Top雑感2018年3月(21日〜31日)

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3月21日 都条例改正
 明日、東京都の迷惑防止条例の改正案が委員会で審議される。東京都で条例が改正されると他の都道府県にも波及していくのが常なので、注目が
集まっているわけだが、その内容がなかなか微妙なのだ。禁止される行為として現行の「つきまとい」に「みだりにうろつくこと」が追加され、
「名誉を害する事項を告げること」も新たに加わる。つまり、国会議事堂の前に市民団体が集まってシュプレヒコールをあげることがそのまま
当てはまるのではないかという懸念が持たれているのだ。警視庁としては表現の自由や発言の自由を侵すことはせず、悪意がある場合のみに適用する
と発表しているのだが・・・。この条例を根拠にしてどこまでを犯罪として警察が認識するのかに注目が集まっているわけで、乱用すれば、市民運動も
全て条例違反にできるというわけだ。さてどうなるのか。。。委員会で否決される要因は無さそうだから通るとは思うのだけど・・・。

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3月22日 準中型
 ある一定年齢以上の人にとっては、普通車と大型車の区分しかなかったのだが、その間に中型車が作られたことは覚えているだろう。免許の更新が
ゴールドでも1巡以上しているので見ているはずだ。だが、その中型の下にさらに準中型というのが作られたのを覚えている人は少ないかもしれない。
作られて1年しか経っておらず、しかもあまり大きく取り上げられなかったからだ。車両総重量3.5 t以上7.5 t未満、最大積載量2 t以上4.5 t未満、
定員10人以下で、普通免許と同じく18歳から取得可能。ドライバーの仕事に高卒ですぐに就けるようにと作られた側面はあるのだが、実際に取る人は
少ないようだ。2017年中で7450人が自動車学校で教習を受けて卒業したそうだ。2016年の統計だが、普通自動車が115万8327人、中型3万8453人
と比較するといかに少ないか・・・。意味はあったのか?という疑問が残るわけで。免許の区分が複雑になって、境界線が覚えられなくなってきた。

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3月23日 エア花見
 会社のイベントで花見を企画するところは多いと思うのだが、企画する側としては開花予想に神経を尖らせ、当日の天気を心配し、その時の気温に
左右され、買い出し、場所取りと何かと大変だったりする。そこで最近人気なのがエア花見なのだそうだ。屋内で行い、桜はプロジェクタで
映像を映すことで代用するというのだ。花粉の心配もないし、天気も問題ない。会社の食堂などが使えれば温かい食事も提供できるとして
なかなか好評らしい。うちの会社でも花見が企画されていたのだが、当日の天気が悪く屋内に変更になったことがある。その時が意外と好評で
そんなもんかな、と思っていたのだが、世間的にも流行っていたとは。エアと称するかどうかは難しいところだが・・・。結局、花を見るのは
最初だけで、飲みたいだけなんだよな、とは思う。風情も何もあったもんじゃないな。

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3月24日 制度開始から10年
 ふるさと納税が始まって10年経つそうだ。豪華な返礼品の競争が過熱して、きちんと寄付が生かされているのか疑問だったりするわけだが、どちらか
というと流出する一方の大都市がついに意義を唱え始めた。特に東京23区は流出が激しく、世田谷区で30.8億円、港区23.5億円、杉並区13.9億円
という区民税収が2016年度に流出しているという。そこで返礼品ではなく、こども宅食や電車の車両保存などテーマ型でのふるさと納税を発表
したり、回り回って自分の地元の行政に影を落とすということを訴えたりしているようだ。この制度、結局誰が特をしているのかがイマイチ
見えないのだ。寄付を受けた側は返礼品の関係で、その寄付額全てを使えないし、一方では住民税が流出する自治体が存在することになる。寄付した
人はその分だけ減税されて、かつ返礼品が手に入るので得なんだろうけど、それで居住自治体の行政活動に影響が出る可能性があるわけで。
う〜ん・・・経済が回るからいいのか?

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3月25日 昼食代
 サラリーマンの昼食事情について記事が出ていた。1992年に746円だった昼食代はその後減り、2005年には500円台に突入、2010年にはここ
30年で最低の507円まで低下、その後は上向きになったが2017年は590円だという。昼食時間は1983年が33分だったが1993年には27.6分、
2012年には20分を割り込んで19.6分。平均はそうなのだが、1993年と2012年の比較だと10分以下の割合が8.2%から22.1%と大幅に増加、
食べないという人も1.4%いたとか。何度か出張のような形で東京ど真ん中のオフィス街で昼ごはんを調達することがあったのだが、安く
食べるのも大変だし、時間もまともに取れないなというのが感想だ。面倒になったらコンビニで適当に買って公園で食べるというのがいい気がした。
サラリーマンのお小遣い事情というのもあるのだろうが、町そものが変化しているのではないだろうか。あまり昼ごはんをゆっくり食べるのに
向いている感じがしないのだ。まぁ結局どうしたいという内容の記事ではなかったのだけど。私も都心に勤務したら昼食は食べないかな、という気がする。

