Top雑感2018年2月(11日〜20日)

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2月11日 サイバー攻撃
 人が集まる所はどうしても標的になりやすいので、その対策はしっかりと取られていた筈ではあるが、その攻撃の始まりがあまりにも早い。平昌
オリンピックでは開会式を行なっている間にすでにサイバー攻撃を受けていたと発表された。それが原因で現地のインターネットとWi-Fiがダウン
していたという。攻撃元については明らかにされていないが、調査している側はすでに掴んでいる筈だ。開会式中であればインターネットが
ダウンしてもなんの問題もないだろうから、攻撃する側ももう少しタイミングを考えた方がいいのでは?という気がするが、問題はそこではない。
当然のように対策はしていた筈なのにネットワークがダウンしてしまっていることにある。2年後には東京オリンピックであり、同じように
サイバー攻撃の対象になるのは明らか。そこでどれだけの対策をしないといけないのかの指標になると思うのだ。2年後には手口も進歩している
だろうし。色々な意味で恐ろしい。

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2月12日 天候不良
 元々が天候に左右される競技が多いので、延期や中止になることは織り込み済みとは言え、何かと不満が出ているというのが今の平昌オリンピックの
現状のようだ。風力発電の風車が設置されるような所にスキージャンプ台を設置するなど、なかなか考えられないことのようだ。実際、公式練習は
3回の予定が1回で打ち切られたり、スノーボードスロープスタイルは予選が中止になり、決勝でも転倒者が続出するなど、「宝くじのよう」
と評する選手がいるのも分かる気がする。天候に泣かされるオリンピックとしては長野オリンピックもそうだったのだが、今回はその比ではない
模様。元々、屋外でやる競技なのだから、自然条件の変動は付き物なので、選手がそこまで文句を言うというのはなかなか考えられないのだけど、
実際に文句が出ているというのは相当なことなのだろう。これからの日程、無事に終えられるか?

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2月13日 雪まつりの人出
 今年のさっぽろ雪まつり、来場者は過去最多だった昨年を10万人下回る254万3000人だったと発表された。理由は勿論分からないのだが、
インフルエンザの流行が影響したとか、オリンピックと重なったのが原因だとか言われている。オリンピックが原因であれば4年に1度の割合で
減少する筈だが、そうであればその旨が発表されるだろうから、おそらく理由は別のところにあるのだろう。雪まつりは今年も会期末には
安全確保のために小さな雪像を崩していたという。私が大学生の頃からその傾向は続いているので、そういったところに気候の変化を感じて
しまうわけで。ところで、これだけ人出が減った理由だが、雪まつりの時期だけ宿泊費が高くなっていることに、観光客が気づいたんじゃないか?
というのは勘ぐり過ぎだろうか。住んでいたので見に行ったが、宿泊費を考えると、別の地域に住んでいたら行かないだろうな、という感じだ。
来年はどうなる?

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2月14日 ランニングブームに陰り
 少し前から言われていることだ。「日本のマラソン人気に陰り」とか「ランニングブームは去った」とか。東京マラソンが始まった2006年度は
フルマラソンの大会が国内で50だったのに対し、2016年度は79。11年で29も大会が増えたのに、ランニング人口の推計は2012年の1009万人を
ピークに2016年は893万人まで減っている。人が集まらずに淘汰されていくマラソン大会もあるとかで、大会の供給過多によるひずみが出ている
状態だとか。まぁ異常だとは思っていた。日本にそんなに走ることが好きな人がいるのか、と。習慣化してしまい、走らないと体調が悪いという
人もいるだろうし、そういう人は走ればいい。ただ、走っても苦しいだけで楽しくない人は、何らかのインセンティブが無い限りどんどん離れていく。
そういうことが起こっているのだ。私も走っていて辛いだけの人なので気持ちはよく分かる。ブームはいつか終わるもの。ランニングも例外ではない。

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2月15日 映画化
 様々な漫画が実写映画化され、原作とのギャップから酷評を受けたり、その再現度の高さから好評を得たりしているのだが、ついにこんなものが
という映画が発表された。それはEテレの「おかあさんといっしょ」だ。今年で60年目となる番組が映画化だ。歌のお兄さん、お姉さん、体操の
お兄さん、お姉さんが様々な場所に冒険に出かけるほか、歌や踊りのパート、体操のパートもあるとか。着ぐるみのパートもアニメ化される
というので、番組をそのまま拡大した感じだろうか。もう何が目的なのか・・・。小さい子供向けの映画の場合、上映中も真っ暗にしないなどの
配慮を行う場合もあるが、おかあさんといっしょの対象年齢の場合は通常の映画よりもさらに下なので、それで行けるのかが疑問だ。本編前の
CMとかどうするんだろうとか、STOP映画泥棒も流れるのかなど、気になることばかりの映画だ。だからって見にいくことはないと思うが・・・。

