Top雑感2018年12月(11日〜20日)

<<Prev. | Next>>

12月11日 受け子
 オレオレ詐欺とも呼ばれていた特殊詐欺で、現金を受け取る役割を負っている、通称受け子にも有罪判決が下った。最高裁なのでこれで結審だ。
受け子にしてみれば「中身を知らなかった」で一貫した姿勢を保とうとしたのだが、詐欺に当たるかもしれないと認識していたとして有罪になった
ようだ。さて、この判例は結構大きい。これまでは捕まっても有罪判決にはならないだろうという読みがどこかにあったのだ。だがこれで有罪に
なることが決まると、他人に顔を晒すことになる受け子の危険性が一気に上がることになるのだ。だからってこれだけで根絶できるとは思って
いないが、これまでの前提が崩れたのは事実。さて、全国の受け子はどう動く?

▲Page Top

12月12日 専門業者
 ドイツ西部で工場のタンクから液状のチョコレートが溢れるという事態が起こった。液状のチョコレートが外の道まで押し寄せ、消防隊員が
緊急出動する事態にまで発展。道路を封鎖し、専門の除去業者が到着するまでシャベルで流出したチョコレートを道の片側に寄せて対応していた
という。しれっと読み切った記事だったのだが、専門業者って何?という疑問が。道路清掃の専門なのか、チョコレート撤去の専門なのか。
後者は流石にニッチすぎて商売にならないだろうし、道路清掃の専門と言われても、まさかチョコレートを清掃する事態は想定していない
だろうし。専門という言葉の概念にすら考えが及ぶ記事だ。結局どういうことなのかは分からないのだけど。

▲Page Top

12月13日 宿泊税
 北海道の倶知安町で民泊を含む宿泊施設を対象に、宿泊税を導入する条例案を可決したという。宿泊料金の2%で、定率制の宿泊税は全国初
だという。世界的なスキーリゾートが近くにあるので、増加傾向にある外交人の受け入れ環境を整備することを目的としているようだ。総務省と
協議した後、来年11月の導入を目指すという。東京都、大阪府、京都市がすでに宿泊税を導入済みだが定額制。定率にすると高級ホテルでは
徴収額が大きくなるという特徴を持つ。果たしてこれで上手くいくのか?現在の宿泊料金に2%を加算しても他地域と十分に渡り合えるだけの
宿泊費に抑えられているのであれば可能なのだろう。ただし、目標がイマイチ見えないのが問題だ。どういう状態を目指しているのか、だ。
そこがハッキリしないと上手く行かないのかな・・・と。

▲Page Top

12月14日 10万円
 今年のハロウィンで渋谷で軽トラックが横転させられたことがニュースになった。若者が大暴れしていることの象徴のように扱われたわけだが、
その時の若者2人が略式起訴され、罰金10万円ずつの略式命令が出たという。いずれも20代の男性で、罪状は暴力行為法違反。まぁこれがどれだけの
重い罪なのかは判断が分かれるところかもしれないが、もっと重くてもいいんじゃないかと私は思うわけで。で、調べてみたところ、大正15年の
法律で「暴力行為等処罰ニ関スル法律」というのが正しい名前のようだ。細かい話は刑法に書かれているようで全部読むのは難しいのだが、最大で
罰金30万円までらしい。そんな中で10万円というのは安いような。この金額が大正時代から変わっていないというわけではないことを願うわけで。
そのころの10万円と今の10万円では価値が違うわけで。貨幣価値を測るのは難しいけど。

▲Page Top

12月15日 永久凍土
 今、シベリアで永久凍土が解けており、建物が沈下したり、病原体や化学物質の放出が懸念されたりしている。元々は解けることが想定されていない
ので、「永久凍土」という名前になっているわけで、1960年代の建物は支柱は永久凍土層の6 mの深さまで掘ることが定められていたという。実際には
凍土が解けた関係でこの深さでは足りなくなっており、建物が傾くという被害が実際に起こっているようだ。被害は意外なところにも広がっており、
これまでは凍土だったので浸食が遅かった北極海沿岸の海岸が、毎年2 mずつ失われているという。このままのペースで浸食が進むことはないと
思うのだけど、それでも影響はあちこちに出るはずで。永久凍土という言葉も使えなくなる日が来るのかもしれない。

