Top雑感2017年11月(21日〜30日)

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11月21日 銀行の人員削減
 日本のメガバンクの1つが、2023年度末までに4万人の従業員のうち6000人を削減すると発表した。採用者数の抑制と退職者の増加による自然減
での削減を進めるとのこと。低金利が続き経営環境が厳しくなる中で、デジタル化を進めていくにあたり人が余るということのようだ。既に
他のメガバンクも8万人のうち2021年度までに8000人、2024年度までに計1万4000人、2026年度までに計1万9000人を減らすとしている。
銀行も受難の時代だな、という感じだ。かつては銀行に就職というと一流の仲間入りみたいな感じだったのだが。結局のところ、銀行の業務で
もっとも効率の悪い窓口業務をどんどん減らしていこうということなのだろう。どうしても必要な生体認証の登録とか、本人確認が重要な
高額な振り込みなどだけになるのではないだろうか。そうなると人は減らせるよな、と。ま、今後生き残れる職業は何なのかを模索する時代が
来るのだろう。

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11月22日 今度は外出離れ
 クルマ離れやビール離れなどと揶揄される若者だが、今度は外出離れという言葉が出てきた。国土交通省が実施している調査で、20代が
1日に移動する平均の回数が70代を下回ったというのだ。若者が減少傾向、高齢者は増加傾向にあるという。目的地を往復すると2回、
途中で1箇所に寄り道をすると3回とカウントするのだが、20代男性で平日1.91回、休日が1.24回だという。30年前からは休日で47%減少
しているという。30年前というとバブルの頃なので単純に比較していいのかという問題は残るのだが、問題はそこではない。なぜこうなって
しまったのか、という原因にある。遊ぶお金がないだけではないのか、ということだ。まぁ年に1回くらいちょっと出かけてみようか、くらいが
精一杯なのが実状だろう。クルマ離れも同じで、維持費を考えると持たなくてもいい、という話なのだろうと思うわけで。なんでもかんでも
○○離れと称して若者を揶揄してはいけないと思うのだ。時間とお金が余っている高齢者と比較するのも酷な話だし。ま、そんなわけで、
私は明日、ちょっと出かけてきます。今年はどこにも行かなかったので。

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11月23日は更新なし

11月24日 自転車用ナビ
 フランスの会社が開発した自転車用ナビゲーションシステム。今の自転車からハンドルを交換することで取り付けるのだが、ハンドルについた
2つのライトで曲がる方向を指示してくれるという。スマートフォンと連動しているので、メールや電話の通知も受けられるし、GPSを内蔵している
ので、盗難にあった時には追跡することもできるという。ハンドルにライトが付いている状態なので、夜間はヘッドライトの代わりにもなるとか。
自転車にスマートフォンを固定して、地図アプリを表示させるという方法もあるらしいので、自転車にもナビをつけようという動きがあるのは
分かるのだが、本当に自転車に必要か?という議論がそっちのけになっている気がするのだ。そんなに遠くまで行かないだろうし、車と違って
Uターンだって難しくない。いざとなれば押して歩けばいいなどなど、ナビなんて無くてもいけるんじゃないか?という気がしてならないのだ。
なんかなぁ・・・。今の所、私が情報として掴んでいないのは電源をどうやって取っているのか、ということ。まさか自転車のダイナモという
ことはないと思うのだけど。本体がハンドルのみなので、バッテリーも小さそうだし、その辺が心配かもしれない。

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11月25日 コンビニ無人化計画
 大手コンビニが電子レンジで温める商品にも無線識別タグを付ける目処をつけた。これでレジロボを組み合わせることで夜間の無人営業を
視野に入れた検討が始まるようだ。タグは従来は電子レンジに入れると発熱するという問題があったが、それを改良したそうだ。これで
全ての商品にタグを付けられるようになり、物流の面や棚卸し、消費期限に合わせた値引きなども実行できるようになるという。
個人的には深夜のコンビニのような希薄な接客で十分と考えているので、無人化には大いに賛成するわけだが。まぁ防犯の問題とか、
清掃、品出し等々、クリアしないといけない問題は数多く残っているのだろうけど。今や外国人アルバイトが深夜に防犯カメラを切って
店内で飲食しているという話もあるので、防犯カメラを切れない状態にして無人の方がいいという状況にもなってきているのだろう。
これで無線識別タグが普及して値段が下がれば、もっとあちこちで利用できるのに・・・とか、色々なことを考えてしまう。ま、
コンビニ完全無人化はもうしばらく先かな・・・。

