Top雑感2017年2月(1日〜10日)

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2月1日 声優も受難?
 大阪市内で、声優の養成所のレッスンの騒音について訴訟が起こっている。住民が養成所を運営する声優のプロダクションを提訴した
形だ。かなり有名な事務所で、大物声優が所属している。住民側は数十人の塾生が集まる週末のレッスンの時、騒音や振動に悩まされて
いる」としている。養成所は1983年に開校しているが、過去に苦情はなく、管理組合の理事会は規約違反はない、とコメントしている。
もう、ここまでくると言いがかりのようにも思えてくる。本当にうるさくて迷惑をしているのであれば、それなりの証拠を集めて
訴えないといけない、という話を聞いたことがある。騒音計を用意して、年月日と時刻、どれくらいの大きさのどんな音、というのを
キッチリ記録をとって争わないと厳しい、と。この訴訟、どこに行き着くのか、きっと報道はされないのだろうけど、住民側は不利
っぽいなという印象。所属している声優に被害が及ばなければいいが。

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2月2日 ハイムリッヒ法
 栃木県の小学校で、当時小学1年生の男子が、給食の白玉団子を喉に詰まらせて死亡した事故を巡り、両親が市に損害賠償を求めていた
裁判で判決がでた。教員らに過失はなかったとして原告の敗訴だ。事故発生までに4回、白玉汁を普通に食べており、危険性は予見できな
かったこと、腹部を上向きに圧迫して吐き出させるハイムリッヒ法を行わなかったとする主張も、義務はなく、行ったとしても吐き
出させるのは難しいという裁判所の判断だ。実際、このハイムリッヒ法は結構難しいらしい。上手く吐き出させるにはコツがいるとか、
背中を叩く方が確実だとか、色々と言われている。1974年に発表されたが、開発者自身も緊急時に使ったのは2016年が初めてだったとか。
アメリカでは結構な例があるらしいが、日本ではイマイチ浸透していないわけで。そんなのを小学校の先生に要求しても難しいだろう。
原告側は控訴するとしているが果たして。

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2月3日 1日8時間労働
 そもそも、労働時間が1日8時間というのはどこから来たのだろうか。欧米で産業革命があった時は1日10〜16時間だったとされている。
19世紀初頭にイギリスで、それではまずいと1日8時間が提唱されたとか。それから100年、1917年にロシア・ソビエト連邦社会主義共和国
で初めて1日8時間が法定化されたのだとか。それからまさに100年。本当に8時間のままでいいのか、という疑問が残る。法定化された
当時からは通勤時間が変わっている、労働環境が変わり、同じ時間でこなせる仕事量も増えている。それでも同じでいいのか、という疑問が。
個人的には8時間でも足りないと思っているクチなので別に構わないのだけど。100年という節目だからという訳ではないが、こういう
当たり前の制度を考え直すというのも大事なことかもしれない。

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2月4日 イタチゴッコ
 インターネット検索エンジンの最大手がアルゴリズムの変更を発表した。これまでもhttpsを上位に持ってくるとか、タブレット用、スマホ
用のサイトがあると上位に来るとか、色々と発表されてきたが、今回は日本語検索のみという特殊な事情だ。検索結果で上位に来ることを
主眼においていて、品質の低いサイトを検索で下位になるようにアルゴリズムを変えるという。具体的な例は出ていなかったようだが
一部のキュレーションサイトが該当するっぽい。結局、こうやってアルゴリズムを変えてみたところで、またしても上位に食い込むように
方法を見つけてくるのがSEO、Search Engine Optimization、検索エンジン最適化を生業としている人たちであって。結局はどこまでも
続く闘いなんだよな、と。

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2月5日 1 Bあたりのお値段は?
 自宅のMacで自動バックアップに使っているHDがアクセス不能になった。現在、データ用に500 GBと1 TBの2つの外付けHDと
バックアップ用の3 TBの3つを外付けしているのだが、これを機にまとめようということに。このバックアップ用が一番新しいものだったの
だが、さすがに書き込み、読み込みの頻度が高いためか、真っ先に壊れたことになる。で、家電量販店に行ってみたのだが、HDが
これまでの想像以上に安い。3 TBで1万円ちょっとしかしない。200 MBで喜んでいた昔とは時代が違うのは理解しているのだが、
それにしても安すぎないか?作っている人が報われないというか・・・。そして、今やほとんどのHDが、家庭用録画装置に接続できる
ようになっていることに驚いた。きっと大容量のファイルはクラウドにアップする傾向が強くなっているのだろう。また時代が進んでいく
のだなぁ、と。

