Top雑感2017年9月(1日〜10日)

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9月1日 独身税
 日本のある自治体で開かれた意見交換会で議題に登ったという。結婚して子どもを育てると生活水準が下がる。独身者に負担をお願い
できないか、というものだという。実際には高齢者も含めて、負担の大きさが世代や家族構成で違うというもので、独身よりも家族が
いる方が負担が大きいという趣旨の発言があったということらしい。独身者の立場から反論させてもらおう。税金の控除は全く受けられ
ないし、児童手当のような給付もない。共同生活を送っている人数が少ないと、食材を購入してきても使い切るのが大変とか、色々と
難儀な点はある、と。例えば、家族が2人になったからと言って、単純に食費が2倍になるわけではない、ということだ。独身者には
それなりの大変さがあるのだ。

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9月2日 寿命の上限
 オランダの研究チームが、ヒトの最高寿命の上限を発見したとする研究結果を発表した。死亡時の正確な年齢の記録が残っている
オランダ人7万5000人のデータを分析し、女性は115.7歳、男性が114.1歳であるとした。過去30年に及ぶデータから抽出したサンプルを
分析したのだという。ただし、もちろん例外はあり、122歳まで生きた人などの例を挙げているという。人間の寿命というのはあちこちで
検討されてきているわけで。結合組織としてのコラーゲンの限界を考える人だとか、テロメアを考える人だとか。実際にヒトが
亡くなった年齢から、統計的に求めたのは初めて見た気がする。問題は、健康にその年齢を迎えられるか、という点だと思うわけで。
スパゲティ症候群のようになってその年齢まで到達するのでは意味がないと思う。誰かその辺まで統計を取ってくれないかな。

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9月3日 水爆に成功?
 北朝鮮が6回目となる核実験に成功したと発表した。韓国気象庁はマグニチュード5.7の人工地震が発生したと発表した。震源の深さは
0 kmというなかなか見かけない数字が出ていた。今回の実験、ICBM搭載用の水爆実験に完全に成功したとする声明を発表した。
約1年ぶりの実験となり、広島にある最後の核実験が行われてからの日数を示す地球平和監視時計の表示が359から0にリセットされた。
今回の実験、水爆ということなので、原爆とは比較にならないほどに難しい。中身としては原爆を起爆して高温、高圧の状態を作って
核融合を起こさせることになる。この精度が難しいらしいのだ。ただ、できたとすれば取り出せるエネルギー量は原爆とは比較にならない
ほどに大きくできるわけで。なかなかに恐ろしいことがしれっと行われたわけで。世界はどう対応するのか。

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9月4日 かれこれ40年
 1977年9月5日に打ち上げられたのがボイジャー1号だ。約2週間前の8月20日にはボイジャー2号が打ち上げられており、40年にわたって
信号を送り続けているという。木星や天王星、海王星といった惑星を探査した後は2012年8月にはボイジャー1号は太陽系を飛び出した。
2号もいずれ飛び出す予定だ。人間や地球上の生き物についての基本的情報を収めたレコードとプレイヤーが積み込まれているのは
有名な話だろう。他の知的生命体が拾った時に地球のことが分かるようにという思惑だ。レコードの耐久性は10億年とも言われており
拾われる頃には地球の環境はガラッと変わっているかもしれないわけで。ボイジャーからは今でも毎日情報が届いているようで、
まだまだ宇宙空間を飛んでいるようだ。これだけ長い間語り継がれる探査機も珍しいのではないだろうか。冥王星まで短時間で行くことを
目指したニューホライズンなんて、今や名前も聞かなくなったというのに。ボイジャーには電池が尽きるまで頑張ってもらうだけだな。

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9月5日 5億円
 昨年2月に鳴り物入りで打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」。姿勢制御機能の異常とそれに続く不具合の回転から、遠心力で
打ち上げから約1ヶ月でバラバラになったものだ。この高速回転の原因は姿勢制御用のスラスタの制御パラメータが不適切だったことが
原因とされている。この運用を行なっていた大手電機メーカーが5億円の解決金を支払うことで調停が成立したと発表された。この手の
ことはあってはいけないのだけど、実はたまにある。単位をkgfとNで間違えたために約10倍の出力にしてしまったというのがはるか
昔にあったと聞いている。今回はきっと、もっと小さなミスだったのだと思う。コンピュータプログラムの一部だろうから、数字の入力ミス
とかそんなもんだと思う。それで5億円がすっ飛ぶのだから、恐ろしい話だ。だからってチェックにも限界はあるしなぁ。完全に防ぐのは
難しいだろうな。

