Top雑感2017年9月(21日〜30日)

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9月21日 国語に関する世論調査
 文化庁が毎年行なっているもので、毎年のように楽しみにしている。今年はコミュニケーションのあり方などについてのアンケートが
主体となっているが、毎年のように注目しているのは、意味や言い回しを間違いやすい言葉の浸透度を測るものだ。今年は「話のさわり」
などと使う「さわり」、「ぞっとしない」「知恵熱」の意味を問うもの。言い回しとしては「口を濁す」「言葉を濁す」、
「足下をすくわれる」「足をすくわれる」、「存亡の危機」「存亡の機」のいずれかというもの。まぁ誤用として有名なものが
並んでいるのだが、「存亡の機」は私も間違えて覚えていた。特にこの「さわり」については間違えている人が多すぎて・・・。
聞くたびに「あぁ、もう・・・」と思いながらスルーするのだが、たまに限界を迎えて指摘してしまう自分がいる。もう少し
寛容になってもいいのかな、とは思うのだが、なかなか・・・。

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9月22日 今度はバリ島
 メキシコで大きな地震が2回起こり、なんかプレートが動いているんだなぁとか思っていたら、今度はインドネシアのバリ島で
噴火の可能性が高まり、9400人が自主避難というニュースが流れてきた。メキシコ、日本と地震が続いて、環太平洋造山帯が騒がしいな
とか思っていたら、今度はアルプス・ヒマラヤ造山帯が動き始めたようだ。単なる偶然かもしれないのだが、所詮地球の上はプレートが
相互に関係し合いながら組み合わせられている状態なので、そんなこともあるんじゃないか、くらいの感覚でしかないのだが。
別にどちらの造山帯、というわけでもなく、妙に最近は地殻活動が活発だな、という印象を受けている。地震が続いて、今回の噴火
という流れだが、そろそろ大きいのが来るのでは?という感覚だ。さすがに東日本大震災の余震とは言えないだろうし。さて、次は何が
起こるのか・・・。

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9月23日 そしてメキシコ
 おそらく余震だとは思うのだが、メキシコで9月7日の地震が起こった場所で再び大きな地震が観測された。前回がマグチュード8.1で、
今回はマグニチュード7.1。いかにも余震という感じの数字だ。プレートが活発に動いているな、という感じだが、ニュースを見て
いなかった関係で被害の具合は分からない。だた、往々にして、建物の耐震は繰り返される大きな揺れには対応していないので、
被害の具合が気になるところだ。ほぼ地球の裏側なのでどうしようもないのだが。さて、東日本大震災の時によく言われた、首都圏での
大地震は●年以内に○%という話。色々な数字が出てきて、結局は何が正しいのか分からないままだったのだが、そろそろあれが
現実味を帯びてくる頃ではないだろうか。そろそろ考えておいてもいいのかもしれない。

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9月24日 惑星X
 なんでも2017年9月23日に地球が滅亡するという噂が流れていたようだ。聖書の黙示録に書かれている内容と実際の星の位置関係が
同じようになり、それがきっかけだという。この説を唱えた預言者の説にはニビルとも呼ばれる伝説的な惑星Xの存在があり、その惑星Xが
9月23日に地球に衝突するというのだ。もうすっかり通過してしまったのでなんの説得力もないのだが、この説を否定するために、
NASAが惑星Xが存在しないことを必死に説明するという事態に発展したらしいのだ。それだけ巨大な天体が地球に衝突するくらい近くに
あれば観測網をすり抜けるなんてことはあり得ない、と。1999年や今回の話に限らず、妙に地球滅亡説というのは好まれる傾向がある。
そして、定期的に出てくるのも、特徴の1つであって。好きなんだろうな。

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9月25日 スマートスピーカー
 日本の大手電機メーカーがホームセキュリティも備える、音声認識AI搭載のスマートスピーカーを12月に北米で発売すると発表した。
価格は200〜300ドル。AIアシスタントやホームIoTは買ってそのまま、無料で使えるという。日本向けは言語が違うので異なるAIを搭載して
発売するようだが、来年中に何らかの発表をする、という段階に止まっているようだ。このスマートスピーカーは少し前から話題になって
いたのだが、必要か?という思いがどうしても消えずにいて、どうにも踏ん切りがつかない。別に自分が購入する予定はないのだけど。
ただ、この手のものは、最初に進出しておかないと後から市場を切り崩すのは大変なので、とりあえず進出しておく、というのは
分からないではない。機能がそれなりに増える、カスタマイズが比較的容易というのであれば需要も増えてくるだろうけど・・・。
会社の受付とかで使えればひょっとしたら・・・。

