Top雑感2017年8月(21日〜31日)

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8月21日 教育学部で面接
 かつて、大学の入学試験で面接というと二次試験で行うところがあったくらいだが、今は教育学部の入学試験で面接を課す大学が
増えており、国立大学の半数に達したという。大学側が未来の先生に相応しいかを見極めようという動きのようだ。志望動機や
目指す教員像の他、あなたのクラスでいじめが起きたらどうするか、といった教員が直面するであろう問題への対応法を質問した
大学もあるという。高校生の時点でこれらに「先生らしい」回答ができる人というのはどれだけいるのかと思ってしまう。
実際の先生だって対処が難しいのだ。生徒や保護者と良好な人間関係を築けるコミュニケーション能力を持っているかを確認したかった
と説明しているところもあるようだが、難しいんじゃないかなぁ・・・。大学の4年間でどうにかしよう、という考えは
ないんだな、と。素質がある程度は必要なのは認めるが。

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8月22日 火星の天気
 地球の天気すら当たらないのに、火星の天気を知ってどうなる?という話もあるのだが、天気予報をしている人たちと、火星を必死に
観測している人たちは別なので、仕方ないことか。今回、火星では夜に猛烈な吹雪が発生するという研究結果が発表された。これまでは
ゆっくりとまばらに雪が降ると考えられていたのだが、嵐の中で数分で地表に到達するという。ただし、大気は地球に比べて希薄なので
雪というよりは霜のようになっているのではないかと予想されている。人類が火星に行く日はまだまだ先だろうが、とりあえず火星でも
水が手に入りそうだというのは朗報だと思う。地面を掘れば氷が出てくるとも考えられているが、降ってきた方が楽だろう。
水は必要性が高い割に持ち運びが大変という問題を抱える。宇宙時代には現地調達が望ましいわけで。まぁ、まだまだ先の話では
あるのだけど。

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8月23日 電気依存社会
 このニュース、昼に聞いた時は大変なことになってるなと思ったのだが、夜のニュースでの扱いは極めて小さいし、ネットのポータル
サイトでも扱いが小さいので驚いている。朝から大阪市内で大規模な停電が発生したのだ。最大3万4340戸、約11時間に渡って停電した
というのだ。信号はもちろんだが、スーパーやコンビニでは冷蔵庫が動かないので生鮮食品は全滅に近いし、電動シャッターが開かなくて
営業できないというところも。気温は30 ℃を超えたので、室温も高くなる。病院はもちろん、銀行ではATMが動かないし、高層マンション
ではエレベーターが動かなくなる。地下に埋めていた送電線に穴が開いたことがわかっているので、それが原因と考えられているわけだが。
停電しただけでこれだけ大騒ぎになるのだ。どれだけ電気に依存した生活をしているのか、という話だ。これが東京だったら、もっと大きな
ニュースとして扱われていたのだろうか、とか思ってしまう。土地によって出来事の取り上げ方が違うのは、やっぱり納得がいかないわけで。

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8月24日 水深8178 m
 魚類が生息できる限界は、浸透圧の調整が限界を迎える水深8200 mという学説があるそうだ。今回、それに迫る水深8178 mで魚の
映像が撮影された。公共放送の4Kカメラを無人観測装置に載せて、海洋研究開発機構の深海探査船からマリアナ海溝に下ろしていった
のだそうだ。正確に水深を測定した魚類映像では世界最深記録になるという。色々と凄いなとは思うのだが、なぜそんな限界ギリギリの
環境に魚が生息していたのか、という点がきになるわけで。生存競争に勝てないために競争相手が少ない方に逃げ続けた結果、
そこまで行ってしまったのか、何らかの拍子にそこまで潜ったら、意外と快適だったのでそのままいつくようになってしまったのか。
今回撮影された魚も、常駐しているのか偶然にも潜ってきただけなのかは分からないのではあるが。何にしろ、そこまで4Kカメラを
持って行った技術が凄いと思う。4Kじゃなくても・・・ねぇ。

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8月25日 情報共有システム
 これまで、学校の先生の採否については、自治体の教育委員会に任され過ぎていた。それゆえに、不祥事を起こして処分された先生が
他の都道府県に行ってしれっと採用されているということがあったのだ。そこで、文部科学省は2020年度から教員免許の失効情報を
共有する新システムを運用するとした。失効理由も「わいせつ行為」とか「交通違反」と行ったように表記することを検討している
という。今のシステムを15億円かけて改修するという。このシステムが大事なのは分かる。都道府県が変わっただけで処分歴が
全く分からなくなる、というのは問題だと思うし。ただ、15億円もかけないといけないようなシステムなのか?と。おそらくこういう物に
ありがちな、中心となるシステムは大したことないのに、セキュリティがどっさり乗っていて、それで費用が嵩むというパターン
だろう。そういうの、何とかならないものだろうか。同じような例はきっと世の中にいくらでもあると思うのだが・・・。

