Top雑感2018年2月(21日〜28日)

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2月21日 時差出勤
 小売り大手の某ホールディングスが約1万人の社員を対象に時差通勤制度を導入するという。現在は午前9時の始業だが、8時、9時、10時の3つから
毎日選べるようにするという。勤務時間に変化はなイトカ。昨年7月に試験的に実施したところ10時始業を選んだ社員は3割、8時では2割でそれぞれ
残業が減ったという。ま、本社とかの内勤だからできることで、客を相手にしている現場はできないんだろうな、というのは想像に難くないわけで。
そして、これ、減った人と同時に増えた人の統計も出さないと不公平ではないだろうか。8時始業なら堂々と早く帰れるし、10時始業なら、
自動的に後ろの時間が無くなるので結果的に残業が少なくなる。問題は8時に始業で、そのまま10時始業の人と同じ時間までいる人がいるのでは
ないかということ。その辺の統計まで出して初めて価値が分かるのでは?まぁ、私は普段から勝手に時差出勤だが。

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2月22日 エンゲル係数
 家計の消費支出に占める食料費の割合であり、中学校で習うくらい有名なものだ。このWikipediaのページが今になって編集合戦になったという。
事の起こりは国会での首相答弁。「現在では重要度が下がっている」などと答弁の内容を踏まえたものに書き換えられた事のようだ。それから
食生活の変化や共働き、一人暮らしの増加などを引き合いに出したりして、かつてのようにエンゲル係数が高いと生活水準は低いとする理論を
変えさせようという動きと、それを阻止する動きがあったらしい。まぁこれがWebのフリー百科事典の弊害とでも呼ぶべきものなのだろう。
項目は増えていくが、色々な人が色々な考えで書き込むので、内容が定まらないのだ。決して悪いものだとは思わないのだが、どうしても
信用できない記述があったりするのが気になるのだ。まぁ仕方ないんだろうな、こればっかりは。

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2月23日 デジタル教科書
 今通常国会での成立を目指している法律の改正案にデジタル教科書の使用を認める学校教育法などの関連法案がある。すでに改正案は閣議決定
されたようだ。主に紙の教科書を使い、一部はデジタルで代用可能とするが、視覚障害や発達障害などの場合は、教育課程全てで使用できるように
するという。施行予定が2019年4月というから、来年度からという訳ではないようだ。資料とかも参考になる動画を入れるのは悪くないし、
英語も発音してくれると便利だろう。プログラミングの授業も始まるので、Webベースのプログラミング言語を扱うのならブラウザが入ってれば
いいことになる。ただ、あちこちをペラペラ見るとか、教科書と参考書を開いて問題集を解くとか、そういったことはやりにくくなるんだろうな
というのが残念だ。紙とデジタルをどれくらいの比率にするのか、そこが難しい気がする。

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2月24日 JRのスト回避
 JR東日本で東京都内と千葉県内で実施可能性があるとしていたストライキなどの争議行為について、解除すると伝えられた。全組合員一律の定額
ペースアップを経営側に要求。受け入れられなければ列車運行に支障をきたさない形にストに突入する可能性があると通告していたのだが、組合内で
反対論が強まったという。どこもそうなのだが、結局は労働組合が弱すぎるのだ。サザエさんなどではよく出ているが、昔はストライキがそれなりに
あったらしいのだ。今はどこも御用組合になってしまっていて、なんのために組合があるのかすら怪しい感じになっている。列車運行に支障を
きたさないストっていうのもよく分からないし。それだけ重要なインフラとしての自覚と言えばそうなのかもしれないが、それだと交渉力として
弱いだろうという気がする。労働組合のあり方も時代と共に変化すべきなのだろう。

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2月25日 10年契約が終了
 家庭用の太陽電池などの再生可能エネルギーの固定価格買取制度がもうすぐ10年になる。この制度が始まったのが2009年なので、2019年で
10年となるのだが、固定価格買取は10年契約だったらしいのだ。なので、この契約が切れた後には、電力を買い取る小売業者か、周囲の
需要との間でバランスを保つアグリゲーターと呼ばれる人たちと契約できなければ、収入を得ることができない。その場合、無償で送電線網に
送ることも検討されているという。あの制度、期限付きだとは思っていなかった。雪国でこそ少ないが、雪の少ない地域では驚くほど多くの
家庭の屋根に設置されている。これが順に契約終了を迎えていくというのだ。恐ろしい話だ。10年あったら初期投資分は回収できているはず
という計算のようなのだが。これからは家庭用蓄電池とか、家庭で充電できるハイブリッドカーが売れたりするのだろうか。売っている側は
ここぞとばかりに攻勢を仕掛けてくるのだろうけど。

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2月26日 自動運転農機
 農機具販売の大手メーカーがトラクターなどの完全自動運転について、2021年までに可能にする意向を示した。人工知能などで周囲の状況を
判断できるようにするという。農作業だけでなく農地への往復も自動にすることを考えており、法律や農道の改良などの外部環境が整わないと
商品化は難しいとするが、形にすることは考えているようだ。これで一気に人手不足を解消できる、というわけだ。農機がここまでできるのであれば
普通の車も、と言いたいところだが、トラクターやコンバインではスピードがそこまで出ないので判断が楽になるのだろう。その分、農作業という
特別な作業が必要になるわけだが。これから準天頂衛星みちびきが着々と打ち上げられ、日本国内のGPSの精度がセンチメートル単位にまで
小さくなれば色々と可能になるのだろう。農地はそれほど小さくならないが、人手は減っていくので、需要はかなりありそうな雰囲気。ただ、
商品化は遠そうだけど。

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2月27日 亀裂
 昨年12月に起こった、新幹線の台車に亀裂が入った問題。どうやら溶接の後に、厚さを一定にするために削った疑いが持たれている。同じ作業を
した台車は十数台あるとされている。また、亀裂を調べた結果、急速に亀裂が広がったと考えられるという。そもそも、国交省の定めた検査
マニュアルでは、急激には進行しないことが明らかという基準があり、目視できる傷があっても16万km走れるような設計だったという。
この手の機械というのは、設計通りに働いてくれることは少なくて、大体は想定外のことが起こるのだ。それが自動車の場合はリコールという形で
表沙汰になるし、他の機械は事故として表面化する。そういうものなのだと思う。新幹線の場合は幸いにして大事故には発展しなかったが、
時速300 km近くで走っている時に破断していたらと思うと、恐ろしいわけで。物事の想定をどこまでするか、それが設計の難しいところだと
思う。やり過ぎてもダメだし・・・。

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2月28日 プラレール史上最速
 すっかり電車のおもちゃとして定着した感じのあるプラレールだが、同シリーズ史上最速というモデルが出た。ギア比を変えることで、従来品の
2倍の速度が出るという。もっと速く走る新幹線が見たいという要望に応えて開発されたとか。レールにギミックを仕込むことで走っている途中で
速度を変えることもできるようで、なかなか凄いことになっている。私が子供の頃に遊んだ鉄道模型には、同じように線路にギミックを仕込み、
車体の下側にスイッチを付けることで、進行方向を変えることができたが、プラレールは速度可変に同じような仕組みを使ったようだ。なかなか
人気のあるシリーズらしく、プロのプラレーラーすらいるのが実態。たかが子供のおもちゃと思って甘く見てはいけないらしい。

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