▲Page Top

12月16日 液体ミルク
 これまでは赤ちゃん用のミルクは粉ミルクのみだったが、8月の厚生労働省令改正により液体ミルクが可能になった。海外では普通に使われていただけに
簡単に商品化されるだろうと思っていたのだが、日本での製品化はやっと先月。今は国への申請の準備をしており、春の販売を目指すとしている。
液体ミルクはそのままで哺乳瓶に入れて飲ませることができるので、災害の時などに重宝すると注目を集めたのだが、少子化が進んでいる中で
企業が開発に二の足を踏んでいたらしい。そういう背景を考えると、商品化は意外と早かったと評してもいいのかもしれない。あとはどれだけ売れるのか
という問題。粉ミルクに比べて保存がきかないし、飲み残しは廃棄する必要がある。それがどこまで消費者に受け入れられるかだろう。
私にはよく分からないが・・・。

▲Page Top

12月17日 給料も電子で
 政府の国家戦略特区諮問会議は、現行法では認められていない電子マネーによる給与支払いを解禁する方針を決めた。経済界などとの協議を経て
制度設計を進め、来年度からの実施を目指すという。銀行口座の開設が難しい外国人労働者の利便性を高めて受け入れ基盤を整備するのが狙い
だとか。専用のプリペイドカードやスマートフォンの決済アプリに給与を入金できるようになるという。電子マネーの管理業者が破綻した際に
入金済みの給与をどうやって保全するかなどの課題も残されているという。日本はキャッシュレス決済の導入が遅れていると言われている。
実際、私も現金派なのでそう思うのかもしれないが、キャッシュレス決済が普及するような気がしないのだ。結局、インフラがそこまで整って
いないので、現金の方が安心できるのだ。それだけに電子マネーで給料を支払われても、思った通りに買い物ができないという事態になるのでは
ないかという懸念がある。その辺を整備するのが先ではないだろうか。

▲Page Top

12月18日 原発で感電
 東海第二原発で点検作業をしていた作業員が死亡した。屋内開閉所の点検中に倒れ、病院に運ばれたが死亡が確認されたという。送電線には275 kVの
電圧がかかるが、通電は止めていたというので原因は不明のようだ。感電を防ぐアース線が何らかの原因で外れていたというので、そこに何か
理由があるのかもしれない。普通、強い電流が体を流れた場合、雷紋という独特の模様が残るので病院で見たら分かりそうなものなのだが、
可能性にされているのがよく分からない。仮に命は助かったとしても、体の中の方の組織が熱で壊死を起こしていたりするので、腕の切断とか
そういったパターンになりそうな感じだ。雷の場合は電圧は大きいが電流としては小さいので意外と被害が小さかったりするのだが、発電所では
きっと駄目だろう。こういう事故は慣れと共に確率が上がるんだろう。怖いな。

▲Page Top

12月19日 解約1万件
 先日、通信障害を起こした携帯電話会社が、その後の4〜5日で1万件ほどの解約があったという。携帯電話番号ポータビリティ制度に影響が出たが
今は復調しているという会見だったようだ。それにしても、一気にそれだけの人数が動くほどのインパクトを市場に与えたということなのだろう。
今日から東証一部に株式を上場したのだが、公開価格を下回る終値になったことから、ここまで話が展開したようだ。今は携帯電話の番号をそのままで
会社を変えることができるのだけど、メールアドレスが変わるのは事実としてあるわけで、その手間を考えてでも解約をしたというのは、かなりの
モチベーションだと思うわけで。通信障害が与えた影響は大きいということのようだ。

▲Page Top

12月20日 トイレの空き
 東京メトロが公式アプリでトイレの空室状況を確認できるようにした。2017年末から今年の2月末にかけて実証実験を行い、ユーザーの
アンケート結果を踏まえて上野駅と溜池山王駅の2駅の一部のトイレについて状況が把握できるようになるという。サービスの対象は今後
拡大していくとのことで、いずれ全駅に拡大されるかもしれない。こうやってスマホに表示できるということは、何らかの方法で
トイレの空き状況をモニタしており、その情報をネットにアップしているということ。実は高速道路のSA、PAについては、少し前から
行われていることで、そこまで珍しい技術ではない。元々はトイレの設置数を考える上で必要なデータだったりしたのだが、
このような形で活用するところまで発展してきたわけで。アプリで後悔するところまで必要かどうかは疑問だが、今の世の中は
トイレの秋くらいは簡単にモニタできるのだ。監視社会・・・。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>