Top雑感2018年11月(1日〜10日)

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11月1日 みちびき
 月の変わり目というと何かと節目なので、大きな変化が起こりやすいのだが、内閣府は日本独自の測位衛星「みちびき」の本格運用を開始した
と発表した。昨年10月には24時間運用可能な体制になっており、試験運用が行われていたのだが、ついに、という感じだ。これでGPSの精度が
1 m程度まで小さくなるし、専用の受信機を使えば数cmという精度が出せる。我々一般人にはあまり影響がない感じだが、農業機械の自動化や
ドローンによる配達の無人化を考えた時にはこれくらいの精度が欲しいわけで。ただ、普通の携帯電話の地図くらいなら、基地局からの情報を
使っていて、十分な精度が出ている今、あまり恩恵はないかな、という感じ。本当に必要だったのか、専用端末が普及するまでにどれくらい
かかるのか、そのあたりがこの衛星の評価にとってのキモだろう。

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11月2日 フランスで
 ハロウィンであんな大騒ぎするのは日本人だけだろうとか思っていたが、フランスでも大騒ぎが起こり、100人以上が逮捕されたという。ハリウッド
映画の「ザ・パージ」になぞらえて、警察襲撃を呼びかけたソーシャルメディアがきっかけになり、警官や通行人に喧嘩を売る、店舗を襲撃する、ゴミに
放火するなど、暴徒化した若者が大量に逮捕されたようだ。フランスでもハロウィンの風習はなかったが、1990年代末から注目度が高まってきていた
という。単純に比べていいのかどうかは悩んでしまうが、ハロウィンを文化的背景もなく取り入れたところは、どこもこんな感じになってしまうのだろうか。
もしくは、文化的な背景がないからこそ、どうしていいのか分からず、暴れてしまうのだろうか。昨今の事情を見ていると、後者のような気がしてしまう。
それって何か間違えているんじゃないかな・・・。

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11月3日 担任所見
 学校の通知票の担任所見は何を書かれるかヒヤヒヤしていたものだが、京都府のある高校が今年度から廃止していたのだという。長時間労働の是正が課題と
なっている学校教員の負担を減らすことが目的だとか。1人に最大で150字、それを1クラス約40人分を書き込むとなると、かなりの作業量だ。しかも熱心な
教員ほど同じ文言を使わないようにするなど、時間をかける傾向があったという。大学出願の際に提出する調査書の元になる指導要録は従来通り作成するので
生徒に対する評価がおろそかになることはないという話だ。高校の時も書かれていたかな?という疑問はあるのだけど、とにかく所見欄に何を書かれるかは
小学生の頃からハラハラしていたし、それに親がどう書いて返すのかも気がかりだった記憶がある。そこにかかる労力は考えたことがなかったが、確かに
凄いことになるだろう。まぁこれで労働時間が短縮されるならいいことなのだろう。どれくらいの効果があるのかは分からないけど。

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11月4日 高速道路でバック
 JRバスの高速バスが降りる予定のインターチェンジを通過してしまい、30 mほどバックしていたことが明らかになった。路側帯に車を止めて車内アナウンスを
した後に30 mほどバックして予定していたインターチェンジで降りたという。まぁ運転手の気持ちはわからないでもない。時間を守ることが求められているだろうし、
1つ先のインターまで行けばその分の高速代をどこが負担するのかとか、色々と問題は起こるだろうから、多少の危険と法令の違反を起こしてでも、30 mという距離
だし、バックしてしまおうというのは理解できる。おそらく、問題なのはこういうミスが起こることをバス会社が想定していなかったのか、ということ。いくら
プロとは言っても同じ路線を走り続けているとぼんやりすることもあるだろうし、ミスもある。その時にどう対処すべきかを予め決めておけば良かったはずなのだ。
乗客に案内、謝罪した上で会社に連絡、次のインターで特別転回するくらいだろうか。やっぱりバックは危ないって・・・。バスだと目立つから事故が起こりにくい
のかもしれないけど、想定外の動きをしている車がいると、やっぱり怖いものがあるので、止めてほしいところだ。

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11月5日 速度超過
 大阪市で速度超過の道路交通法違反で無職の男性が逮捕された。その時の速度は時速280 km。速度超過で逮捕された時の速度としては堂々の歴代トップのようだ。
この速度、東海道新幹線の「のぞみ」の最高速度が時速285 kmなので、それに匹敵するくらいのものだ。ナンバープレートは上に向けて見えないようにしていた
らしいが、動画を投稿サイトにアップしており、IPアドレスなどから身元を割り出されたらしい。ちなみに、高速道路ではなく一般道を走っていたので、その道の
最高速度は法定速度の時速60 kmだったらしく、220 km超過という有様。今の所書類送検らしいけど、きっとこれは一発免許取り消しで懲役までいくんじゃ
ないかな・・・。こういう話が出てくると、そこまで速度の出る車を売る方が悪いという話も出てくるわけだけど・・・。世の中はそんなに単純ではないわけで。
かつては車の馬力に業界の自主規制があったのだが撤廃、速度の出る車というのが一定の人気を得ている以上は、メーカーとしても売るわけで。だとしても
時速280 kmは出過ぎだと思うけど。

