Top雑感2017年1月(21日〜31日)

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1月21日 強姦罪
 法務省が性犯罪を厳罰化するにあたり、強姦罪の名前を変更する方針を固めた。加害者は男性、被害者が女性という性差を無くすという
改正案の内容を踏まえたもので、「強制性交等罪」とするという。厳罰化という意味では非親告罪に変更すると共に、法定刑の下限を
引き上げるという。まぁ確かに男性が被害者となる事件も怒っており、それをどのように表現するのかという課題はあったわけだが、
罪名に「等」が入っているというのは珍しい気がするし、何となく違和感がある。一般の人が目にすることは滅多にないし、新聞記事
などでは分かりやすくするために「強姦」という言葉を使いそうな気がするので、ますます目にしない気が。まぁ名前を変える分には
全く構わないのだが、浸透しない限りは単なるお役所の自己満足なわけで。

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1月22日 110番?
 和歌山県の石油工場で火災が。爆発の恐れがあるとして、周辺の1281世帯2986人に避難指示が出されたという。1世帯当たり2人ちょっと
だな、なんて割り算をするのはいつもの癖なのだが、気になったのがこの火災の通報。近くの住民から110番通報があったという。こういう
工場には自衛消防隊がいるので、工場からの通報が遅くなるのは分かる。結果的に抑えられなかったわけだが。問題なのは何故110番
だったのか、ということ。火災と認識しているのであれば119番にかけるべきではないのだろうか。まぁ、何らかの形で緊急通報をすれば
あとは連携を取ってくれると思うのだが、火事なんだから、119番にして欲しかった。その点でアメリカは合理的で、日本でいう110番、
119番が共に同じ番号である911だ。何かがあったら何も考えずに911にかければいい、その先は向こうが考えてくれる、というわけだ。
問題の工場の火災だが・・・続報が全く出てこない。

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1月23日 カレーコース
 日本の大手家電メーカーがインド向けに販売を始めた全自動洗濯機。そこにはカレーの汚れを落とすことを目的としたカレーコースが
搭載されているらしい。カレーの成分を調査し、カレーの汚れを落とすのに最適な水温や水流、時間を研究するなどして2年かけて
開発したという。お値段は通常の全自動洗濯機よりやや高めで中高所得層向けだという。インドは経済成長に伴って、洗濯機の販売
総数が毎年10%伸びてい流という。しかし、普及率はまだ10%。人口13億人を考えるとまだまだ市場は大きいというわけだ。
これ、何もインドに限定して売らなくてもいいのではないだろうか。カレーの汚れを落とせるなら、相当に厳しいシミだって落とせそう
なわけで、日本でも普通に売れそうな気がする。コースの名前を変える必要はあるだろうが。カレーしか落ちないというわけではない
だろうし。インドだけにとどめるには勿体無い気がする。

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1月24日 男女差別
 男性保育士に娘の着替えや排泄の世話をやってほしくないという保護者の意見が話題になっている。実際に男性保育士がそういった仕事を
外されたり、運動会の準備では力仕事ばかり担当したりといったことがあるそうだ。これは立派な性差別では?という意見はどちらかと
いうと少数派なようだ。これがもし逆だったら・・・。息子の世話を女性保育士にやってほしくない、なんて意見が出たらすぐに女性差別
として問題になるだろう。まぁ、いくつか理由は考えられる。育児は女性の仕事というイメージがどうしてもあるので、女性が男の子を
見るのは普通でも、その逆には違和感があるということ。オバサンは性別を超越するという話があり、男子トイレをオバサンが掃除
していても何とも思わないのだが、オジサンが女子トイレを掃除しているのは嫌という意見が多い。女性は性別を超越する潜在能力を
持っているのだ。結局、「男女平等」を訴える人たちは、女性を守ることしか考えておらず、男性については偏見が残ったまま
ということなんだろう。

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1月25日 減価償却
 移転問題が揺れに揺れている豊洲市場。現行の築地市場から移転した場合、年間100億円程度の赤字になる試算が公表された。業者が
支払う施設使用料などの年間収入が68億円に対して、人件費、光熱水費と減価償却で166億円の支出だという。トータルでは収入が
18億円増えるのに対して、支出が122億円増えるのだとか。移転したからと言って、施設利用料を大幅に上げるとは考えにくいから
この差のほとんどは減価償却からきているのだろうことは想像に難くない。そして、これも書いておかねばならないだろう。そんなの
分かっていただろう、と。まぁ、減価償却だから帳簿上の赤字なので、いきなり都税を投入ということはないと思うが、これで
大丈夫なのか?と。一般企業なら大問題じゃないのか?まぁ、減価償却とはそういうものだから、仕方ないのかもしれないが。

