Top雑感2017年1月(1日〜10日)

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1月1日 今年も早速
 毎年のように餅を喉に詰まらせて亡くなる方が出てくるのだが、今年も元日からいたようだ。東京都内、午後3時までで60歳から89歳まで
6人が病院に搬送、うち2人が死亡したという。東京消防庁は餅は小さく切ってゆっくりかんでから飲み込むよう注意を呼びかけている
という。まぁ消防庁としてはそういう風に注意をするしかないよな、という感じではあるのだが、その割には毎年同じような事故が
起こって亡くなる方が出ている。これだけ同じ事故を繰り返すのに「餅をやめよう」という議論が起こらないのは何故なんだろうか。
五月蝿いという理由で除夜の鐘が中止に追い込まれたり、食中毒が心配として地域の餅つき大会が形式的なものになったりしている
というのに、だ。これだけの前例があるのだから「文化だから」とかいう理由は通らないだろう。この扱いの差は何だろうか・・・。

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1月2日 英語に対する先入観
 初詣に行った帰りのこと。外国人バックパッカーと思われる人から物を尋ねられた。より細かく説明すると、列車の行き先と、その人が
行きたい場所との関係を聞かれた。とっさに英語で返答をしたのだが、向こうとしてもイマイチな反応しか得られなかった。ひょっとして
と思って、英語と日本語のどちらがいいかを聞いてみたところ「日本語の方が・・・」と控えめに回答してきた。今だからこそ思うのだが
おそらくフランス人。そう考えると、何の確認もせずに、いきなり英語で話すのは失礼だったなと反省している。外国人であれば英語で
話せばいいはず、というのはこちらの勝手な思い込みなんだな、と思い知らされた。地域によっては頑なに英語を使わないところもある
わけで、そういったところにも配慮すべきなのだろう。かつて英語の教材で見た、英語で話す前に「Do you speak English?」と聞いて欲しい
というという話を実際に体験してしまったわけだ。これからはちょっと考えようと思う。

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1月3日 マイナンバーカードを保険証に
 いきなり2018年度の話になるのだが、マイナンバーカードを保険証として利用できるようにする方針が決まったという。病院に設置する
専用の機械にカードを通すことで、保険証がなくても診察や薬の処方が受けられるようになるという。マイナンバーから保険の資格確認が
できるようにシステムを構築するようだ。マイナンバーは社会保障には使えることになっているので、医療関連で使うことには何ら問題は
ないのだが、税金関連だってマトモに動いていないのに、方針だけ決めてしまって大丈夫か?という気はする。マイナンバーカードを
発行してもらうのでさえ面倒だというのに、さらにそれを常に持ち歩くというのはなかなか。保険証でさえ持ち歩いていない私に
してみれば、発行してもらったとしてもマイナンバーカードを持ち歩くとは考えにくいわけで。導入したけど稼働していないシステムを
どうにか活用させようという意図が透けて見える感じだ。ところで、カードの発行率はどれくらいなんだろうか。少なくとも、私の
周りにはまだ持っている人はいない。

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1月4日 ウェアラブル端末
 スマートウォッチに代表されるウェアラブル端末の市場が全く広がっていかず、業界としては困っているらしい。売れているのはフィット
ネス関連、つまりは活動量計だけのようだ。リストバンド型のものは結構前から出ていた。同じ機能はスマートウォッチにも持たせて
おり、さらにはスマートフォンに連動させられるというのに、全く売れないようだ。実際のところ、活動量計以外の機能はスマートフォンで
事足りるので、高いお金を払ってまでスマートウォッチを買おうという動きには繋がっていないようなのだ。まぁそんなもんだろうな
という気がする。Apple watchが例に挙げられることが多いのだが、これはiPhoneが存在しなければ時刻を表示させることすらできない。
せめて時計だけでも独立させておけばよかったのに・・・と思ってしまう。何かのブレイクスルーがあれば一気に普及しそうな気がするが
今の所、高性能になりすぎたスマートフォンで全てが事足りているのが実情。今更のようにウェアラブル端末が入り込む余地はないかな、
という気がしている。あと5年くらい先かな。

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1月5日 高齢者の定義
 日本老年学会などが現代人は心身が若返っているとして、65歳以上とされている高齢者の定義を75歳以上に引き上げるべきだとする
提言を発表した。65〜74歳を「准高齢者」として区分するようにも求めている。65〜74歳は就労やボランティア活動ができるように
後押しし、「社会の支え手」として捉え直すべきだとした。年金受給年齢などに反映させることは慎重な態度をとっているという。
学会の提言なので政治的な強制力はないのだが、この定義が改められた場合には、社会に及ぼす影響は大きいだろうな、という気がする。
年金の受給年齢は当然のように引き上げられるだろうし、それに合わせて一般企業の定年も引き上げられないと困る人が大勢出るだろう。
企業の人件費なんて先を見越して設定されているわけで、いきなり10年延ばされても困るわけで。自分が思っている以上に体は衰える
わけで。ボランティア活動では生活できないので、就労できる社会に変えていくべきなんだろうな、という気はする。