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2月16日 62円
 今年の年賀状は昨年末から松の内に投函すれば52円だった。昨年途中で郵便料金の値上げがあり、年賀状の発行枚数が減ることを恐れての措置
だった。だが、来年の年賀状の値段が通像ハガキと同じ62円になる方針が固まったようだ。近いうちに総務省の承認を得るとか。年賀状離れを
防ぐための措置だったのだが、結局は発行枚数が減少し、30億枚の大台を割ったことが理由のようだ。松が取れた後の10円切手を貼って投函
というのがすごく面倒だったわけで・・・。この値上げを受けて、年賀状を出さなくなる人がどれだけ増えるのかというのが気になる。値段を
維持しても枚数が減り、値上げしたら結果として更に減るというのであれば、日本郵便としては打つ手無しだろうか。ある一定年齢以上にしか
需要がないのでは?

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2月17日 春節
 そういえば中国では今が春節で休みだったなと思いだした。昼に街中を歩いていたら急に外国人に道を聞かれたのだ。それまで話していた言葉と
顔つきから考えて中国人。初めは片言の日本語で聞かれたのだが、何を悟ったのか英語に変わった。こちらとしても相手が英語を理解できると
分かれば英語で対応すればいいので、ありがたいわけで、遠慮なく英語で回答した。聞かれた内容としては、その場所から最寄りのバス停ではなく
少し違うバス会社のバスに乗りたいというものであり、何故そこで?という内容だったわけだが・・・。相変わらず、街を歩いていて道を
聞かれることが多い。別にフレンドリーな顔つきをしているわけでも無いと思うのだけど、外国にいた時に現地人と間違えられて道を聞かれた時は
どうしようかと思ったほどだ。何がそうさせるのか、誰か教えて・・・。

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2月18日 肌に貼れるディスプレイ
 ディスプレイと表記するのはあんまりだと思うが、それでも文字などを表示できるので間違ってはいないような感じだ。東京大学のチームが開発
したもので、縦3.8 cm、横5.8 cm、厚さ1 mmのゴムシート上にLEDを384個並べたものだ。従来と違い、曲げ伸ばしを繰り返しても配線の断線が
起こりにくいので、肌に貼ることができるという。残念ながら単色のようなので、普通のディスプレイのようにはいかないが、簡単か文字や図形なら
表示できるようだ。企業が共同研究で入っており、通信機能の小型化などをして、3年以内の実用化を目指すとしている。何に使えるのかはよく
分からないが、肌につけるセンサーと遠隔地の医師と連動とかが考えられているようだ。フルカラーは遠いか・・・。

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2月19日 裁量労働制
 今、まさに国会でもめている労働時間の問題。裁量労働制の人が一般の人に比べて短いというデータがある、という答弁があったのだが、実際の
調査は質問押し方が適切ではなく、答弁を撤回したもの。一般労働者には最も長い残業時間を、裁量労働者には実際の労働時間を聞いていたという。
さて、私は裁量労働制で働いているわけだが、これで一般の労働者よりも労働時間が短いとは考えられない。中には9時〜17時でしか働きません
と宣言していた人もいるが、実際にはそんな状態では仕事にならないわけで。裁量労働制の方が時間が短いなんてのは、現場で仕事をしていれば
明らかに違うことは分かるのだ。まぁ小さな子供がいて、急に呼び出されることのある人はいいシステムなのかもしれないが、そうでもない限りは
安く雇われているような物だと思うわけで。まぁ拡大するならすればいいと思う。それで早く帰る人が増えるのであれば、だが。

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2月20日 働き方改革
 今国会への提出時期が昨日ネタにしたデータの問題で微妙になっている、働き方改革関連法案。与党内でも慎重な対応が必要ということで、27日
閣議決定、週内に与党の了承を得る予定だったのが、来月にずれ込む見通しとなった。なったのはいいのだが、本当に労働者に優しい法案なのか
という問題は置き去りにされたままだ。別に全部を読んだわけではないのだけど、裁量労働制の適用範囲を広げようとか、派遣社員のあり方を
変えようとか、そんな話ばかりが聞こえてくる。そうは言っても、絶対に抜け道は残されているわけで、抜け道を完全に塞がない限りは
どこかに歪みが出るのが労働環境というものだと思う。本当の改革はトップダウンではなく、現場から生まれるボトムアップだと思うのだが、
なかなか世の中はそうは動いてくれず。結局、政治はどこを向いているのか・・・。

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