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2月6日 一極集中
 東京への一極集中の一因ともされる東京都内への大学集中の是正を探るため、政府の有識者会議が会合を開いた。若者が生まれ育った地元に
定借し、地方創生の担い手となることを目指すという。地方での大学振興や若者向けの雇用機会の創出、都内での大学、学部の新設、増設の
抑制や地方移転について話し合い、5月中旬頃の中間報告を目指すとか。なんかこう、色々と無理があるな、と。地方に雇用の機会をと
言ってみても、結局は企業がないので限界は知れているし、それだけに生まれ育った地元に定着できない。結局、東京をはじめとする
大都市はますます発展し、地方は過疎が進む一方なのだ。多くの企業は人が集まる所に構えるのが便利なので、大都市に集まり、そこに
雇用が生まれ、人が吸い上げられ、地方の過疎が進む。これが繰り返されているだけなのだ。地方に大学を作ってみても、地方という
ビハインドを上回るだけの魅力がないと人が集まらないだけのはずだ。少子化が進んだ結果、わざわざ地方の大学を選ぶ必要がなくなりつつ
あるからだ。こういう有識者は、机上の空論ではなく、是非ともしばらく田舎に暮らしてみて、どういう生活になっているのかを知ってから
議論をして欲しいと思う。

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2月7日 プレミアムフライデー
 今月24日の金曜日からプレミアムフライデーが始まる。月末金曜日に消費を換気するために、仕事を15時に切り上げて消費者が自由時間を
持つようにしよう、というもの。残念ながら企業側の動きはうまくいっていない模様。百貨店をはじめとする小売業では、迎える側なので
休めないという実情が。「製造業向けの施策」と切って捨てる人もいるようだ。実際その通りだろうなとは思う。しかし、だからって
それに製造業側が綺麗に乗るかというのも疑問が残る。実際、半日の有給休暇取得を促している企業もあるようだが、その動きは鈍いの
だとか。ネット上のアンケートでも勤務先がプレミアムフライデーを導入予定ではないが55%で、導入済み、導入予定の合計2.2%とは
比べ物にならない数字を叩き出している。実施前から掛け声倒れの空気が。製造業だって、いきなり金曜日の午後に休めと言われても
予定というものがあるわけで。いっそのこと、労基法を週32時間労働を基本に改めて、金曜日も休みにした方が早いかもしれない。

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2月8日 第2青函トンネル
 現在の青函トンネルの西、100〜250 mほどの所に第2の青函トンネルを作ろうという話があるようだ。現在、新幹線は貨物列車の
荷崩れを防ぐために速度を制限しているのだが、それを最高速度で運行することで時間短縮が図れるというのが理由の1つ。他にも
青函トンネルや空の便に何かあった時のためという理由もあるようだ。現在予想されている建設費は3900億円、工期は15年だという。
この新幹線の最高速度の問題は、貨物列車を載せ替えるとか色々とあったのだが、結局は実現しなかったようだ。だとしても、
もう1本のトンネルが必要なのかどうかは大いに議論する余地があるだろう。特に今、オリンピックの問題で、建設費の見積もりが
甘いというのがどんどん出てきているので、この建設費もどれだけ正しいのかが分からない状態だ。これで簡単にGoサインが出るとは
思えないわけで。ま、しばらくは構想だけで終わるだろうな。

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2月9日 あと1年
 ちょうど1年後、2018年の平昌冬季オリンピックが開幕するようだ。開催前から色々と騒動があり、韓国は大統領を巡るスキャンダルも
起こり、国内は混乱している模様。韓国国内でのアンケートでも関心がある48%、関心がない49%とほぼ同数。主要競技会場は完成済み、
マスコットもオリンピックの白虎とパラリンピックのツキノワグマが決定済み。にもかかわらず盛り上がっていないようだ。協賛金も
目標額の9割弱しか集まっていないようだ。国を挙げてというイメージなのかどうかは分からないが、長野で冬季オリンピックをやるときも
私自身はあまり興味がなかった。そう思うと、ニュースの中身を聞いても、そんなもんかもな、という気になってしまう。雪が少ないとか
色々と言われているが、果たしてどうなるか。日本国内では酷評されているのだが・・・。ま、始まってしまえば日程を進めざるを
得ないわけで。始まるまでの方が大変なわけで。果たしてどうなるんだろうか。

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2月10日 で、どうするの?
 福島第一原発の2号機の原子炉格納容器にカメラが入った。積算1000シーベルトまで耐えられるロボットカメラだったが、2時間ほどで
映像が弱くなったことなどから、推定される空間線量は毎時650シーベルト。事故で炉心溶融が起こった際に、揮発しやすいセシウムが
拡散し、格納容器内に付着しているのが原因ではないかとされている。また、足場のグレーチングにも穴が空いていることが明らかになり、
核燃料が溶け落ちている可能性も示唆されている。さて、この結果を元に、どうやって廃炉の作業を進めるのだろうか?これまでは
高い放射線量とは言っても、溶け落ちた核燃料があるだろうから、その場所を突き止めてどうにかする、という方針だったと思う。
今回の調査で推測されるのは、格納容器内部に拡散しているということ。どうやって廃炉作業を進めるのか、頭を悩ませることに
なりそうだ。

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