を改善するというもの。簡単にいうと、危機感をどうやって伝えるかということ。防災気象情報を流して、
住民が主体的に非難するなどの行動に結びつくようにしたいということのようだ。実際、気象庁はこれまでも色々とやってきている。地震の震度に強弱をつけたり、
弱い台風とか、小型の台風という表現を廃止したりしている。そういった工夫は意外と伝わっていないという現実があるわけで。警報も安売りしすぎてあまり危機感が
伝わっていないし、その割には今シーズン最強とか、違うところで強い表現を使いたがるし。何だかよく分からないんだよな。。。

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11月14日 紅白出場者発表
 年末の紅白歌合戦の出場歌手が発表された。ざっと見ていたのだが・・・特に聞きたい人はいないなという印象。面白いステージを行いそうな人も居ないし、
今年も見なくていいかなという印象。例年、特に目的もなく恒例だからと見ていたのだが、昨年は意を決して見なかった。結果、別にそれでもいいな、という
結論に至っている。今年も楽曲が決定したらひょっとしたら何か見るかもしれないが、最初から最後まで見ることはないな、という印象だ。今は昔ほどの
大ヒット曲というのが出ない時代だ。ネット配信が増えたからなのか、私がラジオを聴かなくなったからなのか、全くそういうものに疎くなってしまった。
iTunesの中も古い曲ばかりだし、それでいいと思っている。ゆく年くる年だけ見れればいいかな、と。

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11月15日 動画サイトも
 世界的に有名な大手動画配信サイトも、ついに音楽の定額制の配信が始まった。アルバムやおすすめプレイリストは当然だが、人工知能がおすすめの音楽を
一人一人の趣味に合わせて提案してくれるという。スマートフォンでのアクセスを考え、バックグラウンド再生やオフライン再生などの機能もあるという。
世界的には定額制の音楽配信はプラス成長を続けているのだが、日本は5年ほどトレンドが遅れていると言われており、いまだにCD売り上げが8割を占めている
そうだ。その一方でこの動画配信サイトを見ている量は日本がかなり多いことで知られている。これで音楽業界の様相がガラッと変わるかもしれないと言われている。
実際、どちらの力が強いのかの勝負になるわけだが・・・なんとなくCDが生き残りそうな気がしている。

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11月16日 キログラム
 実に130年ぶりだという。SI単位はその基準を見直し続けてきたが、人工物を基準として残していた重さもついに物理定数を基にした基準に変更された。
プランク定数を用いるもので、これで国際キログラム原器が引退となる。実際に施行されるのは来年の5月20日となる。キログラム原器では酸化や摩耗
によって重量が変化するので、普遍的な物理定数を基にするという動きがあったのだ。長さや時間の定義が変更され、最後まで残っていた重さも変更された
ことになる。これで世界中のはかりの設定を変更する・・・なんて話にはならないわけで。まぁ実際の生活には全く影響がないわけで。誰も気にしないところで
こういったことを決めている国際度量衡委員会も報われない仕事をしているな、と。

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11月17日 国立大学
 とある政治家が国立大学に通っていた人を「人の税金を使って学校に行った」と批判したようだ。確かに国立大学は授業料が安く抑えられており、それには
国費、つまりは税金が充てられていたという事実はあるのだが、そういう批判はおかしいんじゃないか?と。高等教育が富裕層だけの特権となる世界というのが
正しいのか、という問題と同じことになるわけで。貧困国では仕方ないかもしれないが、日本くらいの経済力のある国であれば、本来は誰でも教育を受ける権利を
有している状態にすべきであり、そのためには国費を投じるのは当然ではないだろうか。北欧のような福祉の充実している国では大学まで含めて授業料はずっと
無料というところもあるわけだし。残念な発言だなぁ・・・と。

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11月18日 ゆるキャラグランプリ2018
 今年は複数の自治体での組織票の存在が報道されて、大会途中からすっかり怪しい空気に包まれていたゆるキャラグランプリ。グランプリになってもそれほどの
経済効果が無さそうな状態になっているのだが、一応続いている。今年のご当地部門のグランプリは埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」だった。
職員5人とアルバイト数人で行っており、組織票は一切ないとのこと。今回、実行委員会はネット投票の締め切り後に明らかに組織票と思われるIDを削除したという。
その数30万票あまり。もちろん、これがカウントされていればグランプリは変わっていた。ゆるキャラグランプリでくまモンの人気が全国的なものになり、
莫大な経済効果を生んでから、この手のキャラクターはゆるい方へ一気にシフトした。今更硬派なキャラクターを作っても承認されないのであろうことは想像に
難くないのだが、なんとなく残念だ。

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11月19日 消防タンク車
 鹿児島県で火災現場に到着した消防タンク車が実は水を積んでいなかったということが起こった。午後9時頃に火災が発生、10分頃にタンク車が現場に到着したが
放水しようとして水を積んでいないことに気づいたという。近くの川から水をくみ上げて20分頃から放水ができたという。火災では倉庫兼住宅が全焼したとか。
タンク車と言ってもそれほど多くの水を積める訳ではなく、実際には約2トン、放水時間にして3分ほどだという。まぁこの水で鎮火できるとは思えないから、
最初のひとかけくらいの差なんだろう。気になるのは運転していた人が気づかなかったのか、ということ。2トン分の重量差があれば、運転した時の加速や減速、
カーブの曲がり方に至るまで差がありそうなものなのだけど・・・。まぁ、起こってしまったことを悔やんでも仕方ないので、しっかり点検しましょう、ということで。

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11月20日 大宮と浦和
 大宮市、浦和市、与野市が合併したのが2001年、そこにさらに岩槻市が編入されて今の「さいたま市」になっているわけだが、その中で大宮と浦和が過去を
引きずっているのではないか、という調査結果が出た。浦和区にある市役所について、さいたま新都心に移すべきという回答をした人が旧浦和市は16%に対し
旧大宮市は55%。本当にこれで地域格差を感じているかは他を見るべきで、旧与野市は43%、旧岩槻市は32%と、ちょうど間の数字に入ってきている。役所が近いと
何かと便利なので旧大宮市民が移転を望まないのは分かる。与野市は大宮と浦和の間にあったので、さいたま新都心に移転しても利便性はそんなに変わらないが
43%。高いと見るか低いと見るか。岩槻市はさらに離れているので静観という感じだろうか。結局は大宮の人が遠いと感じているだけのような気がするのだ。
かつての市を意識しているのでは?という見方もあるのだが、違うんじゃない?というのが私の感想だ。

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