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9月6日 顕性、潜性
 日本遺伝子学会が、これまで使われていた優性、劣性という用語を改めて、それぞれ顕性、潜性に改めるとした。遺伝子の変異という言葉も
多様性にするという。色覚異常や色盲は色覚多様性にするとしている。まだ学会が用語を改訂した段階であり、これから教科書などの言葉も
変わっていくと考えられる。遺伝の法則を習った時に、当時の理科の先生に、優性、劣性は優っている、劣っているという意味ではないと
口を酸っぱくして言われたことを覚えている。確かにそういう風に誤解を招く表現ではある。そして、遺伝子の変異というのは、
その分野の人にとってはその通りの意味なのだが、どうも一般の人にとってはかなり重大な事態のように受け止められてしまう
らしいのだ。そういった誤解を全て解消するための用語の改訂なのだろう。さて、これが浸透するまでどれくらいかかるか、だな。
一定年齢以上は優性、劣性という言葉を使い続けるだろうし。

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9月7日 太陽フレア
 それが起こったのは昨日の午後6時頃と9時頃だ。アメリカの観測衛星が太陽表面の爆発を捉えている。この爆発のうち2つ目は通常の
約1000倍で最大級と言われている。となると、そこから放出された強烈な太陽風、場合によっては太陽嵐とさえ呼ばれるのだが、それが
地球に到達すると考えられており、それが明日の午後3時から午前0時頃と言われている。過去には同じような太陽嵐で大規模な停電が
起こったとも言われているし、国際宇宙ステーションでは緊急避難がされたりと、意外と影響が大きい。現代ではGPSに影響がでるとか
通信障害が起こる可能性があるとか、色々なことが言われているが、こればかりはその時になってみないと分からないわけで。
明日の3時頃、何かが起こるかもしれない・・・。まぁ、普通に仕事をしていると思うので、気づかないとは思うのだが。

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9月8日 環太平洋造山帯
 午後に到達が予想されていたフレアからの太陽嵐は午前9時頃から地球に到達し始め、何も気づかなかったくらい何も起こらなかった。
そうかと思えば、日本時間の午後1時頃にはメキシコ沖の太平洋でマグニチュード8.1の地震が発生。あぁ、あそこはプレートの境界
なんだよなぁ、なんて思っていたら、今度は夜10時23分に秋田県で深さ10 kmとはいえ、マグニチュード5.3の地震が発生。
環太平洋造山帯でプレートが繋がっているんだな、と実感させられるような地震の連続だった。これが太陽嵐の所為とか、そんなことは
絶対に言わないが、何となく色んなことが起こる日だな、という感じだ。完全に偶然でしかないわけだが、ただ、最近は環太平洋造山帯の
動きが活発でよく地震が起こっている印象だ。そろそろ気をつけたほうがいいかもしれない。地震の予測は国も諦めつつあるのだから、
何となく気にしておくしかないのだけど。

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9月9日 地震多発
 昨日の夜の地震以降、秋田県内陸南部を震源とする地震が多発している。深さはどれもこれも10 km程度と浅いものなのだが、今日の
昼には最大震度4が、夜には最大震度3の地震が起こっている。あんなところで地震が多発するなんてあったかなぁ、なんて思っていたり
するのだが。これだけ連続すると微妙に気持ち悪いのだが、だからと言ってどうこうできるわけでもないのだが。こういう風に地震が
連続すると何かと不安になる人がいたりするのだけど、どれが本震でどれが余震なのかは一連の地震活動がおさまってからでないと
分からないわけで。日本海中部地震が起こってから、秋田県周辺では大きな地震が起こっていない。太平洋側では色々と起こっている
というのに、だ。気になるのは震源が浅いこと。プレート境界であればもっと深いはずなのに。ひょっとして断層?そんなことを思いながら
地震情報を眺めているのだが・・・眺めることしかできないんだよな。

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9月10日 ボディに火
 東京都内の私鉄沿線で火事が発生した。通常、その場合は列車の運行を止めることになる。今回も列車の運行は止めたのだが、どういう
わけか、火事の現場のすぐ近くで止まった車両があるのだ。車両には火が燃え移ったという。可燃物は少ないので大きな火になることは
なかったようだが、乗客は車両から出て線路を歩いて避難したという。どういうわけかと書いてはみたが、想像できないわけではない。
おそらく、そこに信号があったのだ。そしてその先の信号では別の列車が止まっていたのだろう。つまり、信号で構成されている閉塞区間
に他の車両がいたために侵入できなかった、ということなのだろう。運行指令所からの指示で閉塞を無視して侵入することもできる
ようではあるが、まさか車両が火事の区間にかかっているとは思っていなかったのだろう。怪我人がいなかったのが幸いだが、
もう少し柔軟な運用ができてもいいのではないだろうか。

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