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11月6日 2年
 この2年で何があった?という感じではあるが、世論調査ではそうなっているらしい。イギリスのEU離脱について、過去最大規模となる世論調査が実施され
二度目の国民投票が行われた場合には離脱派46%、残留派54%となる見込みであることが明らかになった。2年前の国民投票では残留派48%、離脱は52%で
離脱する方向に交渉が進んでいるのだが、今になってひっくり返っているわけだ。二度目の国民投票を実施するよう呼びかける声もあるようだが、イギリスの
首相は民主主義にもとるとして反対しているという。果たしてこの2年で何があったというのか。実際には交渉が続いていただけのはずで、国民生活に特別な
変化があったとは思えないのだけど。当時は面白そうだからと離脱に投票した人がいるということなのだろうか。まぁ何にせよ、国民投票というのは
それだけ重いものであり、軽々しく投票してはいけないし、後から覆すのも大変ということだ。

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11月7日 新語・流行語大賞
 今年のノミネート30語が発表された。2月頃にもう大賞じゃないかとさえ言われた「そだねー」は「もぐもぐタイム」と一緒に当然のようにノミネート。
災害関連ではブラックアウト、災害級の暑さなんてのも。それほど流行っていないと思うんだけどな、というのがGAFA。Google、Apple、Facebook、Amazonの
4社をまとめて呼ぶ単語。「君たちはどう生きるか」なんて話題になったのは今年だっけ?という感じだがノミネートされているのだから、今年の頭だったのだろう。
ここ数年を見ていて思うのは、昔ほど言葉が爆発的に流行らないし、その流行もすぐに廃れてしまうということ。SNSで昔よりも小さなコミュニティが作られている
からなのだろうけど。現代用語の基礎知識に載るわけなんだけど、冊子で買っている人って今でもいるのだろうか。現代用語事典として双璧をなしていたイミダスは
すでに紙媒体を辞めてしまったようだが・・・。辞書ってやっぱり紙の方が好きなんだけど、廃れていくんだろうな。

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11月8日 はやぶさ2
 小惑星リュウグウに接近しているのだが、そこに搭載されているロボットの1つに不具合があることが発表された。重力の小さい小惑星表面での移動方法を実験
するためのもので、4種類の移動装置やカメラなどが搭載されている。不具合は情報処理に関係するもので、平成26年10月、打ち上げの2ヶ月ほど前に発見されたが、
すでに打ち上げ施設に移動していたこともあり、復旧できないままで打ち上げた。途中で復旧の可能性もあるとしていたのだが、結局はダメだったようだ。
まぁ軌道の関係などで打ち上げのタイミングが限られるのは分かるのだが、こういうのは打ち上げ前に発表しておくことじゃないのか?今になって打ち上げ前には
分かっていて、JAXAとは協議していたんですけどね・・・と言われても・・・。専門性が高すぎて文句を言える人もいないだろうけどやっぱりフェアじゃないな、
という気がする。

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11月9日 軽減税率の線引き
 来年10月の消費税率10%への引き上げの際に、どこまでが軽減税率の対象になるのかが分かりにくいとしてニュースになっていた。みりんは10%だが、みりん風調味料
は8%、保冷用の氷やドライアイス、ペットフード、栽培用の種は10%だが、カキ氷用の氷や食用のかぼちゃの種は8%。外食はさらに微妙で、テーブルや椅子、カウンターなど
で食べると外食で10%となるので、コンビニ店内のイートインや店外のテーブルで食べると外食、屋台でもカウンターがあると外食になるという。持ち帰りが前提なら
8%になる。映画館でのポップコーンやジュースは8%だとか。じゃぁファーストフード店で持ち帰りを選択して、その辺のテーブルで食べたらどうなる?という
疑問も。全体的に何が何やら・・・という感じだ。保冷用の氷と飲食用の氷では使っている水が違うのかもしれないが、全部保冷用として売ってしまえばいいわけだし。
本当にどうなるんだか・・・。

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11月10日 つまり、返礼品目当て
 三重県内で1、2位のふるさと納税の寄付額を誇っていた鳥羽市、志摩市の寄付額が、前年同期に比べて24%、12%に落ち込んでいる。これまでは返礼品として真珠製品を
扱っていたのだが、総務省から資産性の高い装飾品として通知を受けて取り扱いを中止したこと、同じく通知を受けて返礼率5割だった宿泊券を本来の目安となる3割に
減らしたことが影響していると考えられている。結局は返礼品目当ての寄付しかないということなのだ。寄付を受ける側の自治体もそれを分かっているからこそ、
返礼品に力を入れていたわけで。問題は、鳥羽市や志摩市に関しては真珠以外に寄付を呼べるような地場産業が存在しないということだ。共に130種類以上の返礼品を
用意はしているが、寄付額が大きく減ったというのは、つまりそういうことなのだ。これが本来の姿の筈なので、いいのだろうし、本来の趣旨を鑑みれば返礼品は
無しでもいいくらいのはずだ。今一度考えてみるキッカケかもしれない。

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