Top雑感2017年5月(11日〜20日)

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5月11日 カラオケ動画は違法?
 自身がカラオケでアイドルの歌を歌う様子を、動画投稿サイトで公開し、カラオケ機器メーカーから訴えられて敗訴したという例がある
ようだ。約2分の動画なのでワンコーラスくらいだろうか。カラオケ機器メーカーの著作権を侵害するという判断だ。実際、この機器
メーカーは12万件ほどの削除要請をしているとかで、ここまでいったのは初めてのようだ。著作権法を考えると、カラオケの音源
そのものは機器メーカーのもの。動画は引用とできるような内容ではなさそうだし、引用しなくてはならない必然性もない。当然
引用元を表示もしていないだろう。そう考えると違法なのだが、カラオケの原曲は他の人の著作物だ。そう考えると、単純に
機器メーカーの言い分を丸呑みするのもどうかなという気がしてしまう。まだ地裁判決なのでこれからひっくり返るかもしれないが、
なんともやりづらい世の中になってきたな、と。

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5月12日 捕まったデリバリー
 夜にジョギングしてた時に、なんか珍しい所にパトカーが停まっていた。赤色灯をつけたままでハザードランプをつけていた。一体何が
あったのだろうかと思いながら近づいてみると、交通取り締まりだった。どういう違反をしたのかは分からないが、捕まっていたのは
有名ファーストフードのデリバリー用の原付だった。店の位置と捕まっていた時の進行方向を考えると、店から出て配達に行く途中
だろうことは想像に難くない状態。あまりそういうデリバリーを頼まないので分からないのだが、ピザではないものでも、配達の時間制限
とかあるのだろうか?まぁ冷める前に届ける必要はあるだろうから、ある程度の期限はあるのだろうけど、そう思うとあの配達が
どうなったのかが気になるわけで。

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5月13日 ふるさと納税
 どうにも変な方向に加速しているふるさと納税。埼玉県所沢市は2年間続けていたふるさと納税の返礼品をやめたという。結果、
昨年同時期には23件、231万円あった寄付がゼロになったという。それでも市長は「決断して良かった」と話しているという。
別に返礼品のレースを続けていくのが厳しいとかそういった話ではなく、本来の趣旨から変わっていることを問題として捉えているという。
私もふるさと納税には反対の立場をとっている。返礼品云々の問題ではなく、行政サービスを受けている居住自治体に然るべき
納税を行うべきだと考えているからだ。その上で余裕のある人は他の自治体に寄付でもなんでもすればいい。返礼品を基準に
寄付をするというのは間違っていると考えているからだ。勿論、持てる者の理論であることは承知しているが、それでも制度がおかしな
方向に進んでいるのは間違いないわけで。でも返礼品がなくなると寄付する人がいなくなる、というのは正直な意見なんだろうな。

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5月14日 サイバー攻撃
 世界的に広まっているサイバー攻撃が話題を呼んでいる。どうやら少し古いバージョンのWindowsに感染するらしいのだが、すでに
世界約100の国と地域に広まっていると言う。イギリスの国民保険サービスのコンピュータにも感染したらしく、患者情報へのアクセスや
診療予約の管理ができなくなるなどの被害が起こっているという。日本でも感染が報告されており、マイクロソフトは急遽、サポートを
終了したOSにもパッチを提供するほどの事態になっている。なかなかここまで事態が発展するのも珍しいのだが、それだけ重大な
ことなのだろう。それにしても、サポートを終了したOSにまでパッチを提供するというのは異例中の異例。味をしめるユーザーが
出てこないとも限らないわけだが。とりあえず、頑張れマイクロソフトといったところか。結局狙われるのはWindowsばかり。

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5月15日 小惑星対策
 プラネタリー・ディフェンス・カンファレンスなるものが、日本科学未来館で今日から始まった。地球に衝突する恐れのある小惑星の
早期観測や回避策などについて専門家が話し合っているのだという。JAXAによると、小惑星の衝突による災害は、巨大地震や太陽フレアと
同じくらいの可能性があるという。仮に地球に衝突する恐れのある小惑星が見つかったとして、どうやって回避するのか、という問題が
ある。地球からの距離があれば、そこで1度でも軌道をずらせれば衝突は回避できるだろうが、それだけのことをできる探査機を
短期間で作って軌道計算して送り込むことができるのか、という課題が残されているわけで。回避策の議論というのはこういう話
なのだろうか。単なる夢物語ではなく、現実味のある話なら聞いてみたいのだが・・・。