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1月26日 機内モニタ
 アメリカン航空が、新しく導入する100機のボーイング737には乗客が見る用のモニタは設置しないと発表した。乗客の9割が
自分のタブレットやスマートフォンを持ち込むので座席背面のモニタの意味が薄れているという。その代わりに衛星を使ったネット
ストリーミングサービスを配信するという。誰もがそういう物を持っている時代になってきたわけで、これも1つの時代の変遷かな
とは思うのだが、問題は持っていない人だ。例えば私の場合、タブレットは持っていないし、海外に行く場合にはローミングが
云々というのが面倒なのでスマホは家に置いて行く。そうなると飛行機の中でやることがないわけで。何もないまま10時間とか
辛いな、と。世界的な潮流としてまだそこまでではなさそうではあるが。

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1月27日 ギアもプログラム
 大手自動車メーカーがリコールを出した。その中身というのが、エンジン制御プログラムの設計ミス。エンジン始動直後に変速すると
ギアが壊れてエンジンがかからなくなったり、排ガス浄化装置が作動しなかったりするそうだ。他にも改善対策も出ているそうで、
坂道での発進の際に変速に時間がかかり、一時的に車が下がる恐れがあるという。どちらもプログラムの書き換えで対応するという。
まぁAT車なのだから、ギアの切り替えも自動的にやってくれるシステムなわけだけど、それも何らかのプログラムで行われている、
という事実を改めて確認した感じだ。言われてみればその通りなのだけど、意識していなかったな、と。エンジンとギア、速度、
さらには排ガス浄化装置まで、全てが連動して作動しているわけで・・・。そう考えると、ますます、機械というより家電製品に近く
なっているな、と。これで完全に自動運転になったら、いよいよ家電だ。

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1月28日 警備にAI
 今や何にでも人工知能の活用が期待されているのだが、とうとうマラソン大会の警備にまで活用しようという流れができているようだ。
東京マラソンの警備にあたり、コース上のカメラの映像と沿道の観客のSNSの発信内容をAIが分析、注意喚起した情報を運営本部に流し、
そこから沿道の警備員に伝達するというのだ。来年以降はコース上のマイクで音声情報を集めることも考えているとか。最終的な目標は
2020年の東京オリンピック、パラリンピックにあるようだ。こんなこと、本当にできるんだろうか?これからテロをしようという人が
こまめにSNSに発信するとも思えない。全ての監視カメラを人の目でカバーするのは難しいだろうから、そこにAIを使うのはアリかも
しれないのだが、所詮はその程度だろう。何となく、世間的にAIに過剰な期待を抱いていないか?と思う昨今。

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1月29日 入国拒否多発
 先日就任したアメリカ大統領の大統領令で、テロ支援国家の指定を受けていたり、政情が不安定だったりする国からの入国が停止されている
のだが、それが現場に混乱をもたらしているようだ。既に280人があまりが入国拒否されているという。有効なビザを取得していてもダメ
なのだから、当人としてはたまったものではない。この大統領令ってどれだけの権力を持っているんだろうと調べてみたところ、大統領が
議会の承認を得ることなく行政権を直接行使できるものであり、法律と同等の効力を持つようだ。こんなものをある日突然、サイン一つで
パッと出されたら現場は混乱するよな・・・。とりあえず、この大統領令での入国停止は90日間となっているので、そのうち元に
戻るとは思うのだけど・・・。新大統領、大統領令を連続して出しているんだよな。大丈夫かな、色々と。

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1月30日 宿泊税
 金沢市が来年度から宿泊客に課税することを検討しているという。今のところ、東京都と大阪府で導入されているが、市町村単位では
初めてだという。北陸新幹線が通ったことで観光客が増え、平穏な市民生活に悪い影響が出ているとのことで、その対策費用に充てる
という。まぁ、強気に出たなと解釈されても仕方ないだろう。都道府県単位であれば多少の税金は仕方ないと諦めるかもしれないが、
市町村となれば、隣の市町村に宿泊すれば事足りるわけで、税収は入らないし、旅館、ホテル業は客が減るしで、あまりプラスになる
とは思えない。これだけで金沢市のイメージが悪くなるとも言い切れないわけだが、新幹線や高速バスでの日帰りを真面目に考える
可能性も出てくるわけで。観光客は変化なしで、宿泊客だけ減るんじゃないかな・・・。

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1月31日 自爆自転車
 自転車が突然壊れる事故が続発しているという。運転中にタイヤが外れる、ハンドルが折れる、ペダルの空転が起きる、フレームが
真っ二つに折れるなどなど。最近の電動アシスト自転車ではバッテリーから煙が出るといった報告もあるとか。日本のメーカーでも
中国で生産されていたりして、メーカーでの判別はできないのだそうだ。結局は溶接や接合の不良、強度不足で走行中に部品が破損など
が多いようだ。消費者側も点検をしないという問題は抱えているものの、まさか自転車でそんなことになるとは思っていない訳で。
一応、自転車にも業界団体の認定マークのようなものはある。BAAやTSマークがそうなのだが、そこを見て買う人なんてほとんどいない
だろうし、ほとんどの自転車には付いていると思う。結局は乗り始めてから数ヶ月後に点検を受ける、といった自己防衛策をとるしか
ないのかもしれない。

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