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11月26日 今度は隆起
 東日本大震災で一旦は沈降した地盤だが、かさ上げ工事をやっている今になって隆起が起こっているそうだ。大きいところでは30 cmほど
上昇したところもあり、かさ上げした岸壁を削り直すなどの工事が発生したりしているという。昨年、被災地の573の水準点の標高を測量
した結果、ほぼ全ての地点で隆起が確認されていたということだ。影響が長期間に及ぶという可能性も出てきており、現場では色々と
起こっているようだ。果たしてこれが沈降した分が戻っただけと見るのか、他の何かの前兆と見るのか・・・。結局、その結論は、この後の
出来事を見ないと分からないわけで、これが今の地震研究の限界というものなのだろう。これだけ隆起することすら予想外だったわけだから、
この後に何が起こるかなんて、分かるわけもないわけで。さて、結果はどうなるのか。隆起が確認されるまで5年以上かかっているわけだから、
隆起後の結果も5年くらいかかるのだろうか・・・。

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11月27日 しわ寄せが何処かに
 今、注目を集めている生鮮食品の宅配サービス。ネット通販大手やコンビニ大手が相次いで参入している。そんな中、長年に渡って業界を
リードしてきた生協が差別化として始めたのが早朝の配達だ。午前4時には荷造りをして、5時〜7時という配達時間帯に対応しているという。
共働きの現役世代にとって、必ず受け取れる早朝というのはメリットがある、ということらしい。配達する側も渋滞が無いので効率的に
回れるらしい。まぁ言いたいことも分かるし、メリットも何となく理解できる。でも、その早朝に働く人の負担はどう考えるのか、という問題が。
その分だけ早く仕事を終わらせて早く帰宅させているからいい、というものでもないだろう。早く帰った分だけ早くご飯を食べて早く寝る
というほど人間の体内時計は単純ではないはずなのだ。生活のリズムとして定着すれば平気なのだろうけど、この手の仕事はローテーションを
組むだろうから、ずっと同じ時間帯で勤務ともいかないだろう。やっぱり何処かに負担がいくわけで・・・。

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11月28日 不正隠し
 ここのところ、企業の検査データの偽装がニュースになることが多い。ゴム製品のメーカーに始まり、自動車業界へと波及。今日も繊維メーカーが
発表した。何でも、インターネットにこの会社の不正について書き込みがあったことから公表することになったという。昨年7月には問題を
把握していたが、公表するつもりはなかったと社長が話をしている。あちこちの企業がやっているだろうことは何となく見えてき他ので、
もう洗いざらい出してしまえばいいのに、とか思ってしまう。この手の話で問題になるのは、不正を行っていたことそのものよりも、下手に
隠そうとしたり、開き直ったりと、その後の対応がまずい場合の方が多い気がするのだ。不正行為が許されるものではないが、公表されるまで
気づかなかったし事故も起こっていないのであれば、ある意味ではそれだけ製品は安定していたし、検査値の偽装があったとしても安全係数の
中に入っていたということになるのだろう。まぁ、だからって堂々と不正をしていたと申し出る企業はほとんどいないのだろうけど。

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11月29日 兆候が本当に
 数日前から北朝鮮でミサイル発射に向けた動きがある、という情報が流れていた。どうやら政府が公式に発表したものではないらしいのだが
大手ポータルサイトのトップに出るくらいには流れていたようだ。そして今日未明、ミサイルが発射された。午前4時過ぎには官房長官が
記者会見を行った。これ、どうやら情報収集や分析が日本だけでは十分ではなく、他国の情報に大きく依存しているためらしい。それゆえに
無闇に公表することができず、発射されてからバタバタと対応するのが精一杯のようだ。今回も海に落とす経路だったようなのだが、これで
日本国内に落ちるとなった場合に、果たして国民を守れるのか、という問題がある。避難するにも限界があるし、迎撃がどこまでの性能を
持っているのかが分からないからだ。仕方ないのかもしれないが、どうにかならないものだろうか・・・。

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11月30日 博士号取り消し
 東京大学が2013年3月に当時中国籍の女性に授与した博士号を取り消したと発表した。学際情報学の博士号だそうで、論文としては日中の
新聞を比較分析したもの。そこに他者の著作物からの引き写しや不適切な利用が320か所あったというのだ。東京大学の博士号取り消しは
これで6人目だそうで、なかなかの人数だ。私は理系の実験系の学問だったので、他者事例の部分を除くと全て自分でデータを出して論文に
仕上げないといけなかった。文系の場合は様々な事例を集めてそれを比較分析するというのが多い気がする。行動経済学のように実験の結果を
使うものもあるだろうけど。そのような情報の収集と分析を行っていると、どうしても同じようなことをしている文献に行き当たるのだろう。
そうなると使いたくなる気持ちも分からないではない。審査する側も調べ切れるものではないし。まぁ心中お察しします、というのが背一杯だ。

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