Top雑感2017年3月(11日〜20日)

<<Prev. | Next>>

3月11日 ランドセルのカラーバリエーション
 ここしばらく、小学生が使うランドセルのカラーバリエーションが凄いのだが、その理由について述べられた記事を読んだ。使われている
素材がどうとか、そういう話はさておいて、大事なのは少子化に伴って1人あたりにかける金額が増えているのがあるという。色の
種類が増えると1つにかかるコストが高くなるわけで、結果として値段が上がるのだが、それでも買ってもらえるというのがあるようだ。
なるほど、と納得したのだが、記事中で気になったのはランドセルの扱い。「小学校でランドセルを使うのは義務ではありません。
もちろん、男児が黒、女子が赤といった決まりもありません。リュックサックでもいいのです」という文章なのだが、こんなのは都会の
理論に過ぎないわけで。私の場合は、小学校はもちろん、中学校でも指定のカバン以外は使えなかったわけで。こういう都会の視点で
書かれた記事というのが多すぎると思うのだ。ある意味で仕方ないのだが、田舎をなめるなよ、と。

▲Page Top

3月12日 空飛ぶバイク
 SF映画の中だけのものかと思っていたが、ロシアのドローンメーカーが試作品を開発し、動画を公開したようだ。定員は1人。
一応、地上10 m、時速50 kmで移動できるとのことだが、安全のためにスピードと高度はソフトウェアでコントロールされている
という。風が強いと危険なので、とりあえず屋内で、まずはスポーツ用として開発しているようだ。これ、見た感じでは、簡単に手や足が
届くようにはなっていないものの、プロペラがむき出しになっており、それなりに怖そうな感じ。そして、実際のドローンを見たことが
あれば分かるのだが、小型でも結構激しい音がするのに、人を乗せて浮上するとなると、どれだけの騒音になるのか、想像がつかない。
ヘリコプターほどの音にはならないにしても、それなりのものを覚悟しないといけない雰囲気だ。ところで、ドローンで無人小型飛行機
のことだと思っていたのだが、人が乗れるドローンと紹介されるのって何か矛盾していないか?

▲Page Top

3月13日 1〜8ヶ月
 経営再建中の日本の大手電気メーカーで、2017年度のボーナスを最大8ヶ月分支給すると明らかにした。平均は年間4ヶ月だが、高い
業績をあげた社員には最大8ヶ月分だという。逆にもっとも少ない場合には年間1ヶ月分になるという。社長が掲げる信賞必罰の処遇を
反映させたものだというが・・・。業績主義による処遇とも言えるのだろうけど、常に問題になるのは、いかに公平な評価をするのか
というところ。数字で評価できる業種であればいいのだが、研究職ともなると、どうにも評価できないわけで。しかも大体はチームで
仕事をしているので、誰をどう評価するのかが分からず・・・。結局は評価者の好き嫌いや、経験年数、そろそろ上にあげないとな
というプレッシャーなどで、上下が決まるわけで。割りを食うのは若い人たちとなるし、多くの人が横並びの評価になるのが関の山。
この手の制度はどれだけ上手く回せるかにかかっているのだが、それが意外と難しい。

▲Page Top

3月14日 監視カメラ
 東京メトロと都交通局が地下鉄の全車両に防犯カメラを設置すると発表した。車内での犯罪行為の防止や、2020年の東京オリンピックを
見据えたテロ対策だと言う。東京メトロは2018年から、都交通局は今年の8月から10年程度かけてというなかなかの長期戦。ドア上部や
天井部に設置するという。地下鉄がこれだけの英断を下したわけで、JRはどうするのかが気になるところだ。車両の数が圧倒的に
多いのでなかなか全車両というのは難しいのだろうが、現状の埼京線の1車両だけというのは、あまりにも無力すぎる気がするのだ。
しかも、埼京線は非常に混み合うので、その時間帯は頭しか見えないだろうし、どれだけの抑止力になっているのかが疑問。
地下鉄も同じようなものじゃないかな、という気がしている。まぁ、カメラがあることが大事、という説もあるわけで。

▲Page Top

3月15日 強制か任意か
 警察が令状なしに捜査対象者の車にGPS端末を取り付けた捜査についての最高裁判決がでた。結論としては令状が必要な強制捜査だった。
曰く、個人が権力によってプライベートな領域を侵害されない権利を憲法は保障しているとして、GPS捜査はこうした権利を侵す
という見解。検察側は公道を走る車の位置情報はプライバシー侵害は小さいという主張だったが、公道上だけでなくプライバシーが強く
保護されるべき場所に関する情報など、個人の行動を継続的、網羅的に把握できるという最高裁の指摘に負けた形だ。まぁ、犯罪捜査で
あなたの車にGPS端末をつけさせてくださいと宣言した場合、その車を使っての犯行は絶対にしないだろうから、そういう意味では
警察側がどうにかして任意捜査を勝ち取りたかったのは分かる。だが、逆に自分が端末を付けられる側の立場で考えて欲しい。あまりにも
窮屈ではないか?なんかこう、一方的な考えの人が多すぎるんだよな、この例もしかり、会社内もしかり。大人なんだからさぁ・・・。