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3月26日 3Dプリンタ
 3Dプリント用素材を手がける中国企業と、イタリアの電気自動車メーカーが手を組んで、部品の大部分を3Dプリンタで出力した車を開発した。
2人乗りの小型電気自動車でシャシ、シート、ガラスを除くインテリアやエクステリアの見える部品を3Dプリンタで作ったというのだ。2019年
第2四半期の量産開始予定だが、既に7000台の注文が入っているという。複雑な形状も出力できることから、2000点以上あると言われる部品を
57点に減らせたという。3Dプリンタもここまできたか、という感じだ。大きな物を出力するのは色々な点で不利だと思っていたのだが、車を
作れるくらいになるとは。これで世の中の車の多くが一気に3Dプリンタに偏るとは思っていないが、影響は大きいだろう。初期投資が大きいだろうから
自動車メーカーもなかなか導入には踏み切れないだろうし。しばらくは話題性も手伝って売れるかな。

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3月27日 パスワードの定期変更
 これ、アメリカでは昨年のうちに発表されており、すごく話題になったのだが、やっと日本の総務省が重い腰をあげた感じだ。定期的なパスワードの
更新は不要というもので、総務省が「国民のための情報セキュリティサイト」として公開している中の、基礎知識の中に明記された。定期的な
パスワードの変更はパスワードの作り方のパターン化や使い回しが起こる可能性が高くなり、かえって危険になるというものだ。流出した時に
速やかに変更するという対策で十分ということだ。やっと日本にも入ってきたかという感じなのだけど、まだまだ企業の情報セキュリティ担当者
に浸透するのは先だろう。定期的な変更が安全という神話が残り続ける限りは。定期的な変更よりも、他とは違う、固有のパスワード、勿論
推測されにくいものであることの方が重要というのが今のガイドラインだ。浸透は・・・10年先かな?

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3月28日 器官
 人体最大の器官は何か?と問われて、肝臓とか肺とか答える人が多いような気がする。現在では皮膚がそれに相当し、体重のおよそ16%を占めると
計算されている。だが、間質が新しい器官であるという説を唱える学者が現れた。全身の組織と組織の間で液体で満たされた空間であり、体重の
20%占めると推定されている。これが機能を持つ組織としていたり、ガンが転移する際の経路のなっているというのがその理由だ。勿論、
意を唱える学者もいるわけで、器官というよりは部位だと主張している。もうどっちでもいいやというのが部外者の感想なのだが、間質について
重要な発見をした人としては器官だと主張することだろう。ここまでくると言葉の定義の問題になりそうだが、器官について定まった形という
ものが含まれていないようなのだ。ただ、一般人からしてみれば、間質が器官と言われてもしっくりこないのは事実。言葉の定義って難しい。

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3月29日 スマートスピーカー
 実は招待制だったんだ、と知ったのもこのニュースを見た時だったのだけど、アマゾンが販売するスマートスピーカーが一般向けに販売される
のだという。家電量販店の店頭販売も始まるのだとか。中身もアップデートされているらしく、同じことを実現するのに、話す言葉の種類が
増えていたりするようだ。ただし、最大の問題は、使うのか?ということ。スマートスピーカー自体が鳴り物入りで登場し、あちこちが一気に
発売にこぎつけた感じがあるのだけど、言うほど使われていないぞ、と言うのが感覚としてある。バリバリ活用しています、という報告を
あまり見ないのだ。珍しいのは最初だけの典型的な例として挙げられるような勢いだ。実際のところ、売れているのか?と言う疑問がどうしても
つきまとう。

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3月30日 75%減
 北九州にある食品会社で、定年を迎える社員に再雇用の条件として、賃金を25%相当に減らす提案をしたのは不法行為に当たるとして起こされた
訴訟が結審した。定年前後の労働条件の継続性、連続性が一定程度確保されることが原則」という判断が下されたのだ。高裁の判決に対して
上告されていたのだが、最高裁が不受理として確定になったのだ。この辺りが難しいところなのだろうけど、定年後の再雇用で一般の社員と
同じだけの働きができるわけがないので、ある程度の賃金のダウンは仕方ないことだろう。そこで引っかかってくるのが継続性と連続性だ。
マトモに読むと働きは劣るし、責任を取る立場にはいないだろうけど、同程度の賃金という話になってくるのだ。年金をもらうような年齢に
なっても、同程度の給料というのはさすがに・・・・。まぁ、そのうち私も他人事ではなくなるのだけど。その時、日本の年金制度は
どうなっているのだろうか・・・・。

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3月31日 転売もここまできた
 義足や人工関節、内部障害や難病など、外見だけでは分からないが、周囲に支援の必要性を知らせるためのヘルプマークが転売されている
という。元々は東京都が作成したのだが、その後は多くの都道府県で導入されている。役所の窓口で無料で配布しているのだが、それをフリマで
転売している人がいるというのだ。転売する人がいるということは買う人もいるわけで、つまりは出歩くことさえ難しいとか、平日は行けないとか
そんな感じだろうか。出歩けない人の場合は必ずしも必要ではないと思うのだが・・・。これは役所側の不手際なんだろう。障害を抱えていても
普通に仕事をしている人はいるわけで、郵送とか障害者手帳の情報を使っての配布という手を取らなかったのだから。まぁ無料配布の物を
フリマに出品している例というのは今回が初ではないのだけど、ちょっとなぁ・・・。

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