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5月16日 ウイルス騒動
 最初に観測されたのはつい先日、13日だったようだが、その後の広がり方が凄い。今日に至っては、会社内の様々なシステムに
緊急のセキュリティパッチをあてるという作業が行われ、多くのシステムが一時的に使えなくなった。何しろ、今の時代では、多くの
PCがネットワークに繋がっており、いずれかのPCが感染すれば一気に社内に広がる恐れがあるからだ。今日に至っては、このウイルスの
原因はどこにあるのか、という問題にまで発展していた。アメリカ国家安全保障局が認識していたのに公開しなかった脆弱性が悪い
という話にまで発展しているわけで。中には中国やロシアが関与しているという話すら出ているほどだ。これだけ世間を騒がせた
ウイルスというのは珍しいのではないだろうか。製作者としては大成功だろう。大迷惑だが。

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5月17日 仮眠も労働時間
 警備業の社員が、宿直の仮眠は労働時間にあたるとして、未払い残業代などの支払いを求めた訴訟の判決が出た。地裁判決だが、
労働からの解放が保証されているとは言えないとして原告の請求をほぼ認めたという。24時間勤務で30分の休憩と4時間半の仮眠時間が
あったというが、仮眠時間でも制服を脱がず、異常があった際にはすぐに対応できる状態を保ったままの仮眠であり、業務から解放
されなかったと主張したという。こういう労働時間の定義の問題は結構難しい。仮に帰宅していたとしても、上司などからの電話を
すぐに取らないといけないような状態であった場合、会社の管理監督の下に事実上は置かれていると見做されることがある。
今回の例も合わせて考えると、すぐに仕事に戻れる、戻らないといけない状態であれば労働時間と考えるのが良さそうだ。それが
仮眠であったとしても、だ。ということは、会議中に寝るのも、すぐに仕事に戻ることを余儀なくされるので・・・。ねぇ・・・。

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5月18日 地震の予知
 アメリカ生まれの地震学者がネイチャーに、日本政府は地震予知ができないことを認めるべきだと題した論考を出したようだ。日本の
地震研究が予知に偏っていることに疑問を抱き、南海トラフなどの大地震が周期的に起こることについて、科学的根拠はない、としている。
政府は国民に正確な直前予知ができないことを伝え、堅実な科学的研究に基づいた地震対策をするべきだ、という持論のようだ。
改めて書くまでもなく、日本は地震大国。言われてみれば地震研究で我々が耳にするのは予知の話が多い気がする。起こった地震に
ついて、震源となった断層を調べたりする人もたまに見かけるが、やはり地味な印象は拭えない。こればかりは仕方ない気もするが、
やはり世間的に脚光を浴びるのは先のことを話した人たちなのだ。そして悲しいかな、予知のほとんどは空振りに終わっているわけで。
今になって無理とは絶対に言わないだろうな・・・。

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5月19日 キッズウィーク
 学校の夏休みなどの長期休暇の一部を地域ごとに別の時期に移動させるキッズウィークの制度を政府が検討しているそうだ。例えば
夏休みの5日を平日に移動させれば、前後の土日と合わせて9連休になるというわけだ。それに合わせて家族が休めるように政府は
企業に働きかけて協力を求めるとしている。実施単位は都道府県などの地域ごと。法的な措置は取らずに、公立校は義務化を目指し、
私立校は協力を求めるという。こういう話は持ち上がっては消えていくわけで、秋に地域ごとに連休を作るという話が記憶に新しい
だろうか。プレミアムフライデーも5月末にその名前を目にするのか怪しい。キッズウィークを導入したとしても、もともと夏休み
とかの制度がない会社の場合は、協力を求められてもどうしようもないし、サービス業は結局動く。他地域まで遊びに行けという
のであれば、それなりにお金もかかるわけで・・・。実施してもどれだけの意味があるのか疑問だ。

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5月20日 地割れ
 北九州大地震説が流れていたのが1週間前の5月13日。結局は見事な空振りで終わったわけだが、今になって新しい現象が起こった。
場所は大分県豊後大野市。300 mほどの範囲で20カ所以上で地割れが観察されたという。大きいものでは長さ20 m、幅9 cm。
地割れを自宅敷地で最初に見つけて報告した人は自主的に避難しているという。さらに地割れは日が経つに連れて広がっている
ということらしい。さて、これが何を意味しているのか。地震の前兆としても見られることがあるし、熊本地震の余波が今になって
出てきたのかもしれないし。この後に何かか起こるにしても、本当に地震が起こるのか、地滑りまでで終わるのか、
実際には何も起こらないのか。九州の地盤の動きはかなり複雑であることが最近になって明らかになったわけで、地震なども
簡単に予想はできない感じだ。何も起こらないことを願う。

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