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8月26日 地方は活性化するのか?
 東京23区の大学の定員や学部の新設、増設を規制する方針を政府が打ち出した。東京一極集中の是正と地方の活性化が狙いだとしているが
本当に効果はあるのだろうか。とある調査によると、東京にある有名私立大学の東京圏出身者の割合はどんどん増えているという。原因
として考えられているのは、経済的な問題で、都会での一人暮らしのハードルが高くなっていることのようだ。人が東京に集中するのは
学生の時というよりも、就職の時だとも言われている。結局は働き口がないので首都圏に出てくるというのが実際のようだ。本当に
東京一極集中を避けるのであれば、もっと地方に就職の口を作る方が先だと思うのだが・・・。まぁ、人がいるところに仕事は発生するので
集中するスパイラルを断ち切るのは難しいとは思うのだが。

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8月27日 木製車椅子
 日本の大手航空会社が全国の空港に導入した。もちろん、木製とは言っても座面にはクッションが入っているし、背もたれは樹脂製に
なっているという。要は金属を使っていない、ということだ。なぜこんなことになったのかというと、車椅子は機内持ち込みができないので
手荷物としてカウンターで預けるのだが、その後、保安検査を通る際に金属探知機を通れないので、ボディーチェックを受けなければ
ならなかった、ということに対処するためだ。カウンターでこの車椅子に乗り換えればそのまま金属探知機を通れる、というわけだ。
また、幅も小さく作られてており、飛行機内の通路を通れるようになっているという。むしろ、今までがそんなに不便だったの?という
事実に驚いてしまった。確かに空港の荷物受け取りカウンターで車椅子が流れてくるのは見たことがあったが、あれは必ずしも車椅子が
必要ではない人が預けているものだと思っていた。もっと早くからこういうことは考えられていて然るべきだったのでは?

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8月28日 週休2日
 建設業の長時間労働の是正に向けて、政府が工事の発注者と受注者が守るべき指針をまとめた。作業員が週休2日を確保できる工期に
すること、雨や雪で作業ができなくなる期間も考慮に入れること、予定した期間内に工事を終えるのが難しくなれば工期を変えること等を
定めているようだ。国立競技場の建設現場で現場監督が過労から自殺した事件を受けてのことだとは思うが、今更感がすごい。しかも
違反しても罰則のない、いわゆる「お願いベース」のもの。しかもすでに発注した工事は対象外という、なかなかに抜け穴の多そうな
空気が漂っているわけで。しかも罰則なしなので、どれだけ守ってもらえるのかに疑問が残るわけで。まぁ何かとキツイと言われる
建設業なので、政府も何かしないといけないわけで。もっと他にもキツイ業種はあると思うんだけどな。

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8月29日 高度550 km
 北朝鮮が朝6時少し前に弾道ミサイルを発射。その時間帯にはすでにテレビを見ていなかったし、地域的にもエリアメールが来るところ
ではなかったので、この事実を知ったのは昼前にチラッとスマホでニュースを確認した時だった。その時の衝撃たるや。で、この
弾道ミサイルなのだが、最高高度が550 kmとされている。この高度、なんとなく書かれているのだが、国際宇宙ステーションの
飛行高度が約400 kmである事実を考えると凄いことになっているのが想像できる。国際宇宙ステーションの最高高度が460 km
なので、それよりもはるかに上まで行っていたことになる。弾道ミサイルとロケットの技術は基本的に同じと言われるのも納得できる
だろう。つまり、その気になれば国際宇宙ステーションを撃墜することだってできたことを意味しているわけで。恐ろしいな。

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8月30日 おとり広告
 有名な不動産会社が、仲介するマンションの写真や間取り図などを流用して実際には存在しない部屋の情報を掲載していたことで、
行政処分を受けた。存在しない部屋番号の情報を掲載して、サイトを見て問い合わせて来た客には契約済などの理由で他の物件を
紹介していたという。県の立ち入りで景品表示法違反で再発防止などの措置命令が出たという。これ、別に今に始まった話ではなく、
不動産業者ではよくある方法だと聞いている。店頭に表示されている物件のほとんどは囮だとさえ言われている。とりあえず店に
入ってもらうためのものだ、と。すでに埋まってしまったと伝えた上で、代替案として実際にある物件の間取りを見せる、そんな
流れで行われている、というのはよく言われていることだ。それなりに有名な話だと思っていたので、何を今更、という感じでさえある。
県の担当者がよほど腹を立てたか、何かやったのではないかと邪推してしまう。これで全国的に是正さればいいのだけど。

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8月31日 小惑星
 小惑星が地球の近くを通るというニュースは、気をつけてポータルサイトなどを見ていると結構多く、思っている以上に頻度が高いこと
に驚かされる。明日、9月1日にも通過する。ただ、その大きさが過去1世紀以上の間に地球に接近した中で最大だという。大きさは
幅約4.4 kmで、ピラミッド30基分という、よくわからない例が挙げられていた。ただ、地球の近くと言っても700万 km。それでも
異例の近距離だという。月までの距離が38万 kmになるので、それよりもはるかに遠いのだが、天文学的には異例の近距離なのだそうだ。
天文学というのはよく分からん。小惑星の名前はフローレンス。フローレンス・ナイチンゲールにちなんで付けられたものだというが、
なぜそこでナイチンゲール?やっぱり天文学は分からないことだらけだ。地球に衝突する恐れはないとのことなので、いつも通りに
生活するのだが、はるか上空には小惑星が来ていると思いながら空を眺めるのも悪くないだろう。

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