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1月6日 自動車は家電?
 ラスベガスで開かれた世界最大規模の家電見本市で、今年最も注目を集めているのが自動車だという。トヨタやホンダでさえも出展
しているというから、何が何だか。トヨタのコンセプトカーは人工知能を搭載、ドライバーの感情や疲労度を読み取って、自動運転に
切り替える機能まで持っているという。何にでも人工知能を搭載すればいいというものじゃないぞ、という気もするが、動作デモは
なかなかのものだった。問題はそこではなく、家電の見本市になぜ車が?というところだ。電気自動車を考えると、バッテリーと
モーターが主な部品となるだろう。もちろん、他にも色々と必要だが、普通のガソリン車と比べると部品数もその複雑さも全く違う。
始動もキーではなくボタンで、となる。こうなると半ば家電と言っても差し支えないだろう、ということだろう。偏見のような気もするが。
自動車産業も変革が必要な時期にきたのかもしれない。

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1月7日 FM廃止
 ノルウェーでの話。来週からFMラジオの放送をだんかいてきん停止し、今年末までに全面的に廃止すると発表した。デジタルオーディオ
放送への完全移行を目指しての停止だという。そもそも、AMはなく、FMが無くなればラジオが無くなる。一部のコミュニティFMは
認めるとか。そもそも、地形的に深い狭湾や高山があり、ラジオ放送は他国と比べて割高になるのだとか。だったらAMを使えば、電磁波の
回折がFMより大きいのだから楽になるのでは?という考えには至らなかったようだ。FMが廃止されるとなると、車でラジオが
聞けなくなり、安全対策で問題が生じるという批判も出ているらしい。地域をまたぐとさすがに周波数が変わるが、最新の交通情報
なんかはラジオの方が早い。そういう意味でも必要だとは思うのだが。結構思い切った決断をしたな、という印象だ。交通情報以外で
ラジオを聞かない私がとやかく言えることでもないが。

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1月8日 実写版映画
 せっかくの連休だし、少しは文化的なことをしておこうかと思い、昨年夏の公開だが、ロングランが続いていて、興行収入も200億円を
超えた映画を見てきた。映画の内容については特に触れないが、その前の予告編が色々と気になった。結構な割合で、漫画原作、アニメ化
を経て実写映画化されているものが入っていた。まぁ見ないだろうから好きにやってくれていいのだけど、やはりイメージが・・・。
漫画やアニメで既にイメージが固められているところに突っ込むというのは、なかなかに大変なことだと思うのだ。実際にそうやって
失敗してきた映画も数多くあるわけで。予告編を見た段階で、これは見ないな、というものばかりだった。何というか、残念だ。

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1月9日 30億枚
 今年の元日に配達した年賀状は16億4000万枚となり、8年連続で前年を下回っているそうだ。例年、全体の7割程度が元日に届くとの
ことなので、単純計算で23億4000万枚が全ての取扱枚数となる。年賀はがきの発行枚数は、30億枚が見込まれており、その差分が
投函されない年賀はがきとなるわけだ。取扱枚数としては、年賀状が全体の3割と言われているので、このまま年賀状が減り続ければ
郵便事業全体への影響が出てくると考えられている。年賀状については、軽く負のスパイラルに入り始めている気がするのだ。そもそも
送らなくてもいいんじゃないか?という風潮が広まっている中で、「文化だから」と促してみても反発を受けて増えないだろうし、
増えなければ「お年玉年賀はがき」の商品が悪くなり、さらに売り上げが落ちる、となると出す人が減る・・・。事実、商品がハワイ旅行に
なった時には売り上げが伸びているのだ。モノで釣るという表現が正しいかどうかは分からないが、何らかの効果はあるだろう。
強制しない、というのが一番自然だと思うんだけどな。ところで、元日に届くように出すもの、という風潮もどうにかして欲しいと
願う私のような人がどれくらいいるのか、そこが気になる。

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1月10日 結局、何が本当?
 月がどうやって形成されたかについて新説が出てきた。今は原始地球に火星ほどの大きさの天体が衝突して形成されたとするジャイアント
インパクトが定説だが、それにしては月の成分と地球の成分がほぼ同じであることの説明がつかないのだそうだ。そこで新しい説では
より小さい微惑星が複数回衝突したとされている。シミュレーションでは小さな衛星ができるらしい。研究チームは小さな衝突が20回
必要だったと結論付けているとか。世界史、日本史もそうなのだが、科学の世界でも過去の事象というのは想像するしかなく、何かの
拍子に大きく覆ることがある。だから歴史は嫌いだし、天文学も興味の範囲を出ないんだよな・・・。物理と化学は中身の解釈こそ変化
するが、起こった事実の観測のみに基づいている。観測機器の進化とかはあるが、過去に起こったことが覆ることはなく、観測できない
過去を推測することもない。スッキリしているなぁと。そんなわけで、私は高校時代は物理と化学を選択したわけで。いや、天文学も
話だけなら面白いんだけどね・・・。

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