▲Page Top

3月16日 鳴り物入りが・・・
 政府がマイナンバーの個人向けサイトの本格運用開始を延期した。マイナンバーカードを使って行政手続きのオンライン申請などが
できる個人向けサイトであり、予定されていた7月から秋に延期するという。当初の予定は1月だったということで、9ヶ月程度の
遅れとなる。役所での手続き簡略化も7月の予定から3ヶ月先送り、基礎年金番号との連携開始も計画から1年延期されるなど、
結局なんだったのかハッキリしていない。年末調整で必要だったという人もいるが、最終的には保険会社からの年末調整用の
ハガキを提出したりしたし、何だったんだ?という思いは消えない。必要だったのかなぁ、あれ。

▲Page Top

3月17日 もやし生産者協会
 全国のもやし生産者で作る工業組合だそうだ。販売価格の低迷、原料種子価格と人件費の上昇、発芽率の悪さや育成不良による歩留まりの
悪さが重なって、経営を圧迫しているとして、経費削減の努力が限界を超え、健全な経営ができない、という声明を発表したのだ。
2009年には全国に230社以上あった製造会社、生産者は、現在は130をきっているという。度を超えた値下げ競争をやめ、せめて一袋
40円で売って欲しい、と訴えているようだ。生活環境の関係で、生鮮食品をあまり買わないのだが、それでも、一袋30円台というイメージ
で、安売りだと20円台に突入する感じか。それで儲かるのか?と思っていたが、やはりそんな感じか。もやしは最早工場とでも呼べる
ようなところで生産されているのだが、それでも無理だったようだ。プレミアムをつけて高くして売るという戦略も世の中にはあるが
もやしにプレミアムが付いてもねぇ・・・・。何とも悲しい立場の野菜だ。

▲Page Top

3月18日 3ヶ月のタイムラグ
 任天堂がスーパーマリオランのAndroid版を3月23日より配信すると発表した。iOS版は3ヶ月ほど前に発表されて、前評判が高かった
ものの、実際の配信後には評価が真っ二つに割れるという事態を引き起こした。その後、1ヶ月もしないうちに全く話を聞かなくなった
わけだが、今になってAndroid版が出てきてたとして、果たしてどれだけの需要が残っているというのか。スマホゲームはとにかく
回転が早い。だからだと思うが、開発言語が異なるにも関わらず、ほぼ同時に両方のOS向けに発表される。それが今回は3ヶ月
遅れだ。さすがに無理なんじゃないか・・・。どうしてこんなにもなってしまったのか、聞いてみたい気もする。単に開発が遅れた
だけという気もするわけだが。元々、任天堂はスマホゲーム市場には入ってこなかったわけで、戦略もはっきりしていなかったのだろう。
今回も戦略ミスのような気がしてならない。

▲Page Top

3月19日 重力値更新
 国土地理院が変更を発表したのは15日だったようだが、余りにも世間で話題にならなかった。1976年度に全国122箇所で測定した
基準となる重力値を発表したのだが、2002年〜2016年に全国263箇所で改めて測定したようだ。精密な重力計が開発されたことや、
研究機関や産業界からも精度の高い基準値の要望が高まったという。大半は現象したが、地震で地盤が沈んだところは増えたところも
あるという。もっとも変動の大きな佐渡市では体重60 kgの人が0.006 g軽くなったという。誤差でしょ、と言われるとその通り
なのだけど、これが産業界では重要らしいのだ。実際、日本全国でいくつかの区域に分けられていて、秤が作られている。精密な
化学秤がどのような影響を受けるのかが気になるところだ。何かと仕事で使うので。今から仕事で使う秤を全部入れ替えるわけにも
いかないわけで。まぁ、機械の誤差の範囲に入ってくるのかな・・・。

▲Page Top

3月20日 聖徳太子復活か?
 2月に公表された中学校の次期学習指導要領で一旦消えた聖徳太子の文字が、パブリックコメントの結果を受けて復活する方向で検討
されているようだ。小学校と中学校で呼称が異なると児童、生徒が混乱する、指導の継続性が損なわれるといった意見が出ていたようだ。
厩戸皇子については中学校で日本書紀や古事記に表記されていることを明記する方向で調整されているという。なお、鎖国も消えるという
話だったのだが、幕末の「開国」に対応する言葉として「鎖国などの幕府の対外政策」といった表記が検討されているという。こういう
細かい点で争っている時点でどうかと思うのだが。歴史の授業はとにかく退屈で嫌だった記憶しかない。ただひたすらに暗記するだけで
学ぶ意味も、その楽しさも全く伝わってこなかったのだ。そのあたりを伝えること、授業に工夫させることの方が大事なのではないだろうか。
算数や理科の授業では色々な工夫をしているのが紹介されているが、歴史については目にしたことがない。そういう授業であれば、私も
もっと歴史が好きだったかもしれない・・・。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>