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9月26日 見直し案
 20日に計画の見直しが発表された、福島第一原発の使用済み核燃料の取り出しの開始について、計画が明らかになった。これまで1号機
2号機について2020年度としてきたものを2023年をめどという微妙な表現にしてきた。「めど」なので、多少遅れても問題ない、という
ことだろう。多少の範囲は人それぞれだろうが。3号機は2018年中頃を維持した。燃料デブリの取り出しについては、来年度前半までの
最初に着手する原子炉の選定と工法決定を2019年度中に遅らせた形だ。それでも廃炉完了は30年〜40年という目標は変えなかった。
そんな期間の短い延長で大丈夫か?という気がしてならない。どうせまた想定外のことが見つかって遅れるのだろうから。技術革新が
起こって、その遅れを取り戻せる可能性があるので、廃炉までの時間は変えなくてもいいかもしれないが、直近5年くらいは何も
できないのではないだろうか。ま、何度でも見直すんだろうな。

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9月27日 言語の密度
 twitterがツイートの文字数制限を140文字から280文字に拡大するテストを行うと発表した。日本語、中国語、韓国語は対象外だ。
英語では140文字では十分な情報を伝えられず、実際、上限の140文字に到達しているのは、英語9%、日本語0.4%だという。そして
文字数に余裕のある言語ほどツイートが多いそうで、英語圏での利用者増加を狙っているのだろうか。この文字数に対する情報量を
言語の密度と読んだりするのだが、日本語は密度がかなり高いことで知られている。漢字を使うと特に跳ね上がる。英語やフランス語
といったヨーロッパ系の言語は密度が低め。文字での密度がもっとも低いのはベトナム語とも言われているが、正確な研究は無いようだ。
twitterが日本でこれだけ流行ったのは140文字で十分だったからだ。他の中国語、韓国語のハングルも漢字に相当するものがあり、
密度が高いのだ。結局、漢字が凄いってことなのか?

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9月28日 重力波
 初めて観測されたのが2年前のアメリカ。今回で4回目となる観測がなされた。場所はアメリカとヨーロッパの2箇所。いつから
ヨーロッパに観測施設なんてできた?と思っていたら観測開始はわずか2週間前だという。運がいいというか何というか。
アメリカの施設がLIGOに対し、ヨーロッパの施設はVirgo、おとめ座を意味する単語がついている。地球から18億光年離れた
場所で太陽の31倍と25倍の重さのブラックホールが合体した時に発生したものだという。何から何まで想像がつかない。
ただ、重力波を観測して何の役に立つのかが分からないので、手放しで喜べない自分がいる。なお、日本でも2019年度までに
観測体制が整うKAGURAという施設がある。これだけあちこちに作られるのだから、意味はあると思うのだが、イマイチ一般人には
分からないわけで。

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9月29日 暗記科目
 日本学術会議は、高校の生物の教科書で強調表示され、重要とされる用語が2000語超と他の理科科目より多く、知識を詰め込む科目と
誤解されていると私的した。同時に、重要語句を学習上の障害となっているとして512語に絞り込むように求めるようだ。「生物は
暗記科目では無い。思考力を付けて取り組んでほしい」とは検討小委員会の委員長だ。高校で化学と物理をやった身からしてみれば
生物は暗記科目に近い。化学や物理のように、考えれば解ける問題というのが少ない気がするのだ。結果として覚えることが
生物で覚えることを減らしても、特に物理には届かないと思っているわけで。ま、生物はどう頑張っても暗記科目だと思うぞ。

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9月30日 宇宙船計画
 東京とハワイを30分で結ぶという宇宙船計画が発表された。かつて民間人が宇宙旅行に行けるようにすると息巻いていたスペースXという
会社が打ち出したもので、最高時速2万7000 kmの宇宙船で東京とホノルルを30分、ロサンゼルスまで32分で結ぶという。その他の世界各地の
主要都市とも1時間以内で結ぶと言う。料金は旅客機のエコノミークラス並みにすると発表している。本当に実現できればかなりのものだ。
週末に日帰りでハワイなんてのも実現するかもしれない。ただ、この会社は民間人の宇宙旅行計画も放り出したままなのでどれだけの
実現性があるのかが分からないのだ。そもそも、この速度だと宇宙船レベルだと思うのだが、その宇宙船は元々宇宙旅行用のものだったと思う
わけで、そちらの実現が難しいので代替案を出しているのではないか、そんな気がするのだ。まぁいいんだけどね・・・。本当に実現するなら、
だけど。

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